オモコロの限定コミュニティ・ほかほかおにぎりクラブにて「皆さんの珠玉のオススメ映画教えてくり〜」というアンケートを取ってみたところ、いくつか未見のものをいただきました。
せっかくなので、浅〜い感想とレーダーチャートにてご紹介させていただきました。何かの参考にしてください。
■オススメその1「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」
【あらすじ】
冴えないバンドでベースを担当をしているスコット・ピルグリムは、ある日夢の中に出てきたラモーナというイケてる女と偶然出会い、猛烈プッシュで付き合うことに成功する…。が、ラモーナと付き合うためには彼女が昔付き合っていた7人の元恋人を倒さないといけないらしい!突然やって来る曲者揃いの元恋人軍団を倒し、晴れて正式にお付き合いすることは出来るのか?な話
【オススメしてくれた赤ちゃんからの推薦文】
バブ〜(日本人の有してる漫画やゲームカルチャー観に刺さる良キャラが多数出てくるので、原作未読でも楽しめると思います)
名前は知ってたけど原作知らんしな〜〜〜と思ってスルーしていましたが、予習の必要なく手放しで「おもろっっ」と思えるハチャメチャで楽しいやつでした。まずユニバーサルのロゴが出るオープニングクレジットがドットになってて曲も8bitにアレンジされており、その時点で「良」となり、さらにゼルダの伝説の効果音が多数使われて(監督が任天堂に直接許可取りしたらしい)、「優」となりました…。あとは本当にギャグ漫画の世界を実写に起こしたような演出と展開の応酬で「優勝」!
元カレを倒すと大量のコインになってスコアを獲得できたり、やけに強く不死身(漫画のキャラだから)のスコットがバリバリ格闘をするのも見てて楽しい…。画面の情報量がかなり多いものの、ゲームがベースになってるのでとても分かりやすく入ってくる!「7人のボスを倒す」という流れも単純にやったら確実に飽きそうなところも一戦ごとに戦い方やそもそものジャンルをガラっと変えてマンネリが起こらないようにしてくれるのもGOODです。ゲームならではの伏線回収・危機脱出もお見事で、ラストバトルも気持ちいい!
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スコットが着ている鉄腕アトムのTシャツの欲しさ、1億です。
■オススメその2「アポロ13」
【あらすじ】
1970年に打ち上げられたアポロ13号が月に行く前に爆発事故に遭い、乗組員と地球の管制塔の人々が力を合わせて救出した、のちに「輝かしい失敗」と言われた実話の話
【オススメしてくれた赤ちゃんからの推薦文】
バブバブ(CGもハイレベルでNASA関係者が本物の記録映像と見間違えるほどで、さらに映画内に出てくる宇宙船の内外装・道具等は当時の資料から徹底的に再現されており資料としての価値も高いです。宇宙オタクでなくてもエンタメとして面白いのでおすすめです)
1995年製作(24年前!?)ということと、近年の「ゼロ・グラビティ」、「インターステラー」、「ファースト・マン」、など宇宙モノの超優秀作を見て目が肥えてしまったこともあり、赤ちゃんが推している映像技術についてはさすがに見劣りするものの、ピンチに陥った人々をみんなが一丸となって助ける全員善人の「逆アウトレイジ映画」という意味では色褪せない良さがありました。
次から次へと漫画みたいに大ピンチが舞い込んできて、それらに対して冷静に一つ一つ問題点をつぶしてギリギリの状態でみんなで頑張る!このチームワークの素晴らしさ!問題解決の具体的な方法は綿密な取材によって再現性が完璧過ぎるあまり正直何やってるかよく分かってなかったけど、「頑張ってる!解決してる!」感はめちゃめちゃ伝わりました。
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今年の流行語「ONE TEAM」を24年前からやっている度が1億
■オススメその3「ビッグフィッシュ」
【あらすじ】
誇張しすぎたすべらない話のストックが大量にある父は、息子の結婚式で「息子が生まれた日にどでけ〜魚を釣り上げた話」をして盛り上げるが、息子ウィルは「今日は俺が主役の日〜!」と怒ってそのまま疎遠になる。数年後、父が病に伏せた際に久々に再会し、ウィルは「そろそろ空想じゃなくマジのすべらない話をしてくれ!」と詰め寄る。果たして父の空想話は真実なのか?な話
【オススメしてくれたお味噌汁からの推薦文】
ほかほか(ティム・バートンならではのおとぎ話のようなシーンと父親が病床に伏している現実パートが交互に描かれる構成で何回も見ていますがラストは毎回泣いてしまいます。私の塩分が高いのは涙のせいかもしれません)
こちら、過去に一回見たことがあったけど途中で「何の話やねん」ってなって挫折した曰く付きの物件なんですよね。今回強くオススメされたし、頑張って見るか…と思い再チャレンジしました。案の定、最初は「何の話を延々としとんねん」となってしまったものの、そこを乗り越えれば段々と良さが極まってきて、最終的に「最高〜」「人生〜」「最高の人生!」となりました。
奇想天外な空想話もティム・バートンの手にかかることでファンタジックさが増してくし、やんわり張った伏線も結末に向けてキレイに収束していって、観賞後のなんと清々しい心地になることか!中学生ぐらいで親が離婚してしまい父親との思い出がかなり少ないので自分と重ねることはほぼ無かったけど、いずれ自分が父になる時にはたくさんの話をして子どもに夢と幸せを持ち続けてもらいたいものですね…となりました。敬具。あと久々にスティーブ・ブシェミの無茶苦茶な顔面(良い意味)も見れて良かったです。
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序盤を耐えればかなり良くなります。
■オススメその4「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」
【あらすじ】
不思議な三味線を奏でると折り紙に命が吹き込まれて自在に操ることが出来る少年クボは、衰弱した母親と暮らしていた。ある日、母の妹である闇の姉妹が現れてクボの片目を奪いにくるが、母親が自らの命と引き換えにクボを救う。「三種の神器を探しなさい」と今際の際に告げられたクボは、かなり面倒見のいいサルと記憶を無くしたクワガタ侍とともに旅に出る。果たして…な話
【オススメしてくれたウマオイからの推薦文】
スイーッチョン、スイーッチョン(3Dアニメじゃないの?ってくらいストップモーションが滑らかで感動しちゃいますので是非)
独自の解釈や美的センスを散りばめた日本を舞台にして展開される3人の旅路、ストーリーは本当に子どもでも容易く理解できそうなほどに分かりやすく、昔話を見ているよう。そんな中幻想的かつイキイキと動き回るキャラクターの姿はまさに一見の価値あり。クボが親の意思を受け継いで強く成長する姿はかなり熱くなれる…!
で、ストップモーションで制作されたということで。ちょっと調べたところ1週間でたった3秒しか撮影できず、スタッフ全員の稼働時間の合計が100万時間超えという途方も無い時間をかけて作られたとか…。でもCGで凄まじい映像が作り出せる昨今、果たしてストップモーションという手法でやる意味はあったのか…?と思ってしまいましたよね。パッと見でストップモーションに見えないぐらいクオリティを高まってるあまり、いまいちその苦労が伝わって来ないような。そのチャレンジングスピリットは素晴らしすぎるけど、スタッフが20〜30人発狂してなきゃ釣り合わない!そのことが見てる間ずーっと気になってました。全体としてはかなり面白いです
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映像技術や演出は凄まじいものがあります。
■オススメその5「リトルショップ・オブ・ホラーズ」
【あらすじ】
スラム街でしょうもない花屋に住み込みで働くしょうもない男シーモアは、ある皆既日食の日に手に入れた未知の植物を店頭に飾ったところ、物珍しさでお店が繁盛する。しかしその植物は宇宙からやってきて地球征服を企む恐怖の宇宙生物だった!さらに植物はシーモアの生き血をすすり、どんどん大きくなっていく!このままでは地球が大変だ〜!な話
【オススメしてくれた荒野からの推薦文】
ビュオオオオオオ……カサカサ…ギラギラ…(ミュージカル作品が大丈夫ならこちらを推します…リトルマーメイドとか美女と野獣の曲とかを作った人達が手がけているのでとにかく曲がいいんですよ…)
全くその存在を知らなかったんですが、お、お、お、面白すぎる…助けて…。今回オススメしていただいた中でこれが一番のお気に入りになりました。ミュージカル映画はそこまで数をこなしてないんですが、このジャンルで一番好きになったかもしれません…。知らないところからスタートしたこともあり、最高の体験でした。
まず荒野も言っているように、劇中で歌われる曲が冗談抜きで捨て曲一切無し、全て神曲なのがすごい!アラン・メンケンとハワード・アッシュマンの二人によるもので、この成功でリトルマーメイドを筆頭とする90年代のディズニー映画の楽曲制作に抜擢されたっていうのも頷けるほど、パワフルで楽しいものばかり…。シーモア(ゴーストバスターズのリック・モラニス!あの冴えない顔の人)をはじめとするキャストも歌いまくるし、みんなしっかり歌がうまい!歌いながら戦ったりする姿は「モアナと伝説の海」のヤドカリ戦に通ずる良さもあり、楽曲に関してはマジで100点満点中1兆点ぐらいあげたかったですね。
ストーリーも子供でもわかるくらいの単純明快さでキャラクターも最高。特にあの「歯医者」は歴史に残る天才的なキャラクター設定で、感動すらしてしまいました…。何あのキャラ…ずるすぎる…。そんな感じで、めちゃめちゃにオススメです。
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「歯医者」、本当にすごいので1京点です。
■オススメ映画、教えて下さい
すぐ見る上に、だいたい面白いって言います。教え甲斐がかなりありますよ。オモコロの限定コミュニティ「ほかほかおにぎりクラブ」にて定期的に募集をしようと思っております。他にもいろいろなコミュニケーションが活発に行われているので、もしご興味があれば入会してみてね。