
こんにちは、ライターのギャラクシーです。突然ですがみなさん、幕末って好きですか?
僕は決して詳しいわけでもガチなファンでもないのですが―

若い頃『お~い!竜馬』を読んで感動し、バイクで高知の龍馬像を見に行ったり……
薩摩の「示現流」という剣術を知りたくて鹿児島まで取材に行った、程度には好きです
さて、『剣術』といえば―
幕末の江戸には、
北辰一刀流(ほくしんいっとうりゅう)
鏡新明智流(きょうしんめいちりゅう)
神道無念流(しんとうむねんりゅう)
……後に「江戸三大道場」と呼ばれる有名な道場がありまして、坂本龍馬や人斬り以蔵、桂小五郎などもそれらの流派の剣を学んでるんですね

当時の地図を見ると、今で言う秋葉原のあたりに北辰一刀流の流祖「千葉周作」の名前があります。ここに道場があったんですねぇ……
あぁ……めちゃロマンある……!!!
※ちなみにこの本、古地図と現在の地図を比較しながら江戸の名所とか紹介しててめちゃ良いです
残念ながら現在はもう道場は失われているのですが、今回は動乱の時代を生きた剣士たちに思いを馳せながら―「江戸三大道場」の“跡地”を巡ってみたいと思います!

秋葉原からだとおよそ9kmくらいのルートになりま…………
…………………………
………………え?
幕末といえば……新選組?
新選組の隊士が学んだ「天然理心流」を抜きにして、幕末の剣術は語れんじゃろがい!!!
…………って?
あんたも好きねえ~

というわけで今回は、江戸の三大道場+天然理心流、4か所を巡っていきますよ!
1)北辰一刀流・玄武館跡|千代田区神田
2)鏡新明智流・士学館跡|中央区銀座
3)神道無念流・練兵館跡|千代田区九段北
4)天然理心流・試衛館跡|新宿区市谷柳町
★Googleマップでのルートは→こちら
江戸三大道場+1を巡る

スタートは、北辰一刀流の道場「玄武館」にほど近い秋葉原駅から
4か所回ると12kmくらいになるので今回は自転車で巡っていきます
江戸時代の秋葉原周辺は下級武士の居住地が密集していたそうですが、まさか160年後にオタクの聖地になるとは……維新志士たちも想像だにしていなかったでしょうね

当時から今も残る神田川を渡るとすぐに見えてくるのが……
①北辰一刀流|玄武館

▲北辰一刀流・玄武館跡|千代田区神田(MAP)
こちらが北辰一刀流の道場である玄武館の跡地です
現在はマンション(?)になっています

石碑や看板があって、北辰一刀流の流祖「千葉周作」のことや、道場のことが書いてありますね

北辰一刀流は「技の千葉」と言われ、構えた時に剣の切っ先をセキレイの尾のようにゆらゆら揺らす姿が有名ですよね。僕は剣術の経験なんてないのでなぜ揺らしてるのかはよくわかりませんが
神秘性を排し、合理的に剣や技を教えたため、「他流派において10年かかる修行が、5年で完成してしまう」と言われたそう
坂本龍馬や清河八郎、新選組の藤堂平助が北辰一刀流を学びました。あとセガのゲーム『サクラ大戦』の真宮寺さくらも北辰一刀流免許皆伝です
▼ちなみに……
坂本龍馬は、同じ北辰一刀流でも千葉周作の弟の道場「桶町千葉道場」で剣を学んでいまして……一応おまけとしてそちらも訪ねてみました
東京駅にほど近い八重洲に跡地があります(MAP)
道路脇にポツーンと「ここが跡地です」っていう看板があるだけですが、幕末好きならこっちも見たいですよね
~以上、おまけでした~

さて、北辰一刀流・玄武館を後に、銀座の方向に3kmほど行くと……続いての道場跡地が見えてきますよ!
②鏡新明智流|士学館

▲鏡新明智流・士学館跡|中央区銀座(MAP)
2つ目の道場跡地はこちらの「京橋公園」……

の!! 奥!!! 絶妙に見つけにくい位置に……

小っっっさい看板が立ってました。メインは「この地には3つの橋が架かってた」っていう情報で、鏡新明智流に関してはちょろっと書かれてるだけでした
でも近場に3本も川があったなら、門下生たちは厳しい練習のあとに水浴びとか釣りとかしたのかなーって想像できて楽しいですね

今や周辺に川なんて跡形もありません。公園のすぐ横に橋が架かっていたものの、下は道路でした
鏡新明智流(鏡“心”とも)は、剣術家・桃井春蔵が創始し、江戸三大道場の中でも「位(くらい)の桃井」と呼ばれ、品格ある流派でした。土佐勤王党の武市半平太や、岡田以蔵(人斬り以蔵)などが学んだそうですよ!
ちなみに維新後は初期警視庁の剣術指導などにも関わりました

士学館を後に、北西に進むと江戸城(皇居)が見えて来ます。お掘り沿いに少し走って―

九段下、武道館の玉ねぎを横目に進むと……
③神道無念流|練兵館

▲神道無念流・練兵館跡|千代田区九段北(MAP)
神道無念流の道場、練兵館跡は靖国神社内にあります。南門から入るとすぐです
ちなみに、練兵館が作られた当時は靖国神社はまだ存在していません
Wikipediaより Saigen Jiro – 投稿者自身による著作物, CC0, リンクによる
※神社の境内なので僕は写真を撮ってないですがご了承ください
神道無念流は剣術家・福井嘉平が創始し、その後 斎藤弥九郎が江戸に練兵館を開設。「力の斎藤」と呼ばれ、苛烈な修練と渾身の一撃をモットーとしました
長州の桂小五郎や高杉晋作、伊藤博文、新選組だと芹沢鴨や永倉新八などが神道無念流で学んだとされています

練兵館を後にして、中央線・総武線沿いに少し進み……最後の場所、天然理心流の道場・試衛館を目指しましょう
天然理心流の道場と言えば、土方歳三の出身地である東京都日野市の佐藤道場も有名なのですが、今回は「江戸の道場を巡る記事」なので割愛しますね

牛込柳町駅付近、この何の変哲もなく、自転車だと坂が多くてクソしんどかった住宅街の只中に―
④天然理心流|試衛館

▲天然理心流・試衛館跡|新宿区市谷柳町(MAP)
試衛館ができるずっと前からこの場所にあったという稲荷神社の右に、細長い柱のようなものが見えるでしょうか。これが天然理心流の道場・試衛館の跡地を示す碑です

天然理心流は江戸時代後期に近藤内蔵之助が創始した流派。剣術、居合術、小太刀術、さらに柔術、棒術なども教えた総合武術です
江戸後期の太平の世にありながら、真剣勝負を想定した実戦的な武術を目指しました。本物の刀の重さに慣れるため、練習では重く太い木刀を使用したらしいですよ
新選組の近藤勇、土方歳三、沖田総司などが天然理心流を学びました
以上! 江戸三大道場+天然理心流の道場を巡るサイクリング、これにて終了です!
教科書や物語に出てくる維新志士、新選組の面々が、160年前にこの場所で剣を振ってたんだなぁ……と思うとちょっと感動しますよね
★今回巡った4か所のGoogleマップでのルートは→こちら
まとめ

というわけで今回は、4か所の道場跡地を巡ってみました
幕末もののマンガや小説だと、「道場で練習に明け暮れていた日々」が志士たちの青春で、後に血まみれの戦いの中で「あの頃は楽しかったよなぁ」って振り返ったりするんですよね。なのでどうしても現地の空気を感じたかったのです
おまけ

今回は距離にしておよそ12kmほどのルートでしたが、サイクリングとしては余裕すぎたので、帰りにちょっと遠回りしてJR王子駅の近くにある「扇屋」に寄りました

ここの『厚焼き玉子』は、新選組結成のきっかけを作った志士・清河八郎が愛したらしいのです。ムチャクチャ甘いタイプの卵焼きでしたが、おいしかったですよ!
扇屋
住所|〒114-0021 東京都北区岸町1丁目1−7(MAP)
定休日|水曜
営業時間|13時~19時
※テイクアウトのみのお店です(オンラインでも買えます)

ギャラクシー











