家を出ずに本を読んでいたい季節がやってきました。
読書家にとって意外と気を遣うのが読書のときの姿勢。
長時間同じ姿勢でいると目や肩に負担がかかり、続きが気になるのに
途中でお預けになることもしばしば。
読書量を増やすためにはいくつかのポーズを使い分ける必要があります。
今回は、体の負担を減らす基本的な読書の姿勢を9パターンご紹介します。
1.
寝そべり(うつぶせ)
ベーシックな読み方ですが、地面に肘をついたままだと関節に負担がかかります。
顔の下にクッションを敷くのもよいでしょう。
ただ、アゴに負担がかかるため顎関節症の方は注意です。
2.
寝そべり(仰向け)
うつ伏せのポーズで体が凝ってきたら、仰向けに寝そべるのもよいでしょう。
天井の照明の関係で逆光になるため、目の負担を考えて使いましょう。
また、本を落とすと高確率で顔に直撃するため気が抜けません。
3.
机と椅子
あまりリラックスした感じではありませんが、気持ちを引き締めて
読めるため「今日は読むぞ!」という気分のときはこうしましょう。
コーヒーなど飲み物との相性も抜群です。
4.
一点倒立
本に載せた顔面のみで全体重を支え、頭に血流を集中させて
脳を活性化した状態で本を読むことができます。
読解が困難な本はこのポーズで読むと捗ると言われています。
5.
聞き耳
壁を一枚隔てた隣の部屋に本を置き、そっと聞き耳を立てる
読書ポーズです。
詩や流麗な文体の小説など、繊細な作品を鑑賞する場合は
直接目で読むよりもよほど正確に読解できることでしょう。
6.
添い寝
愛読書とより親密になるためには避けて通れない読書姿勢です。
読むだけのプラトニックな読書では刺激が足りなくなったあなたに
新しい官能的な読書体験をもたらすことでしょう。
7.
ギッチギチに巻く
本を買ったままで読まずに放置することを「積ん読」などと言いますが、
月何十冊といった読書ノルマを自分に課す場合はこのように本と片時も
離れないような工夫を施す必要があります。
本の独特の匂いが間近で感じられてより没入感が増すことでしょう。
8.
隣のクラスだし接点もない。だけど休憩時間に覗くだけで幸せな気分
買うとか、借りて手にして読むといった支配的な読書体験に疑問を
持ち始めたらあなたの本と別のクラスになることです。
何度も読み慣れた愛読書であっても、クラスが変わるだけで全く違った
イメージを与えてくれるから驚きです。
9.
住む
最後にご紹介するのはある種の裏ワザですが、どうしても読書量を増やしたい
場合は自分が読みたい本に住んでしまうことです。
住んでしまえば嫌でも目につくというのは道理ですが、本が嫌いになって
しまっては元も子もないので濫用は禁物です。
いかがでしたか?
本が好きな人ほど、読書に熱中するあまり読み終えたら首や肩が
バキバキに凝っていた、などということがよくあると思います。
体が凝る前に色々なポーズに変えることで負担を減らし、より
快適な読書ライフを送りましょう。
(イラスト=小野ほりでい)