いよいよ、浮かぶ

アイソレーションタンクの部屋には、シャワー室・トイレ・洗面台があるので部屋から出ずとも準備が可能。タオル類やシャンプー、コンディショナー、化粧落としもそろってます。

 

水着で浮くこともOKだそうですが、より自然な状態で入るには全裸がよいそうで、私は全裸を選択しました。完全個室なので気兼ねなく全裸になれる。

 

私が今回体験するのは60分コース。タンクに入る前に左側のベルを鳴らした瞬間からカウントが始まります。60分が経ったら部屋に音楽が流れ始めるので、それが終了の合図。ゆっくりタンクから出たらシャワーで軽くタンク内の水を洗い流しましょう。でないと、タンク内の水が乾いてカピカピに結晶化するそう。

 

で、手前の黄色いものは耳栓。耳に水が入ってくるので耳栓は必須!あと、右奥のスプレーには真水が入っていて、タンク内の水が目に入った場合にシュシュシュと目に吹きかけて洗い流すためのものです。(のちにこのスプレーにお世話になることをこの時のマッキンは知らない)

 

というわけで、アイソレーションタンク、入りま〜〜〜〜〜〜〜〜〜す!

浮くの、びっくりするぐらい簡単でした。浮かざるをえない。普通に座っている状態のときも、少しでも足をピンと真っ直ぐに投げ出したら「ふわ〜」と足が勝手に浮きだすくらい浮遊力バツグンでした。

 

全身浮いたあとは、もちろん顔だけはしっかりと水面から出るので普段通り呼吸は可能。

 

ちなみにタンク内の水は紫外線とフィルターで殺菌されているので安心です。温度も人肌なので「冷たい…」など肌への刺激を感じることなく、ごくごく自然な状態で浮くことができました。

 

「大げさすぎない?」と思った人へ。タンクの水が目に入ると、マジで痛いです。

 

目に入って死ぬほど痛いくらいなので、体に少しでも傷があってもやっぱりしみるみたいです。髭剃りした翌日も要注意ですが、小さな傷であれば用意されているワセリンを事前に塗っておけば問題ないそう。

 

が、目は、タンクの水が入るとやばい。どのくらい痛かったかと言うとツーンという感じではなく、ほっっっそい針でグサグサグサグサ!!!!!!とものすごい勢いで刺される感じでした。死ぬほど痛い。「目、死んだ?」と思った。真水スプレーありがとう。

 

真水で洗い流したあとは、タンクの中へ戻り、再び浮く。

 

真っ暗な空間で、聞こえるのは自分の心音だけ。しばらく、なにも考えずに心臓の音だけを聞いていたら、

 

心音がゆっくりになった。と、同時に、全身の力が抜けたのか「え?こんなに楽になる?」と笑っちゃうくらい心臓周辺が今までにないくらい楽になりました。

 

確かにここ数ヶ月は、仕事が忙しくてなかなか体を休めることができずに睡眠不足が続いていたことと、起きてる時間はいろいろな不毛なことを考えすぎて息抜きするタイミングを逃していたので、無意識のうちに緊張状態が続いていたのかなと思います。いままで心臓のこと、酷使していたんだね…!ごめん心臓…!

 

これが、私がアイソレーションタンク内で体験した身体的変化です。

 

で、次に感じた変化がこれ。

 

うまく言えないのですが、次から次へと別の思考が出てきて意識が邪魔される、ということがなく、自分が考えたい事だけに集中できたような気がします。

 

私は一つのことに集中するのが苦手で、普段から雑念が浮かんでは消え…というのがデフォルトだったのですが、タンクの中は外界からの刺激がない&心臓の音が一定のリズムで聞こえてくるのでおのずと集中力が増していたのかな…?たぶん。

 

なんっっっっっっっっっも来なかった。その域に達するには、まだ早かったです。

 

なので「そろそろ外の空気吸おうかな」と思い体を起こした瞬間に髪の毛から垂れた水が再び目に入って2度目の真水スプレータイムをした。全然学習しない。

 

気を取り直して、浮上。

 

もうすっかり浮くことにも慣れたのでしばらくぼーっとしていると、アイデアはまったく浮かばずだったのに突然「最近、親孝行…してないな……しよ、親孝行」とふと思って怖くなった。普段は絶対にこういうこと思わないのに。これが、アイソレーションタンクの力なの?とりあえず親孝行はしようと思います。

 

その後も全然インスピレーションは来ずだったので、諦めてただひたすら「体を休める」ことに全振りしようと思い、目を閉じて呼吸をするだけの生命体と化していたら、最高にリラックスした状態になり、だんだんと眠くなってきた。

 

例えるなら、電車の中で心地いい揺れを感じながらウトウトしている時の、自分が果たして眠ってるのか眠ってないのかわかんないけれどめちゃくちゃ気持ちいい瞬間、あるじゃないですか。あの状態がずっと続いた。もう永遠に続けと思うくらい本当に気持ちよかったです。

 

急に頭の中に「オムライス」というワードが浮かんだ。本当に何?なんで?

 

それから終了時間まで、本当に全く意識してないのに、食べ物のことしか思いつかないデブが自分に憑依したのか不安になるくらい食べ物のことがポンポン浮かんできた。「焼き鳥」「アイス」「ハンバーグ」などなど。どうして。

 

以上が、私が初めて体験したアイソレーションタンクでの出来事です。

 

瞑想結果:

私は絵を描くよりも食べ物を食べる方が好き

 

 

 

初「アイソレーションタンク」体験の感想

 

体験する前は「浮いてるだけでリラックスできるの…?」と半信半疑だったんですけど、実際に浮いてみると、余計な筋肉を使うことなく全身の力がスーッと抜け、呼吸も一定になり心拍が落ち着いて、後半は寝ちゃいそうなくらい気持ちいい時間を過ごすことができました。

 

内田先生が言っていた「筋緊張の緩和」「自律神経の調整」「脳の休息」この3つ、コンプリートできたと思います。

 

あと、そもそも「浮く」ってなかなかない体験だったので面白かったです。残念ながらタンク体験1回目で瞑想する域に達することはできなかったのですが、久しぶりにいい意味で何も考えることなく(後半は食べ物のことがめちゃくちゃ思い浮かんできたけど)いい時間を過ごせたなぁと思うし、心身ともにリラックスできて良かった。浮いてる時間、超良かったです。良かったなぁ。

 

 

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