こんにちは、やたら映画とドラマを見ている者です。
田舎暮らしをしているため通勤時間が長く、ついつい映画やドラマを見まくってしまうので、この場を借りて私が2025年3月に見て良かった映画&ドラマをご紹介させていただきます。配信サービスで見ているものをメインにご紹介しておりますので、気になったらすぐ見れると思います!
ところで、ネトフリはもちろん、U-NEXTは国産のサービスながら良い映画を独占配信してくれるのが嬉しいですね。この調子でSHUDDER(米国限定のホラーサブスク)と提携してオリジナルホラー作品をどんどん輸入してくれたら一生ついていくかも。
Netflixで見た映画&ドラマ
バイオレンス「Demon City 鬼ゴロシ」
【あらすじ】
殺し屋の坂田は稼業から足を洗おうとするも、奇面組と名乗るおもしろ仮面を付けた5人に襲撃され、家族を惨殺、自分にその罪がなすりつけられた挙句自身も全身麻痺の大怪我を負った。12年後、刑期を終えた坂田は車椅子で友の藤田に付き添われてボロアパートに潜伏した。体も動かず意思疎通も出来ないが、その目には「奇面組に復讐する」という炎が絶え間なく燃え続けていた。復讐が始まる!な話
育児真っ最中の皆様におかれましては生田斗真さんといえば「みいつけた!」のらくだしさんとしてすっかりお馴染みになってますが、今作でほぼセリフ無しで淡々と人をぶち殺しまくってました。そんなアクションバイオレンス、なかなか頑張ってます!100人くらいぶち殺してて邦画にしてはかなり規模感も凄惨さもいい感じだったかなと思います。斬られて刺されて貫かれても次の場面では完全に回復してる治癒能力もめちゃくちゃ過ぎて良いです。
敵キャラである奇面組(じじい世代には別の奇面組が頭に思い浮かぶ)も表向きには警察であったり市長であったりという顔を持ちつつ狂った二面性を露わにして分かりやすくも印象深いですよね。特に狂人役がだいたいしっくり来る高嶋政伸さんときっしょい東出昌大さん…。そして尾上松也さんも歌舞伎役者というところもあってカリスマ的なボス感も強かったし、個人的にはめちゃくちゃ過ぎてかなり好みではありました。
■オススメ度:★★★★☆
SF「エレクトリック・ステイト」
【あらすじ】
ロボットが反乱戦争を起こして荒廃した90年代。人々はVR世界に現実逃避し、ロボット達は一つの区画で身を寄せ合って暮らしていた。家族を事故で失った少女ミシェルは、ある日戦前に見ていたアニメに登場したコスモを模したロボットと出会う。話を聞くと、どうやらそのロボットは死んだはずの超天才の弟の意識が転移していた。弟の居場所や死の真相を知る人物に会うため、冒険が始まる…な話
ルッソ兄弟監督&クリス・プラット&ミリー・ボビー・ブラウン、そしてロボットだらけの荒廃した世の中で巻き起こるSFアクション。ウォルト・ディズニーがミッキーではなくロボットを発明したパラレルワールドで、様々な楽しい造形のロボットが人々の手助けをしている感じや、戦争後に巨大ロボットが打ち棄てられてる状況とかはワクワクするビジュアルや世界観ではありました(見たことないけど、フォールアウトっぽい?そんなことない?ないか?)
けど、ストーリーはかなり…、かなり普通過ぎたかも?ロボットが反乱ってのはあまりにも既視感あるけど、そこからもうちょっと全体的におもろく出来たような気はしたかな…。登場人物の深掘りが中途半端でやや感情移入できないところがあって、特にキーツ(クリプラ)とハーマン(ロボット)のバディがどうやってここまで仲良くなれたのかがあんまり語られておらず、あと30分ぐらい伸ばしてその辺もっと教えて〜やとなっちゃったかな。ロボットのビジュアルや動きはかなり良いんですがね…。
■オススメ度:★★★☆☆
コメディ「レンフィールド」
【あらすじ】
ロバート・モンテスキュー・レンフィールドはかつては普通の人間だったがドラキュラのしもべにさせられてしまい、不老長寿でこき使われパワハラを受けまくっていた。ある日、血の生贄を探すために訪れたバーで武装したギャングと警察の銃撃戦に巻き込まれてしまい、レベッカ刑事を救出しつつドラキュラパワーでギャングをぶちのめしたことがキッカケでドラキュラからの独立を決意する…な話
みんな大好きニコラス・ケイジがドラキュラを演じるという、それだけで勝ち確なコメディ・ホラー。劇場未公開でDVDスルーされてたけど最近ようやっと配信されるようになったらしいです。パワハラ・モラハラで弱者を心理的に虐待する怖さを「ドラキュラ→手下」の構図でコミカルに表現しており、その支配からの脱却も含めて全体的に楽しく描いてくれてるのがなかなか楽しい逸品です。
アクションやバトルなんかも割とテンポ良く見せてくれるし、何より人体破壊がかなりチカラ入っていて腕とか首とか普通にポンポンちぎれるし、「そんなに出るか!?」ってくらい断面から血がドバドバでる残虐描写が過剰で、これだけでも一見の価値はありました。コメディのドラキュラは「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」の一強がありますが、こちらも楽しいです。オークワフィナ(女性ラッパー)の存在感も強くてお見事。
■オススメ度:★★★★☆
ドラマ「アドレセンス」(全4話 完結)
【あらすじ】
13歳の少年が殺人容疑で逮捕されてしまう。少年は家に押し入って来た機動隊に怯えきっており、とても人を殺すような感じに見えない。しかし少しずつ取り調べを進め、カウンセラーたちと会話を重ねるうち、彼の本性が見え隠れする…。そして残された家族の心象はいかに…な話
13歳の少年が殺害容疑で逮捕され、取り調べを受ける様子、学校の様子、カウンセラーとの対話、残された家族の4つのシーンをワンカットで撮影したサスペンス。これは心が痛すぎる…。真相を深掘りせず「罪を犯すこと」がどのようなことなのかを今一度冷酷に突きつけてくる構成はお見事です。そしてシーンを繋ぎ合わせる編集などをせず、マジのマジのワンカット長回し撮影という点もちょっとすごすぎ。
しかもこの逮捕されてしまう少年を演じたオーウェン・クーパーくん、これがデビュー作らしい…。一連の演技を見させてもらって(特に3話!)、もうこれからどんな役でどんな撮影になろうとも怖くないだろと思わせてくれる圧倒的な凄さがそこにありました。見ると心にダメージを食らいますが、一見の価値ありすぎです!
■オススメ度:★★★★★
U-NEXTで見た映画
サスペンス「トラップ」
【あらすじ】
娘思いの平凡おじさんクーパーは娘ライリーとともに娘の大好きな歌姫レディ・レイヴンのコンサートに参加した。観客2万人のアリーナでのライブは熱狂の渦だが、実はこれは巨大な罠であり、連続殺人鬼ブッチャーがこのライブに参加する情報を掴んだ警察やFBIが秘密裏に封鎖していたのだった。クーパーはやけに多い警察にさすがに焦る。何故なら、平凡な彼こそ連続殺人鬼だったのだから…な話
みんな大好きM・ナイト・シャマラン監督&脚本の新作。おもろい。昔よく名前を聞いたジョシュ・ハートネット氏が二面性のある狂人を怪演しており、このただならぬ感じがかなり最高!ライブに没頭する娘を気遣いつつ、何とか警察の目を出し抜こうと張り付いた笑顔で当たり前のように人に迷惑をかけるクレイジーさは必見。いつも通り警察は無能でありつつも、絶体絶命のところですんなり逃げおおせてしまう脱出テクがちょっと異次元すぎる気がしたけど、最後まで鬼気迫る感じはお見事でした。
そして架空の歌姫を演じて圧倒的な実在感を放っていたのが、サレカ・ナイト・シャマランさん…。ふむ…、監督との関係性は一体…(娘らしい)。私はタヌキみたいなたれ目顔が個人的にかなり好きなんですが、ライブで披露する歌も良ければステージ演出もリアリティ満載、存在感バッチリなキャラクター造形でこちらもまた良かったです。それにしても映画監督の娘もいるし、シャマラン家は映画一家だな。シャマラン、次も頼む!
■オススメ度:★★★★☆
ホラー「スマイル2」
【あらすじ】
薬物に溺れ、交通事故で1年休業していた歌姫スカイ・ライリーが復帰し、ライブも開催することになった。しかし腰に爆弾を抱えて強めの薬を求めて友人ルイスを訪ねるが、幻影に怯えた挙句にニコニコ笑顔となり、そのまま顔面をぶっ潰して自殺した。ショックを受けたライリーは、やがて自分もあの笑顔とやばすぎる幻覚に悩まされるようになる。果たしてこれは薬物の影響なのか、それとも…な話
大ヒットした「スマイル」の続編。何故映画館で上映されずに配信スルーなのか…。とはいえ、直球160kmのホラーとして、相当完成度は高いです。さいこっ!しっかりとしたジャンプスケアあり、電車で見るには憚られるレベルの人体破壊描写あり(覗き見防止シート必須)、不穏すぎるBGMにカメラワーク、前作にもあった胸糞シーンをさらにレベルアップさせた幻覚で勘違いした気まずすぎるシチュエーション、夢か現か全く分からないさらなるアクロバティックなイリュージョン…!前作のヒットを受けてさらに洗練された職人の技が光る傑作でした。音楽ライブを控えるアーティストだからこそ表現できた様々な展開もあっぱれ。しかも設定のみ受け継がれて前作と繋がってないので今作から単体で見れる心遣いも素晴らしい…。
ちなみにジャック・ニコルソンの息子が重要な役で出てるんですが、本作おなじみのニコニコ笑顔を披露したそれが完全に父と同じで、そこの配役も神がかっててお見事でした。配信で見よう!
■オススメ度:★★★★★
サスペンス「ブラックボックス:音声分析捜査」
【あらすじ】
最新旅客機がアルプス付近で墜落し、300人以上の死亡が確認された。航空事故調査局の凄腕音声分析官マチューは残骸から回収したボイスレコーダー「ブラックボックス」を解析し、何が起きたのかを特定を急ぐ。しかし、乗客が墜落直前に遺族にあてた留守電のメッセージの時間は、レコーダーに記録された墜落の時間より後に送られたものだと気づく。これは何を意味するのだろうか?な話
フランスのサスペンス。音だけで墜落の原因を特定する…みたいな専門職の人がとんでもないスキルを見せてくれる映画はだいたいカッコいいですね。耳がめちゃくちゃ良い分析官マチューの、周囲の音が聞こえすぎちゃって慌ててノイズキャンセリングイヤホンを付けるみたいな繊細な描写もスマートです。見た目もオタクっぽいし…(フランスの有名な俳優)。
ただ「音だけで真実を暴け!」みたいなコピーが書かれてたので一つの部屋だけ&主演一人だけ&電話だけで話が進む「ギルティ」みたいな感じかなと勝手に思ってたんですが、意外と色んな陰謀が渦巻きつつしっかり足で謎を解きにいくサスペンスって感じで終盤はほぼ音声分析も無くて少し肩透かしを食らったとこはあったかもしれません。でも普通のサスペンスとしての完成度はあっぱれレベルかと思われます。
■オススメ度:★★★★☆
Amazonプライムビデオで見た映画&ドラマ
アクション「フォールガイ」
【あらすじ】
大スターのスタントダブルとしてひっそり活躍するコルトは、ある日落下のスタントで大怪我を負ってしまう。一線を退きしょうもない仕事で食い繋いでいたが、懇意にしていたプロデューサーから電話が来て「あなたの力が必要っ!」とカムバックを要求される。しかも監督は元カノだった…。久々に現場に復帰するが、コルトのダブル元であるスターのトムが失踪し、そこから大事件に巻き込まれる!な話
劇場で見るタイミングが無く、ようやくアマプラ見放題に入ってきたので見ました。めちゃくちゃおもろいっ!!最高!お金払わせて〜(払えよ)!!って感じでおもろすぎました。痛快!まさに「痛快」という言葉がピッタリくる、空前絶後の痛快コメディ!!気持ちがええわ!
スタントマンという設定だからこそ必然性が生まれるアクション&ストーリー&悪者への懲らしめの数々がかなり凄まじく、「まだやるのかよっ!」てくらい最後の最後まで濃密に大暴れしてくれるのがお見事でした。ライアン・ゴズリング&エミリー・ブラントのコンビも最高っ!思い出せば思い出すほど映画として満足度高すぎたなって気持ちしか沸いてこない。まさにエンターテインメント!
■オススメ度:★★★★★
インディー「侍タイムスリッパー」
【あらすじ】
会津藩士・高坂新左衛門は長州藩士・山本彦九郎を討とうと立ちはだかるが、落雷による衝撃で現代の京都にある時代劇撮影所へタイムスリップしてしまった!混乱の中、何やかんやで撮影所付近のお寺でお世話になり、助監督の優子さんも親身になってくれた。ある日欠員が生じた斬られ役に抜擢されるも、その鬼気迫る演技で才能が開花。このまま斬られ役として生きていこうと決意するが…な話
「カメラを止めるな!」の再来と言われる、日本アカデミー賞最優秀作品賞を取って夢を掴んだインディー映画、アマプラの配信に来ております。分かりやすい設定ながら現代に堅物なお侍が放り込まれるアンバランスな面白さと、戸惑いながらも武士として奮い立つ矜持も熱く描いており、安定した良さがありました。やはり評価されるだけはある…。クライマックスの無音&不動の緊張感もかなり凄まじかった!
ところどころ挟まるギャグ後の効果音がややダサかったり、口の動きとセリフがかなりズレてた場面もあった気がしたりしたけど、まあ…そんな粗探ししてもしょうがないでしょう!面白かったから!
■オススメ度:★★★★☆
劇場や地上波で見た映画&ドラマ
ホラー「ロングレッグス」
【あらすじ】
FBI捜査官リーはこの30年で10件発生している未解決の一家殺人事件の捜査を任される。犯行現場には共通して父親が家族を惨殺したあと自殺し、解読できない暗号文と「ロングレッグス」と署名された手紙が置かれていた。リーは超能力に近いほどのカンの良さを駆使して捜査を進めるが、その裏には身も凍る真実が隠されていた。ロングレッグスとは何者なのか?犯行の手口とはどのようなものなのか?な話
「ここ10年で一番怖いホラー」というハードル上げ方も納得のめちゃ怖ホラー。個人的にはかなり好きな部類でした。不穏すぎるその雰囲気は「ヘレディタリー」に少し似た感覚はあるもののしっかりと別ベクトルで独自の演出が光ってます。見てるあいだ終始居心地の悪さを感じてたんですが、よくよく考えるとほとんど一人の人間しかフレームに入ってなくて動きも少ないカメラワークだったのでそれが全体像を把握しづらくさせて「この画の外に何かがいるかも」という悪寒を潜在的に感じていたのかもしれません。
シナリオについてはけっこう難解(かつ退屈)だなーと思いつつも、クライマックスに全ての真相が絵本を読み聞かせるようにクリアに判明して考察や推理する隙が全く生まれないところも親切で個人的には良かったです。見終わった後に色々調べたりするのダルいから…。先ほどの「スマイル2」とは真逆の、しっとりとしたホラーは良い。
■オススメ度:★★★★☆
コメディ「ホットスポット」(全10話)
【あらすじ】
ホテルに務める清美はある日トラックに轢かれそうになり、二周目の人生に入るかと思いきや同僚の高橋さんの常人ではありえない運動能力で命を救われる。話をよく聞くと、どうやら高橋さんは見た目はどう見てもおじさんだが実は宇宙人で、様々な特殊能力を使えるが今までずっとひた隠しにしていたらしい。え〜?それ以来、周りの人々は高橋さんの能力を頼りに些細な問題を解決していくのであった。
1月から地上波にて妻とリアタイ完走してました。バカリズム脚本の前作「ブラッシュアップライフ」に引き続き、「面白すぎ」というただその一言だけ添えさせていただきます。なぜなら、面白すぎだから。ブラッシュアップライフを見ているとさらにおもしろが広がって行ったり、考察の余地を残してSNSで議論させるムーブを作りつつ肩透かしもさせ、と思いきや予想外の展開やいきなり何?という謎も巻き起こし、心地よい翻弄がたまらない最高の10話でしたね。バカリズムは最高!
■オススメ度:★★★★★
特に意味のない爆発で告げる別れ
というわけで今月はこんな感じでした。それではまた来月お会いできればお会いしましょう。今はもちろん「ガンニバル」シーズン2と「デアデビル:ボーン・アゲイン」に釘付けです!!!