え~~……みなさんこんばんは……ライターのギャラクシーです。

みなさんは『古畑任三郎シリーズ』をご存知でしょうか。1994年から2006年まで(『古畑中学生』を含めると2008年まで)放送された大人気長寿推理ドラマシリーズです。

 

主人公・古畑の独特すぎるキャラクター性、ユーモアある会話劇、ドラマの冒頭で犯人が視聴者に開示され、いかにその謎に迫っていくかというハラハラ展開……最高のドラマでしたよね~!

 

というわけで今回は、『古畑』大好きな僕が、個人的に好きな回をベスト10形式で発表します。全43回もある長寿シリーズなので、どれを見たらいいかわからないという人は参考にしてくださいね!

 

 

『古畑任三郎』の好きな回

1位)死者からの伝言(中森明菜)

やっぱり記念すべき第一回だから、ファンにとっては特別感ありますよね~

冒頭の前置きみたいなパートも一番有名じゃないでしょうか?「え~……犬を飼っている人にひとこと。名前を呼ぶ時は『ちゃん』をつけるのは止めてください……」っていうやつ。

古びた洋館と、美しくも悲しい殺人者・中森明菜の組み合わせが雰囲気あって好き。中森明菜は作中でマンガ家役なのですが、その作品『カリマンタンの城』を読んで涙する古畑が人間臭くてよいですね。その後の回でも中森明菜扮する小石川ちなみやそのペットの名前がよく出てきたりします。

 

ちなみにロケ地は埼玉県入間市の旧石川組製糸西洋館ってとこです。「ドラマで見たまんまだーーー!!!」って感動しましたよねー

 

2位)殺しのファックス(笑福亭鶴瓶)

斬新なキャストと、ちょっとした言動から真相にたどり着く謎解き、犯人への底意地の悪い罠(でもユーモアあって笑っちゃう)……古畑のおもしろさが詰まってる回。

明太子スパゲティ食べて「なんか甘い食べ物ない? スパゲティが辛かったから甘いもの食べたくなった」→今泉にもらったバームクーヘンを食べて「なんか辛いものない?」―みたいな意味のない会話劇もTHE・古畑って感じで良い。

 

ここも、ロケに使われた店に行ったことあります。勝手に東京タワーの近くだと思ってたので、想像してたより郊外なんだ……って驚きました

 

3位)最も危険なゲーム(江口洋介)

この回、古畑がかっこよすぎて好き!!! 犯人(江口洋介)の車で移動中、部下から携帯電話で「一緒にいるその男がテロリストですよ!」って言われた古畑が、「知ってるよ~ 私を誰だと思ってるんだ?」って答えるのかっこいい。

その後、江口洋介が「古畑さんが僕を怪しんでいることに、僕は気づいていた。だから大事な手帳は移動させた」って得意げに教えた直後、まさにその手帳をヒラヒラさせながら「私は、私があなたを怪しんでいることにあなたが気づいていることに気づいていました」ってかぶせてくるのもかっこいい!

 

ちなみに、この回でずっと出てる鉄道会社のえらい人(身代金引き渡しの時に球場の真ん中で倒れる人)、なんか聞いた声だな~って思いませんでした? 僕も気になって調べたことあるんですが、『銀河鉄道999』とか『宇宙戦艦ヤマト』の歌を歌ってる ささきいさお さんでした

 

4位)しゃべりすぎた男(明石家さんま)

今泉くんが無実の罪で犯人に仕立てられる回。自分がこんな状況になったとしたら、古畑が上司なのほんと心強いな……それ以外だとこんな上司絶対イヤだけど

法廷で延々喋るばかりの回なんですけど、敵(犯人=さんま)もキレ者だから、アップダウンが激しくて飽きない展開。そして、いつも馬鹿にしたり邪険に扱ってる部下・今泉のことを、古畑が「“友人”の人生が賭かってるんです!」って言うんですよね……それがまた良い……

 

5位)笑える死体(古手川祐子)

被害者の男性がオーブンに残したローストチキン。それを見つけた古畑が、犯人・古手川祐子に「オーブンで何を作った?」と聞くと……事情を知らない古手川祐子は「私がデザートを作りました」って答えちゃうんですね。古畑が「あれはデザートには最適です(笑)」とニヤニヤしながら去っていく意地の悪さが最高の回。

田村正和がパンストかぶってタバコを吸う、という貴重な映像が見れます。

 

6位)古畑任三郎 VS SMAP(SMAP)

この回、トリックがどうこうじゃなくて、人間ドラマとかキャラクター性のゲームみたいなものがおもしろくて好き。仲間思いのメンバーとか、いかにもボロを出しそうなメンバーとか、一番のキレ者とか。で、それらをうまく利用して、かつ視聴者の予想を裏切りながら追い詰めていく展開がアツい。

ひょっとしたら今後発売されるBlu-rayには、もう永遠にSMAPの回が収録されないかもしれないので、見るなら今のうち。

 

7位)今、甦る死(藤原竜也&石坂浩二)

古畑と言えば最初に犯人とそのやり口が提示され、それを推理で明らかにしていく作品……というイメージを逆手に取った回。「さすが~!今回も古畑は真相にたどり着いたか~」って安心したとこから、さらにもう一手奥があるのがめちゃおもしろい。キャストの妙も活きてますよね~。

 

8位)間違われた男(風間杜夫)

冒頭に行われる意味ありげな完全犯罪がまったく関係なくて、単に犯人いじめを楽しむための回。もはや犯人の側に感情移入しちゃって、いつバレるのかとハラハラする。

『すべて閣下の仕業』というエピソードで犯人・松本幸四郎が「あなたのパスポートを盗んだ猿を恨む」みたいなこと言うんですが、ほんまそれ。被害者が偶然にも古畑の財布を拾っていなければ、おみやげがサブレじゃなければ、田舎からリンゴが送られていなければ……

 

9位)さよなら、DJ(桃井かおり)

ラジオの放送中に殺人が行われる回。役者の桃井かおりが偶然にも元陸上部だったということもあって、アリバイ工作のためにラジオ局を走るシーンがリアル(ちゃんと速そうに見える)。そして、アリバイを崩すために古畑が自ら録音したヘタな歌も最高なんですよね~~

このエピソード、桃井かおりのアドリブである「痛い?」っていうセリフ(殴って倒れた恋敵の女性を見下ろしてのセリフ)が有名なのですけど……全エピソードの中で、このセリフだけ浮いてるというか、ドロッとしてて怖いのよ……

 

10位)ラスト・ダンス(松嶋菜々子)

入れ替わりトリックという、いかにも無理が生じそうな展開で、やはりボロを出して美しい犯人が追い詰められていくのが良い。視聴者は入れ替わってることを知ってるから、おかしな言動をした時に「あっ!」って思ってドキドキしますよね。

リアルタイムで見た時(2006年1月……え、もう20年近く前なの!?)は、なんだかんだでまだ続くのでは?続いてくれ!と思ってたんですけど、もう絶対に田村正和さんの古畑が見れなくなった今となっては、最後の「ラスト・ダンスは私に(越路吹雪)」が心に沁みますね……※ここでおしゃれなジャズとかじゃなくて昭和の歌謡曲を持ってくるのがまた好き

 

ちなみに古畑が黄色いコート着て松嶋菜々子と待ち合わせする喫茶店は白金にあります

 

 

まとめ

というわけで、今回は『古畑任三郎』で僕が好きな回をベスト10形式で紹介しました。古畑ってこれ以外もほぼ全部おもしろいので、よかったら他のエピソードも見てみてくださいね!