暑い夏―
寝苦しい夜には、血も凍る怖いマンガを読んで涼しくなりたい……それも、生ぬるいホラーではなく本物の恐怖を……!
というわけで今回はメジャーなものから 知る人ぞ知る名作まで、ガチで怖いホラーマンガをライターたちがおすすめします!
▼今回ホラーマンガをおすすめしてくれた10名
この記事はDMMブックスの提供でお送りします!
気になった漫画があったらその場で購入してみてくださいね!
廃屋の住人
『廃屋の住人』袈裟丸周造
酔った勢いで不気味な廃屋に忍び込んだ大学生の健太は、以後、この世にあらざる者達の姿が見えるようになる。一方、健太の従姉・まどかの息子は、事故死した幼稚園の同級生の似顔絵を描いていた…。二つの出来事が繋がる時、思いがけない恐怖が連鎖していく…。
▼おすすめ人
※注意:心疾患をお持ちの方、怖いものが極端に苦手な方にはこの漫画をおすすめしません。これは比喩とか誇大広告ではなく、マジの忠告です。
ある日、幼稚園生の男の子が奇妙な絵を描く。それは、事故死した同級生「かけいかずひと」が生前描いた絵にそっくりだった……。
伊藤潤二や中山昌亮のホラー漫画が、怖さと同時に美しさやユーモアを含んでいるのに対し『廃屋の住人』は極限までホラーに特化した作品です。
見ている者を不安にさせるカメラワーク、実在感のある幽霊、逃げられないシチュエーションなど、伝統的なJホラーの手法が見事に漫画のフォーマットで表現されており、読んでいる間ずっと、精神的に追い詰められていくような緊張感が付きまといます。では、単に嫌な気分になるだけの漫画なのか、といえばそんなことはありません。
物語は全編を通して「なぜ怪異が起こるのか」を解明していく謎解きが主体となっており、ミステリーとしても面白く読めます。その意味で「リング」や「仄暗い水の底から」が好きな人は必読です。あと、主人公の息子・晃くんがかなり可愛いです。
とはいえ、衝撃的なシーンがいくつか登場するため、心臓の弱い方や極度の怖がり、また一人暮らしの方は十分気をつけて、自己責任でお読みください。ちなみに私ははじめて読んだ夜、トイレに行けなくなりペットボトルにおしっこをしました。
誰でもないところからの眺め
『誰でもないところからの眺め』いがらしみきお
震災から数年経った東北の地。余震がしだいに強まり、住民たちに異変が生じていく……。いがらしみきおの最高傑作。
▼おすすめ人
穏やかな水面。その海面で炎が燃えている。異変はそんな不可解な風景から始まります。
『誰でもないところからの眺め』は、宮城県にある海沿いの街で得体のしれない「崩壊」が静かに進行していく物語です。
理由もなく建造物が壊れ、住民たちの意識が徐々に曖昧になっていく。やがて彼らは状況に不釣り合いな正装に身をつつんで、どこかへ行ってしまう。
どうやら彼らは、逃げようとしている。
この不条理に説明はなく、わけのわからない恐怖だけがじわじわと浸透してきます。
ページをめくるごとにすべてが剥落していく。それを止める術は何もない。
何が起こっているんだ?
しかし、滲み出てくる「ここはもうだめだ」「ここにいたくない」という感覚は、2011年に起きた東北地方太平洋沖地震の記憶を通じて私たちに侵入してくるように思われるのです。
そしてそれは、あなたに語りかけてくる。
なぜ逃げないのか? と。
後遺症ラジオ
『後遺症ラジオ』中山昌亮
………か……みぃ…………手手手ッ……手…て……………火………………う…しろ…に………血………ぅ…………か…影……………イタぃ……痛ぃ……た……ぃ……………こ…ぶぅわ……箱………………子…ド…モ………藁……………ハ………鋏…………テ………断…………ぎょおおおおおッ…………ぅオ……グ…シ……サッ…………………コチラハAERN-BBC、「後遺症ラジオ」デス。チューニングノ必要ハ……アリマセン。
▼おすすめ人
ゴクリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ってなる漫画でした。
心霊やホラー等は結構好きで、今はyoutubeが多いけど、子供の頃はテレビで昔のアンビリバボー(でもあのたけしは今も昔も変わらない(時代は変わる。たけしは変わるなってことなのか?(2007年キリンビールのcmより引用)))やUSOジャパン(国分太一のスクープのコーナーが好きだった(カニ道楽の看板のカニでめちゃくちゃボケてた気がする))本当にあった怖い話とかレンタルの本当にあった呪いのビデオとかも好きだった。感染・予言という映画は同時上映で友達と見に行ったりしてた。ほら、こんなに覚えてる。かなり好きなんだ。
ホラーの映像を見た時の「夜トイレにいけない感じ」「風呂で頭を洗えない感じ」「親が速攻寝すぎて焦る感じ」「ふすま、しっかり閉める感じ」これが僕にはかなり大事な要素で、夜に後悔すればするほど最悪で最高だった。
ただ、漫画でのホラー体験てのは味わったことが無くて、そもそも知らなかったってのはあるんだけど、やはり脳内で組み立てたり、しっかりと読み進めることが苦手であったりしたもんで、自分のペースで怖さが変わってしまうと思うと読まなかったんですが、この『後遺症ラジオ』これは本当に怖かった。マジで漫画のホラーで一番って気がする。他に読んでいる訳では無いし、一番なんて言葉を気楽に使っちゃだめかもしれないけど、それくらい怖かった。
まず、表紙がキモ過ぎる。この嫌な湿り気みたいなニチャニチャした感じというか、他人の唾液溜まりを触ってるような不快感を絵で感じたのは初めてかも。他で感じたことねぇけど、それくらいゾクゾクする。これは怖いぞ……。と俺の魂が否定している。
そして何よりすごいのが振り返ったらいる怖さみたいな、映像と違って漫画は怖さの出しどころと言うか、読む人次第で読む人のテンポが異なるので、その辺の微妙な「間」みたいな物って管理し辛いと思うんだけど、なんか読んでるとまんまと「こえっ」ってなってしまう。これが何よりすごい!
あとあと!大きさ!大きさも僕は感動しています!!!!!!!!基本的にはキャラクターの大きさって漫画内に収まっているというか、なんとなく飛び出てくる経験って少ないんですけど『後遺症ラジオ』はかなり飛び出てくる。というかすげーおっきく感じる。これがなにより不気味でめちゃくちゃ迫力あって怖すぎる。見開きで”表情”がアップになっているページがあるんですけど、もし”表情”を見開きでする時は目玉は2つ。しっかり入れるようにすると思うんですけど、そこが!!!!そこが!!!!!!!もう!!!!大きすぎて片目が見切れちゃってんの!!!!!!!!!!!!これ、すごくない???????????
それと普通に短編も短編でぐいぐい読める。「え?これアルコール度数9%なんですか?えー?全然ぐいぐい飲めちゃいます〜笑」くらい読める。
ストーリーに関してもオムニバス形式になっているし、でもでもでも!!!!!!!!でも!!!!!どっかで繋がっているその漫画自体に骨と肉がついて呼吸までしちゃってる感じがたまらない!!!!!!!筋が通ってる怖さ。自分にはわからないんだけど、そのリアリティがたまらん……。でも、本当はこんなハードルを上げずにばったり会ったみたいに読んでほしいです。生きている中で突然現れる不運の様な体験が出来る漫画です。夏に家族のお出かけを断って、自分1人になって広くなった家で読んで不安になって欲しい。
洗礼
『洗礼』楳図かずお
幼い頃からその美貌でスター街道を歩み、永遠の聖美女と呼ばれる女優・若草いずみ。だが、人知れぬ彼女の素顔には、残酷な老いの痕が……。美しさを失うことを異常なまでに恐れるいずみは、幼いころからの主治医であるひとりの男を自宅へ呼び、突然自分の子供を欲しがり始める
▼おすすめ人
今から12年前、楳図かずおに関する知識が「赤白ボーダー服着たおもしろおじさん」「グワシの人」くらいしかなかった僕が、同作者のマンガ展にフラッと立ち寄って買ったのが「洗礼」でした。
大女優がかつての美貌を取り戻すために自分の娘(小4)に脳を移植しようと企て、娘はその計画に気づいて逃げるようとするも手術は強行され……というのが話の始まりで、幽霊や化け物の怖さではなく人間の心の奥底に潜む闇や狂気を描いたホラー漫画です。
1974年から76年まで連載された作品なので「古い漫画だしなぁ」とそれほど期待せずに読み始めたのですが、予想外の展開が続き最初から最後まで一気に読んでしまい、読み終わる頃には「あの赤白ボーダー服着たおもしろおじさん、こんな読み手を引き込む漫画描いてたの!?すげぇっ!!」と作者の見かたが一変しました。 今回改めてDMMブックスで電子書籍版を購入して読み直してみましたが、担任の奥さんの股間に熱々のアイロンを押し当てようするシーン、怖すぎ……。
憑きそい
『憑きそい』山森めぐみ
作者は 2 人の子どもと夫と暮らす、ごく普通の主婦(ときどき占い師)。だが、なぜかほかの人には視えないものが視えてしまう。実家の雛人形、線路に佇む怪しい影、首が’くしゃっ’と曲がった赤ちゃん……。なぜか病みつきになる後味の悪い作品集。
▼おすすめ人
この漫画は、作者の山森めぐみさんがInstagramで投稿されていた漫画が書籍化されたものなのですが、エッセイ調だからなのか自分の日常に当てはめて怪異を想像してしまいました。
車に乗っている時、何気なく本棚を眺めている時に思い出して怖ぇーーーーっ!!!!!と内心大騒ぎしています。
怖い話や映画をみたりするとき、どこか違う世界と思って観ているところがあるのですが、この漫画は怪異が身近にありそう!!!!!と感じてしまいました。
おばけ的な怖い話は、もちろんおっかないですが人間がめっっっっちゃ怖いなというエピソードもありジャンルが幅広いので、どこかに自分のおっかないスイッチを強打してくれるところがあると思います。
個人的には『階段』と言う話が、怖い!嫌!怖い!嫌!が押し寄せて大好きです!
あと、山森さんの字が素敵だなぁと読むたびに思います。
ある設計士の忌録
工務店を営む‘私’が仕事の上で時折出会う、安易に手出しできないブラック案件。そんなときに彼が頼るのは、不思議な力を持つ‘先生’。その男は法外なギャラと引き換えに、磁場や霊力がうごめく様々な土地建物の秘密を解き明かしていく。
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工務店を営む主人公のもとには、ときおり奇妙な依頼が舞い込んでくる。
江戸時代から閉ざされたままの蔵を解体してほしい、旅館に「開かずの間」を作りたい、新興宗教の総本山を建ててほしい――。それらの現場では、ときに常識では計り知れない恐ろしい出来事が起こる。
そんなときに主人公は、いつも頼りにしている”先生”がいた……。
この漫画は、めちゃくちゃ乱暴に言ってしまえば「寺生まれのTさん」モノです。
強い力を持っていて、どんな怪異にも強気に、そして冷静に立ち向かう設計士の関先生が、巻き起こる恐ろしい事態をばっさばっさと解決していきます。何が起きても、先生(とその弟子的立場の人物)がなんとかしてしまうので、圧倒的な安心感を持って読み進められます。
(ホラー作品に出てくる「こいつに任せれば何とかなるだろ」っていうキャラいいですよね。死霊館シリーズのウォーレン夫妻とか、最近だとヴァチカンのエクソシストのラッセル・クロウとか)
ただ、だからと言ってまったく怖くないかといえば、そんなこともありません。
登場する怪異は、人間の深い業に根差したものだったり、日本古来から伝わる“神々”の力に理不尽に左右されるものだったりと、さまざまな方向からぶっ刺さる恐怖や畏怖を与えてくれます。
そして何よりもこの作品を特別にしているのは、すべての話が「本当にあったこと」として描かれていること。
主人公は作者の鯛夢さんの友人で、”先生”にまつわるいろいろなエピソードを本人から聞き漫画化している、という建付けの作品。 あれやこれやの恐ろしい話が、実際に日本のどこかで起きているのかもしれない……と想像できるロマンに、ワクワクしながらページをめくってしまいます。
ゆうやけトリップ
『ゆうやけトリップ』ともひ
近頃、学校で噂される「ご町内心霊スポット」の取材を任されてしまった新聞部の茜は、放課後の教室に一人残っていた物静かな転校生の雨村さんに声をかける。夕焼け色に染まった階段と坂の町を巡る「ふたりだけ」の特別な時間―。懐かしくて切ない、優しい世界の怪談漫画!
▼おすすめ人
まずこの漫画の表紙を見たとき、あなたは暫くその景色にぼんやりと見惚れてしまうかもしれません。どこか幻想的な街並み、輪郭があいまいに溶かし込まれたような色彩。この漫画が怪談を主題としていることすら、言われなければ気付かないかもしれないくらいにきれいです。 しかし、これは紛れもない「怪談漫画」なのです。
旧くからたくさんの怪談が伝わるまち、宵の坂。或る夏の日、この地のさまざまな怖い噂を紐解く壁新聞を作るべく、宵の坂中学校新聞部の茜ちゃんは、転校生の雨村さんとともに怪談取材を敢行します。 「幽霊とすれ違う墓下トンネル(第一話)」、「血が垂れ落ちてくる生首神社の鳥居(第三話)」、「古町地区の口無し堂(第一巻号外編)」。彼女らが赴く場所は得てして、宵の坂における学校の怪談として、子供たちの恐怖や好奇の対象となっていました。
先に言っておくと、そこにある/あった怪異は多くが枯れ尾花です。また、この漫画は血も凍る一大恐怖譚でもなければ、枯れ尾花の数々を快刀乱麻に切り捨てるホラーミステリでもありません。幽霊が枯尾花だとわかったあとで、その枯れ尾花自体がとてもきれいであったことに気付き、暫くその景色にぼんやりと見惚れてしまうような漫画です。 ちょうど九月には第二巻も出るようです。夏の終わりに、この「懐かしくて切ない、優しい世界の怪談漫画」(公式紹介文より)を、ゆっくりと楽しんでみてはいかがでしょうか。
座敷女
『座敷女』望月峯太郎
雷のなる深夜、森ヒロシはドンドンという音で目が覚めた。外を覗(のぞ)いてみると、隣の部屋の前に異様な大女が立っていた。翌日から、突如その大女に付きまとわれるようになった森。女の行動は次第に異常さを増していき……
▼おすすめ人
中学生のころに「ドラゴンヘッド」が学校中で大流行りしていた際に、どこからともなく「この作者のこっちの漫画もめっちゃおもれ〜〜〜」と回ってきたのがこちらの座敷女。大学生のヒロシが謎不気味巨大女サチコに執拗につきまとわれるというかなりシンプルなストーリーで、全1巻でめちゃめちゃお手頃に読めるものの簡潔かつ極限まで研ぎ澄まされた心理的恐怖は現代でも通用するぐらいの圧倒的完成度!
日本に「ストーカー」という言葉が広まる前にすでにストーカーの挙動の全てが網羅されている先見の明もありながら、時に人間の常識と理解を超えた奇行の数々がまたきしょい上、その正体を一切解明させずにサチコという怪異を都市伝説に昇華させてしまう良い意味での投げっぱなしバッドエンドも後味が悪くて最高です。インターネットが無かった時代、クラスメイトからの噂でこの漫画に出会って恐怖を味わったという背景も合わさって、ベタながら思い出深い作品として紹介させていただきました。
みぞおちに「水月」という別名があることも、この漫画が教えてくれました。オススメです。
TVO
『TVO』御茶漬海苔
読む者全てに恐怖を植えつける…。映画化もされ、大きな反響を呼んだ究極のホラー作品集。怪奇漫画の巨匠、御茶漬海苔自らが選んだホラー傑作集がついに登場!
▼おすすめ人
今はなきヤングサンデーに連載されていた御茶漬海苔先生のホラーマンガです。一話完結スタイルで、とにかく悪趣味で残酷で不条理なショートストーリーが展開されていく。
例えば第一話では、ある青年が深夜にテレビをつけると奇妙な番組が放送されています。親の借金を返済するため、少女がパネルゲームに挑戦するといった内容なんですが、パネルをめくるとそこには「乳首」「腸」など体のパーツが書かれていまして。司会者は少女の「乳首」を削ぎ落としたり「腸」を引き出したりしていき、最終的に死んだらゲームオーバー。何この番組こわすぎる!と思う間もなく、テレビの中から「次のチャレンジャーはあなたです」という声がして……第一話・完!
“なぜこんなことを”とか“誰がこんなことを”とかは一切ナシ。純然たる悪趣味。たぶんメッセージ性とか物語の深さとかは考慮されてなくて、ただただ「この後こうなったら一番イヤだよね?」ということだけ考えて描かれている、潔いほどの即物的ホラー(注:褒めています)。「怖いよー!もうイヤだよー!」と感じつつも、一話が短くてサクッと終わるのでつい次の話も読んでしまう。そしてとにかく山ほどショートストーリーが詰め込まれているので、様々なシチュエーションやキャラクターによる【嫌(イヤ)】に、数で殴られます。圧倒的、数の暴力。
読み終わったあと振り返ると、死屍累々の丘の上に立っている自分に気づき、世界そのものが悪夢に感じるほど。
ホラーだけど泣けるとか、ホラーだからこそ描ける人間の本質とか、そういうのもすごく好きなのですが……それらの作品を壮大なオーケストラとすると、『TVO』はアルバム一枚に30曲詰め込みましたっていうガレージロックみたいな感じで、これはこれで良いよな~って思うのです。
営繕かるかや怪異譚
『営繕かるかや怪異譚』原作:小野不由美/漫画:加藤和恵
小野不由美原作の大人気小説を『青の祓魔師』の加藤和恵が漫画化! 住居に纏わる怪異を営繕屋・尾端がいとも鮮やかに解決に導く。怖く、そして優しい至極のホラー短編を全六話収録!
▼おすすめ人
皆さん、ここまで底意地の悪いライターたちに本当に嫌な気持ちになる後味の悪いホラーばかりオススメされて、お憑かれになったことと思います。「これ、どう考えてもコミュニケーション成立する感じじゃねぇな!?」という諦めと無力感を感じる怪異だけではなく、人間の生活力や希望を感じることができる前向きなホラー漫画も紹介させてください。
幽霊や怪異が、もし何か理由があって人の前に出てきているのなら、「ギャー! 塩ー! 除霊ー!」と怖がっているばかりでは問題解決にならないのではないか? そんな気持ちに一度でもなったことのある方にはぜひ読んで欲しい「営繕かるかや怪異譚」。
怪異をそこに住む人にとっての「取り除くもの、不快なもの」と捉えるのではなく、衣服や住居と同じように「繕(つくろ)う」ことで共に生活していく。そんな対話的姿勢、風の谷イズムを感じる包容力に溢れた全六編のエピソード。「確かにこんなことされちゃあ怖いが、怖がるだけが唯一の道ではないのかもしれないな」という、長期的に「怖い」という課題を分解していくような人間の粘り強さを感じることができます。 「俺たちはもうとっくにダメじゃない、まだまだできることはあるはずだ」 こんなこと全て無駄かもしれないけど、それでもとるぜ、呪いに対してファイティングポーズをよ。という意欲あふれる方にオススメの一冊です! Go Fight!
まとめ
というわけで今回は10人のライターに、おすすめのホラーマンガを紹介してもらいました。
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▼今回紹介したマンガおさらい
『廃屋の住人』袈裟丸周造
『誰でもないところからの眺め』いがらしみきお
『後遺症ラジオ』中山昌亮
『洗礼』楳図かずお
『憑きそい』山森めぐみ
『ゆうやけトリップ』ともひ
『座敷女』望月峯太郎
『TVO』御茶漬海苔
『営繕かるかや怪異譚』原作:小野不由美/漫画:加藤和恵