①温度
まず今の最先端の情報では、昆布からは60℃で1時間出汁を取るのが最も良いとされています。とろろ昆布は薄いのでもっと出汁を取りやすいですが、今回は60℃からスタートして、10℃刻みで90℃まで検証しました。
昆布にも最新の情報トレンドがあるんですね。
時間としてはお湯を注いで、2〜3分待つとだいぶ出汁が出ました! 60℃でも出るんですが、飲むときに少し温くなっちゃいますね。
一番美味しかったのは70〜80℃でした! 90℃だと少し出が悪く感じたのと、やっぱり少し熱かったかな。
ということはポットから直に入れるより、少し冷ました方が良いんですね。
そうそう! 容器に移して、少し待ってから注ぐとちょうど良い温度になりますよ。お茶もこれぐらいの温度が美味しいと言われてますね。
②とろろ昆布と塩分の量
今回基本にした分量は「とろろ昆布3g、水150cc、お醤油小さじ2分の1、塩1g」です! とろろ昆布は2gでも美味しかったですけど、3gの方がより食べごたえがありましたね。
左が2g、右が3g
2gと3gだと、それぞれこれぐらいです。けっこう量に差があるでしょ?
本当だ、全然違う!
あと、とろろ昆布自体の塩分は非常に少ないので、お醤油や塩は多少入れてもしょっぱくならないです。これで塩分濃度が1%ぐらいのお吸い物になります! 1gのお塩というと、3本指でグワッ! と1つまみするぐらいですね。
3本指でと考えると、割としっかり入れて大丈夫なんですね。
それでも、市販のカップスープなどよりは全然薄い方ですよ。1%だと少し物足りない人もいるかもしれませんが、飲んでるうちに美味しくなってきます! あと、梅干しなどの塩分がある具材を入れるときは、塩の量も適宜調整すると良い感じです。
あ〜〜梅干しも美味そう! やってみよ。ちなみに、入れる順番にもポイントってありますか?
そうですねえ、塩は後で入れちゃうと昆布に絡まって混ざりにくいかも。先に入れた方が良いかもしれませんね。
なるほど……!
逆に醤油は、後入れの方が風味がよく出るのでオススメです!
③アレンジレシピ
ここまで説明したのが「基本のとろろ昆布汁」になります。ここにネギなんかを刻んで入れると、もう立派な感じになりますね! 突然ですけど店長さん、とろろ昆布汁に足りないものってなんだと思います?
ええ? なんだろう、食感とか?
ピンポン、その通りです! 一番足りないのは食感ですね、やわやわした感じなのでアクセントが欲しいところです。味としては、旨味と塩味もプラスしたいですね。あとは香りかな。もちろん昆布の良い香りはしますけど、鰹出汁のフワッとした香りとはまた別物なので。
そこを他の食材で補う、ってことですね!
梅干しなどは酸味と塩味をどちらも補ってくれますね。食感なら、おすすめは揚げ玉! サクサクとした食感で、たぬきうどんのお汁っぽく早変わりますよ! 他には、たとえばコレみたいに……
油揚げをフライパンやトースターで少し焼いて、乗せても良いですね。ちょっと見えにくいけど、すりおろし生姜も乗せてみました。
美味(うん)っっっまそ!
こちらは醤油の代わりに味噌を入れてみたんですけど、これも美味しかったですね! 味噌も風味や香りがあるので、良いですねえ。コレも塩と同じように、最初に入れるのがオススメです!
お腹空いてきた。
あと、お湯じゃなくて水でも出来ないかな? と思ってやってみました。きゅうりを塩もみしてから絞って乗せてます、コレもなかなか乙でしたね。
郷土料理の「冷や汁」みたいな感じがしますね、美味そ〜。
きゅうりの代わりにオクラを刻んで乗せたり、梅干しを添えるのもありですね!
あとは酸味として、ポン酢やレモン汁、かぼすを入れるのも有りですね。ご家庭にあるものをパパッと使っちゃうのが良いと思います。
ごま油を少し入れると中華風に変わるので面白かったですよ!
うひょ〜〜〜〜!!
ありがとうございます、マジでめちゃくちゃ検証してくださったんですね……!
いえいえ〜、時間が足りなかったぐらいですよ! やってないけど確実に「合う」と思ったのはオクラ・長芋の千切り・塩辛・キムチ・ちりめんじゃこなどですね。アレンジの幅が広いと思うので、ぜひ色々と試してほしいです。
可能性は無限、ってことですね。最後に、具材を足すときに失敗しないポイントがあればぜひ知りたいです。
①食感を足すもの(油揚げ、揚げ玉、おせんべいなど)②塩気と旨味を足すもの(梅干し、ちりめんじゃこ、キムチ、塩辛など)③香りを足すもの(生姜、ごま油、ニンニク、味噌など)のように、グループ分けしておくと組み合わせやすいですね! そうすると失敗しにくくなると思います。
は〜〜なるほど……! めちゃくちゃタメになる……。
失敗しちゃうケースとしては「塩分が足りない」「出汁が出る前に飲んじゃう」とかかな。コレだと薄味に感じるかもしれません。逆に言えば、基本さえ守れば安定して美味しい「とろろ昆布汁」が召し上がれるのでぜひお試しください!
どうもありがとうございました!
というわけで今回は、とろろ昆布汁のアレンジレシピについて紹介しました。
読者のみなさまも、気になるアレンジはありましたでしょうか? 手軽に美味しく作れて栄養満点なので、ぜひ一度試してみてください。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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