こんにちは。ライターの神田です。
みなさんは寿命について考えたことがおありでしょうか?
ある人にもない人にもうってつけの本をご紹介します。
身近なものから変わったものまで色んな寿命がまとめられた『寿命図鑑』。
内容は重いですが、挿絵がコミカルでついつい読み進めてしまいます。
この本は動物の寿命、機械の寿命など13個のカテゴリから組み立てられ、全部で324個の寿命が載っています。
「みんな、いつか、死んでしまう」という帯のコピーが印象的な本書。
お父さんもお母さんも兄弟もかわいい彼女も全然なつかないペットも、もちろんあなたも例外なくみんな死にます。
みんな死んじゃうんだなとおセンチな気持ちになるもよし、お子さんに渡して「万物は死ぬ」という情操教育を施すもよし。
では、この本の中からいくつか寿命のことをご紹介します。
人間の寿命は80年前後、人間だけではなく全てのものに寿命はあります。その中でブタはどれくらい生きるでしょうか。
ブタの本来の寿命は約15年。けれども食用のブタたちは、その天寿を全うすることなく、生後6~7ヵ月で出荷され殺される。
私たちがいつも食べているおいしいハムやトンカツは、そのブタたちの命なんだ。
『寿命図鑑』 (p14)
本来のブタは約15年生きるそうです。しかし、食用に育てられたブタたちは生まれて間もなく死んでしまう…。
食用に育てられたブタの短命さを思うと切なくなります。
力士のまわしはどうでしょう? まわしの寿命、考えたこともないですね。
まわしは、力士の腰まわりの4~5倍の長さが必要で、約5~9mもある。
とりくみによって、汗や脂、ときには血がしみこむこともあるけれど、どれだけよごれても洗わない。
洗わないことが習わしとなっているため、すりきれない限り、1年ぐらいはそのまま同じものをつかうんだ。
『寿命図鑑』 (p62)
正解は1年です。長いのか短いのかはよくわかりません。
力士は習わしでまわしを取り替えず、同じものをずっと使うようです。血がしみこむこともあるそう。
ちなみに洗わないとありますが、親方が亡くなったときは特例でまわしを洗うそうです。
この本には、ほかにもさまざまな寿命が載っています。
アナコンダと自転車の寿命が10年で同じこと。チューリップと大リーグのバットが8か月と意外と短命なこと。
人間は平均80年ほど生きるのに対して、歯の寿命は60年と短く、人より早く死んでしまうこと。
そんなさまざまな寿命のことをうかがい知ることができます。
いつか死ぬであろうアナタ、いかがでしょうか?