映画鑑賞が趣味なので、7月後半に「良い」と思った映画をご紹介させていただきます。
■ジョン・ウィック:パラベラム(2019・アメリカ)
【あらすじ】
前回、殺しが厳禁とされているコンチネンタルホテル内でイタリアンマフィアのボス・サンティーノをぶち殺したジョン・ウィックは殺し屋組合から追放され多額の懸賞金をかけられた挙句、世界中の殺し屋から狙われることになってしまった。果たして「バーバヤーガ(闇の男)」と呼ばれ恐れられたジョン・ウィックに、平穏な日々は訪れるのだろうか?な話
映画を愛し、映画に愛されているので昨夜の試写会にお呼ばれしました。いつもありがとう…。単刀直入に言って、「最高の高」としか言いようがありませんでした。ワーー!最高〜!気持ちいい〜!!ジョン〜〜!!もっと殺して〜!!!こっちも殺して〜!!と大歓喜でした。いや、どう我慢してもこうなるよな!
さて、「チャプター2」のマジの直後から始まる予習必須な今作は、殺し屋組合からも追放されてしまい後ろ盾が全くなく、味方はかわいい犬だけ…というさらに絶望的に追い込まれた状況からのスタート。それなのにやっぱりめちゃめちゃ強い!!前作を上回るやばい銃撃戦にナイフや様々な道具を駆使した肉弾戦(場内で笑いが起きるぐらい強い!)、さらに過去シリーズにはなかった新しい要素を数々加えた圧倒的なアクションと大殺戮は見ていて本当にアガらざるを得ないクオリティ!「こういうの見たかった!」と言いたくなるような熱い展開もあって、胸がいっぱいでしたね…うっうっ…。さらにパワーアップしたこのシリーズ、マジで必見です。Netflixに過去2作あるからシッカリ予習してから見ようね!!
■ポラロイド(2018・アメリカ)
【あらすじ】
地味で根暗な写真少女バードはアンティーク店で古いポラロイドカメラを入手する。しかしそのカメラで撮った人は順番に殺されるという謎の呪いに縛られていた!バードはそんなことを知らずに参加したアメリカのベタなホームパーティーで4人の男女を撮ってあげたが運の尽き。次第に一人、また一人と死んでしまう!果たしてこの呪いを解くことはできるのか?な話
「写真に写った人から順番に死ぬ」という超超超ベタなストーリーラインながら、個人的な思いとしてはホラー映画の定石の全てが詰まりつつそのどれもが高いクオリティでたたみかけて来てくれて、さらになかなかひねりを効かせたシナリオと、まさに「最先端のホラーの教科書」って感じでめちゃ満足しました。
ビックリ音でビビらす(こういうベタなタイプのホラーはビビらせてくれていい)、闇でビビらす、光でもビビらす、タイミングでビビらす、ガッカリしないお化けのビジュアル&登場でビビらす、呪われたカメラの真相をあえてどっちか分からないようにぼやかして深みを出す、「キュィィーーーン」という無機質なポラロイドの放つ音も不気味、登場人物がみんなそこまでバカな行動をとらない、など、痒いところに手が届いて不審な点がほぼ無いのもポイント高いです!お化けも最強無敵ではなくちゃんと理にかなった弱点があって、それを推理して解き明かしていく理詰めの展開もグッド。普通ながらオススメです
■ビジョン(2015・インド)
【あらすじ】
映画好きのヴィジェイは、街の皆から好かれ家族を大切にする勤勉で好感度が爆高な満点パパ。ある日、妻と娘が下痢バカ人間に弱みを握られ脅されてしまうが、娘がその男を正当防衛的にぶち殺してしまう。家族の幸せを守ることを第一に考えるヴィジェイは、その死体を埋め、車を処分し、完璧なアリバイを構築する。しかし殺した男の母親は警察長官だった…!果たしてどうなる?な話
ネトフリにあるインド映画。歌無し、踊り無し、笑い無し、マジのサスペンス。見てみますか…と思ったら2時間40分もあって、「長(ちょう)!!」て叫んで以来なかなか踏み込めなかったんですが、意を決して飛び込んだらめちゃめちゃおもろい!2時間40分もあったか??すごい!!となりました。いや〜満足満足!
殺してもいいほどの外道とはいえ人を殺してしまった家族を守るために奮闘するヴィジェイの計略がめちゃめちゃ用意周到で計画的で、綱渡りの危険性はありつつも警察をどんどん出し抜いて行く様はかなりスカっとしましたね。タイトルにもなってる「ビジョン(視覚)」を利用したトリックも見てるこっちですら「あら?辻褄合わなくね?」とミスリードさせてしまう推理パートは実に痛快!!ここまで加害者に肩入れしてしまうのは久々だったな〜。テンポも良く緊張感が途切れず、最後までヴィジェイ家族ガンバレ〜!!と2時間40分応援し続けてしまいました。日本だったら多分バレそうな気がするけど、インドというお国柄やらヴィジェイ家に感情移入しまくるあまり細かいところは気になりませんで、それでいてかなりおもろいのでオススメです。
■フォーリング・ダウン(1993・アメリカ)
【あらすじ】
工事により渋滞が発生した車の中で延々と待たされる男。周りには騒ぎ立てるスクールバス、電話で怒鳴る男、鳴り止まぬクラクション。車内には虫がまとわりつき、不快な蒸し暑さが支配する。次第にイライラが募った時、突然プツン…とキレてしまい、車を放置して出て行ってしまった。完全に狂った男は寄り付く者全てにキレまくり、暴走する!!!一体何故…!?!?な話
マイケル・ダグラスがめちゃめちゃにキレまくる話。90年代が存分に堪能できるし、大味で無茶苦茶なストーリーも愛せる良さがありました。個人商店を荒らす!不良を殴る!バーガー屋でゴネる(←このシーンが最高に面白い)!速攻で逮捕されるレベルで大暴れしてるのに完全にスルーされて突き進む!キレて暴れるごとに何故か武器もレベルアップしていって凶悪なわらしべ長者な感じで演出も派手になってくのも素晴らしい!こうして読むと一見コメディだけど、マイケル・ダグラスが放つギラついた「ホンマモンの狂人の目」のおかげでスリラー&パニック度合いも高まって凄まじかったな〜
と思いきや中盤から少しずつ狂っていった背景が明かされていって、そのバランス感覚も興味深く、マイケル・ダグラスに不思議と共感してしまう点もあるのもグッドポイント。キレたって何も良い事なんかない、という割と当たり前の教訓を再認識しましたね。t
■モンスター・フェスティバル(2018・アメリカ)
【あらすじ】
ホラー映画の祭典「ブラッドフェス」がやって来る!ピエロゾーン、ゾンビゾーン等、広大な敷地で恐怖を楽しむフェスで、ホラー映画オタク、しっかり者の女、太っちょゲーマー童貞が参加するのだが、主催者が狂人で会場を閉め切って本物の殺人鬼が投入され、大殺戮が始まってしまった!やばい!ホラー映画の知識を総動員して、この地獄のフェスから生き残れ!な話
ホラー映画の祭典にマジのモンスターが投入されて大パニックになって、ホラー映画の知識を使って生き抜くというスプラッターコメディで、このプロットはやはり「ゾンビランド」や「キャビン」が思い出されますね。でもこっちもかなりハチャメチャでおもろい!ブタの仮面を被ったチェンソーの殺人鬼、ゾンビ、ピエロ、女吸血鬼、貞子、悪魔シスター、SAWのデスゲーム、そしてオリジナルの殺人鬼「樹木医」などなど、ホラー映画を彩ってきた様々なモンスターがスマブラみたいに暴れ回る展開はまさにホラーの祭典って感じで最高!勢いと血しぶきで細かいことを全て吹き飛ばす豪胆の脚本も見てて潔くて気持ちいい!コメディ&スプラッター、王道&裏切りのバランス感覚がいいんですよね
パニックを通して、かつてホラー映画みたいなシチュエーションで母を亡くした主人公が強く成長してくのも最後まで分かりやすいし、過去にお母さんが言った「(ホラー映画が好きなのは)いけないことだから」っていう答えも良さがある…。そんな感じでホラーとコメディの全てを詰め込んでくれているのでオススメです。トムホ版スパイダーマンの親友ネッド役の人が、ほぼ同じ役で主人公の親友を演じてるのもめちゃめちゃ良いです
■輸入盤
■来月からnoteでまとめる気配
月2回お届け予定でしたが、近々ブロスの様子が変わる噂があるので、今後は個人のnoteにまとめるかもしれません。まとめないかもしれません。Filmarksで書いたレビューに微調整を加えて書いています。更新頻度はこちらのほうが多いし早いので、合わせてフォローしてみてください