しばらく経って






……夢か。
……

………………

…………………………

これだ。

これだ。
これだ!!!!!!

これだああああああ

あああああああああ!!!!!

ワークマンのお通しは

ワークマンのお通しは

ねじだったんだ。

ワークマンのお通しはねじだった。
やっぱり、夢はすごいですね。
起きている時には突き止められなかった「ワークマンのお通し」の正体が、夢でわかってしまいました。

「ワークマンのお通しは、ねじだよ」という説明があったわけではありませんが、あれは確実にワークマンのお通しです。

僕は夢を見た本人なので、わかるんですよ。確信があるんです。
わかりますよね?確信なんです。

ということで、僕はワークマンに向かっています。

確かにね。
納得です。
酒のあてとしてちょうど良い程度のサイズ感が0品目(ぜろ-しなめ)っぽいし、職人の友であるワークマンの魂だし、かつ小鉢に載っていても違和感がない。

確かに、ワークマンのお通しはねじ。ものすごくしっくりくる。

自分の潜在意識ながら、あっぱれとしか言いようがない。
よくぞ掘り当てました。ねじを。

ということで、着きました。
ワークマン(プラス)に。
なんで、わざわざワークマンに来たんだっけ?
ねじを見つけるためですよね。

見つけて、どうするんだっけ?
いや、そういうことじゃないから。記事って。
つい勢いで家を飛び出してしまいましたが、これはワークマンに行く流れですよね。さすがに。
とにかくワークマンでねじを見つけるんですよ。

だってワークマンのお通しはねじなんだから。
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なかった。

ねじ、売ってなかった。

ねじが売ってない。
ねじ、売ってない?ほんとに?なんで?ワークマンのお通しはねじなのに?
いらっしゃいませ、ワークマンへようこそ。1名様、カウンターどうぞ。このお店は初めてで?へい、へい、じゃあまずはこちらお通しになります。ねじですね、へい、ねじです。うちは職人さんにご贔屓いただいている店なんでね、まずはねじからお出しするんです。ねじは、建築の一丁目一番地でしょ。どんな現場でもねじがないと仕事が始まらないですし、ねじは物を固める基礎中の基礎ですからね。だから、まずねじを召し上がっていただくんですよ。なんでですかね、理由なんて考えたこともございやせんが、ねじでわかるってことじゃないですかね。ここらじゃみんな、最初はねじですよ。だからまずは、ねじを肴にクッと一杯やっていただいてね、それからご注文うかがいます。最近じゃあほら、どこも部品不足なんて大騒ぎでしょ。ねじもなかなか仕入れが厳しくなってきてましてね。こちらは播磨のねじです。私ですか?もう22年になりやす。そうですね、まあ、昔はもっと大っきなホームセンターで下積みしてたんですが、一念発起っていうんですかね。











やはり、ない。
ワークマンでねじは売っていない。

バキンッ
現実と夢が、分離してしまいました。
分離してしまいましたが、

僕の中の確信は、どんどん育っていきます。
売ってるとか、売ってないとか、もう関係ないんですよ。
ワークマンのお通しは、ねじなんです。

ワークマンにねじが売っていたら、その時点で溜飲は下がっていたことでしょう。
こんなに、ワークマンのお通しにこだわることもなかったかもしれない。
しかしもう、逃れられない。
ワークマンにはお通しがあるし、それはねじなんです。本当は。
そして、この事実は決して実証されない。
「ワークマンのお通し」の残像に生涯囚われ続ける人生が、本日、確定いたしました。
誰にも共感されず、誰とも分かち合えない。
夢は恐ろしいですね。













パシャッ
(おしまい)

ペンギン






