ブロス編集部です。

12月のWEB記事のあるある「今年買ってよかったもの」を言い合う記事が続いております。こちらの記事では、バーグハンバーグバーグ社員の皆さんに今年読んで良かった「漫画・小説・書籍」などさまざまな「本」を振り返ってもらいました。

気になる本、読みたい漫画、「これ気になってたんだよな〜」というものがあれば、年末年始のオトモにしてみてください!

 

 

漫画編

ARuFaが読んでよかった漫画

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ザ・キンクス(榎本俊二)

【オススメ人:ARuFa】

1巻から3巻まで一気に読んで、「これは『面白い漫画』すぎるだろ!!!!!」と感動しました!

錦久家という個性的な四人家族の日々を描いた漫画……というと一見日常漫画のような設定なのですが、そこに膨大なアイデア・独特の視点・小気味良いスピード感が混ぜ込まれた結果、『日常の中に隠れた非日常漫画』のような立ち位置の作品になっている気がします。

バトルや大どんでん返しなどの派手さは無いものの、前述したように多種多様な要素によって気付けば夢中になれて、しかも読後の多幸感がすごいので、まるで具沢山の炊き込みご飯のような漫画だなと僕は思いました。

このグルーヴ感はなかなか味わえないと思うので是非読んでみてほしいです!あと登場する女性キャラが全員可愛すぎです。モチちゃんの目力がすごい。

 

キャラが好きで普通にファンアートを描いていたこともありました。オススメです!

 

永田が読んでよかった漫画

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オーイ!とんぼ(かわさき健 / 古沢優) 

【オススメ人:永田】

とある理由でプロゴルファーを引退し離島に移住した男「五十嵐」が、離島育ちの天真爛漫な女の子「とんぼ」と出会い、彼女のゴルフの才能に惹かれていく話。

冨樫義博先生がとんぼを「描きたかったゴンの理想像そのもの」と評して話題にもなりました。冨樫先生がそこまで言うならという気持ちで読んでみたんですが……

おもしれ~~~!!! まだ途中だけどめちゃくちゃ面白い!!! ゴルフのこと全然わかってなくてもOK!! 普通に人情話としても最高。泣けます。ゴンじい~~~~~~!!!!!

 

 

西丸が読んでよかった漫画

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講談社
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ヴィンランド・サガ(幸村誠)

【オススメ人:西丸】

11世紀初頭のヨーロッパ、ヴァイキングが暴れ回っていた時代が舞台の漫画。父親を殺された少年トルフィンが、仇であるアシェラッドに復讐するため、アシェラッド率いる傭兵団のもとで生活している…という複雑な状況から始まります。

戦闘シーンはもちろんですが、奴隷制度や戦乱が支配する中で、復讐のためだけに生きていたトルフィンが「何のために戦うのか?」「生きる意味とは何か?」などの問いを突きつけられながら成長していく姿が描かれており、哲学的なメッセージも多くて読みごたえがあります。

個人的に、8巻が良すぎて何回も読み返しました。

 

 

ギャラクシーが読んでよかった漫画

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チハヤリスタート!(たけうちホロウ)

【オススメ人:ギャラクシー】

勉強もできずコミュニケーションを取るのもうまくない、ただ足が速いことだけが取り柄の主人公・チハヤ。陸上の世界で頭角を表し、ライバルとインターハイで戦うことを約束するのだが、コロナによってその年のIHが中止になってしまう。

青春をかけてやっと手に入れようとしていた自信・自分すべてを失ったと感じたチハヤは引きこもりのニートになり……

それから7年。かつてのライバルや友と再会することでふたたび燃え上がる陸上競技への激情。アツい。アツすぎる。このマンガ、無駄に暴走するだけのアツさじゃなくて、引きこもりだからこその後ろ向きな感情と並走しつつの熱がすごく良い。大人になったライバルや友との共振がその熱をさらに加速させてほんとエモいです。失った者たちの再生の物語、もう一度走り出したチハヤはライバルに勝てるのか……!?

 

 

柳田が読んでよかった漫画

藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 1 ミノタウロスの皿

【オススメ人:柳田】

藤子・F・不二雄の短編は15年くらい前に読んでて、懐かしい気持ちで読み始めたら、いつの間にか全10巻購入してました。「ミノタウロスの皿」とか「ノスタル爺」とか有名どころも面白ですが、4巻に収録されてる「あいつのタイムマシン」という話が、ちょうど怖くて好きでした。

 

 

ストーム叉焼が読んでよかった漫画

ダウナーお姉さんは遊びたい(山鷹景)

【オススメ人:ストーム叉焼(※アルバイト)】

週刊コロコロコミックで連載されている、ミステリアスなお姉さんが中学生の少年に昔のホビーやらコロコロコンテンツやらを紹介する妙にフェチズムな漫画。昔の……とは言ってもベイブレードXとか「今はこういうのがある」という要素も出てくるので、懐古漫画というより今なお現役でホビーに熱中できる人がテーマ。

「こういうお姉さんが居て欲しかった」とか「年下でもお姉さんはお姉さんなんだ」みたいな段階を超えて「ふとした時に年上のお姉さんにドギマギするガキンチョ」にほくそ笑む、若者に焼肉奢ってニンマリするオッサンみたいな楽しみ方をしています。

 

 

かまどが読んでよかった漫画

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本なら売るほど(児島青)

【オススメ人:かまど】

この記事を読んでいる方は、おそらく多少なりとも「本」というものに興味をお持ちだと思いますが、そんな方にはうってつけの作品です。ほぼ一話完結で読みやすいし、現時点でまだ2巻しか出ていないので未読の方もとっつきやすいと思います。

主人公は古本屋の店主を務める文学青年。彼が営む古本屋には、今日もいろんな客が本を求めにやってきて……と、ざっくり言うとそんな感じのお話です。

亡くなった夫の蔵書を手放しにくる老婦人や、手術前に「読み終わるまで死ねないほど面白い本」を求めに来店したガン患者など、本を通じてつながる縁とドラマが描かれるんですが、これがどれもこれも滋味深くていいんですよ……。

一話読み終わるごとに、「俺も本読みてえ〜!」という気持ちになりますし、新しい本との出会いに期待が高まるような……そんな晴れた春先のような気分になります。

今後の本との付き合い方に彩りが加わる作品なので、読書好きの方はもちろん、「最近、本読めてないな〜」という方にもぜひ読んでほしいです。第1話は試し読みもできますよ。

 

 

小説編

ダ・ヴィンチ・恐山が読んでよかった小説

マルドゥック・スクランブル(冲方丁)

【オススメ人:ダ・ヴィンチ・恐山】

冲方丁の代表作だけどそういえば読んだことなかったなーと思いなんとなく読み始めたところ、あまりの面白さに夢中になりました。

裏切られ、殺されかけた少女バロットが義体を得て再び立ち上がる物語なのですが、思弁的な語りとマンガ的なドンパチのケレン味が両立していてかっこいい。悪役も吐き気を催すほど悪い。

特に終盤のカジノ篇におけるルーレットやポーカーでの駆け引きは「頭脳バトル」としてあまりにハイレベルかつ濃密なので「これ以上面白くならないでくれ!」と思うほどでした。

 

『聲の形』『不滅のあなたへ』で知られる大今良時が手掛けたコミカライズもオススメです。原作と全然違うしめちゃくちゃ端折ってるのに原作に必要だったものは何一つ取り落としていない、奇跡的なバランス。

 

 

まきのが読んでよかった小説

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さかさ星(貴志祐介)

【オススメ人:まきの】

常識を超えたありえない方法で「破壊」されるように惨殺された4人の家族の殺害現場を怪しい霊能力者と検証したら、家に息災と幸福を招いていたあらゆるものがもれなく取り払われていた上に、先祖代々伝わる由緒正しき名宝と思ってた全てが怨念渦巻くウルトラ特急呪物だった…という話。スーパーおもしろ作家・貴志祐介の最近の作品。今年読んだ小説はそこまで多くないのですが、これが一番良かったです。

邸宅に残された呪いを放つやばすぎる呪物の由来となるエピソードがそれ一つで単体の怪談として成立できるほど緻密に描かれており、そんな呪物が何個も何個も飛び出してきて読み進める手が止まらないほどに楽しめます。主人公はちょっとしたYouTuberをやっている設定で、若者という視点からツッコミなどを交えながら展開していくのも抜群の温度感。呪物の中には実は守護霊のような善玉も紛れており、それらの力を探しつつ圧倒的オカルトバトルになだれ込んでいくスピード感も最高。

ハードカバーは分厚すぎるのにスイスイ読んでいけるのはさすが貴志祐介…。

 

 

新玉が読んでよかった小説

君のクイズ(小川哲)

【オススメ人:新玉】

普段全く読まないのですが本を読むということに憧れがあり、原宿さんに読みやすいものを教えてもらって読みました。どういうこと?????みたいな惹きつける展開を最初にもってきてくれるのと、そんなに長くない(これがマジで大事)ので僕みたいに普段本を読まない人にもおすすめできる気がします!

あとオモコロチャンネルでもクイズをよくやるのですが、クイズそのものの見え方が変わっておもしろさが倍増するのでこれを読んでおくとより楽しめると思います!僕はちょうど読み終わったあとに塩クイズを見たのでめちゃくちゃテンション上がりました。

 

 

その他一般書編

原宿が読んでよかった新書

カードゲームで本当に強くなる考え方(茂里憲之)

【オススメ人:原宿】

カードゲーム全然やらないんですが、不思議と他の勝負事にどんどん接続していくような感覚があって、めちゃくちゃ面白く読めてしまいました。特に強くなるために「トレードオフ(何かを捨てて、何かを得る)」が重要という部分は、仕事・受験・恋愛・生活、人生の全ての局面において実感を伴う視点ではないでしょうか。「二兎を追う者、一兎をも得ず」って人生の序盤に知る割に真理を言い過ぎ。

あとは「結果論より選択幅」というのもいい言葉だなと感じて、ランダム性の高い物事に望む時は、良い選択が良い結果に結びつかないことが多い。これも競馬や麻雀をやっていれば幾度となく遭遇することなので、「カードゲームでもそうなんだなあ」としみじみしました。

良い選択が悪い結果にもつながるという、“ゆらぎ”に耐えながら、「今日は何を試行錯誤しちゃおうかな」という過程自体に面白みを見出し、一歩一歩進んでいく人、さういうものに私はなりたいと感じる、薄いながらも骨太な一冊です。この先、何回も読んじゃう気がする。

 

 

マンスーンが読んでよかった事典

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物語要素事典(神山重彦)

【オススメ人:マンスーン】

要素を示す単語から、古今東西の様々な物語を引ける辞典です。文学だけに関わらず漫画や映画や昔話まであり、創作のすごさを実感できます。大きくて分厚くて重くて読むだけで筋トレになりそうですが、ランダムに引いて読むだけでもかなり面白いです。

ちなみにWEB版も存在していて無料で見ることができますが、物理的な重さを感じながら引くという体験をしてもらいたいです。

 

 

モチナガが読んでよかったドキュメンタリー

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格闘技が紅白に買った日(細田昌志)

【オススメ人:モチナガ(※デザイナー)】

昔から格闘技を追いかけてきた人、特にK-1やPRIDEを見ていた人には必読の一冊。格闘技が最も熱かった時代、舞台裏で何が起こっていたのかを時系列で追うドキュメンタリーです。

表舞台は格闘技なのですが、裏では完全に政治で、格闘技団体とテレビ局の思惑が入り乱れ、大混乱に。K-1やPRIDEを楽しんでいたなら、間違いなく楽しめる一冊です。

 

 

長島が読んでよかったムック

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野田クリスタルのやせたいならスクワットやっとけ

【オススメ人:長島】

お笑い芸人の野田クリスタルさんによるダイエット本です。

ダイエットや筋トレに関する本は世の中にごまんとあると思うのですが、この本は芸人さんが書いてるということもあってとにかく読みやすくて、内容のキャッチーさが心に残りました。

書かれている内容はタイトルにもある通り「痩せたいならスクワットが一番」ということなのですが

・なぜスクワットが効くのか
・正しいフォームやポイントを図解で解説
・食事の基礎知識

などがわかりやすくまとまっていて、初心者でも理解しやすい内容になっています。

また、青木マッチョさんやコロチキ西野さんなどマッチョ芸人による「理想の一日の過ごし方」や「習慣化のコツ」などもあって読み物としてもとてもおもしろいです。

トレーニング初心者はもちろん、本を読むのが苦手な人でもさくっと読みきれる一冊だと思います。

 

 

雨穴が読んでよかった文庫

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作詞入門 阿久式ヒット・ソングの技法(阿久悠)

【オススメ人:雨穴】

「昭和の大作詞家」という先入観から、阿久悠に対して「堅物」「昔かたぎ」というイメージを抱いていたのですが、この本を読んで覆りました。めちゃくちゃ柔軟で先鋭的な考えの持ち主だったんですね。1972年の時点で、シングルのB面を実験の場として使うべきであるという発想を持っていたのもすごい。

タイトルに「作詞入門」とありますが、本書の教えの基本は「良い歌詞を書くだけではダメ」ということ。では作詞家・あるいはクリエイターとして稼ぎ続けるためには何が必要か、ということがとてもロジカルに書かれていて、例えとして適切かはわかりませんが、現代一流のビジネス書を読んでいるような感覚になりました。

大きなトピックではありませんが、阿久悠が作詞において必要不可欠だと思っている要素の一つに「替歌にしやすい」が入っているのが驚き&納得でした。最後に印象深かった部分を抜粋します。

「童謡を与えても、子どもはありがたがらない。そんなものを歌っていると、自分が半人前だということを仲間に証明するようなものだからである。『赤とんぼ』がいまだに残っているのは、子どもが喜んで歌うからではない。それ以外のものを歌うと、大人に叱られるからである。」

そして、これは自分自身まだ完全に理解しきれてはいないのと思うのですが、悲しくも、クリエイティブには不可欠な考えだと思ったので抜粋します。

「焼土の中では花売娘は夢だった。半鎖国状態の中ではマドロスは唯一のボヘミアンであり、夢だった。しかし、その時代の飢餓が飢餓でなくなると、これらの歌は死に絶えたのである。」

 

 

みんなも教えてね!

今年読んで良かった本はこんな感じとなりました。漫画や小説いろいろありましたが、気になったものがあったら是非読んでみてください!図書館で借りるのもアリですね。

それではまた!