この世には、どうしても理解しがたい事件が起きる。
今回は世界の大犯罪者「瓶樹 瞳」

瓶樹 瞳は日本の沖縄の匹浮(ひきうき)市出身45歳の女性。
パーマがかった髪が肩まで伸びている。
この女性がいったいどんな罪で今捕まっているか。

瓶樹の罪状名は

 

 

 

 

『?????』

 

 

 

 

申し訳ない。ここでは罪状を控えさせて頂きたい。
ぜひあなたの眼で確認して欲しい。

一体彼女は何をしたのか

10年前、2013年イリノイ州のハノーヴ。
ここハノーヴでは毎年世界有数の大規模な宝くじの抽選会『ビリーヴァフェス』が行われていた。
2013年の『ビリーヴァフェス』はいつもより熱を帯びていた。というのもここ5年の間1等の100億円の当選者が出ず、キャリーオーバーを繰り返し、この年の額はなんと1兆円にもなっていた。この宝くじはキャリーオーバーされるたびに募金のように民衆から追加で少量のお金を集め本来のキャリーオーバー分に加え、集まった金額が足されるのだ。その金額が1兆円になり世界中の注目がこの『ビリーヴァフェス』に集まっていた。

丸坊主にしたバイデンとトランプとゴンさんのカツラを被ってるオバマと元はゴンさんのカツラだったカツラをハサミでめちゃくちゃ短く切って角刈りになってる井脇ノブ子とCHAGE and ASKAのASKAの五名が順繰りに二回ずつ番号が入ってるカラカラを回していき番号を埋めていく。今年の数字はこうだった。

 

『2・13・43・99・119・273・363・445・737・902』

 

この時イリノイ州で、1枚の宝くじをテーブルに置き、緑色のソファーに姿勢よく座りながら『ビリーヴァフェス』の中継を見ている1人の人間が居た。
番号が発表されて会場のお祭り騒ぎを映すテレビから目線を外し、真っすぐ伸びた姿勢のまま目線をテーブルの宝くじに移すと番号が同じな事を視認し、一切喜ぶ事も無く立ち上がり換金へ向かった。
その人間こそ「瓶樹 瞳」であった。
当時瓶樹はイリノイ州でベビーシッターをしていた。しかし、そのベビーシッターで帰り際赤ちゃんにスカートを下げられパンツ一丁の姿になってしまった。家主の人はそれを見て笑っていて、この事実を「裏切られた」と感じショックで打ちひしがれてたが、その日を境に瓶樹は故郷の日本に帰ってきた。

瓶樹は一人で全てやってみよう、全て一人でやる事でスカートを下げられて笑われたショックを見返せれるだろうと思い宝くじで当たった1兆円でまず‘‘出版社‘‘を作った。名前は『瓶樹工芸社』。
そして3つの雑誌を創刊した。
表紙にグラビアを載せるタイプの少年漫画雑誌【週刊ゴッド】、
そして女性ファッション誌【Wetta(ウェッツァ)】
編み物の雑誌【結唯(ゆいゆい)】

瓶樹がやった驚くべきことは、その全てを’’1人’’でやったことである。
会社の立ち上げはもちろんの事、雑誌の創刊、取材、文章、レイアウト、連載漫画の執筆、編集業、グラビアのモデル、ファッションモデル、撮影、広告、印刷、ビルの警備関係、清掃関係の全てを本当に‘’1人’’で行った。つまり、瓶樹は出版社で起こること必要な業務、人材、その全てを一人でやったのである。

しかしそれが一体なぜ逮捕までに至ったのか。
今から記す出来事は登場人物含め‘‘全て‘‘瓶樹 瞳がやったことである。

事の発端は週刊ゴッドの業務の際のことであった。
週刊ゴッドの連載漫画はこちらである。
             
              

「DAINASO=PAVILION(ダイナソーパビリオン)」 
榎並 汲悟(えなみきゅうご)

「神が七人、俺一人。」             
郷道 健二(ごうどう けんじ)

「覚醒のディンゴ」                  
和道 公親(わど きみちか)

「デトの弓道」                 
加瀬 幸之助(かせ こうのすけ)

「BUKKOMI!!!(ぶっこみ!!!)」      
江沢 回(えざわ まる)

「だから違うってばぁ!~私が閻魔様の妻!?~ 」  
東雲 雪穂(しののめ ゆきほ)

「ワールド・バズ・マイン」           
木田 早芽(きだ そか)

「ショートツ!」                
菱森 灯(ひしもり ともび)

「異世界のハゲスナイパー ~こっちはこっちでやらせてもらう~」 
一丁目 功太(いっちょうめ こうた)

「アモンの剣」                 
北沢 鵬魯(きたざわ ほうろ)

「DAY DEMON MANIA(デイ デモン マニア)」  
海老泡 木喜一(えびあわ ききいち)

「釼禱のヒンドレイン(けえのひんどれいん)」  
鏑木 工科(かぶらぎ こうか)

「らしさの9999(フォーナイン)」        
頬三 汲(ほほみ れん)

「ツーカウント☆四面楚歌」           
森本 格聖(もりもと かくり)

「ナンコウフラグ~折らなきゃならない100本のフラグ~」          出口   蘇次(でぐち れんじ)

「おばさんとイケメンだけの魔法学校 ~ワタシ年甲斐も無く、禁断魔術に手を出しちゃいました~」    
児島 麻実(こじま あさみ) 

「狒々眞 暉の日々のお暇にドウゾ!毎日ギャグ」  
狒々眞 暉(ひひま こう)

 

もちろんこちらの連載陣も瓶樹 瞳が全て描いている。作者は全部瓶樹が自分で付けたペンネームである。これを週刊でやっていた。いつぞやジョジョの奇妙な冒険の岸部露伴の執筆を見て「遅。(おそ)」と呟いたという噂もあった。浦沢直樹の漫勉を見て「全員、遅。(おそ)」と呟いたともいう噂もあった。ただ、森山直太朗の『さくら(独唱)』のPVを見て「早。(はや)」と尻もちをついて後頭部をテーブルの角にぶつけて気絶したという逸話もあった。
最初はこの連載陣の中の『アモンの剣』の作者、北沢 鵬魯(きたざわ ほうろ)先生と、その担当編集者 鎌足 山牛(かまたり ざんぎ、これも瓶樹 瞳)に発端する。
『アモンの剣』に出てくる主人公アモン・ケイが宿敵デッゴラオランに対して言った「そんなものは優しさではない!本当の優しさとは、人情の先にある、水浸しの新宿のようなものなんだよォ!!」という名ゼリフがある。このセリフを編集者の鎌足 山牛(かまたり ざんぎ)は原稿を提出する時に勝手に変えてしまっていた。
「そんなものは優しさではない!本当の優しさとは、人情の先にある、水浸しの新宿の“よな”ものなんだよォ!!」
という台詞に変えていた。『水浸しの新宿のような』を『水浸しの新宿の“よな”』に変えた。
鎌足 山牛(かまたり ざんぎ)が言うには、「『ような』より、『“よな”』の方が言葉が脳に到達する速度が速い、脳には速く到達した方が良いという事であった。
さらに意味なくモヤモヤしたトーンをアモンの顔にかけたりしてるコマも何コマかあったり、自分で考えた目が五円玉のロボットのオリジナルキャラ『ゴエンモン』を勝手に描き加えたりした。
幸いコミック収録時には修正をされているが、これに北沢 鵬魯(きたざわ ほうろ)先生は激昂、「もう週刊ゴッドでアモンを冒険させてあげられないかもしれない」という文にアモンが寂しそうに後ろを向いているイラストをX(旧 ツイッター)に投稿する程にまでに騒動が発展し、社長の瓶中 瞳が直々に頭を下げる形となった。

その後、これについて瓶樹瞳は鎌足 山牛(かまたり ざんぎ)を週刊ゴッド編集部から外し、女性ファッション誌『Wetta(ウェッツァ)』の編集部に異動させた。鎌足 山牛(かまたり ざんぎ)は男性なのだが、(瓶樹 瞳なので女なのだが、瓶樹の中では鎌足は男なので男)女性ばかりのウェッツァ編集部で揉まれて成長してくれることを期待した事での決断であった。

ウェッツァのメインターゲット層は20代後半~30代のキャリアウーマンであった。『濡れ、うるおい』を意識した斬新な雑誌で、服かモデルの9割が濡れていた。鎌足は不慣れながらも、服の発注、撮影、モデルさんへの連絡など様々な雑務をこなした。その中で鎌足は仕事において重要な事を学んだ。それは、”勝手な事をしてはいけないこと”。漫画のようなわかりやすく0から1にする作業は無くとも編集、スタイリスト、モデル、デザイナー全ての歯車が個々として1つになるために動いているのを見てワンフォーオールオールフォーワンの大切さを学んだのだ。鎌足は後日北沢 鵬魯(きたざわ ほうろ)先生に名店「粧裕紀(さゆき)」の銘菓「詩目(うため)」を差し入れをいれたと共に土下座をし「北沢先生の漫画がこの世で一番大好きです。」と泣いて詫びたという。北沢 鵬魯(きたざわ ほうろ)先生はこのことについて「今日はある人の成長を見る事が出来た。アモン達も成長している。成長を見れるのはいつだって良いものだ。」という文と共に力こぶを作ってる笑顔のアモンの絵をX(旧ツイッター)にアップした。
しかしまた事件は起きた。鎌足の頑張りを見た瓶樹 瞳はウェッツァの企画会議に参加させてみた。その企画会議では次の号はどういうテーマにするのかなどを話し合うのだが鎌足は会議開口一番こう言ってみせるのであった。
「サランラップって人生なんですよ。最初の最初取りやすいように細いテープみたいなのがついてるじゃないですか?あれがへその緒です。で最後の最後終わる時やけにしわしわじゃないですか?生まれて、やるべきことをまっとうし、しわしわになって終わる。まさに人生ですよね。Wetta(ウェッツァ)もそうしましょう。
Wetta(ウェッツァ)は『濡れ』がテーマです。最初の数ページを濡らしましょう。『お母さんのお腹の中』を表現するんです。なんなら本物の羊水を使ってもいい。で最後のページをクシャクシャにして老いを表現する。最後のページは次号の予告とかなのであまり見えなくても問題は無いはずです。表紙にはモデルを3人起用し菜々緒さん、広瀬すずさん、ゆりやんレトリィバァさん、を抜擢し、片手で髪をかきあげ真顔でこちらをまっすぐ見つめる3人、で見出しをこう打つんです。
’’Wetta(ウェッツァ)は、あなたの人生です。’’」と。
この案に皆賛同し、12月発売の1月号はそれにして勝負をかける事になった。しかしこれに良い顔をしない者も居て、ウェッツァ編集部長の後藤さとみだった。
後藤さとみが言うには「こんな大掛かりな案を会議にかける前には一度自分を通すべきだ。」という事であった。鎌足は後藤さとみの反感を買い、その日から一人だけ振られる仕事が多かったり着ている服にケチつけられたり話を何回も聞き返されたり興味の無いインド映画を薦められ、かと思えば次の日に感想を求められ見ていないと不機嫌になってきつく当たったりなどパワハラまがいの態度で接せられることになった。その事を同じ編集部の橋本 香里から聞いた瓶樹はこのままでは良くないと鎌足を再度週刊ゴッドに戻し、「デトの弓道」の加瀬 幸之助先生の担当編集に付かせた。しかし、これがまた上手いことにはならなかった。加瀬先生の元々の担当だった井原 美雪(いはら みゆき)は前々から編み物に興味があるので編み物雑誌の結唯(ゆいゆい)でやってみたいとの移動願いが出されていたので、それもあって井原と鎌足をコンバートしたのだが、加瀬先生が井原の事を好意に思っていたようで井原が結唯(ゆいゆい)に行く事を知った加瀬先生は去る間際井原 美雪に告白する、しかし井原にその気は無くその申し出を断る形となった。そのことで精神が不安定になった加瀬は鎌足に強く当たる事になる。わざと原稿を遅らせ鎌足のスケジュールミスだと言い印刷所まで走らせたり、見落とすかどうかのような微妙なラインの間違いを散りばめ雑誌掲載後該当の箇所を指差し「なぜ編集なのにちゃんとチェックしない」と叱責した。「デトの弓道」は累計2500万部突破した大ヒット漫画で鎌足自身も過去に北沢 鵬魯先生に粗相をした過去があるので瓶樹 瞳は無下に加瀬先生を糾弾出来ず、担当編集着任3週間で鎌足を加瀬先生の担当編集から外すことになった。鎌足がとても落ち込んでいた為瓶樹は鎌足を飲みに誘い「お前はウェッツァで成長した。胸を張って良いから頑張れ。」と励ました。店内にはチャールズブラウンのクリスマスソングが流れ鎌足は伏せて泣いていたという。翌日、瓶樹は鎌足に「神が七人、俺一人。」の郷道 健二(ごうどう けんじ)先生の担当に付かせた。「神が七人、俺一人。」は今期のアニメ化が決定しているノリに乗っている大人気漫画だ。鎌足は郷道先生への前担当の引継ぎをしっかりとこなしガムシャラで編集業をこなした。郷道先生は鎌足の事を「普通では手に入らないインヒィぺトゥナ教の神の資料を持ってきてくれた。そのおかげで新章に厚みが増した。本当によくやってくれている。」と言っている。また郷道先生は酪農や農業にも精通していて自宅で野菜を育て牛や豚を飼っていた。「神が七人、俺一人。」の名シーン、主人公エトスが神に酪農をやらし、牛が出産する所を見て啞然とする神を見て「どうだ?お前ら以外は生命を創造するっていうのはこうしてるんだ」と言って神が何かを感じる第87話「命ってのは神が思ってるよりも大変なんだ。」のリアルな心情と表現はここから来る。郷道はその牧場に鎌足を呼び楽しく休日を過ごしたという。しかし、そこで鎌足はありえないミスを犯してしまう。牧場のかけなきゃいけない鍵をかけ忘れて牛13頭と豚25匹を逃がしてしまったのである。明け方離れで野犬に食い殺されている牛12頭と豚25匹を発見、牛1頭は見つからずともほぼ全滅は必至であった。郷道先生の酪農はファンにも広く知られた為瓶樹工芸社はこれについて謝罪文をX(旧ツイッター)とグラビティに投稿、郷道先生は主人公エトスの力強く歩く後ろ姿と共に「どんな困難があろうと僕はエトスと共に一歩一歩進むだけです。」とX(旧ツイッター)とグラビティに投稿した。「先生は悪くないです」との声が上がった。鎌足は郷道先生に再度家に出向き直接謝る事を希望したが郷道先生は「怒ってないから大丈夫」と返答した。しかし次の日予期せぬ事が起きた。鎌足が出社しなくなってしまった。瓶樹は自宅マンションや実家に連絡したが所在不明、一同が心配していたある日、鎌足失踪から10日後、鎌足が一頭の牛を連れて森の奥から郷道の牧場に現れたというのだ。鎌足は「死んでたとしても見つけようと思って。でも生きてました。本当にすいませんでした。」と郷道に謝罪した。郷道はこれに感涙、後日主人公エトスが力強く斜め上を見上げてる姿の絵と共に「人はみな、何かをやってしまうもの。神でさえ。僕は瓶樹工芸社を責める事はしません。」とX(旧ツイッター)とグラビティに投稿した。鎌足の一件が落ち着いたのも束の間、警備部長の簗瀬公孝(やなせ きみたか)から話があるので警備室へ来てくださいとの連絡があった。瓶樹が警備室へ向かうと簗瀬がこれを見てくださいと外の監視カメラ映像が映るモニターを指差す、そこにはビルのそばに置かれた乱切りにされた筍と消臭剤が映されていた。これはなに?と問いただすと5日前から毎日置かれてる、もちろん一回一回片付けているが毎日だ。という事である。瓶樹はおかしいと思いつつモニターに映った人物を警戒するしか無かった。3日後警備室から「フロントに春日の格好をした人が来ています。」と連絡が入った。瓶樹はフロントに向かうとそこには30代後半くらいのオードリーの春日の格好をした男性(この物語唯一瓶樹では無い人間)が立っていた。春日は「さすがに微(かす)かに香ってますよね?笑」と言っていた。なにがですか?と返したら「さすがに微かに香ってて、嘘をついてる匂いが。これだけ大きなビルで嘘をついてないはずがないのでね。笑 さすがに。笑 それは微かにでも絶対香りますよね?笑」とその男は言っていた。瓶樹は警察を呼ぶと共に「どんな嘘ですか?当社は嘘をついた覚えは無いのですが」と答えると男は奇声をあげ鋭利に切った筍で瓶樹に襲い掛かる。筍は瓶樹のお腹に刺さり男は取り押さえられ後から駆けつけた警察(この物語2人目の瓶樹以外の人間)に現行犯逮捕された。男は「嘘の匂いが本当に嫌い。筍は好き。嘘の匂いがしないから。臭いと思った事が無い。」と供述している。瓶樹は幸い軽傷で全治2週間程度であった。瓶樹はこんなことで休んではいられなかった。なぜなら編み物雑誌【結唯】で大規模なプロジェクトが開催されるからだ。このプロジェクトはあの「デトの弓道」の加瀬先生の元担当で結唯に移ってきた井原 美雪(いはら みゆき)が立ち上げたプロジェクトだった。一つの街をお菓子の国のように建物やら何やらを全て編み物で再現しようというのだ。そこで1日お祭りや編み物のグランプリを開催して編み物を盛り上げようという予定だ。これが成功すれば今後何年も続く業界の柱になる。瓶樹はこのプロジェクトにかけていた。当日プロジェクトは大成功、各地の編み物ファン達が集まり大盛況となった。一つ一つしっかりとした編み物の外国デザイン調の家がずらりと並び、家に入ると家具の全ても編み物で出来ていてまるで魔法の国に迷い込んだような気持ちだと喜びの声がたくさん上がった。編み物に関するイベントでこんな大規模な事は無いため、アメリカのCBCからの取材班も来日した。加瀬先生も来て遠くから井原に会釈をした。このプロジェクトで瓶樹は井原を結唯の次期編集部長に据えた。それ程に名誉あるプロジェクトの成功だったのだ。元の編集部長 菅原 英美(かんばら ひでみ)は今年で定年退職のため、後任を探していた事もあった。菅原も「井原さんなら任せられるわ」と快く受け入れてくれた。瓶樹 瞳並びに結唯編集部のメンバーはプロジェクトの成功を噛み締めた。瓶樹工芸社は結唯だけではない。週刊ゴッドがアメリカナンバーワンのコミックアワード『マガジンゴールデンアワード』に選ばれたのだ。この祭典は世界に影響を与えた漫画をより多く連載している雑誌が選ばれる。世界180国で展開され今年ハリウッドで映画化された榎並 汲悟(えなみきゅうご)先生の「DAINASO=PAVILION(ダイナソーパビリオン)」やアメリカやスイスやドイツで今やディンゴだけのSHOPが出来るほどに人気の和道 公親(わど きみちか)先生の「覚醒のディンゴ」などそれぞれ日本に留まらず世界へ発信している作品が多くあるという理由であろう。もちろん少年ジャンプやマガジンやサンデーなどの雑誌も呼ばれているが、雑誌の年数から見ても異例で名誉な事である事は誰の目から見ても明白であった。そこで瓶樹は誰かに肩を叩かれる。スティーブンスピルバーグ監督(この物語3人目の瓶樹以外の人間)だ。スピルバーグ監督はこのアワードに毎回ゲストで来ている。スピルバーグ監督は「少し時間を貰えるか?」と瓶樹を別室へ連れて行った。そこでスピルバーグ監督は「これは選ばれた人間しか知らない事なんだけどね、オセロってあるよね?”角を取った方が強い”。オセロの常識だ。実はこの世界もそうなんだ。“角を取った者が世界を制する“。そしてこの世界における“角の場所“は私と大統領数名、そして角を保有する者にしか伝えられない。驚かないでくれ。瓶樹工芸社が建っている場所は“角”にある。」と瓶樹に伝えた。瓶樹は驚き「アドバイスはありますか?」とスピルバーグ監督に聞いた所「そのまま行けばいい」と言われた。瓶樹にとって忘れられない出来事となった。その後、その年のMVPアワードに週刊ゴッドが選ばれた。社長の瓶樹瞳はその時のスピーチでこう喋っている。

瓶樹がスピーチ台に立つ。客席から「ワンダフォー・フューチャー・アメイジング!ワンダフォー・フューチャー・アメイジング!」という歓声が聞こえる。(実は英語に馴染みが無い人はわからないかもしれないが「ワンダフォー」の後に「フューチャー」「アメイジング」を文法的につけて使う事は無い。ただその文法になってしまうくらい”ありえない活躍だ”という事をアメリカの有名な司会者が言った事により世界の人間は週刊ゴッドは「ワンダフォー・フューチャー・アメイジング」だと形容するようになった。)
客席「ワンダフォー・フューチャー・アメイジング!ワンダフォー・フューチャー・アメイジング!」

瓶樹「thank you. thanks so much. Well, my heart is full. Thank you for such a wonderful award. First of all, I would like to express my gratitude to my family, employees, authors, everyone involved in publishing, and most of all, my readers. I can’t do anything alone. There is one thing I would like to say. Weekly God is often referred to as “Wonder for the Future Amazing” (laughter), but sometimes it is also referred to as “Warstop”, which means “It’s as unlikely as the end of war.” However, I don’t really like this.We are creating dreams.It is our job to believe that even difficult things can be done and to encourage them.That is why I think of us as follows. I would like people to call it “War Forever.”
(和訳)ありがとう。本当にありがとう。えー胸がいっぱいです。こんな素晴らしい賞をありがとう。まずは家族、社員の皆さん、作家の皆さん、そして出版に関わる仕事の全ての方々、何より読者の皆さんに感謝を伝えます。私1人では何も出来ません。一つ言いたい事があります。週刊ゴッドはよく『ワンダフォー・フューチャー・アメイジング』と言われますが(笑い声が起きる)、たまに「『ウォーストップ』という言葉でも言われます。’’戦争が無くなるというくらいありえない事だ‘‘という意味らしいです。ですが、私はこちらはあまり好きではありません。私たちは夢を生み出しています。難しい事でも『出来る』と信じ背中を押すのが我々の仕事です。ですから私は我々の事をこう呼んで欲しいと思うのです。
“ウォー フォーエヴァー(戦争は永遠にありつづける)“、と。」
観客「ワアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ピュイピュイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ウォー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!フォエヴァ―!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ウォー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!フォエヴァ―!!!!!!!!!!!!!!!!!ワアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

瓶樹「And there’s another wonderful thing that happened today. CHAGE and ASKA are back. It seems that CHAGE and ASKA will be holding a comeback live show today at “Magazine Golden Award”. please! ! !

和訳(そしてきょう素晴らしいことがもう一つあります。CHAGE and ASKAさんの復活です。今日ここ『マガジンゴールデンアワード』でCHAGE and ASKAさんが復活ライブを行うそうです。お願いします!!!)」

 

暗転

 

静まり返る会場

暗くて見えないが何者かが2人ステージに立ったような気配がする。

 

 

 

会場の全員「ワァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ヤーーーーーーーーーーーーーーーーーー!ヤーヤーーーーーーヤーヤーヤーヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スピルバーグ監督「(膝に置いたR2D2とC3POの柄のハンカチに両手をそっと置いてにこやかに見ながら軽くリズムを取っている)」

このスピーチは歴史に残る素晴らしいスピーチだったと色々なメディアで放送された。その後週刊ゴッドの面々はアワードの夜を楽しんだという。

週刊ゴッド、ウェッツァ、結唯、全ての出版物を第一線に持ち上げた瓶樹 瞳。
瓶樹がアワードから日本に帰ってきて一か月後、

 

 

瓶樹は瓶樹工芸社を爆破した。

 

 

もう1人でやれることはやり切ったからだ。その上で先日自分のスピーチで自分が発した「1人では何も出来ない」という言葉に自分自身が気付かされた。この会社で起こった事は全て瓶樹自身がやったことだ。全て高速で一人劇のように動き、喋り、律してきた。しかし他を嫌い1人だけで始めた事なのに自分の中に他人を産み出すその中でも他人を許したり助け合ったりする出来事が起きた。何より読者だけは自分では出来ず、この上なく救われた。1人でやればやるほど心が何かを求めていった。才能が有って全てを1人でこなせる能力がある人間とて1人では居続けられないのだ。限界まで自問自答した心でCHAGE and ASKAさんのライブを見てその思いはより強くなった。あのライブは1人では出来ない。そしてついには心の平穏が保たれなくなり、自社を爆破してしまった。1人を突き詰めた結果、誰よりも1人が寂しくなり誰かと仕事がしたいと思ったのだ。瓶種 瞳の刑は『器物破損』。瓶樹は爆弾を取り扱う資格も持っていたし、爆破規模も近隣に被害が出るほどでは無かった。裁判では瓶樹が高速でビルで動く映像が世界中に流れた。器物破損犯上もっとも有名な犯罪者になった瓶樹は称賛を込めてこう呼ばれている。

 

『FLASH KITIGAI(フラッシュ キチガイ)(速いキチガイ)』

 

瓶樹工芸社は他社に引き継がれ、ウェッツァ、結唯も存続することになった。週刊ゴッドの編集部もその会社の人間になり、今もどこにいるかわからない瓶樹から毎週締め切り前に原稿が連載陣全員分送られてくる。

原稿の端に「thank you as always(いつもありがとう)」と書かれている。

 

もう瓶樹は赤ん坊にスカートを降ろされ笑われても傷つかないだろう。