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俺の住む家のすぐ近くに、新しくスーパーができる夢を見て目が覚めた。

 

夢によれば、そのスーパーはただのスーパーではなかった。そのスーパーは、スーパーを越えたスーパーで、そのスーパーで手に入らないものは何一つないというスーパーだった。

 

夢からさめてすぐ、俺は、きっとこれはただの夢じゃない、これは神さまのお告げに違いないと思い込み、夢で見たスーパーのあった場所へ、じっさいに行ってみることにした。

 

するとそこには、本当に新しいスーパーができていた。しかも、中に入ってみると、それは夢で見たとおりの、何でも売っているスーパーを越えたスーパーだった。

 

肉や野菜や日用雑貨が売ってるのはもちろん、愛や友情など、本来はお金じゃ買えないはずのものも、そのスーパーでは売っていた。そこまでは夢のとおりだった。それはまさに、スーパーを超えたスーパーだった。

 

ところが、夢と違うところが一つだけあった。軍手が売ってなかったのだ。

 

 

夢はしょせん、夢ということだ。