みなさん、巷で”飲む香水”と呼ばれて流行っているお酒「クラフトジン」、飲んでますか??
私は以前、ジン専門のバーに取材したことがあり、そのときから少量生産のクラフトジンに興味を持ち始めて、お店でジントニックやマティーニを注文するように。
「お店で飲むのもいいけど自分でも何か買ってみたい!」
と思っていたんですけど、私はお酒の知識がぼんやりしている「にわか」。なのでどれから始めたらいいのか見当もつかないため、詳しい人に聞きに行ってみました。
クラフトジンを買いに行こう
クラフトジンを買いに、銀座にあるリカーマウンテン銀座777さんへお邪魔してきました。
今回、私たちにクラフトジンを紹介してくださるのは、リカーマウンテン銀座777・店長の新美さんです。
200種類以上のクラフトジンが並ぶ棚。
リカーマウンテン銀座777さんでは、お酒を有料で試飲することができます。
じっくり選べて最高ですが、試飲しすぎて酩酊しないように気をつけたいですね。
新美さんオススメのクラフトジンと「瓶がカッコいい」という理由だけで手に取ったこの4種類のクラフトジンから、試飲していこうと思います。
ここからジュニパーベリーという果実が死ぬほど登場するのですが、ジュニパーベリーとはジンの香り付けに使われているセイヨウネズの実のこと。
ジンは何で蒸留してもよい自由なお酒ですが、ジュニパーベリーを入れることだけが絶対的なルールだそうです。
※ここからはお酒にわかが、少ないボキャブラリーで感想を言います。
ヘルノ オールドトム ジン
最初に試飲したのは「ヘルノ オールドトム ジン」。こちらは、初心者にもオススメのクラフトジンだそう。
猫ちゃんの可愛らしいボトルですが、2年連続世界1位に選ばれている、クラフトジン世界の覇者なんだとか。
砂糖が入っていて甘いので、ストレートやロックで楽しむのが良いらしいです。
「ひょ!」
ふんわり甘いのに去り際に突如カッとくるパンチ力があって美味しい!
クラフトジンを飲み慣れていなくても、美味しいと感じることができました。
これが世界の味……。
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コーヴァル ドライ・ジン
次に試したのは、「コーヴァル ドライ・ジン」という大都会シカゴから来たクラフトジンです。
瓶のデザインかがもうアーバン感を隠しきれていませんね。
すっごくいい香りです。本当にお花みたい。本当に口へ入れてもいいのかな…。
試飲して自我を失う懸念があったので、お酒好きな会社の上司 原宿さんとマンスーンさんも一緒に試飲しにきてもらいました。
原宿さんがコーヴァルを試飲してみたいと選んだのですが、飲んだ瞬間「お部屋だ!」と言い切っていました。
ジンの香りはかなり個性的なので「いい!」と思ったときにいつも食べ物の味を表現する言葉が駆使できない複雑さがあります。
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バーサズ リベンジ ジン
お次はちょっと変わり種のクラフトジンでアイルランドからやって来た「バーサズ リベンジ ジン」。
お酒なのに牛のラベル??と思ったのですが、このジンは、ホエイから作られているそう。
ホエイとは、牛乳から脂肪と固形のタンパク質を取ったあとに残る液体……つまりヨーグルトの上に溜まっているお水のところです。
ホエイってプロテインになるためにあると思ってたけど、お酒にもなってたんだ。
「あはは! 味と香りの情報量が多くて脳が混乱する!」
他のジンとくらべると、最初はほんのり優しい味のように感じるのですが、突然スパイシーさが洪水のように押し寄せます。
あまりのスパイシーさに、途中からカレー屋さんの味だと感じました。摩訶不思議でおもしろい風味。
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乳清を使って造った珍しいジン バーサズ リベンジ ジン 700ml
フォレストジン アールグレイ
「フォレストジン アールグレイ」という完全に瓶がカッコイイという衝動で選んだクラフトジンを試飲しました。
紅茶の香りがするクラフトジンです。(色も紅茶みたいでした)
これはアールグレーの葉っぱをジンに漬け込んでいるため、香りが強いとのことです。
それを聞いたとき、イギリスの情報をほぼ持っていないのに、イギリスっぽいな!と思っていました。
手書きで番号が書いてある。
イギリスの森のなかで、お父さんお母さんと小さい娘さんの家族3人で生産しているクラフトジンらしいです。いい……。
「……夢みたいな味」
なんて言うのが正解かわからないのですが言わせて下さい。
めっちゃ良い。
紅茶の香りのあとに花が口の中で乱れ咲く、そんな味です。
これはトニックで割らずに、ストレートで飲むのが吉とのこと。
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なんとまだまだ試飲は続きます。
made in japanのクラフトジン
海外のクラフトジンをめいいっぱい試飲しましたが、ジャパニーズクラフトジンもあるとお聞きしたので、そちらも試飲。
まさひろオキナワジン(沖縄)
まずは、まさひろ酒造が作った沖縄初のジャパニーズクラフトジン「まさひろ オキナワジン」。
このまさひろオキナワジンにはジュニパーベリーの他に、ゴーヤやシークヮーサーなどの沖縄らしい素材が使用されているそう。
「あ~~~なんかこれ知ってる」
「あ、泡盛だこれ」
ジュニパーベリーの香りもしっかりするのですが、泡盛の存在感がしっかりあるので「華やかな泡盛」「凝縮された沖縄」そんな感想を持ちました。
この日試したどのクラフトジンより爆発的な突破力があり、全員ほろ酔い状態に。
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クラフトジン まさひろ オキナワジン レシピ01 47度 [ ジン 700ml ]
9148#0101(北海道)
お次は、沖縄の真逆北海道は紅櫻蒸留所からやって来たクラフトジン「9148#0101」を試飲しました。
フレイバーはジュニパーベリーやフルーツの他に北海道産の「日高昆布」「干し椎茸」「切干大根」が入っているそう。
これ、煮物のメンツじゃないの?
「味のレイヤーが多いですね」
最初に風味豊かなお味噌汁のような香りが来るんですけど、すぐにクラフトジンっぽいお花のような香りが広がる…。
このお出汁っぽい香りが華やかさを強調していて、シナジーが生まれています。
果物とお出汁、絶対調和できないと思っていたんですけど、クラフトジンの寛容さに恐れ入りました。
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桜尾(広島)
最後は、広島県は中国醸造の「桜尾リミテッド」です。
こちらは、新美さんオススメのジャパニーズクラフトジンなのですが、原料に牡蠣の殻が使用されているそう。
牡蠣も含め、他の素材(ジュニパーベリーやシソ、桜やレモン……etc)も全部広島県産のものを使っているんだとか。
お、お酒に牡蠣!?
いくらクラフトジンが寛容なお酒だとしても、貝類は流石に不協和音奏でちゃうんじゃ……。
「あ……」
「海だ」
牡蠣のミネラル感が醸し出す風味なのか、海を感じずにはいられませんでした。
飲んだときになんていうか母にふんわり抱きしめてもらったときのような優しい味でした。
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桜尾 ジン リミテッド SAKURAO GIN LIMITED
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SAKURAO GIN LIMITED [ ジン 700ml ] [ギフトBox入り]
数種類のクラフトジンを試飲させていただいたのですが、その中でも最後に飲んだ桜尾リミテッドの「優しさと海感」に惚れたので購入することにしました。
これが私のファーストクラフトジン……。
クラフトジンに合うおつまみ
クラフトジンに合うおつまみを新美さんに聞いてみたところ、ドライフルーツで柑橘系のピール(オレンジピールとかライムピール)がオススメとのこと。
また、クラフトジンに使用されている原料の食品とは相性の良いものが多いそうですよ。
リカーマウンテン銀座777さんでは、試飲のお供に1カップ100円でおつまみも注文できます。
この日はオレンジピールのチョコをいただきましたが、その時々で置いているおつまみが変わるので、気軽に店員さんに聞いてみましょう!
ジントニックを作ろう
桜尾ジンリミテッドも購入したのですが、せっかくクラフトジンを買いに銀座まで来たので「トリッキーなやつも欲しい」と思い全然違うクラフトジンもこっそり購入しました。
それがこちらの「エンプレス 1908」というクラフトジン。
青色は瓶の色ではなくお酒の色です。魔女味があって、全身の乙女心がくまなくくすぐられます。
このクラフトジンでジントニックを作ると……。
oh…!
なんとpHの変化で色が青から紫に変わるクラフトジンなんです!
いい香り! それでは飲んでみましょう。
「普通に美味しい」
散々すごいフレイバーのクラフトジンをストレートで試飲した直後にジントニックを飲んだら
飲み慣れた味にびっくりして笑ってしまいました。
家で飲むクラフトジンは、お店で飲むのとはまた違う良さがありました。
みなさんもお気に入りのクラフトジンを見つけてみてはいかがでしょうか!
クラフトジンの原料に使われているフレイバーはおつまみとしても相性◎と聞いたので、クラフトジンクッキングに挑戦するかもしれません。
しないかもしれません。
取材協力:
住所 : 〒104-0061 中央区銀座7丁目7番7号
電話番号 : 03-6255-1515
営業時間 : 平日 午前11時~翌午前4時
土曜 午前11時~午後 10時
日・祝 午前11時~午後 8時