映画鑑賞が趣味なので、5月後半に「良い」と思った映画をご紹介させていただきます

 

 

 

 

 

■アラジン(2019・アメリカ)

 

【あらすじ】

貧しいが心の清いアラジンはお忍びで城下町に来ていたお姫様ジャスミンと偶然知り合い惹かれ合う。ある日アラジンは洞窟の奥にあった魔法のランプをこすり、そこから飛び出た魔神ジーニーに「自分を王子にしてくれ」という願いを叶えてもらう。身分違いの恋を叶えようとするが中身はアラジンのまま。果たしてこの恋の行方は…?そしてランプを悪用しようとする奴も現れて…な話

 

試写会にて。最近こぞって実写化されるディズニー名作ですが、先日の「ダンボ」に続いてのアラジン…、おもろすぎっ!!最高!すごい!警備の目をかいくぐって街を逃げ回る序盤に、ジーニー初登場時の「フレンド・ライク・ミー」+ハチャメチャな歌と踊り、「ホール・ニュー・ワールド」+魔法の絨毯の旅などなど、誰もが知ってる名曲+名シーンが実写で完っっっ全に再現されていて、そりゃ〜圧倒的なクオリティ!!

 

公開前に実写ジーニーがお披露目された時「ただの青いウィル・スミスやんけwww」みたいな感じでバカにされてたけど、これはもう見れば分かる!!ジーニー実写化はウィル・スミス以外ありえない!!ジーニー本来の陽気さ+変幻自在の魔法の楽しさに加えてウィル・スミスのスター性とヒップホップテイストも入れることでただの再現ではない現代のアップデートがなされておりました。お見事!さらに「夢・願いを叶える」といった原作のメッセージに加えて昨今のブームとしての「女性の強さ」も強めに描かれており、ジャスミンの固い決意を新曲「スピーチレス」にのせて歌い上げるその姿、衣装や時代と気高さなども相まってまさに「バーフバリ」のデーヴァセーナのごとく…でした。ディズニー好きなら必見中の必見です

 

 

 

 

 

 

■流転の地球(2019・中国)

 

【あらすじ】

太陽の膨張が深刻化してこのままじゃ地球が飲み込まれてしまう…!よ〜し!地球各地にめちゃでかブースターを1万個つけてぶっ放して太陽系の軌道から脱出させて、地球まるごと宇宙に飛び立って安住の地を求めるぞ〜!しかし計画開始から17年後、ヤバイ緊急事態が起きて再び地球滅亡の危機や〜!色々どないなっとるんじゃ〜!果たして地球はどうなるの〜!?な話

 

見てください、この無茶苦茶なストーリー!テンション上がりますね!自転が止まったり公転から外れたりすることにより地球が一瞬で破滅することは科学的に考証されてますが、そんな細けえこたどうでもいいんだよ!!とにかく地球存亡の危機、そしてその回避のために人々が死力を尽くす姿をとんでもないスケールと熱さと剛力で描き、その目に焼き付けてくる!

 

興味深い世界設定や巨大爆熱ブースター機構、やばすぎる緊急事態にそこからの奇想天外すぎるリカバリー策と、余りにもメチャクチャ過ぎて終盤はずっと笑いが止まりませんでしたが、ここまでハラハラドキドキ一難去ってまた一難が続きまくる見せ場だらけの展開は本当に凄まじかった…。圧倒的な中国資本をまざまざと見せつけられました。NETFLIXですぐ見れます

 

 

 

 

■神と共に 第一章:罪と罰(2018・韓国)

 

【あらすじ】

火災現場で人命救助していた消防隊員のジャホンはうっかり死んでしまう。しかし人は死ぬと亡者となり、49日間で行われる7つの地獄裁判で全て無罪判決が出れば生まれ変われるらしい。ジャホンは19年ぶりに現れた「めちゃめちゃ善人」と認定され、カンニム、ヘウォンメク、ドクチュンの行列のできる最強地獄弁護士軍団とともに順調に無罪を勝ち取っていくが…?な話

 

韓国のスーパーエンタメ冥界巡りアクション。開始1秒からフルテンションで展開する凄まじいカメラワークからのジャホンの死を皮切りに、誰の人物説明も全く挟まずに開始10分後にはもう第1の裁判ぐらい行っちゃうくらいのすごすぎるテンポの良さ!この時点でもう心を掴まれて、そのままOMOROが一切途切れることなく襲いかかってくる!めちゃおもろい!!

 

ジャホンの人となりは最初はマジで分からないけど、裁判が進んでいくごとにそれまでの半生が少しずつ明かされていく構成で引きつけてくれて、そしてお約束のトラブルも起こりつつ、現世と冥界二つの舞台にして巻き起こるとんでもないスピリチュアル爆裂アクション!!と思いきや涙の鉄拳で殴りかかってくるかのように全力で泣かせにも来てくれて、感情がもうグチャグチャになりました…。すすり泣く声が聞こえる劇場…。全てのエンタメがここにあった…。敬具…。来月公開の第二章も絶対に見に行く…

 

 

 

 

 

 

 

■アメリカン・アニマルズ(2018・アメリカ)

 

【あらすじ】

大学生スペンサーとウォーレンは、しょうもない人生を一発逆転したいと思っていた。ある日、図書館に12億円相当の高価な本があると聞き、これを!盗んで!売れば!人生逆転!友達のエリックとチャズを巻き込んで綿密に計画を立てるが、実際は映画みたいにスマートに行くわけはなかった…。再現映像に犯人本人が総出演した新感覚サスペンス+ドキュメンタリー!な話

 

一番のキモはやはり実話で、かつ再現映像の合間に実際に事件を起こした犯人が実名顔出しで登場して振り返るという手法。斬新すぎません!?で、肝心の書籍強奪計画はというと、現場は司書のおばさん一人だけ、部屋に入りさえすればスタンガンで気絶させてスマートに…そして華麗に盗んでこの逃走経路からしなやかに逃走…!と綿密にプランを立てたのにいざとなったら「あれ…司書4人いる!思てたんと違う〜!」から始まり、何一つ上手くいかない!

 

この想定外の緊急事態が無限に積み重なっていって、最悪が雪だるまのように大きくなって取り返しがつかなくなる緊迫感は見てて笑っちゃうけどかなりヒリついたな…。やはり現実は上手く行くわけがなく、映画的にはグズグズのカスな仕上がりなのにこの異常な生々しさが返ってリアル!でした

 

犯人たちも武勇伝みたいに当時を振り返るのではなく、罪悪感に苛まれて後悔の海に沈み続けながらも前を向いて償う姿勢はなかなか見応えがありました。やはり大小関係なく、犯罪は誰も幸せにならない…アカン…と当たり前ながら再認識。というか日本じゃ絶対こういうの作れないよね。罪を犯した者は本人がどれだけ償いの姿勢を見せて悔い改めても一生責め続けられてしまうお国柄だから…

 

 

 

 

 

 

■ハイ・フォン ママは元ギャング(2019・ベトナム)

 

【あらすじ】

お母さん版96時間inベトナム!眉間にシワがずっと寄ってる気難しい女性ハイ・フォンは借金の取り立て屋を生業としており、唯一の娘マイだけが生き甲斐だった。そんなある日、人身売買組織にマイが誘拐されてしまう!このまま放っておいたら臓器をバラバラにされて売り飛ばされる…。ハイ・フォンは怒りだけを原動力にして組織を地の果てまで追いかける!!な話

 

珍しいベトナムのアクション格闘映画。東南アジア圏の映画、インドネシアやタイを筆頭にかなり盛り上がってますね。そんなこちらは冒頭の通り、「お母さん版96時間inベトナム」という説明がピッタリのアクションが熱い!ストーリーはほんとに「96時間」のまんまだけど、性別とお国柄がガラッと変わるだけで全てが斬新に見えてきてGOOD。こういう異国情緒を現地に行かずして楽しめるのも映画の醍醐味ですね

 

スーパーお母さんハイ・フォンは娘を救うためならどこまでも追いかけて、時にはバイクを盗んだり(緊急事態なのにちゃんとヘルメットかぶるのがかわいい)、トラックの荷台に入ったりして食らい付き、迫り来る敵は見た目とは裏腹のバイオレンス格闘術でなぎ倒す!圧倒的無敵ではなく心身ともにボロボロになりながらも目の奥の業火を絶やさずに立ち上がっていく不屈の闘志パターンに加えて、それまでの生い立ちも徐々に明かされてくるとあっちゃ〜熱さが積み重なって応援せずにはいられない!!頑張れ!報われてくれ!

 

そんな感じで母は強し!!と嫌でも再確認させてくれる良作でした。ちょっと変わったアクションを見たい方は是非。ものすごい運の良さと一回だけ “完全に” 瞬間移動したとこはあったけど、細かいところはいい!これもNETFLIXで見れます

 

 

 

 

 

■来月も書きます

月2回お届け予定で、6月前半にも書きます

 

※Filmarksで書いたレビューに微調整を加えて書いています。更新頻度はこちらのほうが多いし早いので、合わせてフォローしてみてください

 

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