『冒険してラッパピーヤ!』(恐竜戦隊ジュウレンジャー)
めちゃめちゃ牧歌的な歌。いきなり「水をひくんだ運河、お米作ろう田んぼ」だぞ。タイトルも全然意味がわからなくて最高だ。なんて能天気な歌なんだろう。のんびりした中に突然入る「プルルルリィヤッホォォォーウ」みたいな感極まった奇声も良いアクセントになっている。
『俺たち無敵さ!!ダイレンジャー』(五星戦隊ダイレンジャー)
あーーー!! カンフーアクション映画っぽい!!!! ジャッキーとかの路線のやつ。「中華風」というよりは「カンフーアクション映画風」というのが似合うか。オープニングにあんまりカンフーっぽさないなと思っていたらこっちにあったんだ。
『ニンジャ!摩天楼キッズ』(忍者戦隊カクレンジャー)
ついに来たぞ戦隊エンディングにもラップ曲が。大都市で戦う現代のニンジャって感じで超カッコいい。和楽器の入れ方が押し付けがましくなくて好き。
今でこそこう思えるけど、当時幼稚園児だった俺にはこの曲の雰囲気がうまく飲み込めなくて「これを聞いて俺はどんな気持ちになればいいんだ」と毎回戸惑っていた。今思えば生まれて初めて出会ったラップがこれだったのか。
『緊急発進!!オーレンジャー』(超力戦隊オーレンジャー)
真っ当にカッコいい。ヒロイックだ。カタカナ語がいっぱい入っていて意味がわからないなりに少年心をくすぐりまくる。あと、間奏のギターのカッコよさが異常。
『天国サンバ』(激走戦隊カーレンジャー)
この曲はすごい。本当にすごい。皆さんは今まで戦隊の敵の雑魚戦闘員の気持ちを考えたことがあっただろうか。
この歌はいつも蹴散らされる雑魚戦闘員視点の曲だ。底抜けて明るい曲に乗せて語られる、楽しくもちょっと切ない「キックは優しくしてね」「たまには負けたりしてね」といった歌詞が涙を誘う。
あと、クラクションの音が入りまくっていてビクビクするので運転中に大音量で聞くのはおすすめしない。
『気のせいかな』(電磁戦隊メガレンジャー)
90年代~2000年代のJ-Popの歌詞には高頻度で「ケータイ」とか「ポケベル」とか「メール」とかそんな感じの単語が出てくるのだけど、それらと完全に同じ扱いで変身アイテム「デジタイザー」の名前が出てきて最高。
高校生の戦隊ということもあり「ヒーローだけど等身大の高校生なんですよ」感が伝わってくる。
『はだしの心で』(星獣戦隊ギンガマン)
なんだこの曲は、ちょっとカッコよすぎるな。カントリーミュージック風というかブルース風というか、アメリカンな渋さがある。
イントロから随所に入ってくるスライドギターがめちゃめちゃカッコいい。包容力の塊みたいな歌。
『この星を この街を』(救急戦隊ゴーゴーファイブ)
オープニングがめちゃめちゃ熱血ソングだったのに対して爽やかで疾走感があるエンディングだ。
鬼気迫る熱さのオープニング、本編、そして「仲間と走り続けるぞ」みたいな内容のエンディングで綺麗に1セットになっていて美しい。
『時の彼方へ』(未来戦隊タイムレンジャー)
新しい時代のめちゃめちゃクールなヒーローソングだぜというようなカッコよさがある。子供扱いしてなさがまた良い。平成ライダーの音楽からも同じような雰囲気を感じるので「対象年齢層ちょい高めのヒーローソングの原点」って大体この辺なのかもしれない。(ちょうど平成ライダーが始まったのもこの辺だし)
『ヒーリン’ユー』(百獣戦隊ガオレンジャー)
ちょっとオープニングの記事に戻ってガオレンジャーのオープニング聞いてきてもらってもいですか。落差が凄すぎる。ガッチガチのバラードだ。これもきっとオープニング曲とセットなんだ、オープニングの興奮が見事に中和されて正気に戻ることができる。
『いま 風のなかで』(忍風戦隊ハリケンジャー)
オープニングが風そのものをイメージした疾走感ならこちらはその逆だ。地に足がしっかりついている、タイトル通り風のなかで吹き飛ばされずに立っているような力強さがある。シンプルにルート音を刻むベースからそんな印象を感じる。こういうベース好き。
『We are the ONE ~僕らはひとつ~』(爆竜戦隊アバレンジャー)
「アバアバアバアバアバレンジャー」もうこのフレーズだけで脳が持っていかれる。強すぎる。「アバアバアバアバアバレンジャー」って真顔で声に出して読めるやつがいるか? こんなフレーズ全力で叫ぶかニヤニヤ笑ってしまうかのどっちかだぞ。ニヤニヤ笑うとみっともないから全力で叫ぶしかないんだ。
このフレーズに全部持っていかれがちだけど他の歌詞も王道ヒーローソングでカッコいい。逆に言えば「アバアバアバアバアバレンジャー」のフレーズをつけることで普通のヒーローソングの枠に収まっていないとも言える。
『ミッドナイト デカレンジャー』(特捜戦隊デカレンジャー)
適当にスクロールしながら記事を読んでいるあなた、ちょっと待ってくれ、この曲だけは聞いていってくれ。俺はこの曲を聞かせるためにこの記事を書いているといっても過言ではない。カッコよすぎるからだ。
ビッグバンドジャズですよ。ギャーーーーーーカッコいい、良すぎ。ささきいさおさんの歌声がハマりすぎている。この子供番組のヒーローソングで大真面目にビッグバンドジャズをやる姿勢が一周して戦隊エンディングらしいコミカルさも生み出しているわけよ。良すぎる。
『呪文降臨~マジカル・フォース』(魔法戦隊マジレンジャー)
可愛い。可愛いし作中の呪文がそのままサビになってるのがめちゃめちゃ良いな。つい意味を調べてしまった。俺が6歳だったら「意地でも覚えてやるからな」と思ってしまうような難易度だ。いいよな架空言語。
『冒険者 ON THE ROAD』(轟轟戦隊ボウケンジャー)
この曲もオープニング同様爽やかで前向きでポジティブで、日曜の朝に子供をテレビの前から遊びに送り出すのに相応しい歌だ。エンディング曲って番組の世界から日常へ送り出すような意味合いもあるし、こういう背中を押してくれるような曲はとても似合うな。