
レベル3「言葉そのものだけの夢」で登場した、謎の言葉「ワークマンのお通し」。

夢の中で出てきた架空の言葉ではあるのですが、粘着力の強い夢なので僕は存在を確信している。

僕がこうした「言葉だけの夢」を見るのは、これが初めてではありません。
たとえば
乙穴妻覗(おつあな-つまのぞかし)
というのがありました。
何度も繰り返して恐縮ですが、乙穴妻覗という文字が出てくる夢ではなく、誰かから聞く夢でもありません。
ただただ、乙穴妻覗(おつあな-つまのぞかし)という言葉があるよね、存在するよね、という夢です。
起きてからも、(ワークマンのお通し同様に)乙穴妻覗が存在することだけは確信しており、それが何なのかが気になって仕方がないという状態でした。
おそらく、「覗」は機能を示す文字と思われるため、これは道具の名前だろうと推測しました。
望遠鏡や双眼鏡など、覗く機能を持った道具だと思われます。
次に「乙」というのは、「H型鋼」とか「丁字路」とかみたいに、その物体の形状を表すための文字だと考えました。
つまり、乙穴妻覗は「乙」みたいな形をした望遠鏡のような道具ではないか、という仮説を立てました。

それからしばらく、「乙 形 望遠鏡」や「Z 覗き穴」など、あらゆる単語でとにかく検索をしまくった結果……

見つけたんです、乙穴妻覗を。

形が乙で、穴を通じて妻(的なもの等)を覗く道具。
これぞまさに、乙穴妻覗です。
(厳密には、上記の楽天市場の商品そのものではなく「こういう類の道具全般」を指します)
繰り返しますが、夢の中にこの道具の絵や映像は一切出てきません。
出てくるのは、「乙穴妻覗」という言葉そのものだけです。
だから「あーこれこれ!これが夢に出てきた”あの道具”だわ!」なんていう生ぬるい発見ではないんです。
この楽天市場のページを見た瞬間に、
絶対につながらないはずだった「夢」と「現実」が

「乙穴妻覗」と「
」という2つのピースの仲介で

バチーン!!!

とつながってしまうんです。
夢と現実が急激につながるんです。
僕、ちゃんと皆さんに説明できてますか?

まあ、よく見れば映画とかで出てくるアイテムですし、「スパイスコープ」などの名称はあるらしいです。
そりゃあるんですが、でも違います。
この道具の名前は、乙穴妻覗(おつあな-つまのぞかし)なんです。本当は。
「ワークマンのお通し」を考える

さて、ワークマンのお通しについて考えていきましょう。
「ワークマン」と「お通し」それぞれ分解して考えましょうか。
ワークマン
ワークマンといえば、吉幾三がこっちを向きながら植木を切っているCMですよね。
拡がる未来に、夢があふれてるCM。
だと思っていたのですが、

ワークマンって、今ものすごく舵を切ってるんですよね。めっちゃオシャレ。
ららぽーとなどのショッピングモールに出店するような戦略をとっています。
とはいえ僕にとってワークマンは、吉幾三のCMのイメージがほぼ全てです。
現場仕事をする人たち、植木、工場、道路、その他諸々、職人たちが集うお店。
僕は現場仕事どころか庭いじりすらしたことがないインドア人間なので、ワークマンには全く入店せずに生きてきました。
でも、相当な数のエンカウントはしています。
大きめの国道で店を見かけることがかなり多い
黄色と黒の超目立つ看板と、逆に目立つほど素朴な外観
やたらと見るCM
CMの歌詞が絶妙にこびりつく
これらの小さな攻撃が何十年もかけて積み重なり、ワークマンという言葉が徐々に僕の深層心理に染み渡っていったのでしょう。
ということで、入店したことすらないのに深層心理にこびりついていたワークマンが、夢という無防備な世界で今回ついに顕現したということがわかります。
ワークマンでそもそも何が売っているのかすら、僕には全然わかりません。
おそらくお通しというからには、何かしらワークマンの売り物がお通しとして提供されているはずなのですが…

オンラインストアを片っ端から眺めました。
すごいですね、ワークマンって。
服も靴も、作業としての機能性に振ったものも勿論あるし、普段づかいできるデザイン×ワークマンならではの機能性を掛け合わせたオリジナルブランドまである。
通気性、防水性、耐久性、どれも魅力的で良い。あと全体的にポケットが多いのも良い。
こりゃ確かに、すごいや。
小物とか日用品雑貨の棚までザーッと見ましたが、乙穴妻覗の時のように、一目見て「これがワークマンのお通しだ!!!」と脳が弾(はじ)ける瞬間はありませんでした。
この中に、あるはずなのになあ。
これ以上ワークマンを掘っても出会えなさそうなので、一旦「お通し」についても考えてみましょう。
お通し

お通しといえば、居酒屋で出てくる0品目(ぜろ-しなめ)ですよね。
チェーン系の居酒屋だと、人数分が一皿に押し込められてドカ盛り状態になっている枝豆とか、高野豆腐の切れ端とかだったりもして、それはそれで何も気兼ねせず酒が進むので楽しい。
ですが、やっぱりお通しという点において僕が好きなのは、こういうのですよね。
ようこそうちのお店へ来てくださいやした。これから色々お出ししますので、まあまずはかけつけ一杯、これでもつまみにしながらやっててくださいよ。ああ、これはね、こんにゃくを甘辛く煮たやつです。とうがらしが良いの入ったから、ちょっと試しにね。うまいですか?嬉しいですね。いやーなにぶん、こんな辺鄙な場所でこじんまりとやってるもんですからね。仕入れも結構大変で。その日ちょうどよく入った食材でいつも適当に作ってるんすよ。評判良かったらメニューに入れたりもしますけどね。たとえばほら、お客さんの後ろにホワイトボードあるでしょ。あれ本日のおススメなんですけどね、あそこに載ってる上の方のやつ、煮込みとか、自家製の枝豆どうふとか、あれ全部もともとお通しだったんすよ。枝豆どうふはね、枝豆をすりつぶしたのを練り込んだとうふ。そうそう、とうふ、自分とこで作ってて。何、簡単ですよ。にがり入れて冷やすだけですから。枝豆どうふ、おひとつ。あいよ。ありがとうございます。お客さんはここらへんお住まいなんですか?出張?そうですか。東京から?何もこんな遠いところまで。いやいや、私はもう60年ずっとここでね。若い時ちょっとだけ大阪まで出て修行してたんですけど、あとはもうずっとここで。小さいし何もない街だけど、まあどうにかやってますね。家内とはね、たまに旅行へ行ったりもしますよ。けど、店閉めちゃうとお客さんに悪くてね。それに結局旅先でもずっと、この魚は煮つけにすると旨そうだなとか、こっちは野菜が安く手に入って良いなとか、そんなことばっかし考えちゃうもんで。へへ。クセが抜けなくて全然旅行気分になんなくて。はい、枝豆どうふお待ち。こんにゃく旨いですか?ええ、良かったです。煮物?色々ありますよ。魚もあるし、豚の角煮なんかも。へい、へい、あいよ。
お通しって、こういうのですよね。
大将の得意な調理法とか、よく仕入れる食材とか、ちょっとした工夫・心意気とか、そういう「店の魂」を感じられる玄関口じゃないですよね、お通しって。
何の話でしたっけ?
お通し。ワークマンのお通しですか。
お通しというのは、その店の魂です。
推し・自信・あるある、何でも良いですがその店の色が出るものだと、良いよなあ。
ワークマンだったらやはり、最初に思い浮かぶのは「通気性」。
じゃあ通気性の高いインナーシャツ?
いやいや、現場に必要なのは「安全性」でしょ!
じゃあ釘を踏んでも安全な作業靴?
それとも、ポケットの多いズボン?あるいは、わき腹に扇風機を入れて涼しくなる空調ベスト?
う~~~~~~ん。どれも確かにワークマンを象徴する機能なんだけど…。
色々考えましたが、どれもこないんですよね、ピンと。

理詰めで夢の正体を明らかにするのって、うまくいかないことも多いんです。

もっとこう、お通しの大事なポイントって、「スッ」じゃないですか。


スッ
小鉢に載っている小料理がスッと出てくる。
手の平が上に向いてる状態で、小鉢がスッとテーブルに置かれる。
これがお通しなんです。

通気シャツも、空調ベストも、作業靴も、「スッ」ではないんだよなあ。
お皿に載らないし。

「作業小物」の棚も見ましたが、ひざサポーターとか、カッターとか、皿には入るけど、お通しとしてスッと出てくるような感じの品ではありませんでした。
そもそも、そんな品があるのか?ワークマンに。

これ以上考えても、ダメそうだ。
お酒も回ってきたし。

今日は帰るとしましょう。

ペンギン






