剛力彩芽が人気だ。
ショートカットに爽やかな笑顔が特徴の、かわいらしい女の子で、いまやCMひっぱりだこの人気者である。
さて、話は変わって僕だ。
最近は4コマ漫画のコメントを見てもらえればわかるのだが、人気は降下中に思える。オモコロのアンケートを先日実施したのだが、人気ライター投票というものがあるらしく、その結果を聞くのが恐ろしくて仕方がない。
どうせならみんなに好かれたい、というのが人の心情だ。人気者になりたい。人気者になって、コメント欄に褒め言葉だけ書かれたい…。
そんな折、テレビを見ていると「人の似顔絵を描くとき、とにかく顔のパーツの位置さえ注意すればかなり似てくる」という特集をやっていた。似顔絵でなくとも、写真でもその理屈は同じはずだ。
剛力彩芽の顔にしよう。
Twitterとかfacebookのアイコンを剛力彩芽の顔にして、人気者になろう。そう決めた僕は、さっそく自分のアイコンをいじくるために、Photoshopを立ち上げた。
剛力彩芽になるためにはまず、自分の切り抜いた顔を用意する。
髪の毛は作業するうえで邪魔になるので上げておく。
眉毛、目、鼻、口のパーツを切り出す。ようは福笑いの考え方だ。
下地となる顔はのっぺらぼうにする。
微妙に波打って気持ちわるくなってしまった。
さっきのパーツを合わせると、こう。
切り口がはっきりしすぎてたので、うまいことぼやかしてなじませる。
これで準備は完了だ。
さきほどの剛力さんと同じパーツの位置に、自分の顔のパーツを置いていく。
目と眉毛。角度も微妙に調整する。
鼻。
口。これでパーツの位置はOKだ!
剛力彩芽の顔の線を外してみると…
・・・・・あれ?何かおかしくない?
髪型が違うからだろうか。
やっぱり違う。髪の毛を足しても、そこにいるのは剛力彩芽ではない。
あのライオンに襲われた人みたいになってしまった。
口が不気味に大きかったので、ちょっと小さくしたけどやっぱり違う。
やはり男のぼくが剛力彩芽に近づこうなんて、無理があったか。
どんなものにも越えれる壁と越えれない壁があることがわかった。
せっかくオモコロの特集記事にまでして、このような結果になってしまったことは申し訳ないが、読者の方々に理解していただければ幸いだ。
ポッポ~~~!!ポッポッポ~~~~~!!!!
ん?この音は…?!
ポッポッポッポッポ~~~~~~~!!!!
シュッシュッポッポ!!シュッシュッポッポ!!
ポッポッポッポ~~~~~!!!!!
い…いかん!あれは人の命をあの世に運んでいく魔列車だ~~~!!!
ポッポッポッポッポッポ!!!!!!!
ポッポッポッポッポッポ!!!!!!!
ひぃいぃ~~~!!このままではこの世から強制的にログアウト必至じゃ~~い!!!
くっそ~~~~~~!!!!
ぜったいに…ぜったいに追いつかれんぞぉぉ~~~~!!!!!!
さて、問題です!
Yくんは毎秒6.5mの速さで走っています。その50m後を列車が毎秒28mの速さで追いかけています。さて、列車がYくんに追いつくのは何秒後でしょう?
はい!およそ2.3秒後です!
正解!
ゼットンッッッ!!!!