こんにちは。表現の反復の本体が失礼します。

 

皆さん、マジック:ザ・ギャザリングやってますか?
MTGアリーナやってますか?

多分あんまりやってる人いないと思います。

が、続けます。諦めてください。

 

でもちょっとだけ聞いていって下さい。

 

https://magic.wizards.com/ja/products/forgotten-realmsより引用

MTGのパック「フォーゴトン・レルム探訪」はちょっと特別なんです。

このパックはなんとTRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」とのコラボ商品です。

 

ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)とはTRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)の元祖。日本においてTRPGは「クトゥルフの呼び声(CoC、クトゥルフ神話TRPG)」がおそらく最も有名ですが、ことTRPGの本場アメリカでは

「D&Dとそれ以外」

と扱われる程一強の存在だそうです。

また、TRPGの元祖であるD&Dですが、そもそも「RPG」というジャンルにおける元祖だそうです。ダンジョンズ&ドラゴンズの世界観の影響を受けたゲームは数知れず、今日世界中で遊ばれている全てのRPGの始祖と言っても過言ではないゲームです。

(ゲームの詳細はこちらの記事をご覧になって下さい。実際のリプレイもあるよ!)

 

そしてマジック:ザ・ギャザリング(MTG)。以前も記事にしましたが、こちらも世界初のTCG(トレーディングカードゲーム)。

遊戯王OCGも、デュエマも、ポケモンカードも。

この世に存在したTCG全ての始祖と言えるのがMTGです。

(まぁそもそも遊戯王OCGの原作時点での名前は『マジック&ウィザーズ』というMTGとその開発の「ウィザーズ・オブ・ザ・コースト」社の完全なパロディでしたし、デュエルマスターズもポケモンカードゲームもウィザーズの関わっているゲームです(早口))

 

 

つまりこの新弾は、RPGの元祖TCGの元祖がタッグを組んだとんでもない商品なのです。

そんな特別なパック故「カードゲームなのにTRPGの要素」を取り入れた斬新なギミックが実装されているのですが、御託はいいからさっさと遊んでる所をお見せしますね!もう「イニストラード:真夜中の狩り」も発売されちゃうんで!

 

 

という訳で本日はバーグハンバーグバーグのオフィスにお邪魔し、永田さんとのデュエル(決闘)をお送りします。(現在は廃語)

 

 

「凄いコラボですよねこれ。TRPGの元祖とTCGの元祖

「前々から模索して断念してたりしたのを『今なら行ける!』って判断した結果だろうね。解るかかまど!凄い事なんだぞこれは!

「元祖アクションゲームのマリオと元祖育成シミュのポケモンがコラボしたみたいな?」

それは全然違う

「なんで否定すんのよ」

 

 

登場人物紹介

ストーム叉焼

この記事の筆者。MTG自体は知っていたが実際にプレイを始めたのは2019年頃と新参。リミテッドの実力はほぼ素人。紙で組んだデッキから即座に禁止カードを排出する特殊能力を持ち、最近紙でパウパーのリスストームと親和組んだら記事書いてる間にどっちも禁止カードを出した。好きなカラーはイゼット(青赤)。

 

永田さん

バーグハンバーグバーグ副社長。MTG歴は中学生の頃から。MTGアリーナのリミテッドルールで最高ランクの「ミシック」常連、一時的に世界ランク12位に到達する程の「ガチ勢」。賞金制大会に招待された事もあるマジの実力者だが、非MTGプレイヤーのオモコロファンは全然信じていない気配を感じる。好きなカラーは5色すべてだが、強いて言うならスゥルタイ(黒緑青)。ただ根本原理はあまり好きじゃない。

 

かまどさん
オモコロブロス編集長。MTGは全然知らないが撮影を手伝って下さった。好きな色は青。

 

「MTGのは「知識」を象徴する色ですね。そして一番嫌われる色でもあります」

「なんだ貴様」

「カードを引くのが一番好き、令和のLSVか!!!!

「すみません俺も令和のプレインズウォーカーなのでそれはピンと来てません」

「チャネルファイアーボールのルイスコよ?!!」

 

今回はプレリリースキットを用いてリミテッドルールの一つ「シールド戦」で遊びます。

リミテッド戦

カードゲームは事前にデッキを組んで対決する「構築戦」と、即興でデッキを作って対決する「リミテッド」に分けられる。「構築戦」はルールの範囲内で自由にカードを組み合わせて最強のデッキを用意するのに対し、今回遊ぶリミテッド戦はその場で手に入った限られた(Limited)カードだけでデッキを組むルール。

 

例えて言うなら、皆のイメージする普段のカードゲームは『究極のメニューVS至高のメニュー』
今日やるシールド戦は『冷蔵庫の中の物でちゃちゃっと作っちゃうね対決』です。

ちなみに、その場にある物で即興で料理出来る人は料理上手であるように、リミテッド戦が上手いMTGプレイヤーは真の強者です。

 

 

「俺プレリリースイベント行ったことないなぁ。アリーナでもドラフトばっかりでシールド戦やってないし。プレリリースキットってこんな箱なんだ」

「俺は結構行ってますね。最近中止になってばっかりですけど」

 

プレリリースイベント/キット

MTGでは新弾が発売される一週間程前に
「新しいパックを発売前に遊んじゃおうぜ!」というプレリリースイベントが開催されるのがお約束となっており、その際にこのキットを使用する。

 

本来は購入したその店舗で開封して遊ぶのですが、東京ではイベントが中止となった為未開封のプレリリースキットを2セット所持していました。私物です。

 

「あ、基本土地はこのストレージに入ってます。ダブルマスターズ、ゼンディカー、テーロス還魂記のフルアート土地を用意しました」

 

「お、晴れる屋のストレージじゃん」

 

「スリーブも渡しておきますね」

「これも晴れる屋のじゃん」

「晴れる屋スリーブはコスパがめっちゃいいんですよ

※当記事は晴れる屋のPR記事ではありません。

 

 

「一応プレイマットも用意しました」

 

「こちら晴れる屋オリジナルデザインなんですよ!」

「おい!なんか案件狙ってるだろ!

 

 

 

「いやいや!今回のプレリキットだって晴れる屋で購入したものなんで!俺の紙MTGライフは晴れる屋様に支えて貰ってますから!

「俺が紙のMTG遊べてるのは晴れる屋様のおかげみたいな所もあるんで!」

「媚んなって」

※重ねてになりますが当記事は晴れる屋の案件記事ではなくライターも金品の提供を受けていません

 

「早速開封しましょうか」

 

「お、20面ダイスだ」

「普段のプレリキットに入ってるのはスピンダウンカウンターなんですけど、フォーゴトン・レルム探訪では20面ダイスなんですよね」

 

「こっちがいつものスピンダウンカウンターでこっちが20面ダイスです」

「おんなじじゃない?」

「違いますよーっ!」

「え、何?色の違い?」

 

「いや、こっちは色も同じだよ」

「何が違うの????」

違いは数字配置の偏りです。

 

スピンダウンカウンター
プレリリースキット等に入っているサイコロ型ライフカウンター。
MTGの初期ライフ20点を管理する為20面。カウントしやすいように目が偏って配置されている。
いつの間にか溜まっていくので全世界のMTGプレイヤーの自宅からかき集めたら多分2億個位ある。

 

「こっち(スピンダウンカウンター)振ったらヤバいよ。ジャッジ呼ばれて反則負けになるから
※カジュアルプレイなら対戦相手に相談してね

 

20面ダイスはD&D、そしてこの「フォーゴトン・レルム探訪」を象徴するアイテム。後で出番がありますよ!

 

 

 

「じゃあパックを開けていきましょうか。本来はお互い見せ合わないんですけど記事的にレアカードだけ公開しましょう」

「……このパック匂いないな」

「最近だとミステリーブースターのコンベンションエディションはめっちゃ匂いしたらしいですね」

※パックに充満したインクの匂いを嗅ぐのは儀式みたいなものです(国内生産パックはあまり匂わない)

 

(以降なんだっけそのカード?となる経験者向けにwikiのリンク貼ってますが、知らなくても読めますので未プレイの方もご安心下さい)

「お、《ハイドラの巣》

「まぁまぁいいですね。俺は……《願い》。リミテだとなぁ……」

《強き者の下僕》。これ弱くない?」

「滅茶苦茶弱いですね……俺は……《竜亀》。なんだっけこれ。アリーナで誤訳されてるイメージしかない。次は……《バード・クラス》!」

「かまどさん、このカードを出すとバードってクラスになるんです!」

「は?バード?クラス?」

 

クラスカード

フォーゴトン・レルム探訪の新システム。D&Dのキャラクタークラス(ジョブのようなもの)をモチーフにしている。場に出すとそのクラスに応じた能力や効果が誘発する。またマナを使用して「レベルアップ」をすると更に強力な能力を身につける事が出来る。ちなみに複数のクラスを同時に使う事も出来るし、なんなら同じクラスを二重・三重に取得する事もできる。

 

「バード(吟遊詩人)クラスデッキは爆発力が凄いよね。ただリミテとなると……」

「全く使い道はないですね……」

 

「……お!これは……」

「いいの引いた感じですか?イムリスとか?」

「いや、緑の《年老いた骨齧り》

「おお……かまどさん、MTGのドラゴンは強いんですよ」

 

ドラゴン
D&Dのボス的存在であり、MTGでも最初期から人気の種族。
勿論フォーゴトン・レルム探訪でも沢山のドラゴンとドラゴンサポートカードが実装され、全世界のドラゴンファンとサルカンを歓喜させた。

 

「かまどほら見て。ここの色(カード中央行右のマーク)違うでしょ。ここが赤いのはレアの中でも『神話レア』なの」

「知らんけど」

神話レアは7.4パックに1枚の確率でしか出ない最上位レアです。

 

「能力なんだっけ……うーん……」(構築戦ではあまり使われない)

「まぁ……7/7飛行ってだけでもリミテなら……」

「俺もうその『飛行』がどうのってのがわからんのよ」

 

飛行……キーワード能力の一つ。MTGには「この能力めっちゃ使うからいちいち書かなくてもいいよな」という形で効果を書かない能力が沢山ある。MTGアリーナで始めればキーワード能力もちゃんと説明してくれるので初心者の方はそちらから入ろう!細かいルーリングとかwiki見るのは後からでいいんで……!

 

「俺は……《フランフ》弱っっっっっわ

「ここまで全部弱い」

「これもう終わったかもしれん。弱過ぎてMTGwikiに評価すらなかったし。」

「さっきから何にキレてるの?」

「レアってのはパックに一枚しか入ってない枠なのよ。それが(ストーム叉焼側が)弱いのしか引いてない」

「ああ、強いのが出なくちゃいけない所が弱いのね」

 

俺があんまりにも引き弱過ぎて二人とも笑うしかなくなりました。

これがPCで遊ぶMTGアリーナだったら台パンものでしたが、対面での対戦だったので笑顔になります。(目の前の程良い不幸は面白コンテンツなので)

 

あー。紙のMTG楽しー!

 

開封が終わればデッキ構築タイム。

お互いの手元にあるわずか6パック分のカードと基本土地(ポケカでいう基本エネルギー、デュエマでいうマナゾーンに置く専用のカード)で有り合わせの40枚デッキを組む事になります。

どの色を主軸にするか。クリーチャーとそれ以外のカードの割合。マナカーブ……限られた選択肢での取捨選択。知識と経験の差が如実に出る時間です。

 

『緑』『嘘』か……?いやでもなー……こうなると『赤』『嘘』って事もあるか……?」

リミテッド猛者の永田さんはギリギリ言いたい事が解るような理屈で構築を進めます。

 

こちらは引いたレアの中で唯一プレイアブルな《フロスト・ドラゴンの洞窟》を有すると除去が豊富なの二色、オルゾフカラーを選択。

 

「今永田さん青いカード触ってるぞ。青使うんじゃないの(ヒソヒソ)」

「青かー……今教えて貰ったのが白だったら《レイ・オヴ・エンフィーブルメント》をスッと入れてたんですけど」

※…白いカードに対して強力な効果を発揮するカード

 

「入れるんかい」

「ズルすんな」

 

※晴れる屋のPR記事ではありません
(※晴れる屋のPR記事ではありません)

後は選んだカードをスリーブに入れてデッキ完成!

 

いよいよゲーム開始!

 

 

※ここから先、専門的な用語やカード名が飛び交いますが大体読み飛ばして貰って大丈夫です。

「何を今さら」

 

お互いのデッキを念入りにカットして準備完了。組んだばっかりのデッキはカードが偏りがちなので気をつけましょう。

今回の決闘(デュエル)はBO3(3本勝負・2本先取)で行います。

 

 

「先手決めはダイス2個振って大きい方で。『Gravity Dice』を用意しました。超精密なステンレス製ダイスです。」

 

 

「へー。重っ。振り心地いいね」

「カードの上に落とすと多分凹むので注意して下さい」

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ダイスロールの結果、一戦目は俺の先攻でスタート!

 

第一ゲーム

 

「ではよろしくお願いします。《進化する未開地》をセットして即起動。《平地》持ってきます。(ターン)エンドなので進めてて下さい」

「リアルでフェッチ使うと時間かかるね~。《山》置いてエンド」

「紙だと柔軟に『先進めといて下さい』ってのも出来ますね。カットお願いします」

 

MTGは大雑把に

「1ターンに1度手札から土地を置く→土地からマナ(エネルギー)を出してクリーチャーを召喚したり魔法を唱える→戦闘→ターン終了」と進行します。

本来は戦闘の後に第2メインフェイズがあって土地や呪文はこのタイミングのほうが云々はあるのですが、知らん人は興味ないだろうし知ってる人からは逆に突っ込まれそうなので流します。

 

毎ターン(上手く出していければ)場に土地が増えていき、それを利用してどんどん強力なカードを使えるようになっていきます。序盤優勢でも最後まで油断出来ないのがMTGというゲームです。

 

《沼》《平地》(黒と白)を並べていく俺に対し、《山》《森》(赤と緑)の土地を並べる永田さん。グルールカラー(赤緑)を選択したようです。

 

ターンは進み……

「(白)と3マナで《古参の迷路探索者》。効果誘発!『ダンジョン探索』します!」

ダンジョン探索

「フォーゴトン・レルム探訪」最大の新要素でありD&Dとのコラボでなければ実装されなかったであろうTRPG感満載のギミックが「ダンジョン探索」

『ダンジョン探索を行う』という効果が発動すると、最初に3つのダンジョンが提示されます。
堅実に歩みを進められる《ファンデルヴァーの失われた鉱山》、道は険しいが得るものも大きい《狂える魔道士の迷宮》、ゴールまでは最短だが危険な代償がある《魂を喰らう墓》
その内一つを選んだらダンジョン突入!もう引き返す事はできません。

ちなみにこの3つのダンジョン、D&Dの同名シナリオがモチーフです。

 

「ダンジョンMAPはトークンカードなんですが、それを拡大コピーしたものを用意しました」
※ダンジョンは定形外のカードなのでルール上大きさ等は問わない

 

「今回は無難に《ファンデルヴァーの失われた鉱山》で!」

「ダンジョンを選んだら最初の部屋に入ります。D&Dのように現在地を示すマーカーを置き、以降『ダンジョン探索』の効果が発動する度にマーカーを1部屋ずつ進めていきます。ダンジョンの部屋にはイベントが記入されていて、部屋に入る度にその指示に従います

 

 

「あっ!またダイス出てきた!

「MTGにおいてダイスは万物を表現します。ではこのマス『洞窟の入り口』の効果発動!占術1!」

 

「トップ見ます……下。エンドで。あ、すみません、これが『占術』です」

『占術』だけ専門用語ごめんなさいみたいな顔してるけど、俺は最初っから何にもわかってないからな?

 

 

「ドロー。5マナで《群がるゴブリン》ダイス振るよ!

「あ!かまどさん!いよいよダイス振りますよ!『1個のd20を振る』ってあるので20面ダイスです」

d20
TRPG等でダイスを振る際の指示である「XdY」をMTGに取り入れたギミック。(Y面ダイスをX個振れという意味)

20面ダイスはD&Dを象徴する判定ダイス。「d20システム」というTRPG版のRPGツクールみたいなものもあるのだとか。

 

 

数字が大きい程効果が大きく、最大の「20」が出るとクリティカルになるカードが多いのもD&Dリスペクトです。

 

「出目は……14!ゴブリントークン2体出します」

結果は中当たりでした。

 

その後も粛々とゲームは進み、ストーム叉焼優勢で進行。

 

「永田さんライフ負けてない?」

「まぁまぁ……こっからですから……

 

「(白)と4マナで《フロスト・ドラゴンの洞窟》をクリーチャー化!戦闘入ります!《フロスト・ドラゴンの洞窟》でアタック!」

「通します。残り6点」

 

(こちらのライフは十分。永田さんは「飛行」を持つパワー3の《フロスト・ドラゴンの洞窟》を止められないようだ……よし、このまま押し切れる!

 

「このままだと2ターンクロックだから……4マナで《放浪する吟遊詩人》。土地置いてエンド。効果で『ダンジョン探索』。ダンジョンは《狂える魔道士の迷宮》「大口の門」の効果で1点回復」

 

 

(ぐっ……!残り6点だったらパワー3の《フロスト・ドラゴンの洞窟》で2回攻撃すれば勝てたのに、7点だと3ターンかかってしまう……!

 

「ターン貰います。アンタップ、ドロー。フロストドラゴン起動してアタック。通って残りライフ4!エンドで」

 

「アンタップ、ドロー。7マナで《年老いた骨齧り》」

 

「うっ……(神話レアのドラゴン、ここで来るか……!)」

 

「ターン貰います。ドロー。(除去は……引けない!さっき使ってしまったのが痛い……!)……エンドです……」

「アンタップ、ドロー。《年老いた骨齧り》でアタック」

「……通ります。7点は痛い!あと一撃で負けだ……」

 

「宝物トークンが7つ出るんだけどカードある?」

「あ、カウンターあるんでそれでやりましょう」

 

またダイスだ

「これはさっきのスピンダウンカウンターですね」

「ふーん」

 

返しのターン、除去を引けなかったストーム叉焼は破れかぶれの総攻撃を仕掛けるも……

「フロストドラゴンに《ファリダの火の玉》。ダイスロール……フロストドラゴンに5点とプレイヤーに2点」

「……エンドです」

 

きっちり捌き切られ、次ターンの反撃で永田さんの勝利!目先の戦況ではなく大局観を見据える実力の差を見せつけられました。

 

第2ゲーム

サイドボード(デッキ調整)の後第二ゲーム。

「ではまた先手を貰います」
※BO3では前の試合で負けたほうが先手後手を選べる

 

……異変は永田さんの第3ターンに起きました。

「アンタップ、ドロー。……エンド」

土地が……

 

次のターン

「ドロー」

「……エンド

「あっ……」

 

(中略)

 

「戦闘入ります。フルアタック」

「通しで」

「エンドです」

 

「ドロー」

 

 

 

 

「……エンド。1枚ディスカード」
※ターン終了時に手札が8枚以上ある場合、7枚になるように捨てる必要がある

 

永田さんが全くカードを使いません。

「ちょっとどうしたの!?」

「完全に土地事故ですね……」

 

土地事故
MTGの風物詩にしてMTGが抱える最大のネック。
このゲームはマナ(行動力)を消費して唱える「呪文」と、そのマナを産み出す「土地」カードを使って決闘するが、「土地」をドロー出来なくて「呪文」が唱えられなくなったり、逆に「土地」しかドロー出来なくて唱える「呪文」が手札に来ない事があり、それを「土地事故」と呼ぶ。

土地事故は100%防止する事はほぼ不可能な癖に、起きてしまえばプロプレイヤーでさえ為す術もなく、世界大会でも土地事故で勝負が決する事もあります。

 

今回永田さんが起こしたのは「マナスクリュー」という「土地が引けない」という事故。使う為に3マナ以上必要なカードしか手札にないのに場に出ている土地は2枚。最大で2マナしか出ないので永田さんは何もする事が出来ません。

 

 

 

二戦目は一切動けない永田さんをタコ殴りにして終了。

(MTGは初期ライフ20点です)

永田さんは最後まで土地2枚のままでした。

 

 

「後手土地2キープは甘えだったか……」
※極端に運がなかっただけで普通にアリな選択肢です

「こんなの一発勝負の大会で起きたら泣いちゃうな」

世界初のTCGだから仕方ない部分もあんのよ。後発のTCGは大体土地事故みたいな事が起きないようになってるし」

 

第3ゲーム

 

3戦目は無事(?)永田さんの土地も伸びて熾烈なアドバンテージの奪い合いに。

 

 

《足早のローグ》でアタック!ダイス振ります!……11!」

「パワー+1か…ブロック」

 

――

《溜め込むオーガ》でアタック。ダイス……」

 

 

これダイスどっちだ?

「わかんなくなってるじゃん」

「すみませんカウンターは別の色にしておくべきでした」

 

スピンダウンカウンターも20面ダイスも、カラーはいくつかあるので色の被らない奴を用意しておきましょう。

 

(数ターン後)

「6マナで《大地教団の精霊》。ダイス振るね」

 

 

「あれ?これダイス?カウンター?

「やっぱわかんなくなっちゃってんじゃん」

「シンボル見るとわかりますよ」

 

「あぶねー。最初振ろうとしてたのカウンターの方じゃん。振ってたら反則負けだったから」
(多分正しいダイスで振り直せばOKです)

 

「そういえばライフ表示してる公式アプリ(MTGコンパニオン)ってダイス振る機能あるんだっけ」

「追加されましたね。最近ルール改定があって電子機器でのダイスロールも認められてます

「え、じゃあこのダイスいらなくない?」

 

実際20面ダイスは不要なんですが、フォーゴトン・レルム探訪の雰囲気を味わう為に物理ダイスを用意した方が楽しいですよ!

 

ダイスに関する混乱はさておき、着々と《ファンデルヴァーの失われた鉱山》の探索を進める永田さん。

 

「《放浪する吟遊詩人》の効果でダンジョン探索。『保管庫』の効果で《大地教団の精霊》に+1/+1カウンターを乗せます」

「ダイスどうぞ」

 

「またダイス出てきた?!」

 

「ほらかまど、次で『ダンジョン踏破』だから」

「その割に最後の効果ショボくない? ここまでやってカード1枚引けるだけ?」

「鉱山は無難なダンジョンですから……ただ、ダンジョンは最後まで到達すると別のダンジョンに入り直せる他、『ダンジョンを踏破』という名誉が得られるんです!ターン貰います。《グルーム・ストーカー》を出します」

 

「このカードは『ダンジョンを踏破』していると『二段攻撃』という強力な能力を得ます。こんな感じで『ダンジョンを踏破』する事で強化されるカードもあるんです!」

「なるほど、ただクリアしたってだけじゃないのね」

「まぁ俺はダンジョンに一歩も入ってないんですが……《古参の迷路探索者》を出してダンジョン探索。ライフ負けてて悠長に探索してられないのでイチかバチか《魂を喰らう墓》に入ります!」

 

こちらもダンジョンに突入!《魂を喰らう墓》はゴールまで近い分自分と相手がお互いに損をするダンジョンなので、今後の展開によっては文字通りここが俺の墓になる可能性もあります。

 

 

 

その後はリミテッドらしい膠着した盤面に。その間にも永田さんはダンジョン探索を進め《ファンデルヴァーの失われた鉱山》を踏破!次も同じダンジョンを指定し二周目に突入しました。

 

 

(バットリで盤面は押し返したけどライフ差がある……総攻撃を仕掛けても永田さんのライフは3点残り、逆にこちらは強力なクリーチャーを失う……かといってゲームを長引かせたらいつかさっきのドラゴンを引かれて1戦目と同じように負けだ……

 

「ターン貰います。アンタップ、ドロー」

(引いたのは《デモゴルゴンの手中》。相手の手札を2枚捨て、デッキを2枚削り、2点のダメージを与える呪文……1点足りない!

 

 

(……待てよ?俺の場にはクリーチャーが死ぬと『ダンジョン探索』を行う《ゾンビ・オーガ》。永田さんの手札は残り1枚……)

 

 

(そして《魂を喰らう墓》の次の部屋は……!)

 

「……戦闘入ります。全てのクリーチャーでアタック」

《不気味な放浪者》を《放浪する吟遊詩人》でブロック」

「相打ちでどちらのクリーチャーも死亡します。他の攻撃は通ってライフは残り3」

 

「第2メイン、(黒)と2マナで《デモゴルゴンの手中》。永田さんの手札を捨ててライフに2点」

 

 

「ああ、それで削り切るのか」

「そしてターン終了。《ゾンビ・オーガ》の効果で『ダンジョン探索』『恐怖のヴェール』へと進み効果発動」

 

 

「各プレイヤーは手札を捨てるか2点のダメージ。永田さんは《デモゴルゴンの手中》で全ての手札を失ったので……

強制的にライフを失い-1に!

 

 

3戦目はストーム叉焼の勝利!

 

 

 

【終わり】

 

今回のゲームは2-1でストーム叉焼の勝利となりました!

 

 

二人共落ち着いたゲーム進行をするタイプだったので、「よっしゃー!」的な勝どきを挙げるシーンを撮りそびれたままシームレスに片付けを始め感想戦に移行してしまいました。(永田さんはMTGしている時滅茶苦茶クレバーです)

 

「3戦目はあそこが敗着だったかな……クソー!2戦目土地事故なかったらなー!

「お互いめっちゃダイス振ったり『ダンジョン探索』出来ましたね。まさか『ダンジョン踏破』までしてくれるとは」

「そこはマジで良かったね。リミテだとダンジョン1歩か2歩で終了って結構あるから」

 

「フォーゴトン・レルム探訪」の目玉ギミックである「d20」「ダンジョン探索」。専用デッキを組んでなければ出番が少ないのが懸念点だったのですが、「らしさ」を味わうには十分な程楽しむ事が出来ました。ダイスは詳細を省いた場面でも転がしまくっています。

 

特に「ダンジョン探索」に関しては3つ全てのダンジョンに見せ場という奇跡。これ架空デュエルじゃない?ニコニコ動画の転載?

 

いや~それにしても、

 

紙のMTGって最高ですねぇ……

対面でコミュニケーションを取りながら遊ぶカードゲームは楽しい……

 

「なんか詰将棋っぽくて俺には難しそうだったなぁ」

「そんな貴方に!

 

「 2021年8月6日に発売された『アリーナスターターキット2021』をどうぞ!レアカードが各5枚入りの初心者にもわかりやすい2種類のデッキ!同じデッキが基本無料・PCとスマートフォンで遊べる『MTGアリーナ』で使えるコードも2回分ついてきちゃう!友達を誘って今から始めるのにピッタリの商品です!これは俺が用意したものなのでどうぞ受け取って下さい!

「い、いや、俺はいいかな……」

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「なんとこの商品!紙のデッキ2つにデッキコード二人分がついてなんと定価660円!!!マジで安い!!!しかも晴れる屋では現在(記事執筆時点)こちらの商品を500円で販売中!!!!始めるなら今しかない!!!!今すぐ晴れる屋へGO!!!!

「おい!」

「案件狙うなって!!!」

 

恥も外聞もなく媚売った所でお開きです。

皆もTRPGのテイストをふんだんに含んだパック「フォーゴトン・レルム探訪」で遊んでみよう!

 

 

余談

 

……実はこのデュエルの前、永田さんからとある提案を受けていたのですが……

 

「ところで記事の出演をお願いした時おっしゃってた負けたほうがオモコロ辞めるっていう話は……」

「は?!! そんなこと一言も言ってないけど?!!! 証拠あんのかよ!!! 出してみぃや!!! カス!!!

 

……と一向に認めませんでした。

 

 

 

 

カードゲームでアンティ(賭け)はやめましょう。