観葉植物を復権させよう!(石垣りょう)
僕は「自然」が一番に浮かびます。
太古の昔より人は自然と共に在り、
自然もまた人と共に在りました。
文明が発展し人が自然を離れようとも、
「庭園」「観葉植物」といった形で身近に自然を取り入れて来ました。
自然こそが「癒し」の始祖である、と僕は考えます。
…しかし、昨今ブームとして取り上げられている「癒し系」はどうでしょう?
自治体がこぞって生み出す「ゆるキャラ」
様々な商品の販促に用いられる「萌えキャラ」
芸能人やアイドルがあざとく狙う「天然キャラ」
”作られた”癒しが蔓延しています。
結果として心を潤すならば、それはそれでアリなのかもしれません。
ですが、そういったキャラクターものばかりが大々的に取り上げられ、
元祖たる植物が隅に追いやられるのは、何とも切ないものです。
…ならば、観葉植物のキャラクターを考えれば良いのではないでしょうか。
キャラクターを通して若年層にも興味を持ってもらえれば、
観葉植物の復権に繋げる事が出来るのではないでしょうか!
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【アンスリウム】
花言葉「かわいい」
ハート型のかわいい女の子。趣味は読書とアーモンド。
…という感じで、アンスリウムのビジュアルと花言葉を生かしたキャラクターを御用意しました。
この調子で観葉植物の擬人化キャラクターを用意すれば、興味を持つ人も増えるはず!
ドンドン考えて行きましょう!
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【パキラ】
花言葉「快活」
自らの頭に生えたパキラの葉を食べようと追いかけて走り続ける男の子。
当然届くわけはなく力尽きて死ぬ。
亡骸が枯れ果てたとき、葉が垂れ下がりちょうど口に入るという。
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【アロカシア(クワズイモ)】
花言葉「仲直り」
兄のホークと弟のアニマル。
毎日必ずけんかをして、必ず仲直りする。
周囲は茶番だと思っていた。
…あんな事が起こるまでは。
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【トネリコ】
花言葉「高潔」
定職についた事はないが、とても誇り高いおじいちゃん。
「むかし騎士だった」という設定で街をふらついているが、
現代社会ではちょっと厳しいものがある。
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【クロトン】
花言葉「妖艶」
元々は有名な女優であった。
ある時「鼻がキン肉マンに似ている」という理由で役を降ろされてしまう。
「真の理由は自分が太っているせいだ」と思い込んだ彼女は、過酷なダイエットを行う。
病的なまでに痩せ細った彼女は疑心暗鬼と栄養不足から性格も豹変し、
瞬く間に業界を追われる事となった。
欠点を認めなかったばかりに、欠点以外のすべてを失ったのだ。
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【アナナス】
花言葉「たくわえる」
お金は持っているけれど、大切なものを持っていない。
空腹は満たされるけれど、心の隙間は満たされない。
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【ドラセナ(幸福の木)】
花言葉「幸福」
職を失い、富も名誉も家族も失った。
いまの俺にはホームレス仲間しかいないけれど、
あの頃よりうまく笑えている気がするんだ。
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【ベンジャミン】
花言葉「融通の利く仲間」
魂を差し出せば、頼んだ事はだいたい何でもしてくれる。
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【ネペンテス(ウツボカズラ)】
花言葉「危険」
なんだか よくわからないけれど とりあえず あぶない。
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【サボテン】
花言葉「情熱」
お米食べろ!
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【アロエ】
火傷に効くとされています。
花言葉「迷信」
迷信かどうか、我が身をもって確かめてくれよう。
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【ハエトリソウ】
葉で虫を捕まえるのはエネルギー消費が激しく、閉じた葉は
丸一日開けないうえに寿命が縮んでしまうそうです。
また春には花を咲かせますが、これもエネルギー消費が多過ぎて
枯れてしまう事も多いそうです。
醜悪なイメージとは裏腹に、繊細な植物です。
花言葉「嘘」
繊細なのか嘘なのか、試してみよう。
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【ゴム】
花言葉「永久の幸せ」
有名どころとのコラボが一番の宣伝効果になるだろう。
売名行為と罵られるかもしれない。
思ったほどの成果は得られないかもしれない。
でも、永久の幸せのためには、今日の屈辱に耐えることも必要なんだ。
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…いかがでしたでしょうか?
少しでも観葉植物に興味を持って戴けたなら、幸いでございます。
それでは最後に、僕自身が飼っている自慢の観葉植物を紹介して
当記事を締め括りたいと思います。
エリンギです。
異形と化すこともあれば、
枯れた仲間の肉体から新たな芽が出る事もあります。
まさに輪廻を体現するエリンギ様。
キノコにもきちんと花言葉があります。
【エリンギ】
花言葉「宇宙」
それでは皆様、よい観葉植物ライフを!
(石垣りょう)