映画鑑賞が趣味なので、3月前半に「良い」と思った映画をご紹介させていただきます

 

 

 

 

 

■ロマンティックじゃない?(2019・アメリカ)

 

【あらすじ】

おデブちゃんナタリーはラブコメ映画の嫌なとこを3時間ぐらい語れるほど恋愛に否定的で誰にも心を開かなかったが、ある日強盗ともみくちゃになった時に頭を打ち気絶。目が覚めたら世界はラブコメ映画みたいになっていた!綺麗な街と自宅、ゲイの親友、ライバルの同僚、突然歌い出す人々、そしてイケメンとの運命的な出会い…!こんな世界イヤ〜!な話

 

この監督の前作である、ホラー映画の中に入っちゃう「ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ」が世界最高に面白くて、新作はラブコメ映画みたいな世界に行くって、そりゃあ見るしかないでしょう!日本公開あるかな〜と思ってたらいきなりネトフリオリジナル映画として入ってきてハッピー。そして、案の定面白すぎる!!!!!

 

今作でもラブコメ映画のあるあるをメタ的に仕込みながら「ラブコメ嫌いがラブコメ世界の中でラブコメみたいな展開にあえて乗っかる」という流れがミソで、ラブコメ世界の中のストーリーは全ての定石が詰まった何のひねりの無いものなのに、一歩引いた目線で見ることで「あ〜あるある!化粧バッチリで朝起きるとかある〜!自分を全肯定してくれるゲイの親友とか、セックスは全部カットして朝にワープしちゃうとか、全部みたことある〜!」と全てのシーンが笑いに昇華される!ここがスゴイ!!

 

その中で自分のコンプレックスを受け入れて克服していく流れもベタながら本当に完璧で、誰もが心から楽しめるエンタメ映画に仕上がっていました

 

 

 

 

 

 

■マウス・オブ・マッドネス(1994・アメリカ)

 

【あらすじ】

保険調査員トレントは失踪した人気作家サター・ケーンを捜索して欲しいという依頼を受ける。彼の著作から地図に存在しないホブの町にいるのではと仮説を立てリンダとともに向かうが、次々と不気味で奇怪なことがおこり、次第に正気を失っていく。果たしてサター・ケーンは見つかるのか?この怪奇現象の正体は?な話

 

オモコロ編集長原宿が「一番DAISUKI」と推していた、ジョン・カーペンター監督のホラー。いや〜怖い!めちゃめちゃ怖かった!20年以上前のやつなのに、そんなことを感じさせないほどの圧倒的インパクト!ホブの町でトレントが体験する正気を失うような超常現象は数え切れないほど起こるんだけど、そのどれもが本当に発狂した奴が見る夢みたいな論理や常識を超えたヤバさがあって背筋がずっと冷える思いで見てました。文字で説明しても一切分からないので実際にその目で見た方がいいですね

 

 

 

 

 

 

■スパイダーマン:スパイダーバース(2018・アメリカ)

 

【あらすじ】

高校生マイルスはある日特殊なクモに噛まれてスパイダーマンとしての才能を開花させる。しかし本家スパイダーマンが敵と戦ってる間に次元に歪みが発生し、さらに本家が死亡…。世界中が悲しんでいるそのさなか、マイルスの前に別の世界線からやって来たもうひとりのスパイダーマンが現れたことで、マイルスの運命は動き出す…!

 

俺がとやかく言うまでもなく、あまりにも、あまりにも、あまりにも最高過ぎる……、ありがとう…スパイダーマン…、ありがとう、スタン・リー…これほどまでに最高のキャラクターを生み出してくれて…、そしてありがとう、スタン・リーの両親…スパイダーマンという最高のキャラクターを創造する偉人を産んでくれて…

 

ストーリー、キャラクター、演出、メッセージ、全てが世界最高の水準、スパイダーマンが初めて「一人じゃないこと」を知った記念碑的映画…。このレビュー見たら、今すぐチケット予約した方がいい…今日予定があれば、明日…。明日予定があれば、直近で2時間あくタイミングで。絶対に絶対に絶対に見た方がいい…こんな最高な体験は無いから…

 

 

 

 

 

 

■海底47m(2017・アメリカ)

 

【あらすじ】

リサとケイトの仲良し姉妹はメキシコ旅行を満喫中。そこで出会った男にそそのかされて「シャークケージダイビング」に興味を持つ。鉄製のケージの中に入って海に潜りサメが寄ってきてこわ楽しい〜というアクティビティだが、案の定ケージを吊ってたウィンチがプチーン!47mの海底一直線ドーン!!空気無し!光無し!サメだらけ!まさに絶望!な話

 

実に分かりやすいワンシチュエーションもののスリラー。ケージに閉じ込められたまま海底に突き落とされて以降1時間近く一切場面が変わることなく海底で展開していくのはなかなか思い切ってたけどかなりの閉塞感と不安感に満たされて良い出来でしたね。着々と減る空気、自由度の効かない水中、狭い視界、来ないレスキュー、非力な姉妹、血の匂いを嗅ぎつけたサメ、絶望的要素が多すぎる!登場人物が二人ということもあってか、血が出まくってるのにサメが勿体ぶってたなってのはあったけど、予想とタイミングを外して迫り来る動きはなかなか巧みでした。最後の畳み掛けもなかなか凝ってて最後まで楽しめる!

 

姉妹は文字通りパニクりすぎてギャーギャー騒いだり、発煙筒を落とす、水中銃の暴発で怪我する、遠くにあるライトを拾ったら帰り道が分からなくなるなどうっかりミスの連発でなかなかストレスのたまる展開が多かったけど、実際にこんな最悪な状況に陥ったらスマートな行動なんか出来るわけないよな〜というリアリティを感じました。ここで無傷ですぐ戻ってこれるのはジェイソン・ステイサムとドウェイン・ジョンソンぐらいだな…

 

 

 

 

 

 

■The Witch/魔女(2018・韓国)

 

【あらすじ】

特殊な施設から脱走したショックで記憶喪失になり、気を失ってるところをク夫婦に助けられた少女ジャユンはそのままク家の世話になり10年。家畜の世話に家事に大忙しだったが、大金を手にするためにスター発掘番組に出演し美声+ある手品を披露したところ一躍有名に!しかし謎の組織に目をつけられてしまう…果たしてジャユンは何者なのか…?な話

 

twitterでこの作品の存在を知り、主演キム・ダミさんの素朴ながらキュートなご尊顔が気になって見てみました。ポスタービジュアルとそこに書かれたコピーからもお察しできるように、な、な、な、ナメてた奴が最強の戦士だったという一番熱いパターンーーー!!!!!!最高〜〜!!気持ちいい〜〜!おもろ〜!!THIS IS OMORO EIGA〜〜!!!ジョン・ウィック〜!ロバート・マッコール〜(イコライザー)!ブライアン・ミルズ〜(96時間)!そしてク・ジャユン〜!と言わざるを得ない楽しいやつでした

 

序盤はジャユンと彼女を取り巻く友達、家族との触れ合いをじっくり丁寧に描いて、謎の組織が徐々に近づいてくるところでテンションを少しずつ高めていき、緊張が最大限に高まった開始1時間07分、全てが爆発する!!!!ここの覚醒があまりにも最高過ぎて何回もループして見ちゃいました。そこから小柄な少女が信じられないパワーでバッタバッタと痛快になぎ倒していくその姿はまさに韓国版アリータバトルエンジェル!!ストーリーや設定はまあ無茶苦茶で非現実的すぎるけど、細かいことは気にせずに楽しむとよいですね。主演のキム・ダミさんが列車の中でゆで卵を頬張りまくるシーン、めちゃめちゃカワイイです

 

 

 

 

 

 

■後半も書きます

月2回お届け予定で、3月後半にも書きます

 

※Filmarksで書いたレビューに微調整を加えて書いています。更新頻度はこちらのほうが多いし早いので、合わせてフォローしてみてください

 

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