こんにちは! ライターのギャラクシーです。

 

僕は格闘マンガを読むのが趣味です。リアルの格闘技も好きなんですが、マンガだと―

・見てるだけだとわからない技術や駆け引きをモブキャラが解説してくれる

・決定的瞬間を最高のカメラアングルで見れる

・現実では不可能なスピード感や破壊力を表現できる

などの利点があるのが良いですよね。

 

というわけで今回は、僕が大好きなおすすめ格闘マンガ11作品(+7作品)を紹介します!

 

※分類として、あまり現実的なことを考慮していない作品を「非現実系」、リアルな(少なくともそれを目指している)作品を「リアル系」と分けています。

※記載されている情報はすべて2017年10月現在のものです。

 

 

 

おすすめ格闘マンガ11作品

万民におすすめしたい、誰が読んでもおもしろい格闘マンガ11作品です(ランキングとかではないので、順不同です)

 

「グラップラー刃牙」板垣恵介

 

・Kindle版=有|「グラップラー刃牙」全42巻、「バキ」全31巻、「範馬刃牙」全37巻、「刃牙道」現18巻続刊 ※外伝含まず

 

 

地下闘技場の最年少チャンピオン範馬刃牙と、刃牙の父で地上最強の生物と謳われる範馬勇次郎を中心とし、様々な格闘家との闘いが織り成す長編格闘ドラマ。続編として『バキ』、『範馬刃牙』があり、最新の続編『刃牙道』が続刊中。

 

 

非現実系

「空手VS合気道」「中国拳法VSボディビルダー」「ボクシングヘビー級世界チャンピオンVS暴走族」「高校生VS死刑囚」など、何でもありルールでの異種格闘が魅力。

迫力満点ながら独特過ぎる絵柄や、グロテスクな描写があることから、好き嫌いは多少分かれるかもしれない。

 

 

 

「オールラウンダー廻」遠藤浩輝

 

・Kindle版=有|全19巻

 

 

高校生の高柳廻は、かつて空手を習っていた経験からなんとなく修斗(総合格闘技)を始める。半年ほど経ったある日、アマチュアの大会に出場した廻は、幼馴染の山吹木喬と偶然に再会。武道に対するストイックな姿勢と厳しい言動に触発され、徐々に修斗に対してまじめに取り組み、やがて強くなっていく。

 

 

リアル系

格闘マンガでおすすめは?と聞かれた時、「これさえ言っておけば通(ツウ)と思われる」というくらい、リアルな総合格闘技を描いたマンガ。

主人公は少年だが、通っているジムや他団体には女子も所属しており、その全員がバッキバキに腹筋が割れているため、男として「筋トレしなきゃ!」という氣にさせてくれるのも◎。

 

 

 

「拳闘暗黒伝セスタス」技来静也

 

・Kindle版=有|「拳闘暗黒伝セスタス」全15巻、「拳奴死闘伝セスタス」現7巻続刊

 

 

帝政ローマ時代、拳奴(けんど)と呼ばれる奴隷によって行われていたコロシアムでの古代ボクシング。主人公・セスタスは、体格に劣りながらも天性のスピードと師ザファルの教えたテクニックにより、難敵を打破していく。続編として「拳奴死闘伝セスタス」が続刊中。

 

 

リアル系

格闘マンガの主人公といえば一発の破壊力に優れたタイプが多いが、セスタスは非力であり、スピードと目の良さを武器に戦うタイプ。そんな主人公に、師匠が現代でも通じるような拳闘理論や練習法を授け、怪力自慢の大男を速度で圧倒していくのが最高。

「ベルセルク」の三浦建太郎のアシスタントをしていたこともあり、画力が高く迫力がある。

 

 

 

「ケンガンアシュラ」原作:サンドロビッチ・ヤバ子|作画:だろめおん

 

・Kindle版=有|続刊

 

 

企業、商人たちが巨額の利益を賭け、雇った闘技者によって素手による格闘仕合を行い、勝ったほうが全てを得るという拳願仕合。主人公・十鬼蛇王馬は己の最強を証明せんとするが、敵はいずれも、通常の枠を超えた猛者たちだった。そんな中、最強を決める「拳願絶命トーナメント」が開催される!

 

 

非現実系

刃牙でおもしろかった「最大トーナメント」の部分のみに特化したようなマンガ。ルールも同じく何でもあり。暗殺を請け負ってきた一族や、盲目ゆえに他の感覚が発達している傭兵とか、設定的には刃牙よりやや非現実度が高い。

闘っていない回はほぼ無いくらい、常に誰かと誰かが死合いしているので、飽きるタイミングがない。

 

 

 

「はじめの一歩」森川ジョージ

 

・Kindle版=|現118巻続刊

 

 

いじめられっ子の幕之内一歩が、ボクシングジムに入門。「強いとは何か?」という問いの答えを求め、プロボクサーとして、また人間としても成長していく。脇役である仲間やライバル達の戦いも詳細に描いている点が特徴的。

 

 

リアル系

リアル路線の正統派ボクシングマンガなのに、破壊力を爆発や火花のような形で表現したりするといった大げさな効果が、ド迫力で爽快(当時は斬新でもあった)。一歩VS伊達、一歩VS千堂(2戦目)など、主人公の試合はもちろん、木村VS真柴や鷹村VSホークなど、主人公以外の試合もおもしろい。

※ウォーリー戦でダレた人も、最近は新型デンプシーがアツいから、もう一度読んでみよう!

 

 

 

「ホーリーランド」森恒二

 

・Kindle版=有|全18巻

 

 

イジメられた経験を持つ高校生・神代ユウは、家にも学校にも居場所を見つけられずにいた。ある時、本屋で見掛けたボクシングの教本を手に取ったことから、自己流のトレーニングをするようになったユウは、絡んできた不良達をワン・ツーで倒し、次第にヤンキー狩りと呼ばれ恐れられる程になっていく。

 

 

リアル系

ちゃんとした指導を受けるでもなく、ケンカの経験もなく、精神的にも不安定な主人公・ユウ。だからこそ、街の不良とのケンカは緊張感がハンパない(普通によく負けるし)。そして、素人ゆえにスポンジのように新しい技を吸収して、恐ろしい勢いで強くなっていくのは見ていて気持ち良い。

あくまでマンガなので、「デイバッグを背負ってるから大丈夫!」などと柔道家にケンカ売らないほうが良いと思う。

 

 

 

「エアマスター」柴田ヨクサル

 

・Kindle版=有|全28巻

 

 

「エアマスター」と呼ばれる無敵のストリートファイター、女子高生・相川摩季。華麗な空中殺法の使い手であるマキと、個性的な仲間たちとの友情、次々と現れるライバルたちとの死闘が描かれる。

 

 

非現実系

キャラクターがみんな個性的で、笑える部分あり、技術もクソもない勢いだけのアツさあり、マンガなのに畏怖を感じるほどの真の強者ありと、あらゆる要素が、終盤のバトルロイヤルでごった煮されるカタルシスが堪らない。

八極拳のジョンス・リー(次作「ハチワンダイバー」にも登場)、同撃酔拳の時田伸之助、愛のモンスター坂本ジュリエッタなんかは特にかっこいい!

 

 

 

「史上最強の弟子ケンイチ」松江名俊

 

・Kindle版=有|全61巻

 

 

いじめられっ子の高校生・白浜兼一が、武術を極めた達人が共同生活をしている道場・梁山泊に入門し、肉体的、精神的成長を遂げてゆく。と同時に、殺人拳を極めた組織“闇”との戦いに巻き込まれるのだった。

 

 

非現実系

師匠にあたる達人が6人もいるからか、修行のシーンが多い。しかしその後は新しい技を覚えたりするので苦にならない。主人公は非力で根性もなく、すぐに逃げ出す性格であり、ダイの大冒険でいうポップが主人公になったような感じ。そんなケンイチがどんどん強く、たくましくなっていくのがすごく良い。

ただし、打ち切りか何かしらないけど、かなり尻切れトンボで終わる

 

 

 

「鉄拳チンミ」前川たけし

 

・Kindle版=有|「鉄拳チンミ」全35巻、「新鉄拳チンミ」全20巻、「鉄拳チンミLegends」現21巻続刊 ※外伝も4巻続刊中

 

 

舞台は中国。天性の身軽さと、類稀なる拳法の才能をもつ少年チンミ。拳法の総本山である大林寺で修行を積み、多くの凶悪な拳法を使う悪人たちと戦うことになる。様々な人助けをしていくうちに、やがてチンミの活躍は大陸中で噂になり……。

 

 

非現実系

スピード感ある高速バトルの描写がめちゃうまいんだけど、タイトルのせいで過小評価されてる気がする。最強の奥義「通背拳」は、手の平を密着させた状態から、爆発的な破壊力を生じさせるというもので、当時その概念はかなり斬新だった。序盤(10巻くらい?)で出てきた奥義なのに、未だに最強の技というのが、いかにマンガ的に優れた技だったのかを物語っている。

※さらに強い雷神っていう技もあるんですが、それはドーピングみたいなものなんで……

 

 

 

「鉄風」太田モアレ

 

・Kindle版=有|全8巻

 

 

女子高校生・石堂夏央は、持って生まれた抜群の運動センスと長身を活かし、どんなスポーツでもそつなくこなしてしまう。そんな夏央が帰国子女の馬渡ゆず子、リンジィ・コルデイロと出会い、総合格闘技の世界に目覚めていく。

 

 

リアル系

ムチャクチャ性格悪い天才肌の女子高生が主人公。対するライバル・馬渡ゆず子は、まるでマンガの主人公のように明朗闊達な努力型。通常なら反対に配置するはずの役柄を、あえて逆にしたのが今までにないおもしろさだった。女子総合格闘技をかなりリアルに描いている

天才である主人公の歪みっぷりや、努力型ライバルの一種呪いや狂気ともいえる朗らかさ、復讐を誓う東の女帝、冷酷な西の女帝など、キャラクターが魅力的。

 

 

 

 

「喧嘩商売」木多康昭

 

・Kindle版=有|「喧嘩商売」全24巻、「喧嘩稼業」現8巻続刊

 

 

いじめられっ子だった佐藤十兵衛は、古武術富田流の入江文学に師事し強力な技を身につける。ヤクザや元プロ格闘家、同世代の天才空手選手を相手に喧嘩を繰り広げ、勝利し続ける十兵衛だったが、そんな時、「陰陽トーナメント」が開催される。16名の出場者は現役横綱や五輪メダリストなど錚々たるメンバーばかりだった。続編として「喧嘩稼業」が続刊中。

 

 

リアル系

「刃牙」や「ケンガンアシュラ」と同じく、最終的にトーナメント系になる。出場メンバーも曲者揃いで猛者ばかりだが、あくまで現実……っぽい範囲内に絞っているのが良い。戦い方も「なんか知らんけど謎のスーパーパンチで勝った!」みたいなものはなく、理屈が用意されている秘奥義や、狡さ、卑怯さで勝利したりするのも好感度が高い。

もともとギャグ漫画家なのでお笑いの要素もあるが(そしてそれが邪魔な時もあるが)、時には戦う者の心がアツくて泣けることも。

 

 

 

 

その他

というわけで今回はおすすめの格闘マンガをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

最後に、スペースの都合で惜しくも紹介できなかった7作品と、その簡単な感想をもって、締めに代えさせていただきます。

 

上記おすすめ11作品と併せて、すべておもしろいものばかりなので、今週の三連休中にでも買って読んでみてくださいね! 格闘マンガってまとめて読んだほうがおもしろいから。

 

 

極厚版『軍鶏』 巻之壱 (1~3巻相当) (イブニングコミックス)原作:橋本以蔵原作|作画:たなか亜希夫

絵もセンス良いし、ストーリーもおもしろいし、主人公かっこいい。途中までほんと最高のマンガだった。

 

高校鉄拳伝タフ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)猿渡哲也

灘新陰流暗殺拳の使い手である高校生の格闘物語。絵がうますぎるせいか、グラップリングがメインのせいか、格闘の展開がややもったり。

 

修羅の門(1) (月刊少年マガジンコミックス)川原正敏

陸奥圓明流の継承者・陸奥九十九が主人公。あまり重さを感じない絵柄で、かなり好みが分かれると思う。

 

 

空手小公子 小日向海流(1) (ヤングマガジンコミックス)馬場康誌

ほぼ無理やり空手部に入部させられた主人公が、少しずつ空手を好きになり成長していくストーリー。突出したものはないけど、地味に読める。

 

「柔道部物語」小林まこと

中学の頃は吹奏楽部だった主人公が、高校で柔道部に入りいずれ全国に名を轟かせる。良くも悪くもすごく「部活感」がリアル

 

天上天下 モノクロ版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)大暮維人
途中から気とかビームとか術式とかブッ放し合いする妖怪退治マンガになって、格闘マンガではなくなった。俵文七はかっこいい。

 

「凛ちゃん奮闘記」ヤベクレよね

無料で読める新都社のWEBマンガ。独特の不思議な空気とキャラクター。「鉄風」と「エアマスター」を足して2で割った感じ。

 

 

 

以上です

 

(おわり)