ここ数ヶ月で何度かsteamでやったおもろゲームを紹介した者です。

↑前回(2021年12月)

↑前々回(2021年10月)

 

前回の公開から1ヶ月足らず、さらにゲーム熱が加速して色んなゲームをやってみましたのでまたこちらでご紹介させていただければと思います。余談ですが、PRとかでもなく、経費で買っているでもなく、ただ私がやりたいからやって記事にしています。

あと、1月28日AM3時(日本時間)からsteamの旧正月セールも実施されるという噂…。中規模なセールなのでものによっては割引されてない可能性もありますが、面白いので気になったらぜひ買ってみてください。

 

 

■圧倒的に面白くてすぐやった方がいいゲーム

NARITA BOY(ナリタ・ボーイ)

80年代。架空の大ヒットゲームソフト「NARITA BOY」のラスボスが突然変異を起こしてこのゲームを創った親のような存在であるクリエイターの記憶を削除してしまう。ゲーム内主人公NARITA BOYを操作して生みの親の記憶を取り返しつつ、ボスの野望を打ち砕くアクションゲーム。もともとドット絵が大好きだったこともあったので、これは最高に面白かった!

精密なドット絵から繰り出される爽快で痛快なアクションと、革新的なアートセンスと80年代のサイケデリックさを混ぜ込んだオリジナリティ溢れるキャラクターやステージがめちゃ印象的。でもナリタって何?漢字の「中」みたいなシンボルマーク何?と変テコな部分が見受けられますが、特筆すべきは「NARITA BOYを作ったクリエイターの半生を追体験していく」というパートに「良さ」が詰まっています(※マジの制作者ではなくゲームの中の設定としての制作者です)。

クリエイターであるリオは幼少期にどのような親に育てられたのか?学生時代に何を見て聞いたのか?大人になってからどのような道を歩み、NARITA BOYを制作するにいたったのか?そして記憶を失う直前まで何をしていたのか?など、アクションの合間にリオの深層心理に深くアプローチしていくパートがはからずもウルウルさせられてしまいます。彼の人生の全ての体験がゲームに絡み合い、「ナリタ」と名付けた由来や「中」の意味などアートデザインとシナリオが調和していくこの盛り上げ方!アクションや見た目の奇抜さだけではない堅実なストーリーラインも相まって、あなたはこう叫ぶことでしょう。「ナリタァッ!ボォォォーーーイ!!!」と…。

ローカライズはかなりバッチリなのですがPC言語やプログラミング用語などがキャラクターの会話にかなり含まれているおかげで理解するのに難儀する点もありつつも、5〜6時間でバシッとクリアできるボリューム感が最高でした。大オススメです。シンセサイザーを基調としたBGMも血がたぎる!

 

【ゲーム情報】
NARITA BOY
開発: Studio Koba
ジャンル: アクション
プラットフォーム: PS4、Switch、Xbox One、Microsoft Windows、mac OS

 

 

TIMELIE(タイムライ)

時間を順行・逆行させながら女の子とねこちゃんを操作して、機械警備員の目を出し抜いて謎の実験施設から脱出するパズルゲーム。時間を操るパズル…面白くないわけがない!と思ってやってみたら案の定ざわざわと胸騒ぎがするほど最高に面白かったです。

女の子とねこちゃんを操作しながら、行き詰まったらすぐに時間を巻き戻してやり直せたり、ねこちゃんを使って警備員を陽動してるうちに通ったり、ドアを開け閉めして閉じ込めたり、視界のギリギリを歩いてバレないように進んだり…というミリ単位で調整して進めていくパズルで、出口のドアまで時間をかけてコツコツ進んでたどり着いたあとに見れる「クリアの実演」がめちゃくちゃ美しくて気持ちいい…。このルートを見出すまで苦労しただけに、スッと進んでいくこの気持ちよさ…とかなり癖になってしまいます。

そしてもちろんステージを進むごとに難易度も上っていくのですが、最終チャプターがもう最高に興奮してしまいました。分かる人にぼんやり分かるように伝えると「バック・トゥ・ザ・フューチャー2かいっっっ!!!」という感じ。気になった方はぜひやってみてください。パズル好きなので5〜6時間ぐらいでクリアできました。

 

【ゲーム情報】
TIMELIE
開発: Urnique Studio
ジャンル:ステルス、ストラテジー、パズル、インディー
プラットフォーム: Switch、Microsoft Windows、mac OS

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ジー・モード
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A Plague Tale -Innocence-(プレイグ・テイル -イノセンス-)

1300年代のフランス。貴族出身の少女が病気を患う弟と手を取り合って、ネズミの大群と弟を狙う宗教裁判の目をかいくぐりながら安寧の地を探し求めるアクションアドベンチャー。2019年にリリースされたやつなので知ってる方も多いと思いますが、おもろい!

まず、ストーリーがめちゃくちゃ暗い!!貴族の娘として何不自由なく暮らしていたのに突然宗教裁判官がやってきて親を惨殺し、病気により今まで隔離されてろくにコミュニケーションも取ってこなかった弟を連れてわけも分からぬまま逃げまくってたらネズミの大群とかもやってきて…とかなり悲惨。グロに完全なる耐性がある私でも目を背けたくなるくらい残酷な描写の数々に「マジできもちわり〜〜〜!!」と叫びそうになるほどキモかった!!

でもそんな時代背景と極限までマッチさせた数々のアクションギミックの面白さや、キモさグロさと対称的にめちゃくちゃ操作が快適というユーザーフレンドリーさが嬉しい逸品。さらにチャプターごとの区切りもかなり短く刻んでくれてチマチマやるのに最適です(話が暗すぎて一気にやるとかなり疲れるし…)。何でも今年続編が出るそうで、それを知らずちょうどいいタイミングにやれてよかったな〜。人を選びますが、かなり面白かったです。10〜12時間ぐらいでクリア可能。

舞台にあわせて音声言語をフランス語にするとさらに没入できます。

 

【ゲーム情報】
A Plague Tale -Innocence-
開発:Asobo Studio
ジャンル:アクション、アドベンチャー
プラットフォーム: PS4、Xbox One、Microsoft Windows

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オーイズミ・アミュージオ
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Slay the Spire(スレイ・ザ・スパイア)

様々な効果を持つカードや有利に進められる特殊アイテムを集めて即興でデッキを構築していきながら、50階の塔を踏破していくデッキ構築型ローグライクカードゲーム。これ…マジで面白い!!

こういうタイプのローグライクゲームは数あれど、あまりにも中毒性がありすぎて「これは1日3周までにしよう…」と初日から誓いを立ててしまうほどでした。面倒なチュートリアルがほとんど無く一瞬で理解できる分かりやすさ。カードのピックが微妙ならばクリア経験が何度あろうが第一階層で負ける神がかったバランス調整。逆にうまくカード同士のシナジーを組み合わせられた時のアドレナリン大放出の無双感。何度やり直しても新しい発見や教訓が含まれています。ローグライクカードゲームはこれさえあれば他は何もいらないと思えてしまうぐらいの圧倒的完成度!

steamじゃなくてもPS4やswitch、果てにはiOS版まであるので一人一本は持っておきましょう。クリアという概念はほぼ無いので今は誓いを破り、鬼のように踏破に挑戦しています。※iOS版はPC版(=攻略wiki)と比較するとカードの翻訳にかなりの誤差があるみたいでご注意ください。

 

【ゲーム情報】
Slay the Spire
開発:Mega Crit Games
ジャンル:ローグライク、カードゲーム
プラットフォーム: PS4、Switch、Xbox One、Microsoft Windows、iOS

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Humble Bundle
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MONSTER HUNTER RISE steam版(モンハンライズ)

説明不要のハンティングアクション。去年の3月にswitch版で発売されて、最近ようやっとsteam版が出ました。さらに夏の大型追加コンテンツ「サンブレイク」もswitch&steam版で同時に出るっぽいし、パッケージモンスターの名前すら忘れたこともあったので買い直してみました。

基本的には同じですが4K画質や無制限フレームレートといったPCならではのグラフィックの向上が凄まじく、ヌルヌル動くそのグラフィックのおかげでもうswitch版には戻れないぐらいに快適です。ただしswitch版からのセーブデータの引き継ぎやsteam←→switchのクロスプレイはできないのでご注意ください。私は全てのクエストを弓でソロ攻略する程度に嗜んでいる孤高の狩人なので気になりませんでしたが…(そう言っている彼の目に、うっすら光るものがあった。本当は寂しいのだ)。

 

【ゲーム情報】
Monster Hunter Rise
開発:CAPCOM
ジャンル:ハンティングアクション
プラットフォーム: Microsoft Windows、Switch

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カプコン
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■いやぁ〜、面白いですね…なゲーム

Death’s Door(デスズ・ドア)

死者の魂を刈り取る仕事をしているカラスの前に魂を盗む輩が現れた!そいつ追いかけてるうちに、寿命が尽きても生き永らえるモンスターが存在する世界に迷い込む…という見下ろし型アクションゲーム。主人公のカラスをちょこまか動かしながらダークさ溢れる様々なステージにしかけられたパズルを解き明かして進んだり、行く手を阻むボスと一進一退の攻防を繰り広げたりなど、オールドスタイルと骨太バトルが同居しながらスタイリッシュに展開していくサクサク具合がかなり良く、気がついたらな〜んかやっちゃう不思議なゲームでした。

ただ、今まで自分が体験したことないぐらいに各ステージが広く入り組んでいて本当にビビりました。マップ表示も無くて今自分がどこにいるか分からず「次どこいきゃいいんだ…」と途方に暮れることもしばしばですが、幻想的な世界観は迷ってても見応えあり。8〜9時間ぐらいでクリアできます。

 

【ゲーム情報】
Death’s Door
開発:Acid Nerve
ジャンル: アクション、アドベンチャー
プラットフォーム:PS4、Switch、Xbox One、Microsoft Windows

 

 

LOOP HERO(ループ・ヒーロー)

ステージをぐるぐるループして目的を達成していく、レトロな雰囲気ただようローグライク型ストラテジーゲーム。用意された道を何周もしてザコ敵と戦い、専用モンスターが湧き出てくるパネルを配置してより強い敵とオートで戦いながら装備を整え、規定数周回してボスと対戦し、世界を救うという一風変わったゲーム。グラフィックもかなりレトロな感じで古めかしい良さがありますが、これもまたやればやるほどに面白い不思議な魅力に包まれていました。

かなり良いなと思ったのは、チュートリアルが終了した時に「これで面倒なチュートリアルは終わりだ」と自分で言ってくれたところ。潔い。

 

【ゲーム情報】
LOOP HERO
開発:Four Quarters
ジャンル: ローグライク
プラットフォーム:Switch、Microsoft Windows、mac OS

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Devolver Digital
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Oneshot(ワンショット)

猫のような子供のニコが崩壊寸前の世界を救うため、PC操作をしているプレイヤー(あなたです!)とダイレクトにコミュニケーションを取りながら進めていくパズルアドベンチャー。2016年にリリースされたやつですが、steamでの「圧倒的に好評」も納得のうおおおおお〜と震える面白さでした。

自分のことを「ミー」と呼ぶニコ(かなり健気で可愛い)が、第四の壁を超えてプレイヤーである私に直接語りかけてきたり、PCのローカルフォルダにヒントとなるテキストファイルが隠されていたりする…というゲームの枠を超えた驚くべき演出の数々がめちゃくちゃ斬新。「ワンショット(チャンスは一度!)」というタイトルの意味も進めていくごとに分かってくるストーリーテリングの妙には一度は味わっておくといいと思います。

敵との戦いは一切なく、ストーリーを進めるためにアイテムを組み合わせて道を切り開いていくパズル的な要素がほぼノーヒントでやや分かりにくかったところはありつつも、特に詰まらずに進めれば2周目の真ENDまで4〜5時間でクリアできるかと。ところで、近々家庭用ゲーム機で近々出るみたいです。まだ情報が少なくてなんとも言えませんが、クリアした私の立場から僭越ながら言わせていただくと、真髄を味わうためにはやっぱりPC版の方がいいのではないかしら…とは思っています。あれやこれやどうやってPS4とかで表現するんだろ。

 

【ゲーム情報】
Oneshot
開発:Future Cat
ジャンル: RPG、パズル
プラットフォーム:Microsoft Windows(2022年に家庭用ゲーム機でも出る)

 

 

Dorfromantik(ドーフロマンティック)

家、森、畑、川、線路、平地などが乗っかった六角形の地形タイルを組み合わせてきれいな景観の町を作っていくパズルゲーム。めちゃくちゃ牧歌的でかわいい。ベルリンの学生4人が作ったらしいです。同じ地形のタイルを隣り合わせることで見た目がきれいになっていき「おらが村」がのどかに発展していく感じがGOOD。そして合間合間に「森の木を合計○本つなげろ」的なお題をクリアして使えるタイルのストックを増やしていき、タイルが無くなるまでのスコアを競う…という流れ。

お題をクリアしていきゃずっと続けられそうだな…と思いきや、「川」と「線路」のタイルは置き方にクセがある+どんどんつなげていかないといけないというのがめちゃくちゃ厄介!こんなラインの線路、今はいらね〜よ!と思っても絶対に置かなければならず、あらぬ方向にどんどん伸びていき思い描いていたすてきな町計画がことごとく破綻していくのは悔しくもまた楽しい…。通常モードの他に厄介タイルの出現頻度を減らしたり置きたくないタイルをスキップできる自由モードもありますので、現実世界に疲れたらぜひやってみてくださいね。

 

【ゲーム情報】
Dorfromantik
開発:Toukana Interactive
ジャンル: 街づくり、ターン制ストラテジー、パズル、睡眠導入
プラットフォーム:Microsoft Windows

 

 

DEEP ROCK GALACTIC(ディープ・ロック・ギャラクティック)

いろんな特性を持つ男臭いパワードワーフが地中に潜り、掘って掘って掘りまくるマルチプレイFPS。プレイ時間はまだまだ少ないですが、めちゃ面白い!!毎回ランダムに生成される地中ステージを舞台に4人で協力しながら「鉱石を発掘」「卵を回収」「どでかクリーチャーをぶち殺す」など様々なミッションをクリアしていくゲームで、地面・壁・天井、360度全て破壊・掘削可能というのがすごい!

出発前の、モンハンでいうところの集会所もめちゃくちゃ凝ってるし装備やスキンなども豊富でミッションをクリアしていくごとにゲットできる強武器なんかも開放したさに溢れています。最初は割と何をしたらいいか分からなくて無計画に掘削して途方に暮れがちですが、チュートリアルをしっかりプレイしておくと「いっちょ掘りまくるか…」と高揚できるはず。2020年5月にリリースされましたが、オンラインマルチプレイはかなり活発でした。

ちなみに私はチュートリアルで真っ暗な洞窟に周囲が明るくなるフレアを投げて視界が広くなった瞬間「これ、おもろ…」と思ってしまいました。めちゃくちゃ明るくなったので。

 

【ゲーム情報】
DEEP ROCK GALACTIC
開発:Ghost Ship Games
ジャンル: FPS、マルチプレイヤー
プラットフォーム:PS4、PS5、Xbox One、Microsoft Windows

 

 

■ブコメでオススメされて買ったけどまだ真髄が分かってないゲーム

ここからは前回の記事のはてなブックマークのコメントで「俺はこれをオススメする」と挙がってたやつを買ってみたんですが、本腰据えて根気よくプレイする必要があるものばかりでまだまだ本質を理解するのに時間がかかりそうだな〜と思ったものを紹介します。

それにしてもオススメされたものをきっちりやるなんて、どこまで律儀な男なんだ…。

 

 

Oxygen Not Included(オキシジェン・ノット・インクルーデッド)

惑星の地下に飛ばされてしまったクセすご人間達を導いて、コロニーを設営・運営してできるだけ長く生き延びさせるシミュレーション。いかに効率よく様々な設備を設置して快適に過ごせるかどうかなのですが、メインでやってるゲームの合間にちょこっと触ったぐらいでは何をしたらいいか全くわからないぐらいに難しい…。

攻略Wikiを見ながら進めてみたものの、見なければいけなさそうなものが多すぎて一体どうすればいいんだ…と途方にくれてしまいました。文字情報よりYouTubeの解説動画をじっくり見た方がいいかもしれない。いや、でも今はモンハンやらせて…。

 

【ゲーム情報】
Oxygen Not Included
開発:KleiEntertainment
ジャンル: コロニーシミュレーション、サバイバル
プラットフォーム: Microsoft Windows、mac OS

 

 

Factory Town(ファクトリータウン)

効率的に資源を供給する設備を設置しながら、快適な街づくりをしていくシミュレーション。こちらもちょっとやってみました。シムシティとはまた違う、材料供給問題を管理したり、自動化された生産ラインを見て『きもちいい〜』と思えるような人にはかなりうってつけなゲームです。

私はというと…やはり巨大なモンスターを素手で引きちぎったり気づかれないうちにゾンビの頭をスナイパーライフルで撃ち抜いたりするのが好きなので、あまり燃えませんでした。ふむ…。一つ前の「Oxygen not Included」でもそうですが、私はこの手のタイプのシミュレーションゲームは少し苦手なのかもしれません。

とはいえ、さらなる自分の好みが分かったのでそれはそれで良かったです。オススメしてくれてありがとうございました!

 

【ゲーム情報】
FACTORY TOWN
開発: Erik Asmussen
ジャンル:街づくり、サンドボックス、自由
プラットフォーム: Microsoft Windows、mac OS

 

 

さようなら

そんな感じで最近やったゲームを色々紹介させていただきました。ゲームはやっぱり面白い。それではこの辺で…。それと、前回・前々回とチャレンジしていた「Risk Of Rain2」と「Noita」は100年後にリベンジします。

敬具