ブロス編集部です。

小説を音声で聞く読書体験「Audible」、皆さんも利用していますか?本日はバーグハンバーグバーグ社員の皆さんに「Audibleのオススメ作品」をご紹介したいと思います。聞きまくろう!

 

 

ダ・ヴィンチ・恐山のおすすめAudible

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少女マクベス(降田 天)

【おすすめ人:ダ・ヴィンチ・恐山】

演劇専門の女子高が舞台の青春ミステリです。卓越した劇作によって「神」と崇められる天才少女が定期公演の幕間に落下死した事故から始まり「本当に事故だったのか?」を解き明かしていきます。

調査の過程で明らかになる登場人物たちの秘密は痛々しくも切実。容疑者も、探偵役も、被害者も、みな異なる弱さを抱え込んでいて、それが残酷なほど美しい悲劇につながっている構成が見事でした。

依田菜津さんによる朗読も素晴らしく、同世代の少女の微妙な感情の発露がみごとに演じ分けられており、聴き入ってしまいました。舞台少女ものが好きなら必聴です。

 

雨穴のおすすめAudible

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孤狼の血(柚月 裕子)

【おすすめ人:雨穴】

警察内の暴力団担当部署、いわゆる『マル暴』の異端刑事・大上が、ヤクザ以上にヤクザなやり方でヤクザを手玉に取る痛快なサスペンスです。内容もさることながら、吉開清人さんによる朗読が「この人以外ありえない」というほどハマっており、横暴で、しかしどこかに弱さを含んだ広島弁が、大上というアクの強いキャラクターに実在感を与えています。

私はたびたび挟まれる小料理屋のシーンが好きで、三人の会話をずっと聞いていたい気分になります。

 

 

かまどのおすすめAudible

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母という呪縛 娘という牢獄(齊藤 彩)

【おすすめ人:かまど】

「教育虐待を受けていた娘が、実母を殺害した」という実在の事件を題材にしたノンフィクション作品です。

著者が当事者に取材を重ねて執筆なさっているので、この母娘の関係性や、事件の背景、虐待の詳細、実母を殺害しSNSに「モンスターを殺した。これで一安心だ」と投稿するに至るまで。そして、その後の心境までもがつぶさに描かれています。

オーディブルは朗読コンテンツですから、もちろん虐待する母のセリフなども当然耳に飛び込んでくるわけなんですが、これがめちゃくちゃしんどいです。

本という形式なら目を背けることもできるでしょうが、オーディブルでは耳をふさぐこともできないので、凄惨な虐待の現場をフルボイスで追体験する羽目になります。

この「自分にはどうすることもできず、ただやりすごすしかない」という脳が萎縮していくような身体感覚は、大人のヒステリーに晒される子どもたちのストレスを理解する上で非常に重要な感覚だと思うのですが、文字で読むだけではなかなか想像できない世界なのではないでしょうか。

正直、オーディブルでの視聴は、軽々しくオススメできない気がしますが、この形での視聴体験でないと聴こえてこない世界があるように思います。そして、僕はそれを一人でも多くの人に理解してほしいと思っています。

 

 

長島のおすすめAudible

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やり抜く力 GRIT(アンジェラ・ダックワース)

【おすすめ人:長島】

アンジェラ・ダックワースさんという心理学者が書いた世界的ベストセラーの自己啓発本です。

自己啓発系は毛嫌いする人が多いと思いますしぼくもその一人だったりするのですが、これに関しては好きなスポーツ選手がおすすめしてたということがきっかけで聞き始めました。

内容としてはタイトルがすべてなのですが、成功する人々に共通する要素は「Grit(やり抜く力)」が重要で、努力や根性ではなく「情熱」と「粘り強さ」も重要だよ、ということを事例を交えながらずっと言い続けてる本です。

よくよく調べてみると世界的なトップアスリートやビジネス業界的にも名著とされているということで、より染み込みが深くなっていってる部分もあって、「無」になりたいときにただ延々とダダ流すように聞いています。

ぼくは本を読むことはあまりなくひたすらaudibleを聴いているのですが、目の疲労が体にも影響してくるということを聞いて本は耳で聞くことが多いです。

 

 

ヤスミノのおすすめAudible

Marvel’s ウェイストランダーズ

【おすすめ人:ヤスミノ】

『Marvel’s ウェイストランダーズ』は、マーベルとAudibleが共同制作したオーディオドラマシリーズです。スーパーヒーローたちが敗北し、ヴィランが支配するIF未来の世界を舞台にしています。

とは言ったものの、僕はそんなにマーベルのことを知りません。IFの未来って言われても、元の世界も知らないので「そうなんですね」と思いながらふわーっと聴いています。もちろん知らなくてもなんとなくの雰囲気で楽しめるようになっていますが。

では、なぜファンでもない僕が聴くのか。それはこれがめちゃくちゃ金のかかったラジオドラマだからです。めちゃくちゃ金のかかったラジオドラマがあったら普通聞きたいじゃないですか。

オーディブルは通常、ひとつの小説に対してひとりのナレーターさんが複数の登場人物を演じ分けます。一方、ウェイストランダーズはキャラごとに別々の声優さん(しかも著名な方)が吹き替えを行っています。かなり気合いの入った音響効果、そしてBGMすらもあります。もはやオーディブルの形式を完全に無視している気がするものの、Amazonとマーベルという超資本パワーをびしびしと感じられて心地が良いです。

 

 

さようなら

以上!一度は体験してみると案外ハマるかもしれませんね。

敬具