こんにちは、1974年生まれのライター・ギャラクシーです。ジャンプ黄金期に小学生~青春時代までを過ごしまして、特に80年代のジャンプ作品には思い入れがあります。
80年代ジャンプを代表する作品といえば―
Dr.スランプ|鳥山明(1980年~)
キャプテン翼|高橋陽一(1981年~)
北斗の拳|原哲夫/武論尊(1983年~)
DRAGON BALL|鳥山明(1984年~)
CITY HUNTER|北条司(1985年~)
聖闘士星矢|車田正美(1986年~)
※キン肉マンも80年代ジャンプを代表する作品ですが連載開始は1979年
他にもたくさんありますが、誰もが知っているものだと このあたりではないでしょうか。すごいラインナップですね。
が!!!!
これらの作品があまりにも有名すぎるゆえに、80年代のおすすめというと上記のマンガばかりが挙げられることが多く……
他の作品が意外と紹介されてないというか、アニメ化までされた作品すら他の世代の人はあまり知らないってことが多い気がします。
他にも! たくさん!! 名作があったのに!!!!!

というわけで今回は、他にもたくさんあった80年代ジャンプの超名作マンガを、僕の個人的な好みで11作品紹介します
バオー来訪者|荒木飛呂彦(1984年~)
秘密機関“ドレス”が創り出した生物兵器「バオー」に寄生された少年と、一緒にドレスから逃げ出した超能力少女。追手と戦いながらの二人の逃走劇を描いた作品。作者は『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦
『ジョジョ』が有名すぎて、その前作『バオー』のすごさって他の世代にあまり伝わってなくないですか!? 連載時の衝撃度で言うと『バオー』の「なんだこの今まで見たこともないマンガはァーーー!!」っていう驚き、本当にすごかったんですよ!
設定も絵柄も、そして、かっこいいけど悲しいストーリーも、長ったらしい必殺技も、あまりに新しかった。今も大好きなマンガ
※『ジョジョ』は冒頭が地味だったからあんまり注目されてなくて、まさかこんな長期連載になるなんて誰も想像してなかったと思う
コマンダー0|富沢順(1981年~)
闇の軍隊“フェニックス”は、兵器人間(ウェポノイド)によるテロや襲撃を繰り返していた。フェニックスの野望を阻止するために、日本武装警察(J.A.P)の戦士・コマンダー0が出動する!!
『バオー』と並んで打ち切りが惜しまれた超名作。
革ジャンを着て悪と戦う主人公の武器「電磁ブレイカー(ナックル部分に高出力電磁波を仕込んだ武器)」にめちゃ憧れたなー。今読んでも全然かっこいい、早すぎた名作。
この作者の次作『ガクエン情報部H.I.P.』もTHE・80年代って感じでおしゃれですわよ
きまぐれ オレンジ☆ロード|まつもと泉(1984年)
超能力者の主人公・春日恭介と、きまぐれでミステリアスな美少女・まどか、その後輩・ひかるとの三角関係の恋愛模様を描いたラブストーリー
こういう、当時流行してたアニメっぽい絵柄で描かれた恋愛マンガって珍しくて、みんなが「まどか派・ひかる派」の話題で語り合えました。今見てもおしゃれな絵だな~~!
当時は『ねらわれた学園(81年)』『AKIRA※原作(82年)』・『幻魔大戦※アニメ(83年)』など超能力モノが大ヒットしていまして、主人公の少年も超能力者という設定。それをバトルとかの方向にいかず、あくまで日常や恋愛を彩るスパイス的に使用してるのがすごく良いです。
BASTARD!! -暗黒の破壊神-|萩原一至(1988年)
剣と魔法の時代、大神官の娘ヨーコと共に育った少年ルーシェには、古の魔法使いが封印されていた。それから15年の時を経て王国に危機が迫った時、封印がついに解かれ、邪悪で好色な魔法使いダーク・シュナイダーが姿を現した……!
つい最近Netflixでアニメ化されましたが、掲載誌が少年ジャンプから移り変わったり、しかも未完だったりで、他の世代の人は意外と知らなかったりしますよね。同時代の人は100%知ってて、み~んな階段登る時のシーラ姫で性に目覚めたり、「爆霊地獄(ベノン)」の呪文詠唱を諳んじたりできるんですけどね。
圧倒的な画力と、SF・ファンタジーの知識、過激な性描写、わがままで邪悪で好色な主人公像等々……今読んでも重厚な王道感と斬新なおもしろさが共存してる名作です。
嗚呼!! 毘沙門高校|宮下あきら(1983年~)
誰も知らない日本の秘境・毘沙門村の高校生3人が、さまざまなスポーツ大会に殴り込んでいくスポーツギャグコメディ。凄まじいパワーを持つ毘沙門高校の3人が甲子園へ出場し……。作者は『魁!!男塾』の宮下あきら
豪速球で飛行機を撃墜するなど、凄まじいパワーを持つ毘沙門高校の3人が、様々なスポーツで活躍! 1巻では3人で甲子園に出場します。繰り返しますが、「3人で」「甲子園出場」です(3人全員が敬遠されてどうしようもなくなった時に何の前フリもなく4人目が来るけど)。とにかく全部ムチャクチャ。マンガってこんなにムチャクチャでいいんだ……
飛ぶ教室|ひらまつつとむ(1985年)
校庭に設置されていた核シェルターのおかげで偶然にも核戦争を生き延びた小学生たち。過酷な核の冬を生き抜くために共同生活を始めるが……※リンクは連載終了から28年目に描かれた続編を含む完全版(2020年発売)
核シェルターのおかげで偶然にも核戦争を生き延びた小学生たちの共同生活……というのがもうエモい。少年誌なのに結構リアルな「核の冬」が描写されてて、食料や水の問題、役立つやつ足を引っ張るやつ、親しい人の死など様々なドラマが展開されます。悲劇的なだけじゃなくて、ほのかな恋愛とか希望もあったりして、ストーリーがとても良いです!
風魔の小次郎|車田正美(1982年~)
現代に生きる忍・風魔一族の戦いを描いた作品。同じ忍びの一族である夜叉一族との戦いを経て、さらには、遥かな古代から続く秩序(コスモ)VS華悪崇(カオス)による10本の聖剣を使った戦争に突入する……! 作者は『聖闘士星矢』の車田正美
10本の聖剣に選ばれた強力な剣士たち(全員詰め襟のガクラン着てる)が、光と闇に分かれて戦うという設定……最高にかっこ良すぎませんか。ちょっとムチャクチャな設定もあったりするのですけど、かっこよければすべて良し!!!最高!
今回いくつかおすすめ作品を紹介してますが、このマンガ、大ゴマと見開きが多すぎて一冊5分で読み終わるので一番おすすめかもしれないです。(※『風魔の小次郎』は三部構成になってまして、僕が言ってる聖剣戦争編は第二部です→他の部もおもしろいよ!)
恐竜大紀行|岸大武郎(1988年)
恐竜たちが縦横無尽に世界を闊歩する姿を描いたドキュメンタリー調(?)のマンガ。人間が全く登場しない、一話完結という斬新な設定
恐竜たちの姿をドキュメンタリー調で描いたマンガなんですけど、まず人間が一切登場しないのが新しすぎました。代わりに恐竜自身が喋るっていうのも「どういうマンガ!?」って思いましたよね(この時点ですでに犬が喋るマンガ『銀牙』はあったけど)
無慈悲な弱肉強食の世界を「恐竜たち自身の視点」で見るという、今の時代においても珍しいマンガ。明らかに少年誌でやる内容じゃないと思いますが、名作です。
メタルK|巻来功士(1986年)
両親を殺され、自身も生きたまま火をつけて焼かれた冥神慶子。数年後、サイボーグとして生まれ変わった少女の復讐劇が始まった!!
今もカルト的人気を誇る名作マンガ。美しい美女の皮膚が溶けてサイボーグの中身が見えるとか、その溶けた皮膚を使って鞭のように攻撃する(皮膚に濃硫酸が混ぜてある)とか、良い意味でチグハグさがあって好き。整ってるだけのマンガには決してない迫力みたいなものがあっておすすめです。
↓連載当時のことを描いたエッセイマンガもおもしろいです
すもも|天沼俊(1985年)
2001年夏の鎌倉CITY(注:連載当時からすると未来)。一人暮らしの16歳の少女・すももと、ボーイフレンドの宗近、そして見た目は子供の家庭用お手伝いアンドロイド―3人による笑いあり涙ありの日々を描いたマンガ
16歳の一人暮らしの少女が、おしゃれな鎌倉でおしゃれに過ごす日常っていうのが良かった。絵柄も当時あまり見たことない(でもいかにも80年代な)感じで、今見るとすごいセンス良い。最後にちょっと泣ける話もあったりして、妙に心に残るマンガでした
ブラック・エンジェルズ|平松伸二(1981年~)
法で裁けぬ悪人を闇に葬っていく仕置人「ブラック・エンジェルズ」を描いた怪作
いわゆる必殺仕事人の現代バージョンみたいな作品なのですが、外道なやつが心底外道で、それを、一切の妥協も慈悲の心もなく次々ブッ殺していくのが痛快でしたね。悪党にも理由が~とか、不殺の精神とか、後に主流となる考え方の、すべて逆。おもしろ~
以上です

というわけで今回はド級の有名作品が多かった80年代ジャンプ作品の中から、もっと紹介されてほしい名作マンガを紹介しました。
他にも鳥山明先生のアシスタントで絵がかわいい『CAN★キャン えぶりでい(ひすゎし)』とか、青年誌っぽくておしゃれな絵の『スタア爆発(幡地英明)』とか、狂死郎で残酷な部分に驚かれたけど実はギャグ漫画の頃から相当エグいこと描いてた『ジャングルの王者 ターちゃん(徳弘正也)』とかもっと色々紹介したかったのですが、誌面の都合で今日はここまで!
おもしろい作品ばかりなのでぜひ読んでみてくださいね!

ギャラクシー






















