様々な媒体でニュース記事を見ていると、名前の後ろによく数字が書いてあります。
「○○○○(43)」みたいにね。

 

あの数字がもし、年齢じゃないとしたら?
ちょっと価値観が揺らぎませんかね。
それも足元から。

 

私もてっきり年齢だと思い込んでいました。
だって子供が記事になった際は大体(5)やら(7)ですし、政治家のニュースでは(58)や(60)といった数字がよく付いていますからね。
記事に出てくる人物のおおよその年齢と、カッコ内の数値がよく一致していたので、勝手にそう思っていました。

 

でも、誰かから明確な説明を受けた記憶はありません。
ニュース記事にも、「カッコ内の数字は年齢です」と明記されてはいません。
よく考えたら、日々の経験値から根拠もなく年齢だろうと決め付けていただけだったんです。

 

じゃあこの数字は一体何なのか。
古代のSNSを調査しているときに、あることに気が付いたのです。

 

「あっ、このmixiというサイトでは、名前の後ろに数字がある」

 

大発見だ。

 

そして、この数字の意味を調べたところ、「相互に承認をし合っている人数≒友人の人数」を表しているらしいことが分かりました。
友人が4人いるなら「名前(4)」となりますし、60人なら「名前(60)」となります。

 

それなら、ニュースで見る新生児が(0)表記なのも納得です。
まだ世界と友達を分ける手段を持っていないのですから。
0になるのも当然です。

 

ご長寿のニュースで(110)や(118)のような3桁の数字が出やすいのも、長生きした分友達が多くなったんだと解釈できます。

 

しかしそれだけでは不十分です。
mixiには(400)や(500)の数字を持つ人物がいるのです。
さすがにそんな数字はニュースで見たことがない。
いくらご長寿のニュースでも、(120)程度に収まっています。

 

となると、純粋な友達の数ではないのでしょうか。

 

へへへ。
やだね、たまちゃん。
あたしゃピンと来ましたよ。

 

ダンバー数じゃないかってね。

 

ダンバー数は大雑把に言えば、あるコミュニティ内で人間が把握できる限界の人数のことです。
人間の場合は、最大150位だろうと言われています(諸説あり)。
150人を越えると、接触のない人が出てきたり、細かいルール作りが必要になったりします。
軍隊や企業ではこの考えを使って、部隊や部署を意図的に細かく分けているところもあります。

 

だから、ニュースの数字も120人程度に収まっているんだ。
150っていうのは理論的な限界らしいので、実際のところは120くらいが天井でもおかしくないというわけです。
いいぞ。
名前の後ろにあるカッコは、ダンバー数に基づいた知り合いの数だったんだ。
いよいよ核心だという感じがします。

 

じゃあ、答え合わせと言うことで一応調べておきますか。
自信はあるものの、そわそわしますね。

 

いざ…。

 

 

あっ…。

 

 

 

普通に年齢だったみたいです。

 

 

 

 

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