どうでもいいことですが、インタビューしながらつまんでもらうために、お茶とお菓子をお出ししたところ……
数あるお菓子の中から、真っ先に『みたらしだんご』を食べてました。やはりラバリストはヌメヌメのものが好きなのか!?
「ラバースーツが好きな人って、セックスはどうしてるんですか?」
「ヘビーなラバリストの場合だと、挿入して射精してみたいな『いわゆるセックス』をしない人もいるんですが、普通に『する派』もいます。その場合は、着たままやります」
「やっぱり着たままなんですね……。なんか体育館の床みたいにキュッキュしそうですが」
「あ、ひょっとしてラバースーツに触ったことないの? これね、ヌメヌメしてるのよ。触ってみる?」
「いいんですか? じゃあ失礼して……」
「!??うわっ、ほんとだ!! 想像してたのと全然違う! ヌメッヌメだ!!!!!」
※ラバースーツは、裏側にラバー専門のドレッシングエイドというローションを塗り、表側には光沢剤を塗る。そのせいで触った感触がヌメヌメする。
「知ってる中で一番近い感触に例えるなら……なんだろ、コンドームとか? あ、オナホも近い感触だ」
「そう。だからお互いヌメヌメでやるわけです」
「で、でも、チンコは? ラバースーツから出さないと、できないですよね?」
「ジッパー(クロッチジッパーといいます)がついてるものが多いです。でないとトイレにも行けませんから」
「ほら、こういう感じになってるんですよ」
真っ黒なのでわかりにくいが、股間にはちゃんとジッパーがついている
「ホエー、なるほど! 男性の場合はここからチンコを取り出して……ん? 避妊ってどうしてるんですか?」
「そりゃあ普通にコンドームをつけますけど」
「全身ゴムの服からチンコだけ取り出して、それにまたゴムをかぶせるってこと? なんか……何やってんすか」
「しょうがないでしょ」
「ヘビーラバリストには『いわゆるセックス』をしない人もいるとおっしゃってましたよね? その場合は、どうやって快感を得るんですか?」
「ラバースーツの上から愛撫しあったりという形になりますね」
「射精とかは必要ないし、必要なら自分で(手で)やります」
「へ? それ気持ちいいんですか? 入れないのに……えー!?」
「まあ、同じ男なので、『えー!?』っていう気持ちはわかりますけどね。女性で考えてみると理解しやすいかもしれない。女性には最初から射精っていう終了点は無いでしょ?」
「ちょっと待ってください。らてさんって年齢はおいくつなんですか?」
「? もうすぐ43歳ですけど」
「43歳のヌルヌルのオッサンを『女性で考える』って言われても無理ですよ」
「そういう問題!?」
「入れて出して終わりっていうんじゃなくて、ゆっくり、長い快感が永遠に続くような感じの性体験ですね」
「う~ん、理屈はわかっても完全には飲み込めない。あきらかに僕のノドよりデカいです、その性は」
「さっき、触った感触を『オナホみたい』って言ってたでしょ。全身がオナホに入ってると思ってくれるとわかりやすいです。その感触が好きというのもあるので、ラバリストは基本、下着をつけないです」
「全身オナホ! うんうん! その例えで何となくわかってきたような」
「オナホみたいっていうのは、つまり女性のアソコみたいってことですよね? ラバースーツを着ると全身がその皮膚感覚になるんです。肉体が裏返って、中身を触られるような感じなんですよね」
「な、なるほど。お互い全身が性器になるのなら、もう挿入とか必要ないのか……? いやしかし、ウ~ム」
※ラバースーツを着てると大量に汗をかいて脱水症状になったりするらしく、二人とも頻繁にお茶を飲んでいました。
「さらに混乱させてしまうかもしれませんが、ラバリストの性には、必ずしも相手が必要なわけじゃありません」
「??」
「ラバースーツを着ること自体が快感なので、一人でも問題ないってことです」
「ホエエェェーーーー!!?????」
「ヘビーラバリストは大抵、着ることがセックスという感覚を持ってるんじゃないかなぁ」
「僕、着るだけで半勃ちになりますよ」
「へぇ~半勃ちに………………ん? あれ? じゃあ今は?」
「………………………………」
「えっ、今は? らてさん?」
「………………………………」
「あと、大谷さん!」
「はっ、はい?」
「さっきから言おうと思ってたんですけど」
「何でしょう」
「自分のおっぱいを揉みしだくのはやめてください」
「ふふふ、なんか興奮してきちゃった」
「『してきちゃった』じゃないから。マジでやめてください」
「ふふふふふ」
「………………………………」
「だめだコリャ! 今日はここまでにします! 楽しいお話をどうもありがとうございました!」
「ふふふふふ」
「………………………………」
というわけで、今回はヘビーラバリストのお二人に、ラバースーツの魅力をたっぷり語ってもらいました。
ちょっと特殊な性癖だけど、それを隠さず正直に生きるらてさんと大谷さん、かっこいいじゃないですか!
僕もこれからは恥ずかしがらずに、ラバースーツ好きを公言していきたいと思います。
そう、僕はラバースーツが………………好きなんだーーーーーー!!!!
あと黒豆も好きです。
おわり