最近よく聞いている曲(アルバム)です。
先月サボっていたので2ヶ月分やります。
sora tob sakana – “/New Stranger”
オルタナティブロックバンド「ハイスイノナサ」の照井 順政が音楽プロデューサーを務めるアイドルsora tob sakanaのメジャー1stシングル。
この曲はアニメ「ハイスコアガール」のOPなんですが、ゴリゴリのテクニックを使った楽曲にちゃんとアニソンらしさも取り入れているので、アニソンたらしめる何かの骨組みが浮かび上がって不思議な感覚になります。
こんなかっこいいイントロが今までアニメで流れたことがあっただろうか….
mathew lee cothran – “my first love mends my final days”
Coma Cinema,Elvis DepressedlyのフロントマンであるMathew Lee Cothranのソロ新作。
郊外の寂れた街が似合う全8曲のローファイポップ。
Ghostlight – “Loss of Memory(tomorrow)”
シューゲイザー/ドリーム・ポップバンドGhostlightのリミックス集。
インドネシアのレーベルからカセットが出ます。(ジャケかわいい)
Upcoming Gerpfast Kolektif releases, coming from Kyoto (Japan) with electrogaze-dreampop, @ghostlight_jp will take you to the deep of their dream world. This album will be available in September, on limited cassette! pic.twitter.com/PmnyuLJNrw
— Gerpfast & G-Raw Tape Division (@gerpfastDIY) 2018年9月4日
・・・・・・・・・(dots tokyo) – “いくつかの夜、いくつかのさよなら”
決まったグループ名もメンバー名も無いアイドルグループ「・・・・・・・・・」の新曲。
シューゲイザーサウンドに女の子の声の組み合わせって何でこんなに涙腺を刺激するのでしょうか。
tofubeats – “RUN”
10月3日に発売されるアルバム「RUN」より先行配信された新曲。
1分54秒という短い曲の中に現在/過去/未来が全て詰まっています。
誰しもが通り過ぎてしまうような感情を言葉にするセンスに脱帽します。
tofubeats – “RIVER”
同じく新アルバムからのシングルカット曲。
映画「寝ても覚めても」の主題歌となっている本曲は、今までに無かったラブソング。
“君と僕”の歌はありましたが、二人の関係性から一つ外側へとスライドして新たな一面を見ることができます。
新しいアルバムが本当に楽しみです。
Tsudio Studio – Port Island
Naoki TsujiのソロプロジェクトTsudio Studioが日本のVaporwaveを起点とした電子音楽レーベルLocal Visionからリリース。
架空の神戸をテーマに描かれる心地の良いシンセサウンドとローファイなボーカルが、港町神戸を散歩している気分にさせてくれます。(行ったことないですが)
Crystal Cola – “L8 NITE TV”
同じくLocal Visionからリリースされた謎のアーティストCrystal Colaのテレビをテーマにした新作。
L8 NITE TVは、テレビで眠りについたときや、夜遅くに夢のように感じる時に目を覚ますときの気持ちを捉えようとするアルバムです。 Crystal Colaで今夜の機能プログラミングを楽しんでください。
楽曲ページにある(Vaporwaveぽさを感じる)文章から感じ取れるのは、テレビをつけっぱなしにして寝てしまい深夜に目覚めたあの瞬間。アンビエントな映像と天気予報、そして放送終了の映像。
そんな瞬間を切り取って、テレビの音声と自分の存在する空間がだんだんと曖昧になって混ざっていくような音楽です。
lucid beach85′ – “ロマンチックな旅”
いつかロマンチックな旅に出るときはこれを流そうと思います。
SAYOHIMEBOU – “CRYSTALあいまい”
パソコンが壊れたかと思ったらSAYOHIMEBOUの新作でした。
もうこの世に存在する全ての音がSAYOHIMEBOUに吸収されているんじゃないかと思うくらいかっこいい。
tipToe. – “ナイトウォーク”
ふとしたきっかけで知ったtip Toe.という6人組のアイドルグループ。
新EP「thirdShoes.」があまりに良く、その中でもメンバーの都塚寧々が作詞したポエトリーリーディング楽曲『砂糖の夜に』から、このEPのメイン曲といっても過言ではないシンプルな構造ながらも展開で泣かせてくる『ナイトウォーク』への流れの素晴らしさに衝撃を受けました。
tip Toe.は2016年に結成された6人組(結成当初は4人)のアイドルグループ。
楽曲は思春期特有の葛藤や悩みをギターポップ/エモ/チップチューンに乗せて歌っていて、「明るさ」「甘酸っぱさ」を感じるものでした。
しかし今作は「夜」をテーマにしており、詩も楽曲も”学校”という世界での甘酸っぱい青春ではなく、放課後”一人の少女”としての事象が描かれています。
音楽プロデューサーである本間翔太氏は自身のブログで今作について
でも青春ってそれだけじゃないと思っていて。憂鬱なこと、うまくいかないこと、他人には言えないこと。僕はそれを無視したくありませんでした。例えば、学校で友達と一緒にいる時は楽しいのに、夕方みんなと別れて家で一人になると色々なことを憂いてしまう。でも朝になればまた友達と会ってそれなりに笑って過ごせる。昨日何に悩んでいたのかすら忘れてしまう。そんな一人の時間を、夜を、描きたくなりました。
と書いているのですが、その中でも””それなりに笑って過ごせる””っていう表現にとてもtip Toe.らしさを感じました。
僕は”それなり”ってすごい大事なことだな思います。最高でもないし最悪でもない「それなりな気分」でいたり、「それなりな生活」をおくったり「それなりな出来事」があったりすることで、いつか訪れるであろう最高や最悪に一喜一憂できるからです。
メインカルチャーで輝くアイドルの曲ってそれなりな感情よりも明暗がはっきりしている感情を歌う曲が多いと思っていて、たとえば夜というテーマの曲がと急に「はい、今から夜ですよ」「はい!もう朝です」みたいに言われてその間の時間をあまり感じることができないんです。(だいたい最後急に夜が明けて終わるし…)
でもtip Toe.の楽曲には明暗がはっきりしない曖昧な部分(感情)をちゃんと表現しているんです。
例えば『ハッピーフレーバー』という曲のAメロ部分に
どんな瞬間が一番幸せ?
今? 未来? ちょっとわかんないや。。
という歌詞があって、ありきたりな希望として今こそが幸せだと言い切らずに、ほぼ地声かつダウナーなテンションで「ちょっとわかんないや。。」と歌っていたり(この部分が本当に良い)
ライブでは毎回最後に歌われている名曲『夢日和』では
あたし、幸せだっていいかもね?
勇気を出せば進み出せる!
…ような、そんな気がした。
そんな、あたしの気持ち。
といったようにやはり歌詞がどこか言い切らないんです。
そんなtip Toe.の「はっきりしなさ=それなりな気持ち」を歌う部分がとても好きです。
また、Tip Toe.の楽曲は耳に入ってスッと抜けていく音色ではなく、すこし歪さが残っているように思います(ミックスが歌手をメインにしたポップス的なものではなく、エモーショナルな部分を重視するバンド的なもの)。ジャンルこそ様々なものがありますが、芯がブレることなく世界観をしっかりと作っていて楽曲へのこだわりのすごさを感じます。
そしてメンバーの歌唱を含め完成しきっていない(もちろんいい意味です)からこそ浮かび上がる粗さが、どこか儚げな光景となって自分に足りない部分を能動的に映し出してくれるからこそtip Toe.の曲は心に残るんだなと思います。
とにかく新EP「thirdShoes.」は1枚の作品としてとても完成度が高いし、特に『砂糖の夜に』から『ナイトウォーク』の流れは素晴らしいので、アイドルだからとかそういうの抜きで聴いてほしいです。
ここの自販機にしかないと思っていたジュースは
わりとどこにでもあった
自分のものなんて初めから一つもなかった
よくある台詞を思い出す
本当はどうでもいいんだけど。
tip Toe. -砂糖の夜に
大嫌いで愛おしい 解けなくて煩わしい
離れたくて離れない 曖昧で曖昧なのさ
tip Toe. – ナイトウォーク
\(^o^)/ – “IKEA HOME FURNISHING LINER”
\(^o^)/
Snail’s House – “最後の夏が終わる前に (before the last summer ends)”
kawaii Future Bassのジャンルで海外人気も高いSnail’s Houseの新作より。
ポストクラシカルなサウンドは夏の終わりにぴったりです。
lulu + Mikeneko Homeless – “海に行きたい”
Anthemとマルチネレコーズのコラボで発売されたluluと三毛猫ホームレスの10インチより。
夏っていいよね。夏。でもこれを聴いたらもっとよくなると思います。