遡ること12月、UUUMとバーグハンバーグバーグの共同企画のもとメルカリにて年末の特別キャンペーンが行われました。その名も「メルカリ爆買いしますキャンペーン」。
お題に沿った商品をメルカリに出品すると、今や知らない人はいない有名動画クリエイターはじめしゃちょーさん、東海オンエアのメンバー虫眼鏡さん、そしてバーグハンバーグバーグのダ・ヴィンチ・恐山がまさに「爆買い」してくれる…という企画です(現在キャンペーンは終了しています)。
それぞれのクリエイターが指定したお題がこちら。
三者三様のお題でしたが「比較的簡単なもの」ということと、「自分が出品したものがクリエイターに買ってもらえるかも!」という思いがあったのかキャンペーン開始後に多くの出品があり、公開から約2週間で合計出品数は35,000点以上にのぼったという盛況ぶりでした。
せっかくなので、どのようなものが出品されたのか見ていきましょう。
■はじめしゃちょーのお題「四角いもの」
はじめしゃちょーさんがお題に指定したのは「四角いもの」。四角いものに目が無いとのことなので皆さんに出品してもらったところ、様々すぎる四角が集まりました。
正方形のハンドスピナー。こんなのあるんだ。
SkrillexのアルバムCD。一番売れた「Scary Monsters and Nice Sprites」にあえてしなかったところに出品者のこだわりを感じさせます。
そして最高値で検索してみると、トップに躍り出たのはめちゃめちゃレアらしき遊戯王のカード「悠久の黄金都市グランポリス」でした。出品当時のお値段は740,000円!!コレクターの間では妥当なお値段なんでしょうか。
そんな数ある出品アイテムから厳選して、爆買い完了!大小さまざまな四角が一同に会していますね。はじめしゃちょーさんはこの企画を振り返ってくれました。
「たくさんの正方形のものが買えて嬉しかったです!正方形を見ていると心が落ち着くので、爆買いして、部屋が正方形だらけになった後は寝つきが良くなりました!」
■虫眼鏡のお題「上半身に身につけるもの」
東海オンエアの虫眼鏡さんのお題は「上半身に身につけるもの」。服、帽子、メガネ、アクセサリー、何でもOK!メルカリは服の売買も盛んに行われているので、四角いもの同様にたくさんの出品がありました。
良さげなトラベラーコートから…
結婚式の二次会で司会(新郎の友達が無理やりやらされている)が着そうなパーティー用のベストまで…。
そして「上半身だっつーの」と言いたくなる、清々しいほどグッチなレザースリッパも!
厳選して爆買いしたものを並べて寝そべる虫眼鏡さん。落ち着いた色から派手なものまで、まさに彼のお眼鏡に叶ったもので埋め尽くされています。その姿にはもはや覇王の風格を感じさせる虫眼鏡さんは、企画を振り返ってこう語ります。
「出品者の皆さん、ありがとうございました!はじめしゃちょーと恐山さんがお題でボケ倒していたので若干焦りましたが、出品者の皆さんがちょうどいい塩梅の商品を出品してくださって助かりました!最後の方は楽しくなってただ物欲の赴くままに買い漁ってしまいました。とても楽しかったです!買ったものは動画の中で着るので、ぜひチェックしてみてくださいませ!」
■ダ・ヴィンチ・恐山のお題「うろ覚えで描いたトラ」
そしてダ・ヴィンチ・恐山のお題が「うろ覚えで描いたトラの絵」。こうして一覧で見ると十人十色、人によって全く違うトラがえがかれております。
これはうろ覚え感が漂いすぎているトラ。
おそらくお子さんが描いたトラ。顔が真っ黒。
これは色の使い方含めてかなり上手いけど、違う。
恐山は、今回の企画をこのように振り返ります。
「『うろ覚えでOK』というルールと『スマホさえあれば簡単に出品できる』というメルカリの利点が功を奏したのか、想定を遥かに上回る数のうろ覚えのトラの絵が出品されて驚きました。数千作品から気の遠くなるような時間をかけて一つひとつ作品を見極め、より『うろ覚え感』の強いものを厳選して購入させていただきました。大変な作業でしたが、同じものが一つとない無数のトラの絵を見るのはとても貴重な体験でした。
今では本当のトラの写真を見ると逆に違和感を覚えます」
そんなダ・ヴィンチ・恐山に、爆買いしたトラの絵を受け取ってもらおうと思います。
めちゃめちゃ届いちゃった。恐山も無の表情。
恐山お気に入りの一枚はこちら。封筒やレターパックなどで郵送してくれる方が多いなか、官製ハガキというストロングスタイル。
そして裏はこれ。恐山がうろ覚えのトラの絵コレクターじゃなかったら「どの世界線のいたずら?」と困惑していたかもしれません。
自らの手で開封の儀を済ませ、そこからさらなる厳選に次ぐ厳選…。
〜数日後〜
1月末、晴れ。原宿のギャラリーをお借りしました。
よりすぐりの約50作品を掲出して…。
完成です!
見れば見るほど味わい深いトラの絵たち。こうして飾ってみると文化的に認められそうなほどの味わい深さと奥行きを感じることができました。不思議なものですね。
それぞれの作品には審美眼あふれる恐山によるコメントも添えられており、作品をより深く楽しむことができます。いくつか秀作をご紹介しましょう。
「こんな初夢が見られたら、その年はきっといい年だろう。」
「この虎が『良いアイデアがある!』と言えば、おそらくろくなアイデアではない。」
「おそるべき荒々しさ。なぜか紙までグシャグシャ。」
「ほぼおばあちゃんである」
開催日は平日の昼〜夕方という時間帯にも関わらず、常に来場者がいる盛況ぶり。
整然と並んだうろ覚えのトラの絵はある種の芸術作品のような装いもあり、同じものが一つとない個性的なトラ達を前に笑顔が見える一面も。中には出品者の方も来場していただいたりと、その影響力の高さも伺えました。
企画にご協力いただいた皆様、ありがとうございました!今回見るだけにとどまった方も、また別の形でご参加いただけると大変うれしく思います。その際は是非、よろしくお願いいたします!
ちなみに、ダ・ヴィンチ・恐山は一生分のうろ覚えの虎の絵を集め終えたので、うろ覚えのトラの絵コレクターを引退するそうです。今までありがとうございました。