こんにちは、ARuFaです。
突然ですが皆さん、野菜は好きですか?
僕は普通です。
大地の恵みであり、我々が健康的に生きていく上で必要不可欠とされている野菜。
苦手な人も多いとは思いますが、好きでも嫌いでも結局食べる必要があるのであれば、美味しい野菜を食べたいものですよね。
・・・さて、そんな僕は先日、野菜に関するこんな噂を耳にしました。
これです。
どうやら噂によると、野菜は育てる過程でストレスを与えると、ストレスを与えない時と比べてウマくなるらしいのです。
「いや、ムチャクチャなMかよ」というのが率直な感想なのですが、果たしてこんなことが本当にあり得るのでしょうか?
「あり得そう!」
「い~やあり得ないね!」
「猫はとても可愛い」
おやおや、どうやら画面の前の64億人の皆様も気になっているようですね。
というわけで、今回はこちらの噂を実際に検証してみましょう!
野菜にストレスをかけると美味くなるのか?
さあ、そんな訳で検証のために用意したのは、ミニトマトの苗2つ。
今回はこの2つの苗を『ストレスあり』/『ストレスなし』でそれぞれ育て、実った果実の味を比べたいと思います。
果たして『ストレスあり』と『ストレスなし』のミニトマトでは、その味に違いが出るのか!?
早速、検証を開始してみましょう!
さあ、まずは手始めに、この2つの苗に水をあげたいと思います。
このミニトマトの苗を買った花屋の店長に聞いてみたところ、ペットボトルを使えば簡易的なジョウロが作れるとのことだったので早速作ってみました。
作り方は簡単、フタに釘で穴を開けるだけで完成です。
穴を開けたサントリーのロゴに個人的な恨みがある訳ではありませんが、ワラ人形の原理で社員が一方的に苦しんだらごめんなさい。
手作りジョウロが完成したところで、まずは『ストレスなし』の方のミニトマトに水をあげてみました。
いやぁ、やはり植物というのはいいですね。水をあげているだけなのに、気持ちが安らぐ気がします。
それではこの調子で、『ストレスあり』の方のミニトマトにもジョウロで水をあげましょう。
キュッ
ボババババババッ!
ジョウロの水を一旦口に含んで与えてみました。
ミニトマト側からしたら「解せぬ」の一言だと思いますが、水とともに確実にストレスを与えるやり方はこれくらいしかないのです。
そのため、『ストレスあり』のミニトマトへは、今後ともこの方法で水を与えることにしました。
さて、水の次はミニトマトの成長を促進させるための肥料をあげましょう。
今回は、肥料として誰もが一度は見たことのある「あの刺すやつ」を購入してきました。正式名称はわかりません。
というわけで、例によってまずは『ストレスなし』のミニトマトの苗に肥料を刺してみました。
なんていうか「そうそうこれこれ!」というシックリ感がありますね。やっぱりミニトマトはこうでなくっちゃいけません。
これからたくさん実をつけてもらうためにも、栄養はしっかりと採ってもらいましょう。
ちなみに、『ストレスあり』のミニトマトの方へは、
僕自身を肥料として刺しておきました。
いやぁ~、嫌でしょうね。嫌っていうか、初めてでしょうね、こんな体験。
全裸の自分を突き刺したところで土が豊かになるとは思えないので、ミニトマトに対する嫌がらせだけが目的なのですが、これで本当に実が美味しくなるというのでしょうか?
もしこれだけやって何の変化も無かった場合、僕はただただ「自分の裸体を肥料と言い張るアングラ園芸家」になってしまうため、ミニトマトには何とかして結果を出してもらいたいところです。
ちなみにこの裸体は風が吹くとイラつくダンスをし始めるので、放っておいても自動的にストレスを与えることができます。
風を五感で感じるという点では「風鈴」と全く同じ仕組みなので、是非とも今年の夏はこれを窓際に飾って涼んでみてはいかがでしょうか。
とりあえず僕はやりません。
収穫までストレスを与え続ける
さて、普通のミニトマトであれば、実が赤くなるまで水や肥料を与え続けていればいい訳ですが、『ストレスあり』のミニトマトの場合はそうもいきません。
ストレスを与え続けることはもちろんなのですが、生き物は同じようなストレスには慣れる性質を持つため、常に違う方法でストレスを与えなければいけないのです。
そのため僕は、ミニトマトの実が赤くなるまでの期間、様々な方法でミニトマトにストレスを与え続けました。
例えば、ある時はミニトマトを印刷した最高にダサいオリジナルTシャツを作って、
それを着たままミニトマト自身と一緒にオシャレの街「中目黒」を練り歩いたり、
またある時は、ミニトマトと一緒にゲームセンターへプリクラを撮りに行き、
2人でプリクラに入っておきながら、
一人で撮らせたり、
多くの人でごったがえしている若者の街、渋谷へ行った時には、
「みなさ~~~~ん!!」
「今からコイツが面白いことをしま~す!」
「こいつが面白一発ギャグをしますよ~~!!」
と、人々の期待と視線を散々ミニトマトに集めた挙句に、
特に何もしないという胸が締め付けられるような体験をさせました。
後ろに居るお姉さん達からは「何なの?」と言われてしまいましたし、ミニトマトが感じた精神的ストレスは凄まじいものだったことでしょう。
また、苗の成長に合わせて、植木鉢も新しくしました。
上の写真は『ストレスなし』のミニトマトに用意した植木鉢。
水をたっぷり含んだ土がいっぱいに入るため、ミニトマトも嬉しそうですね。
そしてこちらが「ストレスあり」の新しい植木鉢。もはやこちらから言うことはありません。
果たして、全く違う育て方をされた2つのミニトマトは、どちらが美味しく育つのでしょうか。
そして数週間後・・・
さあ、そして数週間後、ついにミニトマトの実が収穫できる時期になりました。
思ったよりも長い時間がかかったせいでストレスのネタも無くなり、終盤には「このドジ!」と下手くそな悪口を連呼していたので、ようやく赤くなって嬉しいです。
そんなこんなで今回収穫できたのはこちらのミニトマト達。
見た目や個数にはほとんど差が無いものの、その味に違いは出るのでしょうか?
それでは早速、『ストレスなし』のミニトマトから食べてみましょう。
「・・・うん、普通のミニトマトだ。」
『ストレスなし』のミニトマトの味は、まさにベーシックなミニトマトという感じでした。
まだ少し酸味があるもののしっかりとトマトの味がし、みずみずしさも十分に感じることもできます。
そして、やはり自分が育てたミニトマトいうこともあり、市販のものよりも美味しく感じますね。
そして、次はいよいよ『ストレスあり』のミニトマトを食べてみたいと思います。
こちらは数週間にも渡ってイヤというほどストレスをかけたミニトマト・・・
果たして、ストレスの有無でミニトマトの味は変わるのでしょうか!?
「あぐっ」
「・・・・・」
「・・・・あっ」
「ちょっと甘い・・・!」
驚きました。
ほんの少し、本当に少しだけ実が甘い気がするのです。
正確に言うと、実が甘いというより嫌な酸味が抜けていると言った方が適切かもしれません。『ストレスなし』のミニトマトよりも確実に食べやすくなっていました。
とはいえ、僕一人だけの味覚では検証として少し不安なので、念のため会社の人にも食べてもらうことに。
会社の人へはミニトマトの詳細は伝えず、「AとB、どちらが美味しいか?」という質問を投げかけました。(A=ストレスあり / B=ストレスなし)
すると・・・
「A…?(ストレスあり)」
「…たぶんA(ストレスあり)」
「…A?(ストレスあり)」
と、かなり悩んでいましたが、まさかの満場一致で『ストレスあり』のミニトマトが美味しいという結果になりました。マジかよ。
さすがに「これは何かあるぞ」と思い、野菜とストレスの関係性について調べたところ、
“野菜を育てる過程であえて水を抜いたり過酷な環境下に置いてストレスをかけると、野菜自身がその場に適応しようと果実の中に糖分や栄養を蓄え、結果的に果実が美味しくなる“
・・・とのことでした。
思い返してみると、水やりの際に水を口に含み、そのまま飲み込んで終了(あげてない)という日が何回かありました。
そういった植物にとってのマジのストレスが、ミニトマトの実を少しだけ美味しくしたのかもしれません。
というわけで、今回の検証結果は・・・
こちらになります。
みなさんも、もし家庭菜園などをする機会があれば、是非とも野菜たちにストレスを与えまくってみてはいかがでしょうか?
ちなみに僕は、毎日のように野菜にストレスを与えることに疲れ、
軽くノイローゼ気味になったので、今後一生やりません。
こちらからは以上です。
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