8月3日 都内某所

 

舞台挨拶のレポート記事ですか…。

 

 

 

 うちに「カメラを止めるな!」舞台挨拶の取材案内が来ていましてね。大ファンのかまどさんに是非、ということで。

 

…なるほど。で、記事内容はどういう…?

 

 

かまど君に書いてもらおうと思ってる記事には熱々ポイントが2つあってね!

 

熱々…はい。

 

一つは、完全ネタバレなし!

 

ネタバレなし?

 

ネタバレ厳禁の映画なので、内容に触れることはもちろん、不要な前情報も一切抜きでお願いしたいんです。

 

それはもちろん、はい。

 

 

もう一つ。これが一番の熱々ポイント。単独潜入レポ!

 

単独潜入? 単独潜入って…えっと…。

 

うちで確保できた席が1席だけなんです。なのでかまどさんには一人で劇場に行っていただき、舞台挨拶の様子をレポート記事にしていただきます。

 

え…僕レポート記事なんて書いたことないんですよ? 記事用の写真すら撮ったことすらないし、一人はちょっと…。

 

単独潜入の上にレポ記事初挑戦ですか。いいですね。

 

ネタバレなしで…初レポート記事で…単独潜入…?

 

熱々やろ?

 

いやいやいや! 加藤さん、いくらなんでもそれは!

 

そんな無茶な企画あるわけ…。

 

え?

 

え?

 

いや、マジよ? マジマジ!

 

え…。

 

やっていただけますか?

 

 

……。

 

 

 

 

 

 

こんにちは。ライターのかまどです。

今回は、 8/3に行われた「カメラを止めるな!」拡大上映御礼舞台挨拶のレポート記事をお送りします。

 

 

 

…普段、他のライターさんが書いたレポート系の記事を読むことはあるが、まさか自分がやることになるとは思わなかった。

 

今までの僕だったら、未熟な記事を書いて恥を晒すことをビビって逃げ出していただろう。僕は失敗して揚げ足を取られることが何よりも怖い。

ただ今回ばかりは、「『カメラを止めるな!』の舞台挨拶が観に行ける」というあまりに美味しそうなニンジンを前に「ヒヒン!」と馬車馬の如く走り出してしまった。

 

書けるのか、レポート記事なんて。

 

 

 

とはいえ、だ。

「カメラを止めるな!」は僕にとって特別な映画。

1ヶ月前に鑑賞して以来、すっかり虜になってしまい、今や二言目には「カメ止めだカメ止めだ」とはしゃぐ厄介オタになっている。

映画の内容もほとんど覚えてしまっているくらいだ。まあ、6回は見たんで。

 

僕なんかより巧みなレポートを書く人は数多いるだろうけど、僕以上に熱を持ったレポートを書ける奴はそうはいないんじゃないか。

そう思って臨むしかないだろう。

 

 

 

ブロス編集部からお借りしたカメラ。

 

記事を作る上で、一度もカメラなんて使ったことはなかったので、カメラを持った途端、「おぉ…本格的だ」と思ってしまった。

ごっついレンズもイカしてる。ビーダマンだったらめちゃくちゃ命中率高そうだ。

 

うろ覚えだが、「腕のいいカメラマンよりも、被写体の恋人の方がいい写真が撮れる」なんて話を聞いたことがある。

たしか、技術を持ったプロよりも、モデルを心底愛している素人が撮った方が、その魅力をしっかり捉えた写真になる、みたいな理屈だったと思う。

 

そういう意味で言えば、僕はかなりいい写真が撮れるのではないだろうか。

 

「荒削りだが不思議と魅力が伝わる写真だ」その一点賭けでカメラを構えるしかない。

 

 

 

取材に何を着て行こうか。これはかなり悩んだ。

 

ここはやはり左の「カメ止めTシャツ」を着ていきたいが、今回はいちメディアのライターとして特別に参加させていただいている身なので、あまりファン感覚で臨むのは良くないかもしれない。

 

この日の舞台挨拶チケットは、発売して3分と待たずに完売してしまったという背景もある(僕も個人的に行こうとしていたのだが、普通に乗り遅れて買えなかった)

 

 

 

行きたくても行けなかったカメ止めファンがいる中で、ドヤ顔でTシャツ着てちゃっかりプレス席に座っている奴がいたら…。

たぶん僕だったら、あまりいい気持ちはしないだろう。

 

 

うん、よくない。

冷静になろう。ファンどうこうの前に、これは仕事なんだから。

 

 

「ファンなの? じゃあ舞台挨拶行っといでよ〜」と送り出されたわけではない。

「ファンなんだから、いい記事書いてきてね」と派遣されただけだ。

 

 

今日ばかりは、我を忘れて夢中になっちゃだめなのだ…。

 

 

 

だめよ…。

 

 

 

だめ…。

 

 

 

絶対だめ…。

 

 

 

 

だめよ…。

 

 

 

 

 

 

よろしくお願いします!

 

着ちゃった。

もうこれはしょうがない。僕はライターである前にカメ止めのファンなのだから。仕事? 知らんよ。

 

ちなみに、はしゃいでると思われるのが恥ずかしく「写真撮ってください」と言えなかったため、オフィスのトイレの鏡を使ってこっそり自撮りした。

人目を気にしなくていいので、かなりご機嫌な表情をしている。

 

 

この直後に編集長が入ってきて、マジで気まずかった。

とっとと出発することにしよう。

 

 

 

到着

TOHOシネマズ日比谷。

 

ロビーにはカメ止めTシャツを着た同志がいっぱいいた。

 

この日は、初見の方も多かったのだろうが、同じぐらいリピーター客も多かったのだろう。

勝手にたくさんの仲間を見つけた気になって、たちまちテンションが上がり、ほうぼうをニコニコしながら徘徊してしまった。

 

外では有志のカメ止めファンがこんなビラを配っていた。粋な計らいだ。

 

「あなたもスタンディングオベーションもしませんか」

 

「言われなくても!」と言いたいところなのだが、シャイで奥手な僕はこうやって具体的に背中を押してもらえたことがすごくありがたかった。

 

僕は、これまで6回、いろんな劇場で「カメラを止めるな!」を鑑賞したが、どの回も上映終了後は拍手が自然発生していた。

なので、このスタンディングオベーションも「無理強いされた」なんて感覚は一切ない。「うんうん、そうですよね!」「みんな想いは一緒ですよね!」と足並みをそろえる確認作業だ。

 

「キャストの皆さんには内緒にしたいので、上映前にSNSにアップしないでいただけると助かります!」

 

これまで僕はカメ止めに感動と驚きを与えられっぱなしだった。でも、このナイスなサプライズは、僕がカメ止めに少しでも恩返しができる絶好の機会だ。やらいでか!

 

ビラを配る有志の方々に勇気を出して写真を撮っていいか尋ねたところ、快く了承してくださった。

とはいえ、何か差し障りがあってはいけないので、その時の写真は僕の思い出ファイルに入れておこう。

ちなみに、有志の一人は映画タクシードライバーのTシャツを着ていた。劇中、真央ちゃんが着ていた衣装と同じものだろう。

 

 

後日、キャストの方々のお耳にも届いていたようだ。

 

 

 

 

さて、

この辺りまで完全に仕事ということを忘れていたので、今回ご招待いただいたアスミック・エースの担当者さんに到着の連絡を入れるのを忘れていた。

 

慌てつつも冷静に、「ええまあ、今到着したんですが」みたいな声色で素知らぬ顔して電話した。

結果、指定時間の10分前の連絡となったので、怪我の功名だったのかもしれない。到着早々に連絡していたら「こんなに早く来たの?」「ははぁ〜ん、さてはこいつはしゃいでんな」と思われかねない。そう僕は自意識過剰なのだ。

 

担当者の方にご挨拶をし、諸々の説明を受ける。

どうやら専用の席が用意されているので、他のお客さんの邪魔にならないように早めに案内してくれるらしい。

取材が初めての素人野郎だと思われたくなかったので、「はいはい、いつもの感じですね」みたいなツラで聞いていた。

 

その際に「おっ! カメ止めTシャツですか。かまどさんもお好きですねぇ!」と言われたが、慌てて「アッ…ア…ハイ」としか答えられなかったので、その後しばらく自己嫌悪の時間を過ごした。

 

 

プレスと書かれたシールももらった。へへっ。

 

「こいつミーハーだな」と思われそうだったので、ロビーの隅っこでこっそり撮影する。

 

こいつを服に貼り「我、記者ぞ?」の顔を作った。その際、胸あたりではなくTシャツの袖口に貼ることでこなれた感じを演出することも忘れない。

自分の写真を撮ってもらうようお願いする勇気が出なかったので、またトイレの鏡を使って自撮りした。俺、トイレ好きだな。

 

後になって気づいたことなのだが、こんなことばかりしていたので、ライターとしての自己紹介に使えそうな写真がトイレ自撮りしか残っていない。

 

ほらあの記事冒頭で「こんにちは!(ライター名)です!」って言うやつ。

わからないけど、ライターはみんなあれやってるし、暗黙の了解でやんなきゃいけないことになってるんじゃないの? 多分、組合かなんかで決まってるんだろう。

 

これが今のままではこうなってしまう。

 

 

みなさんこんにちは! ライターのかまどです!

今日は「カメラを止めるな!」の舞台挨拶にやってきました!

 

これはマズイね。

お手洗いの謎に迫る便器専属記者(通称:おてあライター)でない限り、こんな意味深な自己紹介はするべきじゃない。

 

 

 

良さげな木の壁を見つけたので、とりあえず撮っておいた。さっきの写真と組み合わせれば、どうにかごまかせるんじゃないだろうか。

 

 

 

…多分ばれないだろう。

 

 

 

 

さて。

担当者さんからの案内があるまで、ロビーで待機することに。

もう一人、別媒体のライターさんがいらっしゃったのだが、本当にプロ然とした方だったので、完全に萎縮してしまい声をかけることもできなかった。

 

ひたすら「ほう…あなたも同業者ですか」「ま、こっちはこっちで自分の仕事に集中するとしますか…」みたいな毅然とした態度を貫いていたが、後で考えたら普通に愛想の悪いやつだったかもしれない。

その時は、普通のコミュニケーションよりも「素人だとバレるリスク」しか頭になかったので全然気付かなかった。

 

 

とはいえ、プレスシールと他のライターの存在を前に、僕も完全にスイッチが入った。周囲のカメ止めファンを見て目を潤ませている場合ではない。

 

アスミック・エースさんも取材してほしくてメディアを呼んでいるのだ。こちらも節度を持たなくては。

 

ファンである前に仕事なんです。 まず記事として成立させなきゃいけないんです。

さすがに、これまで6回鑑賞し、どの辺がこの映画の感涙ポイントかくらいは把握済みだ。事前に心構えをしておけば、まんまと泣くこともないだろう。

 

涙腺のバルブをしっかりと締め、担当者に案内されながら会場入りした。

 

 

 

会場入り

さっそく泣いた。

広い! めちゃくちゃでかい!

 

「カメラを止めるな!」がついにこんな大スクリーンに…と思ったら、もう我慢できなかった。関係者でもないのに、僕はなぜ泣いているのだろうか。

 

グスグス鼻をすすりながら夢中でシャッターを切る。

この写真を今見ると、人間が超スピードで駆け抜けたみたいになってるな。写真ってムズイね。

 

 

用意されたプレス席に向かうと、そこそこ威圧感のあるサイズの紙が貼ってあった。俺ってマスコミなんだ。

 

「そんなものを撮影するなんて…まさか素人か?」などと思われないために、カメラの色味を調整しているふりをした。

「う〜ん…ちょっと白が強いな…少し補正するか…」みたいなことをブツブツ言ってた。多分だけど、このカメラにそんな機能はない。

 

ちなみに、この席は最前列のど真ん中というS級特等席。

嬉しさより申し訳なさが勝る。僕なんかがごめんなさい。

 

 

「おいおい…あんな特等席にドッカと座って…。いいご身分でござんすなあ」と思われたくなくて、上映開始寸前まで館内をウロウロしていた。

 

劇場の最後列の隅っこに立って「ふむ…」と思慮深げな顔をしたり、横通路の床に書かれた「J列」とか「L列」みたいな表記を「ほほぅなるほど…」と観察していた。何がなるほどなんだ。

 

その後は何もすることがなくなったので、緊急避難経路の掲示をじっくり読んで時間を潰した。

 

だんだんと席が埋まっていくと、さすがに気分も高揚してくる。

「まもなく上映開始です!」という声に従って、僕は遠慮がちにプレス席に座った。

 

 

 

上映開始

予告編もCMもなくいきなり本編スタート。

 

配給会社アスミックエースのオープニング映像が流れると、思わず涙がこぼれた。ありがとうございます…。

 

いつもは何の感情も持たずに流し見しているのに、配給会社のオープニングで涙するとは思わなかった。こんなの初めての体験だ。

スクリーンに「ENBUゼミナール」のロゴが映ると、場内に拍手が満ちる。上映前に拍手で迎えられる映画なんて初めて観た。

 

「カメラを止めるな!」は僕にいくつもの「こんなの初めて!」をくれる。

僕も尻ポケットからハンカチを取り出して、涙をぬぐいながら拍手を贈った。

 

 

伝説の夜はこうして始まった。

 

 

 

上映中

7度目の鑑賞、初めての大スクリーンにも関わらず、「カメラを止めるな!」は最高に楽しかった。

 

どなただったか、ファンの方がブログで「カメラを止めるな!」を観ることを「鑑賞ではなく体験だ」と表現していたが、まさにその通りだと思う。

 

正直「これだけ大きな劇場だと笑い声も控えめになるんだろうな」と、勝手に心配していたが、それも全くの杞憂だった。

もちろんリピーターも多く、僕のように熱のこもったファンもいるし、この映画にとってもこの上ないホームだったのだろうが、それを差し引いても「爆笑の連続」と言って差し支えない96分だった。

 

TOHOほどの大きな映画館でドカンと笑いが起こるなんて初めての経験だ。

泣きながら笑って、ハンカチがシトシトに湿りきった頃に映画はエンディングを迎えた。

 

 

 

上映終了後

鳴り止まない拍手と割れんばかりの大歓声と、客席総立ちのスタンディングオベーション。

 

「プレス席だけど僕も立ち上がっていいのか…?」と一瞬たじろいだが、もう関係ねえや! と振り切って僕もその熱に加わった。

 

隣の記者の方が「え? 大丈夫なの?」という顔をしていたが、「かまうもんか!」と無視した。俺はカメ止めにお礼が言いたいんだ。

「大丈夫なの?」じゃねえんだよ。 記者なのに…とか余計なこと気にしてる場合か。この熱狂に身を委ねないでどうするんだ。無粋な奴め。

 

 

 

 

 

 

 

その後、記者はカメラを取り出し、スタンディングオベーションの様子を撮影していた。

 

 

 

あの顔は「最高のシャッターチャンスなのに撮らなくて大丈夫?」という意味だったんだね。

カメラデータを見返して気づいたよ。無粋な奴とか思ってごめん。

フォルダの中にスタンディングオベーション中の写真が1枚もないからビックリしてるよ。馬鹿か俺は。

 

 

 

舞台挨拶

市橋プロデューサーが登場。よっ!待ってました!

 

この辺りはカメラのズーム機能の存在を忘れていたので、ポツンと人が立っている背景資料みたいな写真しか残っていなかった。馬鹿か俺はテイク2。

 

 

市橋プロデューサーいわく、この日は公開開始から42日目となるらしい。

劇中の「42テイク」になぞらえたメモリアルな日だ。おお、なんかすごいな。

 

 

余談だが、周囲のマスコミの方々がマジのカメラを持っていてビビった。当たり前なんだけど。

 

これと比べると、僕が持っているカメラがおもちゃに見える。これがめちゃくちゃ恥ずかしかった。

 

 

なんだこれは。何が本格的なものか。

 

他のマスコミ陣のカメラとは明らかに階級が違う。僕もカメラの上に装着するビーダマンの連射機みたいなやつがほしかった。

 

 

カメラに引き続き、他のマスコミの方々は取材用にボイスレコーダーを取り出し始めた。この後の舞台挨拶に備えてだろう。

 

それを見て、「あ、取材用の録音はOKなのか。そりゃそうか」と慌てた。

全く想定していなかったため、ボイスレコーダーなんて持ってきていない。

 

そもそも僕は、舞台挨拶の内容はメモを取って、のちに書き起こすつもりでいた。取材の経験がなさすぎて、何の違和感もなくそうするしかないと思い込んでいたのだ。

 

 

 

ちなみに用意していたメモ帳がこれである。

 

 

 

 

 

おままごとかよ。

 

これは本当にマジのマジで、僕は普段からアイデアや打ち合わせ内容をメモする際、こういう落書き帳を使っている。大学受験の頃から活用しているノート術だ。

 

ちゃんとしたノートを使うと、「きれいに書かなきゃ」「見やすく書かなきゃ」と余計なことを考えてしまう癖があるので、使い捨て感のある落書き帳の方が直感に近いままメモを残すことができるのである。

 

 

 

「できるのである」じゃねえわ。

 

さすがに僕でも気づく。これはあんまりだ。

だって隣の記者さん、革張りの手帳とか使ってんだもん。僕一人だけ無課金ユーザー。

 

なんとなく「まあ映画館って暗いし、落書き帳使っててもバレないっしょ」と思っていたのだが、よくよく考えれば映画館が暗いのは上映している間だけで、舞台挨拶中はしっかり明るいに決まっている。馬鹿か俺はテイク3。

 

 

めちゃくちゃ冷や汗をかいた。

涙以外で水分を消費するとは想定外だ。

 

結局この落書き帳はバッグの中に封印し、震える手でスマホを取り出して、ボイスレコーダーアプリを立ち上げた。録音ができるのであればその方がいい。

ありがとう、名も知らぬ記者の方。僕に「録音」という知恵を授けてくれて…。

 

 

「それでは、監督・キャストに登場していただきましょう!」

市橋プロデューサーの呼び込みとともにメインテーマ「zombeat」が流れる。いよいよ、カメ止めメンバーの登場だ。

 

 

彼らはこれまで、各地の劇場に足を運びサプライズ舞台挨拶を続けてきた。

僕も初回鑑賞時、さっきまでスクリーンで見ていた方々が舞台袖から登場し、まんまと仰天したものだ。

 

 

そして、この日も彼らは素敵なサプライズを仕掛けてきてくれた。

 

 

 

舞台袖を1点に見つめていた観客の視線が次第に客席に向かい、劇場内のいたるところから歓声が上がる。

 

なんと監督含めキャストの皆さんは、上映開始からずっと客席に座っていたのだ!

 

 

これには僕も普通に声を出して驚いた。最前列で「おぅ…ええ?」とか言ってた。

 

 

後になって気づいたのだが、事前に担当者の方からいただいていた舞台挨拶の進行表に、このことはちゃんと書かれていた。

プレス席にいた人らは全員このサプライズを知っていたらしい。僕を除いて。

 

★キャストの皆さんが客席にいることはお客様には内緒です。サプライズにご協力ください★

 

ちゃんと読めば、いただいた資料の一番上に赤字でしっかり書いてある。緊急避難経路なんて読み込んでたから、こんな肝心な情報を見落とすのだ。もう確定。馬鹿だ、俺は。

 

のちに、主演の濱津さんはご自身のツイートで以下のようにおっしゃっている。 

https://twitter.com/Atmicfun/status/1025430936165310464

 

客からのスタンディングオベーションと、キャストからのサプライズ登場。

互いに内緒で喜ばせ合おうとした結果の相思相愛の喜劇。こんなハッピーしかない空間、他にはないだろう。

 

 

 

監督&キャストの総勢18名が登壇!

 

どう撮影しても全員を一枚の写真に収めることができず、思わず泣いてしまった。いつまで泣いてんだ俺。

 

これは、自分の撮影技術のなさに失望したわけではなく、スクリーンや劇場の大きさとはまた違う角度から「カメラを止めるな!」の躍進ぶりを改めて体感したからだ。

 

 

つまりどういうことかというと…

 

これは7月初旬K’sシネマでのサプライズ舞台挨拶の様子。

 

 

 

これが今や

 

 

 

こうだ。

泣くだろ。こんなもん。

 

劇中の衣装での登場という粋なサービスまで。おいおい、最高かよ。

今気づいたが、「劇中の衣装」という点をことさら強調すると、映画のネタバレに繋がるような気もする。いや…大丈夫か?

この衣装だけで「バックステージもの」と気付くほど察しのいい人なら、すでに大まかな予想は組み立てられそうだが…。

 

 

ちなみに登壇した時点で、浅森咲希奈さんがすでに号泣しているのが印象的だった。

他の劇場での舞台挨拶でも、涙ぐんでお礼を述べる彼女を見たことがある。きっと劇中の松浦早希のようなまっすぐでピュアな方なんだろうな、と思う。

 

 

 

さてここからだ。

レポート記事という名目でここまで「かまどのわくわく珍道中」を書き連ねていたが、そんなものは誰も興味がない。

 

 

大事なのは、監督&キャストが舞台挨拶で何を語ったか、だ。それをお伝えしなければ、僕がここにいた意味がないのだ。

 

ということで。 ここからは、僕が劇場で見た伝説の夜の様子をお届けする。

 

 

 

 

 

…と思っていたら。

ここでマジの想定外のハプニングなのだが、舞台挨拶中の録音データが完全にぶっ飛んで亡き者になっていた。

 

 

 

 

 

いや、嘘ついたごめん。

舞台挨拶中にどうしても登壇者の全員の様子が撮りたくて

 

このパノラマ写真を撮影したのだが、このためにカメラを起動した際に録音アプリが止まっちゃってたらしい。

 

 

Oh, My God.

 

 

いや、きっと大丈夫。

彼らが壇上で語った想いを僕が忘れるわけがない。

幸い写真は大量に撮ってあるので、それを見返せばきっと思い出せるはずだ。

 

 

フル回転しろ、俺の脳!

ここからはかまどの並外れた記憶力による、あの夜の完全再現レポート記事をお送りする。

 

 

 

 

 

 

いや、嘘ついたごめん。

有志の方がフル尺の映像を残してくれていたので、それを大いに参考にした。

ありがとう。助かった。

 

記憶だけを頼りに正確じゃない情報を書いてしまうところだった。プレス席用意してもらっておきながら、ファンの方がいい仕事してるのはどうなんだ。

「この映像で全容はわかるし、この記事はもう読まなくてよくない?」と思われそうだが、まあ、考えすぎは良くないよ。

 

ということで、

・不慣れながらなんとか撮れた写真

・僕が思う個人的な演者の熱々ポイント

を添えて、彼らが壇上で語った言葉を振り返っていこう。

 

 

まずは上田慎一郎監督による御礼の挨拶。お隣の濱津隆之さんの笑顔が最高だ。

 

上田監督と日暮監督。作中と作外の両監督の2ショット。やっぱり濱津さん、いい顔だ。

 

 

上田監督の挨拶中、最も印象的だったのは

「毎回『想像もしていなかった』と取材に答えているけど、考えれば、どこか映画の力を信じてたところがあった」

という言葉。映画を心底愛しているんだなと感じ入る素敵な言葉だ。

 

そういえば1ヶ月前、上田監督はツイッターで、こんなことをおっしゃっていた。

 

このツイート以降も更新されたあらゆる奇跡を振り返って「こんな映画を僕は知りません」と述べた上田監督。僕も同じ気持ちです。

 

以前、別の会場での舞台挨拶を拝見した際、「カメラを止めるな2が撮りたい。今度はゾンビものじゃないテーマで」とおっしゃっていたのを僕は忘れない。

もちろん冗談半分なのだろうが、めんどくさいオタクはそういうのをいちいち本気にしてやるのだ。

 

その時は「『男はつらいよ』みたいな長く続くシリーズになったりしてね」なんて笑っていらしたが、数々の夢物語を追い越してきた「カメラを止めるな!」ならひょっとして…なんて思ってしまう。

 

 

続いて濱津さんの挨拶。手元がブレてしまった残念な写真だが、いかにも濱津さんらしい姿なので載せておこう。

 

そわそわと、そして朴訥と語る浜津さん。こうしてみると「日暮監督だなあ」という感じがしてくる。

なぜか「おはようございます」という第一声で語り出した濱津さんはスクリーンを仰ぎ見ながら、

「まさか自分たちがこんなサイズになるとは。皆さんのおかげでこんなすごいところまで来ることができました」

と御礼を述べた。

 

最後に劇中でも印象的な「アクション!」を照れながら披露するサービスカットも。上田監督曰く「この前滑ってたからビビってたんですけど」とのこと。マジ?

 

ちなみに僕が思う、劇中の濱津さんの熱々ポイントは

真央が台本を読んでいる姿を見て、内心嬉しいくせに、照れ隠しに真央の鍵をちょいっと触るシーン

あのシーンの濱津さん、めちゃくちゃ可愛い。

 

 

続いては真魚さん。

客席から「真魚〜!」「集中していこう!」などの声が飛んだ。

 

彼女もまたスクリーンのサイズに驚いていた様子で、

「役者になった時から、自分の出演作を大きいスクリーンで見たいとずっと思っていました。不思議な半面、嬉しいような複雑な気持ちでした」

と語った。

 

スタンディングオベーションの際は、隣のしゅはまさんが泣いている様子を見てグッときたそう。

 

余談だが、この写真は、いかにも「日暮家!」って感じがするお気に入りの一枚だ。真央ちゃん、お父さんが寂しそうにしてるよ!

ただ、この3ショットは、親子という設定をほのめかしているようで、このままではネタバレになりそうでもある。ネタバレに気を使うという一点でのみ、カメ止めって難儀な映画だね。

 

ちなみに、僕が思う真魚さんの熱々ポイントは

Vシネ撮影現場に向かう朝、ドアから顔を出して鍵を取った後に『行ってきます!』と言う時のニカッと笑った顔

その時の首の動きもいいよね。手に負えないパワフル感がにじみ出てると思う。

 

 

続いて、劇中でも印象的な「ポン!」を惜しげもなく披露したしゅはま “ポン!” はるみさん。舞台挨拶ではおなじみのミドルネームだ。

 

しゅはまさんもまたスクリーンの大きさに触れ、

「スクリーンが大きいから、エキストラで参加してくれた役者仲間も全部見える。あぁ、本当にみんなで作ったんだなと思えて、クライマックスの撮影隊のシーンで初めて泣いてしまいました」

と述べた。

 

確かにその通りだ。大きいスクリーンだと本当に隅々まで見える。

 

僕は今回初めて、ゾンビチャンネルの局内に、ニュース番組っぽいセットと原稿を読んでるっぽい役者の方を発見したり、谷口カメラマンに松浦ちゃんが「ぐわ〜んぐわ〜ん」を提案している後ろで、黒岡&相田が通り過ぎてることに気づいたりした。あの二人マジで一緒にいるのね。

 

あと完全な余談だが、ワンカットオブザデッドの小屋のシーンにて、松本逢花ちゃんが胸元でぎゅっと拳を握る際に、服の下の水着が見えているのに気付いてめっちゃドキッとした。

水着を着ている理由はパンフレット内で明かされているので未読の方は是非チェック!

 

僕が思うしゅはまさんの熱々ポイントは

ワンカットオブザデッド撮影直前にキャスト全員を鼓舞しようと「おーっ!」と言っているシーン

あの「おーっ!」を言っているのは、日暮晴美さんなのかしゅはまはるみさんなのか。多分どっちでもあるんだろうな。

 

 

続いて大沢真一郎さん。その長身イケメンぶりを写真に収めようとタテ向きに撮ってしまった。WEB記事でタテの写真ってあまり好ましくないと聞いたことがあるけど、まあいいや。

 

こうトリミングするとプロデューサーコンビになる。隣の竹原さんのチョコンとした感じがかわいい。

 

大沢さんが演じた古沢プロデューサーは、本人曰く 「現場終わったらすぐに遊びに行っちゃうような適当なプロデューサー」 とのこと。

分かる。劇中の初登場時、日暮監督の横に座って「よっ!」っていう感じで挙げた手の角度から、もうそれがにじみ出てたぞ。

 

また、観客への御礼を絶やさず「感謝の言葉だけで居酒屋2軒行けると思う」とも。

そんなの、こっちのセリフではないだろうか。僕もあなた方への感謝だけで3万字書けると思う。

 

ちなみに僕が思う大沢さんの熱々ポイントは

顔合わせ中に赤ちゃんが泣き出した際、「ん〜? どした〜?」って感じでスキップ気味に歩み寄るシーン

古沢Pは適当だけど悪い人ではないのだ。

あと、劇中でお団子AD栗原綾奈ちゃんが彼のことを「イケメンプロデューサー」って呼んでるのちょっといいよね。

 

 

続いて、今日のために大阪から駆けつけた竹原芳子さん。

「SNSや若い人の力や監督の映画愛など、今まではよく分からなかったけれど、今日改めていろいろ感じます」

と涙ぐみながら語る竹原さん。劇中の姿ばかりを知っているだけに、観客の皆さんも、彼女の涙は胸にきたのではないだろうか。俺? 当然号泣よ。

 

「何か挑戦したいことがあったらやってほしいと思います。『人生のカメラを止めるな』それが熱々ポイントです!」

カメ止めで映像作品デビューし「去年の2月まで客席側にいた」という竹原さんだから出てくる言葉だろう。ネタバレを避けると、この言葉すらお届けできないなんてもったいなさすぎる。こんなに熱々なのになあ。

 

ちなみに、真魚さんの言葉にも、こんなものがある。 

観ている皆がそれぞれ自分用に翻訳できる懐のデカさがあるからこそ、今日に至る大ヒットにつながったのだろう。「人生のカメラを止めるな!」なんてその最たる言葉じゃないかしら。

 

僕が思う竹原さんの熱々ポイントは

「そら、アイドルにゲロはなあ」と言った後、アカンアカンという風に手を振るシーン

あの時の竹原さんの顔がかわいいのだ。

 

 

続いて、カメラ助手役の浅森咲希奈さん。 本当に終始泣きっぱなしで、こちらのもらい泣きを否応なしに誘う催涙爆弾になっていた。

 

 

谷口さんと並んでカメラマンコンビ。もう二人にはこのままずっと笑っていてほしい。

 

 

彼女の言葉で特に印象的だったのは

「どこでも「無名役者」って書かれていてすごく悔しい。「期待の若手女優」って書いてもらえるようになりたい。またいつかここに立てるように頑張ります」

という言葉。めちゃくちゃ熱い。

 

カメ止めの規格外の大ヒットを前にして、全く振り落とされずに次を見ている。彼女の役者魂を感じる一言だ。

 

たしかに、カメ止めの凄まじさを語る上でのフリとして、安易に「無名の役者」と言っていたな。さきにゃんに言われたからには反省しなきゃだ。

 

僕が思う浅森さんの熱々ポイントは

谷口さんに「ちゃんと持ってろ!」と怒られて、笑いながら「は〜い」と返事するシーン

あの師弟の関係性すごくいいよね。カメラに関しての純な好奇心と情熱も感じるいいシーンだ。

 

 

ほんわかした雰囲気の中に背筋の通った意思を持っている。

そんな「期待の若手女優」浅森さんの今後の活躍に期待して……

 

え…? まさか…?

 

オイオイオイ! ちょっと!!!

 

さきにゃんが目線くれてるよ!!!!!

わ〜〜〜い!!!!!!!

 

 

続いて、腰痛カメラマン役の山口友和さん。てきぱきハキハキと御礼を述べる、この映画の影の大黒柱なんじゃないかと思わせる存在感だ。

 

壇上だけでなく客席にいた他の出演者・関係者にも触れながら、

「僕ら全員を、この奇跡の瞬間に立たせていただいたのは、見ていただいたみなさんのおかげです。本当にありがとうございました」

とお礼を述べた。

 

 

僕は山口さんの舞台挨拶が特に好きだ。

 

彼が演じる谷口カメラマンは、腰痛のために物語から途中退場したせいで、劇中のあの最高のハッピーエンドに間に合っていない。僕は初回鑑賞時、それがちょっぴり心残りだった(ケチをつけてるわけじゃなくて、ね) 。

 

ただ、その後のサプライズ舞台挨拶で山口さんが登場し、観客にお礼を言いながら「この映画をもっと大きくするために力を貸してください」と声をかける姿を見て、『「カメラを止めるな!」自体の現在進行形のハッピーエンドに山口さんもちゃんと加わってるじゃないか』とすっかり合点がいった。

 

作中のストーリーが示すように「カメラを止めるな!」という映画自体、虚実の境目が実に曖昧な作品だと思う。

上田監督自身も「この映画はフィクションでもありドキュメントでもある」と語っているし、当て書きで生まれた作中人物にもキャストの性格が遺伝している。映画が現実へと続いている感覚を覚えているのは多分僕だけじゃないと思う。

舞台裏で実際に起きていたドラマや、作外で巻き起こっているミラクルも含めてこその「カメラを止めるな!」なんじゃないだろうか。

 

そういうわけで、僕は個人的に、「カメラを止めるな!」の「この映画は二度はじまる」というキャッチコピーは嘘だと思っている。映画が終わって以降も、僕の中で三度目が始まっているからだ。

 

このエンドロールはなかなか終わらないよ。なんて幸せなんだろう。

 

 

僕が思う山口さんの熱々ポイントは

稽古場のホワイトボードで日暮監督が説明している時に、それを聞きながら台本を片手にカメラワークをイメージしているシーン

仕事人スイッチが入っている「谷口さん」がフェチなのかもしれない。日暮監督に「あおりめで?」と聞くシーンとかも好き。

 

 

「谷口さ〜ん」「やらせません」のシーンもやってくれた。竹原さんの笑顔がたまらない。

 

 

 

この日のためにはるばる福岡から駆けつけたお団子AD役の合田純奈さん。

よく考えたらこの「トラブルつないで」のカンペ、著しいネタバレじゃないだろうか。この写真をそのままうかつに使うとまずい気がするね。

 

 

ちなみに、山口さんが「せっかくだからカンペ出したら?」って感じでフォローしてて、なんかキュンとした。

 

 

「人生で見たことない景色と感じたことない感情で…もうわけわかんないんですけど…」

と息も絶え絶えに語る合田さん。まるで涙で溺れてるような声だったので、こっちも誘われるがままにバカほど泣いてしまった。

 

演技経験もなく、「カメラを止めるな!」が映画初出演だという合田さん。この映画が生んだシンデレラの一人だ。

「何も言えない…」と漏らした後に「北島康介みたい」と一言添えていたのが、もうどうしようもなく可愛かった。

 

 

僕が思う合田さんの熱々ポイントは

・現場のトイレ状況について山越さんに詰め寄られている時に、目を泳がせながらボールペンをカチッと鳴らすシーン

・「それって不倫じゃないですか!」と二人の仲に気づいてなかったウブな感じ

・助監督ゾンビの腕を廃墟に投げ入れるときの所作

・「山越、ゾンビにして戻します」のカンペを見せている時の、窓から覗かせる愛らしい顔

・「斧どうしましょう? ラストで使わないかんのに…」とチラ見えした方言

・ラストシーンでの、額に血のりがついたままの仕事を終えた最高の笑顔

 

好きです。

 

 

つづいて音響効果音スタッフ役の藤村拓矢さん。

 

 

こうトリミングしてようやく合田さんの「トラブルつないで」カンペが隠せる。

写真上部にやけに意味深なスペースができてしまったが、未見の人に見せるならこうするしかないだろう。

 

「まさか自分が役者を始めて、この舞台に立つ日が来るとは正直、想像もしてなかった。この場に立たせていただけることを感謝してます」

と語った藤村さん。

 

好きなセリフは「めっちゃカメラ目線やん」だそうだ。僕も好き。

 

藤村さんは劇中、モニター前で主にツッコミ役として機能しているが、凄まじいことに彼の一言が外れた回を僕は一度も見たことがない。

「本名言うてもうてるやん」「めっちゃカメラ目線やん」「怪我がないか聞き合ってます」「何者?」

全部笑える。軽々とやってるけどこれって本当にすごい。

 

僕が思う藤村さんの熱々ポイントは

真央に『どけっ!』って感じで後ろの壁にぶっ飛ばされるシーン

あと、日暮監督が「すまん、つい熱が入っちゃって…」とモニター室に入ってきた時、「結構イケますやん」って感じでニコニコしてるところも好き。

 

 

続いて「生まれて初めてこんなにたくさんの人を一度に見ました」と語る松本逢花役の秋山ゆずきさん。

 

「最近まであまり実感がなかったんですが、今日、この大きなスクリーンとたくさんの人を見て、『カメ止め』すごいなと感じてます」

とのこと。

 

監督・キャストの手を離れて大きくなっていくカメ止めに驚きつつも、

「これを機にブレイクしていきたいので、みなさん、これからもよろしくで〜す!」

と、ちゃっかりこのビッグウェーブを乗りこなそうとする感じがグッときた。

 

僕が思う秋山さんの熱々ポイントは

ワンカットオブザデッドのラストシーン、返り血まみれの表情の凄まじさ

あれ本当にすごい。あの一瞬で別人とすり替わったのかな、と思うくらいゾッとさせる姿だった。

パンフレットを読むと、あの裏側でも撮影隊のせめぎ合いがあったらしい。未読の方は是非チェック!

 

 

まだ親父にもぶたれたことがない神谷和明役の長屋和彰さん。

隣の細井さんがマイクにしどろもどろなのが可愛かった。ひょっとして酔っ払ってるんじゃないだろうか。

 

「映画の最初でアスミック・エースの名前が出たところでグッときました。名前出ちゃったよ! という感じで」

と語った長屋さん。同じ客席で同じ感動を共有できていたなんて感無量だ。

 

その後ちゃっかり秋山さんのセリフを使って 「僕もブレイクしたいです。よろしくで〜す!」 とアピール。

 

 

二人仲良く同じセリフで締めるなんて…。さてはこの二人デキてるんじゃないか…?

控え室で「今日行っていい?」とか言ってないだろうな!

 

僕が思う長屋さんの熱々ポイントは

「これって裏テーマに人種問題が入ってると思うんですけど…」というセリフ

どこからそれを読み取ったんだ。それに対する笠原さんの返答の適当さもイカしてる。

控え室でiPodを聞きながら集中している姿も好き。あれ、なんの曲聞いてるんだろうね。

 

 

本人いわく「酔っ払い役」の細井学さん。

 

いい表情しますね〜。

 

ゲロをかける人とかけられる人の2ショットだ。

 

話は変わるけど、ワンカットオブザデッドのゲロシーンを局内で見ながら「これ、こだわりのポイント」と笑っていた笠原さんって、顔合わせの時にゲロをカットしたこと覚えてないんだね。適当すぎていい感じだ。

 

「去年のイベント(2017年11月、一般客への初お披露目となった6日間の先行上映イベント)の映像を見たとき、自分は「この映画はひょっとしたらひょっとするかも」と言っていた。本当にひょっとしてきたなあと喜んでいます」

と語る細井さん。最後は「いい人生だったた!」としっかり噛んで挨拶を締めた。

 

以前、僕が別の会場で遭遇したサプライズ舞台挨拶に細井さんがいらした際、パンフレットにサインをもらいながら少しお話できる機会があった。

その時、おどけながら「おっ! いいTシャツだねえ」と言いながら僕の服にサインしようとしていて、「酔っ払いの細田さんだ…!」と変に感動したのを覚えている。

 

 

僕が思う細井さんの熱々ポイントは

アルコールが切れた後のキレッキレのゾンビの動き

あれ、無条件で笑っちゃう。

お酒の失敗を取り戻そうとしているのか、そもそも「細田さん」がそういうオーバーなお芝居が得意な役者さんなのか。再現Vの号泣シーンとか見てると、後者な気もするね。

 

 

黒縁メガネゾンビ役の山ノ内洋こと市原洋さん。

 

 

…と、「めっちゃカメラ目線やん」な細井さん。これで証明写真が作れそう。

 

 

劇中の小道具も持参した市原さんから、劇中内劇中劇(ワンカットオブザデッド内で撮っている劇中劇)のタイトルが「トゥルーフィア」だということが明かされた。

これ、個人的にめちゃくちゃいい情報だと思ったけどどう? 「うおお〜! そうなんだ!」とめっちゃ興奮した。ワンカットオブザデッドの監督が「本物の恐怖あった?」「本物をくれよ!」と、執拗に「本物の恐怖」を求めてるのも、あそこで撮ろうとしてた作品が「True Fear」だったからなんだね。

 

その後も「壇上に来る途中に小道具のペンを落としてしまいましたが、もし拾った方がいたら差し上げます」とイカしたフォロー。

劇中内劇中劇というダイレクトなネタバレを避けると、市原さんの言葉で残るのはこの一行だけになってしまう。これじゃあ、ただの凡ミス太郎に見えてしまうじゃないか。ネタバレを気にしなくていいように、早く全国民が鑑賞してほしい。

 

劇中では気弱な青年だが、実際にお会いするとすげえイケメンな市原さん。

メガネを外した姿を何度かお見かけしたが、目ん玉こぼれるんじゃねえか、ってくらいつぶらな瞳でドキッとしてしまう。

 

僕が思う市原さんの熱々ポイントは

ぐわ〜んぐわ〜ん中にすっころんだ松浦カメラ助手を起こしてあげた後に、一拍おいて唸り始めるシーン

あと、顔合わせ中に細田さんが倒したペットボトルを拾うスピードも好き。「山ノ内さん」はフォロワーシップが厚いナイスなバイプレイヤーなんだろうな。

 

 

「(劇中と同じように)タオル巻けなかった?」という監督に「余裕がなくて…」と答える山﨑俊太郎さん。

 

一言一言をかみしめるように

「ワークショップから作ってきて、たくさん喧嘩したり、笑ったり、泣いたり。いま考えたら 空中分解する一歩寸前のこともあったけど…」

と、この作品を振り返っていた。

 

 

「そんなことあったか?」「急に何を言い出した?」と監督・キャスト陣から総ツッコミ。

 

「違う…?」とつぶやいていた山﨑さんがすごく印象的だった。

実際にお会いすると、山﨑さんはまるで宇宙人のような独特の雰囲気を持つ不思議な人だ。

 

 

みんな山﨑さんのことをめっちゃ見てる。

 

最後に

「自分の苦しさ、生きづらさを見つめていけば、誰か助けてくれるのではないかという希望を持った作品、ワークショップでした」

と締めくくった山﨑さん。

 

以前、彼は別会場での舞台挨拶でも「自分なりに今までずっと生きづらさを感じていた。でもそれを受け入れてくれたのがこの作品だった」と語ったことがある。

記憶の中の情報なので詳細は違っているかもしれないが、多分彼なりの世界観があって、その中でのみ生まれる葛藤やぶつかる壁などがあったのだろうと感じたことを覚えている。

パンフレットのキャスト紹介文にもそれがにじみ出ているので未読の方は是非チェック!

 

 

「空中分解寸前の…」という一言も、多分山﨑さんだけがその世界観の中で感じていた危機感や安息感とかがあったんじゃないだろうかと感じさせる。いや、これは勝手な憶測だな。

 

個人的な意見だが、「カメラを止めるな!」を観た後、思わずスキップしたくなるような抗いようのない多幸感に包まれるのは、この映画に「悪役」が登場しないことが大きな要因になっていると思う。

 

「立ち向かうべき敵」とか「最後にギャフンと言う役割の悪党」などは登場せず、ひたすら降りかかるハプニングを次々と乗り越えていく話。

 

そんなハプニングをもたらす登場人物たちも、厄介なトラブルメーカーではなく、ひたすら「愛すべき困り者」として描かれているのがすごく素敵だ。

大酒呑み、暴走する元女優、胃腸の弱い役者などなど…。

 

決定稿の台本には、酔っ払いの細田さんが日暮監督に頭をさげるシーンや、腰痛カメラマンの谷口さんが「申し訳ない」と詫びるシーンなどがあったりするが、劇中ではその辺りはキレイに削ぎ落とされている。

 

その結果、トラブルの反省や叱責のためにいちいち立ち止まることなく、そのハプニングすら内包したままグングンと突っ走る映画となっていて、それが圧倒的なドライブ感とバカでかい正のエネルギーを生んでいる気がする。僕だけだろうか。

 

全てのハプニングを笑顔で肯定するハッピーエンドを見ると、大酒呑みも暴走する元女優も胃腸の弱い役者も、ひいては映画を観ている自分すら「愛すべき困り者」として受け入れてくれるような気がしてくる。

なんとなくだけれど、僕はこんな感じの理屈で、勝手に山﨑さんがこの作品に「希望を持った」件を追体験した気になっている。

 

パンフレットに載っているスタッフ座談会を読むと、そんなポジティブな空気が作品内だけではなく現場にも流れていたことがわかる。未読の方は是非チェック!

 

少し話はそれるが、ラッパーの宇多丸さんがやっているラジオ番組で、大人気の映画評論コーナーがある。

以前、そのコーナーで「カメラを止めるな!」批評が行われるという日に、舞台挨拶後の山﨑さんとお話したことがある。

 

「今日のラジオでカメ止め批評されるんですよね。僕もこの後聞きます!」と声をかけたところ、

「そうですね。まあ…いっそのこと、ダメ出ししてほしいですけどね…」 と答えていたのが印象的だった(フタを開けてみると、ラジオでは大絶賛されていたので山﨑さんの願いは叶わなかったのだが)

 

それを聞いて「劇中の山越さんと同じく、一筋縄ではいかない人なんだな」と嬉しくなったのを覚えている。

パンフレット記載の情報によると、上田監督がこの作品のメインキャストを選ぶ基準にしていたのは「不器用な人」かどうかだったらしい。

軟水しか飲めない山越さんがそうだったように、彼もまた(キャスト陣も含め)愛すべき困り者なんだろうなと思った。

 

僕が思う山﨑さんの熱々ポイントは

日暮晴美がメイク役として『よろしくお願いします!』と挨拶した後の、自分の佇まいを正すような動き

あの時の「山越さん」の心境ってどんな感じだったのかな。お腹の具合のことで頭がいっぱいだったのだろうか。

ちなみに、山越トイレ中にメイクをする羽目になった温水栞さん(生見司織さん)が、一回山越さんの裏に回ろうとして思い直す動きも好き。

 

 

中堅AD役の吉田美紀さん。「真央におばちゃん呼ばわりされました」と自己紹介していたが、実は根に持ってるんじゃなかろうか。

 

「応援してくださった、この映画の育ての親のようなお客様、生みの親の上田ボス。そしてスタッフ、アドバイザーがたくさんいて、本当に恵まれた現場だと毎回噛みしめています」

と語る吉田さん。

 

いちファンとして、「育ての親」と言ってもらえたことがめちゃくちゃ誇らしかった。

「僕らの応援がこの映画をここまで大きくしたのだ!」なんて大それたことは思ってはいないが、この奇跡の構成員として「へへっ」と鼻の下をこすってもいいのかもしれない。

 

僕が思う吉田さんの熱々ポイントは

山越ゾンビの首を持ったまま、カメラに写りこまないように地面を転がるシーン

ほら、3幕目で山越ゾンビを撃退する場面の舞台裏が描かれてるとこ。あの扉越しのシークエンスは何度見てもワクワクする。

ピットインしたレーシングカーに作業員が群がり、秒単位で手分けしながらタイヤ交換していくような、あのノンストップな現場のスピード感がたまらない。

あの時、扉から顔を出して「パスパス!」と言っている感じの秋山さんも可愛い。

 

 

真央ちゃんにババアと呼ばれ、キレて帰ってしまう母親役の佐渡未来さん。

 

「ここに立っていいのかわからないくらい、(劇中では)ちょっとしか出てなかったんですけど…」

と号泣しながら語る佐渡さん。

 

「『この仲間に入りたい』と思えるような愛のあふれる作品で、私も何とかファミリーに入れてもらいたくて時間があるときは劇場に足を運んできた。こういう機会をいただいてありがたく思っています」

 

なんて謙虚…。僕なんかいちファンのくせに「カメ止めはワシが育てた」と関係者ヅラしてるというのに…。

 

ちなみに、壇上にはいらっしゃらなかったが 

https://twitter.com/ologonboby/status/1017365132102361088

「ポンッ!」をしゅはまさんに授けた護身術アシスタントのはやしかな絵さんも似たようなことをおっしゃっていた。そんなことより、絵上手いな。

 

彼女ももちろんカメ止め奇跡の立役者。余談だが、「ポン抜け」を応用した「ワンェンワン!」という護身術もあるみたい(劇中で音声だけ流れてたよね?)。いつか見てみたいなあ。

 

 

号泣しながら感謝の弁を述べる佐渡さんに「ババア!」と声をかけるタイミングを探る真魚&しゅはま。悪い親子だなあ。

 

隙を見計らって「ババア! 泣くなよ!」と合いの手を入れていた。毒蝮三太夫みたいなセリフだ。

その後、「佐渡さんが感激してるときにやっちゃダメだったね」って感じで二人で反省してたのが可愛かった。

 

僕が思う佐渡さんの熱々ポイントは

「ババアッ!?」の後のドスの効いた「何なんですか!?」の声

「うわ〜もう絶対挽回不可能じゃん」と思わせる怒声。あれを沈めた眼鏡太郎さん演じるVシネ監督、意外とやり手なのでは? と思う。

 

 

テレビ局員役の曽我真臣さん。

竹原さんに向かって「この舞台挨拶…長くないっすか?」と劇中のセリフも披露した。

 

「感染者のみなさん、『カメラを止めるな!』に関わってくださったみなさん、本当に大好きです。ありがとうございました!」

と男泣き。これを受けて、僕も辺りをはばからずに泣いてしまった。思えば会場入りしてから一瞬もはばかってなかった気もするけど。

 

 

このお二人は、劇中でも決して大きな役ではないのだけれど、「カメラを止めるな!」を追いかけていると、いろんなところでお見かけする二人だ。 

もちろん彼らだけじゃなく、監督・キャスト全員が総力を挙げて盛り上げているのだが、特にこのお二人は印象深い。

 

すでにいろんな人が指摘しているが、「カメラを止めるな!」大ヒットの要因の一つに温かなSNS戦略があると思う。

ツイッターで「カメラを止めるな!」の感想をつぶやくと、程なく公式アカウントや監督・キャストからのいいね・RTがつく。そんな事態に驚いた人は多いんじゃないか。

 

これを受けて「僕らの気持ちが皆さんに届いているんだな」と実感できるし、「もっと応援したい」という気にさせてくれるし、つぶやき自体も周囲への口コミとして機能する。

その集合体が「カメラを止めるな!」の熱狂の正体なのではないだろうか。

 

また、劇場のサプライズ挨拶にしても同じく。

もともと「どうしても語りたい!」と思わせる最高のエンタメ映画ではあるのは確かだが、作り手側の後押しを受けて、便乗ではなく並走する形でブームを盛り上げる感覚は「カメラを止めるな!」特有の映画体験だと思う。

 

こんなの全然当たり前じゃない。

毎日、監督・キャストが劇場に訪れ、日々SNSでコメントに目を通して反応するなんて、どれだけの労力か計り知れない。

 

僕自身、夜中なんとなくで投稿したツイートに爆速でレスポンスをもらった時は「いつ寝てんの!?」とマジでびびった。数時間前に劇場でお会いしたばかりよ?

 

映画史を塗り替える「カメラを止めるな!」の大ヒットは、神様がくれた奇跡ではなく、関係者の皆さんがこうして地道で途方もない労力をかけて手作りした奇跡なのだ。

 

「たった300万の予算で…」「無名役者で…」という文脈ばかりが語られがちだが、この一点だけは忘れないようにしたい。

多分それは、どんなビッグバジェットよりも、どんな大スターの起用よりも、ずっと大変でずっと価値のあることだと思う。

 

 

そういう意味で、この二人は象徴的な存在だと思う。 大げさではなく「奇跡を作った二人」と言えるんじゃないだろうか。

 

ちなみに、この日以降もSNS戦略・サプライズ舞台挨拶は続いている。

「カメラを止めるな!」はまだまだ止まらないね、これは。

 

僕が思う曽我さんの熱々ポイントは

松本逢花の長尺の悲鳴を見て、すげえ効果的なタイミングで「長くないっすか?」と言う場面

局内スタッフって無責任に傍観してるような印象を受けがちだけど、本物の涙を見たらちゃんと「いい表情しますね〜」と言ったり、本物のゲロもリアルだと感じたり、違和感にはちゃんとツッコんだり…と、実はちゃんと観てくれてるのがちょっと嬉しい。

劇中には「ワンカットオブザデッドがゾンビチャンネルの視聴者にどう届いたか」の描写がないものの(それがないことがまたイカしてるんだけど)、曽我さんのリアクションでなんとなくそれが透けて見えてくる気がする。

 

 

 

ティーチイン

この後は、観客からの質問に答えるティーチインが行われた。

マイクランナーは浅森さん。質問者に駆け寄る彼女に、壇上の皆さんが「コケないで!」と声をかけていたのが微笑ましかった。

 

こんなぶれぶれの写真しか撮れていない。下手くそだな俺。

 

まずは主演の濱津さんに「1日にひげは何回剃りますか?」という質問。

劇中では、ひげが印象的な濱津さん。ワンカットオブザデッド内では威厳とか気難しさを感じさせるのに、2幕目以降は、どことなく情けないおっちゃんに見える。幅広い演技力のあるヒゲだ。

 

濱津さんの「剃っていない…? いや…1週間に一回くらい、バリカンで長さを整えています」と慌てながら答える様子が、実に「日暮監督っぽい!」と感じた。

「ゾンビもので…生中継で…ワンカット…?」と言っている時の日暮監督そのものでちょっと笑ってしまった。

 

続いて、「ワンカットオブザデッドの話が上田監督に来たら、できたと思いますか?」という質問。

 

上田監督は笑いながら「できません!」と即答。多分劇中でもそんな感じでみーんな断ったんだろう。だってやばすぎるもん、企画が。

また、「ワンカットオブザデッド部分を撮り直したいか」という話題になると、

「レンズに血がつくシーンや、助監督ゾンビのメイクに時間がかかりアドリブでつないでいるシーンなど、計算外の本物のトラブルも織り込んだ37分なので、同じものは二度と撮れないし、あれを越えられる自信もない」という答え。

 

マスコミ席じゃなければ僕も手を挙げて質問したかったのだが、さすがに自重した。聞きたいことはいっぱいあるものの、これは今後劇場でお会いした時などに直接聞いてみようと思う。

 

<実は用意していた質問>

 

・当て書きした脚本の中で、「ここはまさに本人っぽい!」と言えるような印象的なシーンはありますか?

・「カメラマンがすっ転ぶ」もリアルで起きたハプニングだと聞いた覚えがあるのですが、最終稿の台本にはト書きで書かれています。これは計算されたシーンだったのでしょうか?

・「この映画のために慣れないSNS を始めた」とおっしゃっていましたが、「こういう風にやろう」みたいな共通の方針はありましたか?

・ビラ配りやSNSでの宣伝活動をやってきた中で、印象的だった出来事やツイートなどはありましたか?

・みなさんがつけているそのバッジは一体?

 

 

 

フォトセッション

その後は、壇上の全員でフォトセッション。

 

これまでのサプライズ舞台挨拶などでは、監督・キャストの皆さんも慣れない中での写真撮影がほとんどで、たどたどしい場面が多かったりした。

それはそれでハンドメイド感があって良かったのだが、この日は、アスミック・エースの担当者による目線誘導があり、テキパキと撮影が進められたのが印象的だった。

 

なんだか、「カメラを止めるな!」がメジャーの舞台に至ったことを象徴するような光景だと、僕は勝手に感じ入っていたのだ。

 

 

そういうわけで、どうしてもアスミック・エースさんも入れた集合写真が撮りたかった。個人的にお気に入りの1枚だ。

 

全国拡大上映だ! 奇跡だ! と盛り上がることができるのも、その入口を開いてくれたアスミック・エースさんのおかげ。

「カメラを止めるな!」を観ていなかったら、こんな視点を持つこともなかっただろうな。いつも配給会社のオープニング映像、流し見してゴメンなさい。

 

 

 

最後に締めくくりの挨拶として、

「これから何があっても、この夜が背中を押してくれると思います。こんな良い夜を一緒に作ってくれてありがとうございました」

と、改めてこの日の客席への感謝を述べる上田監督。

 

「本当に映画が好きでよかったなと思ってますし、たくさんの人に見てもらって『映画っていいな』っていう輪を広げていけたら嬉しいです」

 

…と、ここで、客席にいた監督の幼いお子さんが、泣き声をあげるというハプニング。場内が笑いで包まれる中、監督も「いいタイミングで泣くなあ」と照れたようにはにかんでいた。

 

「愛すべき困り者」がもたらしたハプニングをもって笑顔に包まれたままこの日は終了。いかにも「カメラを止めるな!」らしいエンディングだったと思う。

「伝説の夜」と呼ばれた「カメラを止めるな!全国拡大御礼舞台挨拶」は、こうして幕を閉じた。

 

 

 

おわりに

初めてのレポート記事とか、そういう問題以前に、この「カメラを止めるな!」についての記事を書くのはとても大変だった。

 

まずは「ネタバレを避けなければならない」という点がある。

まあ、これについてはもう諦めて、あらゆる情報をフルオープンする記事になったけど。

 

ネタバレと言っても、「カメラを止めるな!」のホームページや予告動画をみればすぐにわかることなので、病的にひた隠しすることもないのだが、やっぱり未見の方にはなるだけ熱々な状態で鑑賞してほしいので、皆一様に口をつぐんでる状況が続いている。

有識者によると、それがまた「一体どんな映画なんだ!?」と興味をかき立てる要素になっているらしい。

 

 

 

ただ、もう一つ。

これが本当に難儀だったのだが、「日を追うごとにあらゆる記録を更新していく」という点。

 

「たった2館での上映だったのに、今や120館以上での公開が決定している!」と書いていたのに、気がついたら「累計上映館数190館を突破!」に塗り変わっていたり、「キャストの今後の活躍に期待!」と書こうとしたたのに、夜が開けたら「地上波番組にカメ止めメンバーが出演!」という情報が飛び込んできたり。

 

その度に、「情報の鮮度を保たなきゃ!」と修正に躍起になっていたが、これも途中からだいぶ諦めた。足が速すぎる。どうせしばらくしたら、また僕らが目をみはる奇跡を見せてくれるに違いないのだから。

「カメラを止めるな!」が駆け抜けるスピードには文字じゃあ決して追いつけないことが分かった。まっこと凄まじい映画なこと。

 

 

きっとこれらの情報も、しばらくしたら古いものになっていくのだろう…。

そう思っていた矢先にサウンドトラック&オリジナルグッズの緊急販売決定の報である。

次から次へと…本当にすごいことが起きてるな。

 

【サウンドトラックCD】

発売日:2018 年 9 月 7 日(金) 価格:¥2,000(税抜)

公開劇場にて、9 月 1 日(土)先行発売

【収録曲】

・zombeat/謙遜ラヴァーズ

・Panic!!/永井カイル ・Keep Rolling feat. 山本真由美/謙遜ラヴァーズ

・Keep Rolling(Instrumental)/謙遜ラヴァーズ

・Keep Rolling(上田監督合いの手 Version)/謙遜ラヴァーズ

他、全 18 曲収録

①アナログ EP ダブルジャケット仕様

②B2変形両面ポスター封入 表:メインビジュアル/裏:場面写真(オフショット満載!)

③激レア !主題歌「Keep Rolling」インスト及び上田監督合いの手バージョン収録

販売元:(株)ランブリング・レコーズ

 

【オリジナルグッズ】

発売日:2018 年 8 月 24 日(金)

◆T シャツ(黒) S/M/L サイズ 各¥2,500(税込)

◆T シャツ(白) S/M/L サイズ 各¥2,500(税込)

◆ステッカー ¥300(税込)

◆トートバッグ ¥2,000(税込)

◆アクリルキーホルダー(日本語ロゴ Ver.)¥756(税込)

◆アクリルキーホルダー(英語ロゴ Ver.) ¥756(税込)

◆ポスター(日本語版) ¥500(税込)

◆ポスター(海外版) ¥500(税込)

販売元:(株)現代マーチャンダイズ

 

また、劇場に足を運ぶ理由ができてしまった。ファンという立場で、この渦中にいれることが何より幸せだ。

 

一度観たという人も、「グッズを買うついでに」くらいのモチベーションでこの機会にまた鑑賞してみてはどうだろうか。

もちろん「2度目は序盤のワンカットオブザデッドの見方が変わる!」という味もあるけれど、これまでの「カメラを止めるな!」の現在進行形の奇跡を踏まえると、きっとそれ以上に違う映画に見えると思う。

 

 

僕も次は9回目の鑑賞になるが、それでも今から劇場に行くのが楽しみでならない(記事を書いてる途中でまた観に行ってしまったので、記事中盤から鑑賞回数が+1されています)

 

 

 

 

入稿後

 

……。

 

こんな感じの記事にしようと思っているんですけど…。

 

めちゃくちゃネタバレしてるじゃないですか。

 

つい熱が入っちゃって。

 

まだ観てない方への配慮が一切ないのはよくないですよ。

 

でもほら! タイトルに「ネタバレあり」とか注釈をつけたりすれば!

 

いやあ、「カメ止め」にネタバレはなあ…。

 

……。

 

 

 

 

ネタバレ、カットしましょう。

 

 

 

 

…わっかりましたぁ。