こんにちは、ライターのギャラクシーです。所用で鹿児島県に来ています。

写真は宙に浮いたザビエル像がある、祇園之洲公園というところ。まるでザビエルがスタンドになったかのような写真が撮れるので、おすすめのスポットです。

 

今回は数日間 鹿児島に滞在したんですが、ひとつ憂慮すべき問題があったので報告してもいいでしょうか?

 

それは……

 

 

 

道の駅とかスーパーで、鹿児島っぽい食べ物ないかなー?と探してたんですが、そこら中……もち!モチ!MOCHI! もち米を使ったお菓子ばっかり!!!

 

近くにいたお婆ちゃんに聞いてみたところ、「こういうのは、家でお母さんが作ってくれる故郷の味よ、私も得意よ」とのことだったので、子供の頃からもち米ばっかり食べてるんでしょうか、鹿児島県民は。

 

 

(左)あくまき:160円、(中)いこもち:130円、(右)べったい菓子:390円

 

というわけで、知らないお婆ちゃんに言われるまま、おすすめのもち菓子を買ってみました。

ちなみに賞味期限は、あくまき6日、いこもち当日中、べったい菓子当日中、だったので、おみやげには不向きかもしれません。

 

 

 

茶色いテーブルの上に茶色いトレーを置いて、茶色いお菓子を載せるという、田舎の地獄みたいな光景になってしまいましたが……どうでしょう? 見た目はおいしそうですね。

 

では、さっそく食べてみましょう!

 

 

あくまき

 

竹の皮に包まれたこの茶色い物体は、もち米を灰汁(あく)で炊いたもの。……なんでそんなことするの?

 

デュルンッとした質感で、触るとネチャネチャ指にくっつきます。そして、まだ食べてないのに、「たぶん苦い」ということがわかる独特のニオイ。実際、指についたものを舐めてみたんですが、苦くてこのままでは食べられません。

 

 

 

というわけで、普通はきな粉をまぶして食べるそうです(なら灰汁なんかで炊かなければいいのに)

 

 

さて、お味の方は……?

 

 

 

 

うまい。なぜ? いやマジで、なぜ!? さっきまでネチャネチャで苦くてグロい物質だったのに、きな粉をかけた途端、美味菓子に転生した!

きな粉によって外側はうっすら甘く、中はホロ苦いコクがあって、深~い味世界を構築しています。

食感的には葛餅と団子の中間くらいかな? トロッとモチモチしてておいしい!

 

※なお、調べてみると灰汁には腐敗を遅らせる働きがあるらしく、西郷隆盛なんかも、『あくまき』を携えて戦いに挑んだりしていたようです。ちゃんと意味があるんですね。

 

 

いこもち

 

普通のお餅にしか見えませんが、『いこもち』は、もち米とうるち米をいって粉にし、砂糖みつと合わせて練ったものだそうです。

 

 

 

餅よりは伸びないですね。五平餅みたいな感じかしら?

味はどうなんでしょうか。

 

 

さっそく食べてみましょう!

 

 

 

 

悪くはないんですが、直前にホロ苦いあくもちを食べたせいか、甘さがクドく感じました。甘さレベルでいうと、『すあま』くらいです。お茶はかなり濃いもののほうが合うでしょうね。

ちなみに、嫁は「これが一番、初見でも食べられる」とのことで一番おいしいという評価でした。

 

 

べったい菓子

 

蒸しパンみたいな感じですが、小麦粉にもち粉を加えて蒸し上げてる……らしいです。僕にこれをおすすめしてくれた婆ちゃんがそう言ってました。ネットにもあまり情報がないみたいなので、鹿児島でもマイナーなお菓子なのかな?

 

ひとつ言えるのは、想像してる5倍は重い、ということです。これ一個でレンガくらいの重さがあります。マジです。

 

 

 

まさに蒸しパン。

が、超重量であることからわかるとおり、水分を含んでしっとりしてますね。

 

 

味は……?

 

 

 

 

おいしい~!

味も食感も蒸しパンですね。そして蒸しパンよりモッチモチ! ズシッとくる重量感が、本当にお餅を食べているかのようです。

そして結構甘いです。そもそも、あんこともち粉を混ぜて蒸しているらしく、さらに黒砂糖の甘さも加わっているので、パンというより、やはりお菓子、ですね。

 

これに関してはお茶ではなく、キンキンに冷えた牛乳で流し込むスタイルが最高です。

 

 

まとめ

 

というわけで今回は鹿児島のもち菓子をご紹介しました。

 

これに限らず、鹿児島はもちを使ったお菓子がマジでたくさんあるので、旅行で訪れた際には是非食べてみてください。

個人的には、『あくまき』が、他にはない独特の味だったので、他府県の人にはおすすめかなぁ、と思いました。

 

 

(おわり)