こんにちは、ライターのギャラクシーです。
みなさんはハーバリウムというものをご存知でしょうか。上の写真で僕が持っている「透明のビンに入った植物標本のようなもの」で、ボタリウムと呼ばれたりもします。
ビンに入った色とりどりの草花は透明感があって非常に美しく、また、花や観葉植物のように育てる手間もないので、おしゃれなインテリア雑貨として人気があるのです。
空前のボタニカル(植物の、植物学の、という意味)ブームである昨今、僕もLoftや東急ハンズで見かけて、即刻購入しました。
……が、ハーバリウムって、そこそこ高価なのです。
細長いほう(下)が1800円くらい、ずんぐりしたほう(上)が3500円くらい
言っちゃなんですが、これってドライフラワーをビンに入れて何らかの液体で満たしただけですよね? ひょっとして―
自分で作れるんじゃね?
自作なら安く済むし、好きな草花でハーバリウムを作れるのではないでしょうか。既製品のハーバリウムって基本的に女性をターゲットにしているので、かわいらしいものが多く、個人的にはもうちょっと色味を抑えた男性っぽいものが作りたいのですよ。
ハーバリウム自作してみた
1.必要な素材
というわけで自作することにしました。
購入したものは上記ですべて。順に説明していきましょう。
ドライフラワー|紅花
ドライフラワー|小麦
ドライフラワー|綿花
色数を抑えて、地味ながらキラリとセンスが光るセレクトにしてみました。種類は好きなもので良いんですが、作ってみて、向いてるものとそうでないものがあるなと感じました。それについては後述します。
また、普通の花の状態から、自分でドライフラワーを作って利用してもOKです。その場合は「乾燥剤(海苔とか、せんべいとかに入ってるアレ)」を使用して、一気に水分を抜くと、色鮮やかなままドライフラワーにできます。
密閉ビン
ビンって、どこに行ったらおしゃれなものが売ってるんでしょうか? わからなかったのでバリバリに梅酒を作るようなビンを買ってしまいましたが、密閉さえできれば問題はありません。ただ、あとで気づきましたが1リットルもの容量は必要ありませんでした。
流動パラフィン500ml×2
ビンの中を満たし、保存するための液体。ミネラルオイルと呼ばれたりもします。
ハーバリウム用の専用オイルもあったりするのですが、こっちのほうが安かったので。他にもシリコーンオイルなどでもいいようです。
ハーバリウム自作してみた
2.下準備
まずはドライフラワーを、ビンに入る長さにカットしていきます。
この時、ビンに入るギリギリの大きさで長さを揃えがちですが、それをやると上の方だけ花がめちゃめちゃ密集して、下の方は茎だけでスカスカということになります。メリハリをつけて切りましょう。
花だと、頭だけのものをいくつか用意しとくと、すき間がきになる部分に埋め込めるので便利です。
切り終わったら、花に付着しているゴミや切り屑などを取り除きます。
ここで手間を惜しむと、美しいハズのハーバリウムに、ゴミとかカスが漂っている……という状態になってしまうため、気合を入れましょう。
今回使用した綿花や紅花などは、いくらがんばってもゴミを取りきれず、また、ビンの中でちょっと触れ合っただけでポロポロと崩れて大変でした。「崩れにくいもの」「ゴミが付着しにくいもの」という選択基準も、使用するドライフラワーを選ぶ時に気をつけたいポイントです。
めっちゃ床が汚れます。できれば新聞……いや、英字新聞を下に敷いたほうがいいでしょう。そのほうがおしゃれなので、インスタグラムなどに投稿しやすいです(梅酒用のビンを使ってる段階でもうおしゃれではありません)
ハーバリウム自作してみた
3.セット、そして液体注入
行き当たりばったりでビンにセットすると、「あれ? ここらへんスッカスカなんだが」とか「ここにこの花を入れたいのにギュウギュウで入らない!」といったことになります(なりました)。
ある程度、「下層はこの花をメインに、中層は茎の間にこの花をまばらに配して、上層にこの色のものを使おう」みたいな設計図を、頭に描いてから作ったほうがいいでしょう。そしてそれに合わせて、最初の「カット」を行っておくと、すごく楽です。
この段階では「ビンの中にゴミを詰めただけ」に見えますが、果たして……
いよいよ流動パラフィンを注入していきます。
一気に入れると水の勢いで花が動いたりするので、ゆっくり入れていきましょう。
ハーバリウム自作してみた
4.完成!
ついに完成……したんですが、あれ? なんで? 全然おしゃれじゃない!
女子に人気のインテリア雑貨を作るハズだったのに……
お徳用・メガ盛りハーバリウム!
といった出来になってしまいました。激安スーパーとかで売ってそう。
敗因としては、
・ビンでかすぎ
・セレクトした花が地味すぎ
・ギュウギュウに詰め込みすぎ
の3点が挙げられるでしょう。
逆に言うと、上記3点にさえ気をつければ、誰でもそれなりのものは作れるのでは?
まとめ
というわけで今回は巷で人気のハーバリウムを作ってみましたが、いかがだったでしょうか。
作った感想としては、ハーバリウムは誰でも自作できるけど、生け花と同じで「どの花を、どの位置に、どれくらいの割合で配置するのか」には、結局かなりのセンスが必要なんだなーと。
ただ、どんなにセンスが悪かろうが、“自分で作ったもの”はやっぱり特別です! 個人的にはすごく気に入ってます。
また、センスの悪いハーバリウムでも、写真の撮り方や、
他の(ちゃんとした)ハーバリウムと並べて配置することで、それなりにおしゃれに……見えません? どうでしょうか。
むしろ問題は―
・ドライフラワー紅花=1188円、小麦=540円、綿花=864円
・密閉ビン=1296円
・流動パラフィン=1199円×2
▼合計=6286円
既製品を買ったほうが断然安いということです。
※ただし、こんな大きいビンではなく、小さいビンなら数百円で買えるし、その場合は流動パラフィンも少量で済みます。そして小さいビンに入れるなら、ドライフラワーの本数も少なくていいので、頑張れば2000円~3000円くらいに抑えられるかも?
(おわり)
最後に、ハーバリウムを作るための一般的な材料も紹介しておきますね。
きれいですね。こういうのを買うべきでした
こういうのとかね
こういうのを入れてもかわいいです
細長いビンだとドライフラワーは1~2本で済みます
密閉ビンも今回使ったものの半分くらいならおしゃれに見えますよ
小さいビン用なら500mlを1本買えば事足ります