人からいらないクーポンをもらって使い倒してみた(まきの)
あなたの使わないクーポン、供養させていただきます
(この記事を読み終わる時間:7分)
クーポン、便利ですよね。でもあんまり使わずにそのまま有効期限が切れてしまったりすることはまああるかと思います。
あと、もらったけど別に使わないなという感じで財布の中で眠り続けていたり、何かとクーポンは忘れられがちです。
で、そんな悲しい運命を背負ったクーポンに陽の光を与えるべく、立ち上がりました。
【ルール】
・街の人から使わないクーポンをもらう
・もらったクーポンは絶対に使わなければならない
上記の二つのルールを守って、一日にどれだけクーポンが使えるか試してみます。
手始めに、輪になって固まっている小学生のこどもたちに声をかけてみます。
「みんな、財布の中にクーポンあったりしない?使わなかったら欲しいんだけど・・・。」
「え?あるかな~探してみる」
割とすんなり対応してくれました。
しかし遠めから見ると完全にカツアゲしてるように見えました。
そんな中、一人の男の子が、「あった!これかな?」と。
早速もらえる!
「はい、クシャトリヤ」
お~やった!必殺威力も最高威力であり、不沈受け向きといえるクシャトリヤ・・・ってコラコラコラ~!これはクーポンやのうて、ガンダムトライエイジで使うモビルスーツのカードやないか~~!!
小学生に最高のノリツッコミをしたところで、別の子の財布から「日高屋」のクーポンが発掘されました!
一番はじめに声をかけた少年たちから早速いただいた日高屋クーポン、了承をえて譲ってもらいました(何度も言いますが、カツアゲではありません)。早速使ってみたいと思います。
渋谷の東急ハンズの前にある、日高屋。実は今まで行った事なかったので、初日高屋になります。
【大盛り無料】か【味付玉子50円引】のどちらかを選べたので、今回は玉子をトッピングです。
ぷかぷかと浮かんでいるたまごが、ほかならぬクーポンの恩恵となります。
ありがとう・・・少年たちよ。
ズズ・・・ズズズ・・・
完食です。ごちそうさまでした。
お金を払います。よくよく考えたら、値引きになっただけで結局おおもとのお金は払わなきゃいけないんですよね。そんなことをこの段階ではっと気付かされました。490円のところを、50円引きで440円です。
そしてレシートをもらう段階で、恐ろしい事態が起こりました。
全く同じクーポンをもらった!!!!!
使えば使うほどクーポンが増えていくという地獄があると聞きました・・・果たしてここがそうなんでしょうか。
しかしいったんこの事は忘れて、街ゆく人に声をかけて2枚目のクーポンをもらいます。
声をかけてみますが、やはり最初の小学生たちがたまたまだったのか、けっこう持ってない人が多いです。聞いた感じによると、意外にも女性より男性の方が持ってる割合が高いように思いました。クーポンに狂う属性は20代の女性というイメージがあったので、少し世間のイメージと離れているのかもしれません。
そんな中、女性からクーポンをいただきました!
ブックオフの、「買い取り金額10%UPクーポン」です!
クーポンって、値引きされるものばかりかと思っていたんですが、こういう買取金額が上がるクーポンもあったのですね。
さて、これを実際に使わないといけません。
しかも、自由が丘店(渋谷から電車で10分程度)でしか使うことができません。
そして、売るものがありません。ですが、ルールには従わなければなりません。
クーポンを使うために本屋で漫画を買って、売りにいきます。
そして自由が丘につきました。買った漫画をいきなり売りにいくのってすごく悲しい気持ちになりますね。読まずに売るというような行為はとても出来ないので、せめて自分が持っているものを選びました。
こちらがブックオフ自由が丘店です。
「すみません、買い取りをお願いいたします」
「はい、この本でしたら、え~っと、90円。10%UPで99円で買い取りさせていただきます。」
「99円。」
「99円。」
これが話題の99円です。420円で漫画を買って、99円。逆錬金術ですね。
自由が丘の滞在時間、5分。渋谷に戻ります。
渋谷に戻って参りました。今度は向こうにいる女性に声をかけてみたいと思います。
「すみません、あの・・・」
「もしいらないクーポンがあったら、いただきたいんですが・・・」
「クーポンですか?」
「はい、クーポンです。お財布の中に眠ってたりしないでしょうか?」
「うーん、ちょっと無いですね、すみません・・・。」
「わかりました。ありがとうございます。」
犬はかわいい。
その後、カップルに声をかけたところ、男性が持っておりました。
「吉野家のサイドメニュー50円引き」です。
ご飯はさ・・・、ついさっき日高屋行ってきたんだよ・・・。全然お腹減ってないんだよ・・・。
でももらったクーポンは絶対に使わないといけません。うっうっ。
渋谷の109近辺にある、吉野家です。最近アタマの大盛り(具だけ多い)がけっこうヘビロテになっているんですが、今回は全然お腹空いていないので並盛りを頼みます。
半熟卵が50円引きになりました。
ハフッハフッ
世界で一番面白くない奴になってしまいました。
とは言え、何とか、完食。並盛り280円、半熟玉子60円の50円引きで、合計290円。
ラーメン、牛丼並が胃の中で暴れまわっており、お腹が破れそうです。もう食べ物系クーポンはやめてください、マジで。
センター街にやってまいりました。ここも人通りは多いです。
ただ、立ち止まっているよりも歩いている人の方が多く、若干声をかけづらい、声をかけても止まってくれなかったりと、なかなか難儀しました。
そんな中、立ち止まっていた20代男性がクーポンを持っておったようです。やっぱり男性のクーポン所持率多いなあ。
一人カラオケ専門店「ワンカラ」の10%OFFチケットです!食べ物じゃない~!!
いわゆる「ヒトカラ」というやつですね・・・ヒトカラは未体験なので、やってみましょう。
手続きをすませて、部屋に入ります。なんでもこのワンカラ、ヘッドホンが必須アイテムとなっており、貸し出しに300円上乗せされました。そんなシステムとはつゆ知らず・・・。
部屋はこんなの。「ピット」と呼ばれているみたいです。
ネットカフェの個室みたいな感じですね。で、ヘッドホンをさして、好きな曲を入れて、歌うと。
せっかくなので、少し歌っていきますね。
ヒトカラ楽しいですね。会員登録など色々済ませて、10%OFFで1170円でした。
さて、引き続き渋谷でクーポンをもらえる人を探します。と、そこに・・・。
完全に偶然なんですけど、オモコロで漫画を描いてくれている凸ノにバッタリ遭遇しました。いや~この広い宇宙の中、こうして同じ街に同じ時間に同じ道を歩いているなんて、すばらしいことだと思います。
そんな凸ノからクーポンをせびりました。
うどんでおなじみの「楽釜製麺所」の30円引きチケット・・・。もうご飯もんはいいんだよ・・・。腹いっぱいなんだよこっちは・・・。ヒトカラのクーポンよこせよ・・・。
と、うだうだ言いながら楽釜製麺所に向かおうとするのですが、あいにく渋谷店は閉店しており、一番近いところで新宿の歌舞伎町店・・・ということが分かりました。おい・・・微妙に移動させるのやめてくれよ・・・。
っちゅうわけで新宿歌舞伎町の楽釜製麺所にやってきました。もう腹パンパンなんですけど。
もう迷うことなく、素うどんでしょ。かき揚げとか鶏天とかあって一瞬迷ったけど、絶対入らないし、もしかしたらこの先また食べ物系のクーポンが出てくるかもしれないし。そんなもじゃもじゃコンピューターが弾きだした結論がこれよ。250円。
シコシコして歯ごたえがあるけど、「食べる」というより、「一本ずつ胃の中にするすると敷き詰めていく」という表現の方が適切かもしれません。決してマズイわけではありません。ただもうわたしの胃袋はもうパンツパンツなんです。その辺りはご理解ください。
完食です。うどんだったので、思いの外スッと入っていってよかったです。ステーキとかだったら死んでたかもしれません。
・・・・・・。次、いきますかね・・・。
拠点である渋谷に戻ってきました。やはりハチ公前はつかまりやすいです。就活生の男女がいたのでスッと声をかけてみると、いただきました!
「太陽のトマト麺 荻窪店の、らぁリゾor替え玉50円券」です。
これ以上俺に食べ物を与えないでくれ・・・。渡さずに使ってくれよこのクーポン・・・。あと荻窪とか若干の遠さもあるしよ・・・。あと「らぁリゾ」って何なんだ・・・。
ハロー荻窪(ヒカキンっぽく)
駅から徒歩数分のところにある、トマトを使ったイタリアンなラーメンということで話題の太陽のトマト麺です。わたしはトマトが嫌いなので、もう死にたいです。
ん・・・?入口の貼り紙に「らぁりぞが50円」となっている・・・。
この日は水曜日だったんですけど、なんとクーポンを使わなくてもらぁリゾが50円になっとる!!!
店員さんに聞いてみました。
「らぁリゾは、ラーメンを食べたあとのスープにご飯を入れて、リゾットみたいに食べるサイドメニューです。で、今日はそのらぁリゾが50円の日なんです。なので、このクーポンは替え玉に使ってもらうと効果が発揮できますよ★」
できますよ★じゃねーよ。まあそれはいいとして、このクーポンは結局「ラーメンありき」で使えるクーポンだったのですね。ということは腹いっぱいなのに替え玉でラーメン食べなきゃいけないのか・・・しかもトマト苦手。二重苦。
とりあえず一番スタンダードなトマトラーメンをいただきます。
味はまあトマトではあるけれど、原型はほとんど残ってない(生トマトが嫌い)ので、何とか食べられそうです。食べられるけど、胃にはもう3人の住人がもうくんずほぐれつのバーリトゥードを繰り広げているので、そこに第4勢力として、しかも替え玉というフレンドを引き連れて参加するっていうんですかね・・・。
は~。つらぽよ。つらぽよだわ。決してマズイんじゃない。それだけは理解してください。腹パンパンなん。わし腹パンパンなん。つらいのを「つらぽよ」って言うことで無理矢理かわいくしているけど、死んじゃう。わし、昼に4食もたべたことないん。助けてつかあさい。
替え玉クン「俺ッチを忘れてもらっちゃ困るぜ!」ドン
※ラーメンがまずいわけではありません
※ラーメンはとってもおいしかったです。
なん、とか、マジで、完食・・・。人って案外、食べれるものなんですね・・・。
もう胃には何も入らないよ・・・。ほんとに。
さてもうこれで最後にします。最後に食べ物系が来たらもうギブアップします。死ぬから。
「ホットペッパーの切り抜きでもいいですか?」
ということだったので、「やばい・・・食べ物だ・・・」と思いました。
しかし実際にもらったクーポンはこちら。
まつ毛エクステ。食べ物じゃなかった。ホッ!
いやホッじゃねえわ。
まつ毛エクステ!?
まつ毛エクステンションこと、まつ毛エクステ!??!??!??!!!?
やってきました。渋谷のドン・キホーテの隣にある「クリッシー」さんです。
まつ毛エクステなんかやったことねえよ~~~~
ちなみにbeforeはこちら。割と普通の状態でも長いらしいです。
施術前にカルテと同意書に記入をします。
まつ毛エクステは付け方によって「natural」「sexy」など、なりたい目に合わせて種類があるようです。知らなんだ・・・。どうせなら一番ボリュームが出る「glamorous」にしてもらいました。
ふっくらした椅子に座ってその時を待ちます。なんか口がひん曲がってますね。
目をつぶった状態で、固定するテープを貼ります。この状態で、1時間半ぐらいかけて一本ずつチマチマつけていきます。
チクチクと一本ずつの画です。目を開けてはいけないので何をされてるか分からないし、何もできません。まつ毛をいじられているので、気になってこのまま眠ることもできず、じっとしているだけとは言えけっこう大変でした。
全く画変わりがしないまま、この状態で待つこと1時間半・・・。
できました。目が異常に充血しています。
美しく仕上がっていますね。目は充血してるけど。
目をつぶると長くなったことがよく分かります・・・。一本一本のまつ毛が、強く、美しく存在感を放っています。ちなみに長すぎてメガネに当っています。
優雅にアップルティーをキメたところでもうすっかり日が暮れたので、終了です!
◆今回のクーポンで浮いたお金
・日高屋 :50円
・ブックオフ :9円
・吉野家 :50円
・ワンカラ :187円
・楽釜製麺所 :30円
・太陽のトマト麺:50円
・まつ毛エクステ:5,480円
合計:5,856円
◆今回使ったお金
・日高屋 :440円
・ブックオフ :420円(漫画購入代)
・吉野家 :290円
・ワンカラ :1,170円
・楽釜製麺所 :250円
・太陽のトマト麺:730円
・まつ毛エクステ:5,480円
合計:8,780円
◆結果
2,924円の損失!
クーポンはもともとの金額から引かれたりするものばかりなので、まあ当たり前といえば当たり前ですね。最後のまつ毛エクステでけっこうお得になったかと思います。
とは言え財布の中に眠っているクーポン、みんな意外と持ってることが分かりましたね。そのまま使わずに使用期限が過ぎてしまったりもするかもしれません。
そんな中、「auスマートパス会員限定のクーポン」っちゅうのがけっこう便利みたいです。
これがスマートパスのTOPページ。クーポンやマル得情報、アプリ情報などがタイムライン上に流れてきます。その中に浮上してくるクーポン画面を店先でチラつかせれば割引サービスを受けることができるようです。
せっかくなのでロッテリアで使ってみましょう。
長いまつ毛をふりかざしながら、こちらのクーポンを使ってみます。
見せればすぐ分かってくれます。
はい、単品500円の「バケツポテト」がクーポン利用することで同じ値段で二つゲットできました。ポテト大好きおじさんなのでこれは嬉しいクーポンです。
まあこんな感じでスマートパスのクーポンは この他にもコンビニ、居酒屋、カラオケ、ラーメン屋などで使える便利なやつがありますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。デジタルクーポンなので財布の肥やしにもならないし、日替わりでアップデートされるのでいいと思いますよ。それではさようなら。
ただ今はめっちゃ腹いっぱいなので、別にこのクーポンじゃなくてよかったなと思いました。
(おわり)
(まきの)