虹を作りたい。誰にも邪魔されずに、いつまでも消えることのない、僕だけの虹を。

 

小さい頃の私は、本当に虹が大好きでした。

  

小学校の帰り道、ふと見上げた雨上がりの空。

 

「あっ、虹だ！」

 

下校中に虹を見つけると駆け足で家に帰り、母親に虹が出ていることを知らせていました。

 

「あ！ほら、お母さん！隣にも小さい虹があるよ！きれいだね。」
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「あーぁ、消えちゃった･･･。」

 

 

 

 

そしていまだにこの年になっても、虹を見つけるとついつい足を止めて空をぼんやり眺めてしまいます。

 

 

先日、信号待ちをしていると、空の向こうに虹を見つけました。綺麗だなぁ、と見惚れていたら、いつの間にか信号が青に変わっており、後ろの車にクラクションを「ミ゛ーッ！」っと鳴らされました。

 

 

ふっざけんじゃねぇ！邪魔すんじゃねぇ！！びっくりしたじゃねぇか、もっ！！！と怒りながら車を発進。

 

 

気付くと虹は消えていました。

 

 

「そうだ。誰にも邪魔されない、自分だけの虹を作ろう。」

 

 

そう思い立った私は、帰り道に「虹の素」を買い、さっそく家で作ることにしました。

 

 

※下品な映像が流れます。特に食事中の方はご注意ください。

 

 

(かんち)