という即物的なキャッチコピーを合言葉に2017年3月1日~4月2日まで、およそ一ヶ月間のあいだ球児たちが夢を追いかけた「第4回 オモコロ杯」。読者の皆様から総計243本のご応募をいただきました! たくさんのご応募、まことにありがとうございます!
さっそく「肉・カニ・メシ」の豪華賞品を手中におさめた優勝者を発表いたします!
……と、発表をいたす前に、賞品に関しましてひとつ皆さんにご報告させてください。
第4回オモコロ杯では、最優秀者1名に「肉・カニ・メシ」の3点セットを贈呈するという発表でしたが、オモコロ杯審査委員会がゼロ距離で顔面を近づけて協議いたしました結果、今回は……
「最優秀賞1名はなし。その代わり肉賞、カニ賞、メシ賞を新設し、3名を優秀賞として表彰する」
という仕組みに変更させていただきました! 分かりやすく図で表すと……
これが……
こうなりました。
甲乙つけがたき優秀作品が集まったなかで、本当に甲乙がつけられなかった結果、このような判断をするに至りました。
思えば第3回のオモコロ杯でもそんな甘えたことを言っていましたが、「賞が増えたんだからむしろ嬉しいじゃん!」と積極的に逆ギレしていきたいと思っておりますので、なにとぞご理解いただければ幸いです。
前置きが長くなり失礼いたしました。受賞者の記事はタップした先で閲覧が可能ですので、皆さんもぜひお楽しみください。
それではいよいよ、第4回オモコロ杯の結果発表です!
http://makiya-twister.com/broken-heart/
テキスト主体の上に文量が相当に長いということで、読む前は「果たして読み通せるだろうか…」と不安になるのですが、「ドラえもん」のくだりで天を仰いで笑ってしまい、その後もカレーを食べながらグイグイ最後まで読んでしまいました。
なんとなく片手でスプーンを握ってカレーを食べ、片手でスマホをスクロールして、お行儀悪く読みたくなる文章です(カレーにはコールスローもつけたい)。
おかしい状況に対して適切なフレーズを選択する能力がすごくて、マキヤさんがめちゃくちゃな状況にレポートしに行く記事をぜひ読んでみたいと感じました。肉、差し上げます!
企画や構成も良いのですが、特筆すべきはそのこってりとした小ネタの数々ではないでしょうか。
本題から脱線しないギリギリまでとにかく小ネタを盛りに盛った、学生街の狂ったラーメン屋みたいなギトギトのボリューム感に圧倒されました。
もちろん量だけではなく、「これならキンタマ柄のTシャツを着ている方が『どアップで撮ったすき焼きかな?』と思われるだけマシってものです」など、何を言ってるんだかよくわからないけどなんだか納得させられてしまう表現力も素敵です。また、机上の話だけで終わらせず、最後にパジャマを実際に作ったのも素晴らしいと思います。北海道のカニを食べるに値する記事だと思います。
http://toritabi.daa.jp/2016/04/25/peropero/
「ペロペロキャンディを最後まで舐める」という、もし誰かが思いついたことはあっても実行には移さなかったであろうアイデアを最後までやり通した根気が見事です。途中で季節が変わると頑張っている感が出ることにも気付かされました。
いかにも単調そうなチャレンジにいろんなアイデアを挟むことで飽きない絵作りができている点は素晴らしいですね。
実験中は本気で嫌になるくらい辛かったはずですが、「手にでかいキャンディーを持っている」というだけで客観的には切迫感がゼロ。最後まで同情できない自滅バカでしかないのがよかったです。お米を20kgお送りします。
優秀賞のお三名様、肉・カニ・メシおめでとうございます!食欲の続く限り、貪り尽くしてください!
さてここからは、審査員4名による個人賞を発表いたします。
こちらは、「審査員が個人的に好き!そんだけ!」という理由のみで何かを送る賞になっております。
http://yuureisenn.blogspot.com/2018/07/blog-post.html
「ダイの大冒険の「聖水垂れ流し船」とは、ダイたちがパプニカ王国に行く時にロモス国王が貸してくれた船です。僕も「ダイ」が好きなんですが、全37巻のストーリーの中で、この船の話をしてる人は初めて見ました。ブログの他のエントリを見ても「なぜラッキーマンにはやたらと硬い物質が出てくるのか」「ガイルはなぜ日本でリュウに納豆を食べさせられなくてはならなかったのか?」などがあり、国府町さんは世間に見逃されがちな「死角の面白さ」に気がつくことができる、こまやかな観察眼を持った人なのだと思いました。「他の人と違う場所を見ていて、しかもその面白さを人に説明できる」という力は、ライターとして大変素晴らしい資質だと思います。あるとうれしい布団乾燥機をお送りします」
http://www.mesolog.me/541.html
「記事1本書くのに4か月かけて11kg減量するってどう考えてもコスパが悪いのに、やり切ってしまうあたりの気合がすごい。本人はモテたいだけなんだろうけど。次の企画は『ヨガを習うとダルシムみたいに手が伸びるの?試してみた』っていう記事を2年くらいインドに滞在して書いて欲しい。そんで伸ばし過ぎて手足が千切れた時に、『あーっ!千切れたーっ!』って叫んで欲しい。腹筋ローラーとプロテインでぜひその肉体を維持してください」
「シンプルかつ、ゆるい! なのに心にしっかり残る作品の存在感に感服しました。特に「番号」という作品が好きで、2番のいかにも胡散臭そうな顔が、もう探さなくてもいいんじゃないかと思わせるあたりに才能を感じます。あと「アイコンタクト」と「マイホーム」も面白かったです。
賞品には忘れ物や無くし物が多い人にオススメの、GPSロガーを送らせていただきます。もう何も失ってほしくないから…」
http://sudotu.hateblo.jp/entry/2017/03/12/001230
「ちゃんと読者が見やすいように記事を組み立てていたり、いらすとやの素材を単品ではなく組み合わせて画像を作っていたりと細やかな配慮が素晴らしいです。あとお尻がプリップリです。また、身体を張って外に出ていますし、写真の表情も凄く良いと思います。お尻がプリップリなのも好印象です。中学生とのことで、受験とかもあるかと思いますが、いつまでもこういうお尻プリップリ記事を書き続けて欲しいですね。ブログを見たら『痩せたい』とのことでしたので、僕からの賞品はチキンナゲット10㎏分をお贈りいたします」
個人賞を獲得された皆様、おめでとうございます!プレゼントのセンスは完全に個人の感覚にゆだねております!
他、高い評価を得ましたが、惜しくも受賞には届かなかった佳作5作品をご紹介させていただきます。
http://ttatibana116.hatenablog.com/entry/2017/03/30/071423
「なんだかわからないけどクセになりそうで怖い…。絶対好きになっちゃいけない人に恋をしてしまった気持ちです」
http://araihama.hatenablog.com/entry/2017/03/08/000000
「特に『隣の女』という言葉が好きです。達観しすぎて歪んだ性格をもっと育てて取り返しがつかなくなってください」
http://nerigashi.blog.fc2.com/blog-entry-1.html
「カツにする対象がニッチで良いですね」
http://dragonquset-monsters.blogspot.jp/2017/03/blog-post.html
「ブログタイトルで笑いました。2エントリーしかないので、毎日更新してほしいです」
http://www.ramuyasu.com/entry/2017/03/31/1199025
「ただでさえ重い物を運ぶのは面倒なのに、さらに布団まで持ってくるサービス精神に痺れました」
参加者の皆様、インターネットの陸の孤島ことオモコロへ、たくさんの記事をお送りいただき誠にありがとうございます!
いずれ劣らぬ力作揃いでしたが、表彰の決め手は「いかに読んでくれている人を意識しているか」だったかもしれません。
次々と寄せられる243個の初期衝動の数々に、「グレーゾーンが減ってきたとはいえインターネットはまだまだ自由だな!」と大変うれしく感じました。
もしかしたら今回のオモコロ杯で表彰された方を、オモコロライターとして普段の記事で見かけることがあるかもしれません。
その時はぜひ、未来を見据えた生ぬるい目で見守っていただければ幸いです!
第5回のオモコロ杯も肉・カニ・メシ以上の賞品を用意して実施したいと思いますので、その時はぜひあなた自身の「おもしろ」を思いきり投げ込んでください。
読者の皆様、応募者の皆様、今年で開設から12年目を迎えるオモコロを、今後ともなにとぞよろしくお願いいたします!
※オモコロ杯に参加していただいた皆さん、誠にありがとうございました。