ブラウン 電動シェーバーのレビュー

 

すまんがこの場をお借りして電動シェーバーのレビューをさせてほしい。

そういう状況じゃないのは重々理解してるつもりだ。

本来、他に考えなければならないことは沢山存在する。

 

例えば日銀新総裁の経済政策や、岸田政権が推し進めるリスキリングについてなど、
挙げ出せばこっちキリないが、さ〜てどれから斬ってやろうかなどと逡巡している間にも
ヒゲは生え、歯周ポケットに歯垢が溜まり、マイナポイントの申請期限は迫り、
汚れたグラタン皿はシンクに積み上がり、背中に羽が生えた妄想の回数も増えていった。

ともすれば、

電動シェーバーのレビューより優先されるべきことがあるだろうか?

 

 

忍空のエロ同人ではない。

これは私がこれまで愛用していたT字カミソリだ。

今回、記事の撮影のため特別に風呂場から持ち出してきた。

 

替え刃のストックはあるのだが、交換するのが億劫で
もう一年ぐらいはずっと同じものを使用している。

 

おかげで切れ味は惨憺たるものに。

もはや剃ると言うよりも叩き割る、といった形容が近い。

 

おまけに3枚刃で奇数なものだから、ヒゲを一本剃り残してしまうのも難点だ。

 

ヒリヒリとした痛みを抱えながらの髭剃りに嫌悪感を覚え、
しだいにカミソリを手に取ることも少なくなっていった。

 

にもかかわらず私のヒゲは旺盛で、1日に数ミリは生長する。
たった数日放置するだけで大学生の夏休みぐらい長ぇ毛(し)が顎や口の上に繁茂。
本当にやってられない。

 

奮発して電気シェーバーでも買ってみようかと思い立った。

 

過去にも電気シェーバーを使っていた時期はあった。
まだ私の体重がグラムで数えられていた昔のことではあるが。

 

そのときは使用感にあまり満足できていなかった。

切れ味がイマイチで、肌にぎゅっと押し付けて剃ると結局痛い。

 

バーミヤンのレジ横で売っていたやつだから仕方ないのかもしれない。

 

 

 

さて今回私が購入したのは、ブラウンのシリーズ3。

黒いボディに遠い苦労が偲ばれる玄人泣かせの燻し銀。

 

値段は忘れたが少なくとも「ヒゲ剃り」という目的のためだけに出すには
ちょっと涙ぐんでしまう程度の金額はあった。

 

 

中身はこんな感じ。

箱を横にしていたので、必然シェーバー本体も横向きに入っていた。

 

 

 

試しに掴んでみるとジャストフィット。

まるで最初から手に持って使うことを想定していたとしか思えないフォルム。

その先見の名には瞠目するばかりだ。

 

 

 

先端に付着しているこちらの凶刃(きょうじん)は、
指でつまんで軽く力を込めるだけでパコっと取り外せる。

 

誰かの家に集まって対戦するときは
この部分だけ外して持ち寄るだけでいいという行き届いた配慮だ。

 

ではこれから、切れ味の方を確かめてみたいと思う。

 

今回のターゲットとなるヒゲはこちら。

 

 

あ〜〜〜〜〜ん。汚い!

 

なんという汚い口周りだろうか。

1月生まれということを最大限考慮したとしても見るに耐えない。
パチンコ玉、寝起きの口の中、犬が歩いた後の地面を軽く凌駕する汚さ。
敬虔な読者なら一度ならずスパイダーマンの指の腹を思い出したことだろう。

 

これと同じ唇で今まで愛を語っていたのだからとんだ笑い話だ。

 

 

 

いつまでも御託を並べていたって仕方がない。

 

早よ剃れ!というシュプレヒコールの声も一段と大きくなってきたので、
早速このシェーバーを試してみよう。

 

 

 

スイッチ・オン。(マブいスケの咆哮とともに)

 

 

 

スイッチを入れると、フードコートでタダでもらえる謎の板のように
ブルブルと本体が振動し始める。

 

 

 

ムイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン

 

 

 

ムイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン

 

 

 

 

ムイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン

 

 

 

ムイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン

 

 

 

 

ムイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン

 

 

 

 

なんという剃力(そりき)だろうか。

ものの数分で全てのヒゲを剃り終え、痛みは全くない。

清々しい気分だ。できることなら記憶なくしてもう一度やりたい。

 

刮目せよ、この剃り具合をば!

 

 

 

 

 

比べれば一目瞭然!

 

いや〜。すごい商品だ。

 

あまり期待していなかった分、その性能には驚いた。
ビビる大木の20へぇと同じくらい価値がある。

 

 

しつこいヒゲにお困りのアナタにこそ、このブラウンの電気シェーバーは断然オススメできる。
疑う人は全国のシャトレーゼ店頭でぜひ一度お試しいただきたい。

 

お前のヒゲ粉で、フィナンシェをあまねくティラミスに変えて見せろ!!