こんにちは、株式会社バーグハンバーグバーグのまきのです。
映画で記憶に残る場面といえば、ハチャメチャにカッコイイ主人公の登場シーン、「アイアムユアファーザー」といった名台詞が飛び出すシーンなど人によって様々ですが、個人的にエンドクレジットが始まる直前の「ラストカット」が衝撃的であればあるほど、その映画が記憶に残るなと思ったりもしています。
というわけで、今週は「ラストカットが衝撃的な映画」を3本ご紹介したいと思います。もうすでに知ってたらすいません。私より詳しい映画好きの方は「浅い」と思うかもしれませんが、大目に見てください。ネタバレは特にありませんので気になったら見てみてください。
■思い出したくない!「屋敷女」
屋敷女
【あらすじ】
出産間近の妊婦さんが、突然自宅に現れた謎の女ストーカーに襲われて大変なことになる話
まずはフレンチホラーといえばこれを見よ、というほどに評価の高く、多くの人にトラウマを植え付けた「屋敷女」。ジメジメとしたフレンチホラー独特の空気感でジワジワと追い込まれていくのですが、これのラストシーンと、ラストカットがも〜ね…。数年前に見たのに今でも記憶に焼き付いて離れないほどショッキングになっております。思い出したくないほどマジに最悪過ぎる余り、映倫の審査拒否でレンタル版DVDは黒いボカシが入ってしまうほどでした。ちなみに、NETFLIXはボカシ無しで思いっきり最悪なシーンを堪能することができます。「今日はもう何も考えたくない」という気分になりたいときは是非!
【予告】
■奪還する理由とは!「奪還者」
奪還者
【あらすじ】
経済が崩壊したオーストラリア、人々は荒みきった生活をしており、物を一つ買うにも銃を構えた店員から取引しなければならないレベル。そんな中、なんか生きる希望を失って何もかもがどうでもよくなってる主役のおじさんの車が強盗団に盗まれる。絶対に車を奪い返さないといけないので、殺す気マンマンでおじさんは追いかける。そこまで車に固執する理由は何なのか…?
「アニマル・キングダム」のデヴィッド・ミショッド監督の終末系サスペンス。おじさんが狂気に満ちた目で車を取り返しにいくシンプルな主軸の中に、強盗団からはぐれた男と同行するうちに変わっていく二人の感情を織り交ぜながら、何故そこまで車にこだわるのか、という理由が明らかになるラストシーンとよく練られた脚本が素晴らしい逸品。こちらはトラウマというわけではありませんが、ラストシーンが非常に印象的で「う〜〜〜〜〜〜ん納得」となってしまう実にいいものでした。経済が崩壊した退廃的な世界もグッドです。
【予告】
■近年まれに見る衝撃的ラストカット!「ファウンド」
ファウンド
【あらすじ】
B級ホラー映画好きな少年マーティは学校ではいじめられており、グロテスクなグラフィックノベルを描くことと、家族の秘密を覗き見することが趣味だった。母親はベッドの下に元彼のラブレターを隠している。父親は車庫にエロ本を隠している。そして両親と仲が良くない兄のスティーブは、部屋に本物の人間の生首を隠している。
その生首はたいてい黒人の女で、定期的に入れ替わる。マーティには特に優しいスティーブは、いじめられて早退した日も「やられてばかりじゃダメだ。殴り返せ」と助言する。しかしマーティは兄の本当の姿を知っていた…。
役者も無名、映像の比率も16:9ではなく4:3ぐらいで、カメラワークや映像の質感に若干安っぽさが目立つものの、終盤は全く気にならなくなるぐらいアイデアが光ったスコット・シャーマー監督の長編デビュー作「ファウンド」を最後にご紹介。こちら、一見すると「兄弟の絆」と「マーティ自身の心の成長」を描いたヒューマンドラマっぽいのですが、結末にいたるまでの凄惨さと11歳の少年の目を通してでしか見えない狭い世界の描き方が非常に良くできた構成となっております。特筆すべきはやはりこの括りで挙げるほどのラストカットの衝撃。「うわ〜〜〜〜!」と叫んで劇場から出たくなりました。ハードルが上がりまくってしまいますが、それだけショックだったので未見の方は是非ともご確認をお願いいたします。
【予告】
■気になったら見よう
いかがでしたか?是非とも皆様の脳裏に焼き付けていただければと思います。
それではさようなら。またいいのがあったら教えます。