寿限無です!!

 

 

 

以上!!

 

 

 

寿限無といえば、今や教科書に載ってたり絵本になったりしているのでみんな何となく知っている噺になりました。

そのフリがある分、落語という形で見たときに一番「落語として魅力」が差分として分かりやすく映るのではないでしょうか?

「寿限無」という噺には、長〜い名前を一気に言い立ててそこが笑いに繋がるというシーンがあります。初心者でも「落語って何かすごいかも?」と思える分かりやすい見所があるので、「まずは落語を聴くならコレ!」とオススメしやすい噺なんです。

 

 

寿限無は知ってるから他の噺ないの?と言う貴方へ

え〜!? なになに〜?? 寿限無から先が気になるって〜!?!?!?

落語に興味を持ってくれるって言うんですか!??!?

 

ヨッ!! 無形文化財!!

 

ありがとうございます。落語に興味を持った時点であなたは国の文化財です。おめでとうございます。

 

改めまして、落語大好きライターのかまどです。

落語に興味を持ってくれた準人間国宝の貴方のために、誠心誠意おもしろい落語を紹介します。

 

こういうときに落語ファンは「とにかく寄席に行ってみよう!」なんてことを言いがちです。

寄席とは、簡単に言うと落語をやっているライブ会場のこと。たしかに寄席を見に行けば一発で落語の魅力は分かるんですが、初心者にそれはなかなかハードルが高いと思います。

 

暴論なんですが、まず最初は「面白い噺をwikiで読んじゃう」でもいいと僕は思っています。「落語ってこんな噺があるんだな〜」「まあ面白そうかな〜」と思っていただくことが大事なので。

例えば何の前情報もなく映画館に行く人って少ないと思うんです。まずはこんなものが上映されてるという知識くらいは入れておいても損はないと思いませんか?

 

 

落語の噺っていくつあるの?

知らん。

 

 

多分誰も知らん。

 

一説によると500個以上あるそうですが、具体的な数字は誰にも分かりません。プロの落語家でも答えられる人はいないと思います。

中には今や誰も演じていない廃盤状態の噺もあるので、多分僕たちが見ることのできる落語は200とかそのあたりじゃないでしょうか?

 

数多ある落語の中には、当然「これ面白いか…?」と思えるものや「ちょっと難しいな…」とテンションが落ちるものもあります(生で見たら面白いんです。でもテキストで紹介するにはちょっとね…)。

今回は、その中から「きっと面白いと思ってもらえる噺」だけをご案内します。せっかく落語に興味を持ってくれたあなたをガッカリさせない噺を選びましょう。

 

オススメするにあたっては、

・面白さ
・噺の長さ
・登場人物の多さ
・ストーリーの単純さ
・江戸文化の理解度

など、様々な要素を考える必要があります。ですが、あまり情報が多くなってもしょうがないので、まずは簡単な図を作りました。

 

こんなチャートを用意しました。

「これはオススメできる!」とチョイスした噺で、上の分布図を埋めていきます。

 

横軸は「面白さ」

左にいくほど単純に面白く、右にいくほどウィットに富んでいます。「ガハハ!」と笑いたいなら左側、「おぉ〜!」と感心したいなら右側からチョイスしてみてください。

 

縦軸は「分かりやすさ」

上にいくほど現代人でも理解しやすく、下にいくほど江戸文化の理解が必要なものになります。まずは気軽に聴いてみたいなら上側、江戸の世界を楽しみたいなら下側からチョイスしてみてください。

 

数ある落語から抜粋した噺を、さらに上記の観点で仕分けしてみましょう!

 

これであなたにぴったりの落語が見つかるはず!

 

 

 

あぁ〜!!!!!

 

集合体恐怖症が発症しかねない図になってしまいました。ごめんなさい。

もっと絞るべきなんですが、僕の中の口うるさい落語ファンが「この噺いれないのはおかしいだろ」と胸ぐらを掴んでくるので…。忘れてください。

 

気を取り直して!

 

絶対面白い噺と出会えるチャートを用意しました。YES/NOに答えるだけであなたにぴったりの落語をはじきだします。

あえて聞いたことなさそうな噺を選んでみたので、せっかくならあらすじを調べるだけでなく、音源や映像などにも触れてみてください!

 

それではまいりましょう!

 

 

いかがでしょうか?

一旦、騙されたと思って調べてみてください。なんとなく落語の面白さが分かっていただけると思います。

 

そして、気が向いたらでいいので寄席や落語会に行ってみてください。冷やかしでもいいので一度行ってみてください。

「wikiで読めばOK!」「あらすじだけつまみ食いしちゃえよ!」なんてことを言いましたが、生で見る落語はテキストで読むより20倍面白いです。これはマジ。ぴったり20倍です。

 

(おしまい)

 

※オススメしている噺はライターの独断と偏見で選びました。「あの噺の方がもっと面白いだろ!」などについては個人差があるので何卒ご了承ください。

 

※初心者に勧めるなら柳家喬太郎「午後の保健室」がいいって? いや、分かる。間違いない。間違いないけど、アレDVDとかになってる? 合法的に見る手段あります? あったら教えてください。