歌を聞くのって難しくないですかね。
いや、聴力の問題ではなく。
私は、集中力がないため歌のどうでもいい部分が気になってしまい、その間に歌が流れていってしまいます。
修学旅行で先生がよく「電車はお前らを待ってくれない」と言ってましたが、歌もそうです。
どれだけ待ってくれないか、試しに、有名な『大きな古時計』という歌を聞いてみましょう。
大きなノッポの古時計
この段階で私の意識は歌から逸れていきます。
古時計て。
古書店は「こしょてん」って読むのに?
それありにしちゃったら、古文書も「ふるぶんしょ」って読むことにならない?
あっ、でも古新聞(ふるしんぶん)、古女房(ふるにょうぼう)って言い方もあるから、別にそんなイレギュラーでもないのか。
古女房。
昭和の香りがする言葉だなあ。
そんなことを考えていたら、おじいさんの魂が天国に上る辺りに差し掛かっています。
完全な上の空。
これではいけない。
今度は最後までいけるよう、気持ちを抑え目で聞いてみましょう。
カッコ内は私の心です。
大きなノッポの古時計(うん)
おじいさんの時計(おじいさんのなんだ)
百年いつも動いていた(「いつも」?)
ご自慢の時計さ(「ご自慢」って鑑定団みたいな言い回しだな)
おじいさんの産まれた朝に買ってきた時計さ(!?)
いやいやいや。
これはスルーできないです。
産まれた朝に買いますかね。
確かにご家庭によっては、子供の出産に合わせて長く使える家具を揃えたりしますよ。
それは分かる。
でも朝て。
行動力がすごい。
なにより、妊婦さんが怒らないか心配です。
おじいさんが産まれた朝ってことは、多分半日くらい前から分娩が始まってるんです。
時間帯は分からないですけどね。
で、夜通し出産で苦しんで、朝方にやっと終わって休もうとしたところに
「おーい、でかい時計買ってきたぞー!」
って親戚のおじさんか誰かが来たってことですよね。
「出てけ!」
私なら、声を荒げるでしょう。
こっちはエネルギー使い果たしてて、でかい時計なんかに構ってられねえんだよという心境です。
寝不足で気が立っていますしね。
買うなら、ちょっと落ち着いた夜くらいがよかったんじゃないですかね。
家具店の人も、店あけてすぐ柱時計売ってくれって言われたら内心戸惑いますよ。
そうこうしている間に二人目のおじいさんも天国に上っていきました。
くう。
因みに、昔らきすたの曲を聞いたときは「それはプニってことなのか」で躓きました。
問いかけられている気がして。
「どうなんだ?プニってことになるのかな」と自問し続け、とうとう
「自分としてはプニという自覚がなかったが、プニであると受け取られたら申し訳ない」
とセクハラの言い訳みたいな文言を思いついて、寝ました。
そこ以外では「なんか元気っぽい曲」だった記憶があります。
やはり歌は難しい。