4コマ漫画のワクって、全部ただの四角形じゃないといけないんでしょうか?
ワクという制約に縛られない、自由なデザインの4コマ漫画があってもいいはず・・・。
そう思っていくつか考えてみました。
①まちまちのコマ
「コマの大きさは適当でいい」とそう決めて書くと心にとめどない開放感が訪れました。
日頃私たちはワクという名の制約に縛られすぎていたのかもしれません。
②偏るコマ
紙を豪勢に使って両サイドに寄せた結果左上のスペースに
大きくタイトルを書くことが可能になりました。
また、右下は余りました。
③減っていくコマ
だんだん減っていくコマです。
4コマ目の大半が見えなくなってしまった結果、救出された子供の
命は助からなかったものの遺志を継いだ消防士が寿司屋に転職し
ある日偶然訪れた母親をその味で驚かすという感動のストーリーが
台無しになってしまいました。
④とろけるコマ
熱したチーズのようにとろけるクリーミーなコマです。
とろけてる部分が書くときジャマでした。
⑤フキダシコマ
フキダシをそのままコマにしてしまった形です。
フキダシなのでセリフしか書けず、漫画の魅力が半減しました。
でも、絵を描かなくて済むので締め切りに追われる漫画家には
最適かもしれません。
⑥点線のコマ
さらにワクという存在に肉迫し、点線にまでシェイプアップされたコマです。
ここまでくるとワクというもの自体が必要なのか悩まされましたが、
すごく読みにくくなったのでやっぱり必要だと思いました。
⑦さわやかな風が吹いたら見える
普段はカーテンで隠れているコマが、風が吹いたときだけちらっと
見えるという、なんとも風流な提案です。
ほとんどのコマがカーテンのコピーで済むので手間が省けます。
⑧たてかけてある梯子
壁際にさりげなく立てかけられた梯子にマンガを書くことで
ありふれていていながらどこか温かい存在感を演出します。
以前から「4コマっぽいなあ」と思っていました、梯子。
⑨屈強な男が落ちてくる天井を身をていして支えているコマ
これも減るコマに続いて失敗でした。
肝心のオチに行く前に天井を支えていた男が潰れてしまいました。
彼の正体は・・・
⑩キリン4コマ
子供が喜ぶキリン4コマです。
首が斜めになるのがポイント。
キリンの首はななめですからね。
ちなみに、
キリン特有の網目を書き込んでしまうとこのようになり、
内容が全く分かりません。
しかし、逆に考えると内容が全く分からないので内容を考える手間が省けます。
このように、ワクを大いに工夫することで4コマ漫画の内容は
かなり誤魔化せるということが分かります。
どんなにデザインに凝る人でも4コマのワクだけはただの四角形という
ことなかれ主義的な部分がありますので、4コマ漫画を描くときには
たとえ面白くなくてもワクを工夫することで頭一つ抜けた感を
かもし出せるかもしれません。
僕はそんなことしませんけどね!