声を大にして言いたい。
私はサンリオのポムポムプリンが好きだ!

熱心にグッズも集めているが、いつも思うことがある。

プリンちゃんのまんまるボディ、きっとやわらかいに違いない。実際に触ったらどんな質感なんだろう。
そんなことを思っていたところに、なんとプリンちゃんの質感に着目したアイテムが宝島社さんから発売された。

ぷるぷるゆれるポムポムプリンが作れる! シリコン型付きの本

もちろんそんなの買うっきゃない。
というわけで、今回はこのシリコン型を使って立体プリンちゃんを作ってみたい。
そして、念願の柔らかぷるんぷるんのプリンちゃんの質感を心ゆくまで楽しみたいと思う。
プリンで作るポムポムプリン

なんといってもまずはこれだ。
本物のプリンでできたポムポムプリンをいつか絶対に食べてみたいと思っていた。
今回はお手軽にプリンの素を使って作ってみよう。

上下逆さまにしたシリコン型をマグカップに入れて固定してみた。
ぐらつかないことを入念に確かめてから、プリン液をシリコン型へ約180mlほど注いだ。

プリン液が熱いうちにカラメルソースを静かに注ぐと、カラメルソースが下に沈殿して層になるらしい。
うまくいけばベレー帽部分がいい感じのカラメル色になるはずだ。
私は成功を祈りながらプリン液で満ちたシリコン型を冷蔵庫の中にそっと置いた。
~2時間後~

中まで固まってそうなのでお皿に出してみよう。
緊張する。うまく出来てますように……

シリコン型の耳をサイドに引っ張ると「どぅっぷぅ」という音と共に中身が下にずれた。

「ずぅぶぶぶっ……」

「っぷうん」

出来た。すごい。生まれたてという感じがすごい。
信じられないぐらいかわいい、どうしよう。
いや、「どうしよう」と言ったところで、やることは決まっている。
私はパフェグラスの足元を持った。
よし、揺らすぞ。

すごい。本当に「すごいすごいすごい!」としか言えない。
軟体動物並みのしなやかさだ。ワンちゃんなのにぷるんぷるんな動きがすごく似合ってる。

縦にも揺らしてみたら、まるでプリンちゃんが全身で頷いてくれているみたいだ。
こんな嬉しいことってないよ。

……待てよ、もしかしてこの電動マッサージガンを使えば……。

こう、グラスの下から当てたら……

三次元的な揺れも可能

前代未聞の伸び縮みだ。プリンちゃんのこの動き、かなりレアだと思う。すごい、うれしい。胸がいっぱい!

最後はイチゴとホイップクリームでドレスアップして、おいしくいただいた。

それから色違いや味違いなど様々なプリンちゃんを作った。
コーヒー牛乳味の固めに作ったプリンちゃんは、揺れが細かくてすばやく元の形状に戻るので、筋肉質なボディを思わせる張り感がまたよかった。
ぷるぷる石鹸のプリンちゃん

食べ物以外でシリコン型を活用できないかと思い、ゼリー状の石鹸を作ってみることにした。
材料は水、ボディソープ、寒天、食品着色料。
作り方の流れはゼリーとほとんど同じで、材料を温めて混ぜ合わせてからシリコン型に流しこみ、冷蔵庫で固めれば完成だ。
~2時間後~

かなり柔らかめの仕上がりになった。
顔は後から手描きで足したので、とろけそうな表情になっている。

自らの重みで体の厚みが出ちゃってて、とても愛おしい。

プリンちゃんを揺らすためにこんなものを用意してみた。
前タイヤの回転軸に角度がついており、電池を入れるとハイハイのような動きをする車だ。
この車の上にプリンちゃんを乗せて、揺らされながら走行する様子を見てみたい。

車の上にセットした受け皿にプリンちゃんを移すのだが、柔らかすぎてまっすぐ乗せるのが難しい。

あっ

ああ……!

現場にはプリンちゃんの概念だけが残った。

プリンちゃんの概念は全てかき集めて、悲しみを洗い流すための手洗い石鹸として使わせていただいた。

かとみ






岡田悠
たかや
めいと
雨穴
ブロス編集部







