PS Plusの4月のフリープレイタイトル『MEET YOUR MAKER』にハマっている。めちゃめちゃ面白いからだ。
 本当はこんな記事読んでないで早く遊んでほしい。Xboxやスチーム版もあるから。

 しかし「いきなりそんなこと言われても……何も知らないし怖いわ……」と言いたくなる気持ちもわかるので、どんなゲームなのか簡単に紹介しよう。

 

『MEET YOUR MAKER』とは今年4月にBehaviour(Dead by Daylightとか作ってる所)からリリースされたばかりのゲームだ。

 リリースと同時にフリープレイになっている。ライブラリに追加だけでもしておこう。ライブラリに入れておけばフリープレイ期間過ぎても遊べるから。

 本作は他人が作った基地を襲撃するFPSアクションゲームの要素と、罠だらけの基地を建設するクラフトゲームの要素を併せ持っている。片方ずつ紹介しよう。

他人が作った死にゲーを遊ぶ:襲撃

 まずは襲撃。他のプレイヤーが作った「アウトポスト」と呼ばれる基地を攻略して、大抵一番奥にある「ジェンマット」というのを盗んで脱出するのが目的となる。

 FPSアクションではあるが、それほど難しい操作は要求されない。何よりも必要なのは「注意力」だ。注意力があればなんとかなる。

 

 他人の基地の入口にて。手前の機械がスタート地点になる。

 

 基地を進んでいくと、奥にこういう赤いうまい棒みたいなのがある。これがジェンマット。これを取って、基地から脱出するのが目的。

 

 ただし基地の中は侵入者を撃退するためのがゴロゴロしている。注意して進まないと1撃で死ぬし、死んだら入り口からになる。
 登り坂の先、曲がり角、不自然にへこんだ天井など、全てを疑いながら進むことになる。

 罠は銃や近接攻撃で破壊可能なので、見つけ次第できれば破壊したい。
 ただし、このゲームは崩壊した世界が舞台なので銃弾がめちゃめちゃ貴重で数発しか持っていけない。銃弾は回収すればまたすぐに使えるが、「あえて見え見えの罠を置いて銃で破壊させて、銃弾を回収に来たところを狙う罠」みたいなのに引っかかると絶叫しそうになる。

 さらには「帰り道にだけ出現する罠」なんかもあるので、一度通った道でも全然安心できない。

 リスポーンに制限はないので、死にながら覚えて攻略するのも楽しい。死ぬのは悔しいものだが、あまりにも巧妙な罠に引っかかると建設者の性格の悪さに感動を覚えるようになってくる。

 

 罠の他、基地にはNPCの番兵なんかがいることがある。こいつはある程度動いて攻撃してくるので、罠に気をつけながら倒さなければならない。

 

 スタート地点からジェンマットまでの道のりは、この四角いのを背負ったやつがのそのそ歩いて往復している。
 道がわからなくなったらこいつについていけば良いが、こいつは罠に巻き込まれたり、こちらの攻撃が当たったりして死ぬことがある。そうなったら自力で行くしかない。

 こいつが入り口とジェンマットを往復できない基地はそもそも作れなくなっているので、必ずジェンマットに到達することはできる。

 しかし時々故意にこいつを殺すための罠を置いている基地なんかもある。性格が悪い。ふざけんなよ。

 

 襲撃を繰り返して資材を集めると、スーツや武器をパワーアップできる。銃弾を回収できる距離を広げたり、持っていける銃弾を増やしたりするとだいぶ楽になる。

 このゲームはスーツや武器などのデザインがかなりカッコいいけどFPS視点なのでプレイ中はほとんど見ることはない。

 

 ちなみにマルチプレイで友達と一緒に襲撃することもできる。友達を先に進ませて自分だけ罠を回避したりしよう!!

 

性格の悪さを見せつけろ:建設

 何度か襲撃側をプレイすると、自分のアウトポストを建設できるようになる。これもめちゃめちゃ楽しい。想像力と性格の悪さが重要になる。

 建設はマインクラフトみたいな要領で、ブロックを並べて簡単に作ることができる。

 スタート地点とジェンマットの位置は固定されていて、その間をさっきの四角いのそのそが往復できるようにしなければならなかったり、ある程度固定ブロックがあったり、キャパシティがあったりなどの縛りはいくつかある。それでもかなり自由に作ることができる。
 見た目をこだわるもよし、ひたすら面倒くさくするもよし。

 

 何よりも楽しいのが、侵入者を拒む罠の設置だ。これまでの襲撃で「どんな罠がムカつくか」はたっぷり学習してきた。これまでムカついてきた罠を参考にして、今度は他人を苦しめる番がきたのだ。
 襲撃パート自体が罠設置のチュートリアルにもなっているのが上手い。想像力と性格の悪さを思う存分見せつける自分だけのアウトポストを建設しよう。

 人を苦しめるための罠を設置していると影牢シリーズを思い出す。あんな感じの楽しさもある。
 作ったステージを攻略しあって遊ぶという意味では邪悪なマリオメーカーみたいな魅力もあるかもしれない。

 もちろん自分でテストプレイすることもできるが、このゲームは現時点では「自分がクリアできなくてもそのまま公開できる」仕様になっている。罠をおきまくればめちゃめちゃ難しい基地を簡単に作ることもできる。
 まあ、でも、俺は性格は悪くても理不尽ではない程度の基地が好きだよ。

 ちなみに自分が作った基地を攻略されても基本的には何も損はしない。設定上はジェンマットを盗まれているけど、実際に何かマイナス要素があるわけではないので気軽に公開できる。暴力的だけど優しい世界だ。

 

 自分が作った基地で人が死ぬと、建設モードで墓標みたいなのが出てくる。「ああ、俺が置いた罠でまんまと賊が死んだんだな」としみじみ想いに耽ることができる。近くには資材もドロップするので、回収してさらに性格が悪い基地を作ろう。

 

 このゲームで何より最高なのが、このリプレイステーションだ。

 

 自分の基地に襲撃してきた人の一覧から、気になるプレイを視聴することができる。

 

 リプレイ画面。この人は8回も死んでくれている。シークバーがドクロに近づくたびにワクワクするし、想定通りに罠が決まる様子を見ると本当に気持ちが良い。部屋で一人でガッツポーズなどをしてしまう。

 逆に思った通りに罠が発動しなかったら基地改良の手掛かりにもなるので、リプレイは見まくったほうがいい。

 

 他人のアウトポストを襲撃したり自分のアウトポストで人を殺したりすると、このキメラくんが褒めてくれるし報酬もドサドサもらえる。ドサドサもらった報酬で、さらに罠や番兵を強化したり、スーツや武器を改良したりできる。

 

 性格わるわるクラフトゲーMEET YOUR MAKER、ぜひ今遊ぼう。一人でのんびり遊んでも楽しいゲームではあるが、プレイヤー人口が多い時期の方がいっぱい人が死んでくれる気がするから。

 攻略したりされたりしながらお互いの性格の悪さを讃えあおうぜ!!