アレを飲みこんでほしい
アメや寒天でナイフを作ったら思いついてしまった。
また食品用シリコンを使って、アレも作ってみたい。
カギだ。今はもうどこも開けられない思い出のカギがあったので、これを元に型取りをする。
型が取れた。表面の細かい模様もちゃんと浮き出て大成功。シリコンの型取り楽しくてハマりそう。
型に流すのは「おくすり飲めたね」。
これだけだとゆるくて形を保てないので、補助的にゼリーの素も加える。
完成した。「おくすり飲めたね」で出来たカギ、つまり、飲み込めるカギである。
私は飲み込めるカギをタッパーに入れて、編集部のオフィスへ向かった。
忙しい合間をぬって来てもらったのは、かまどさん。さっそく飲めるカギを渡した。
なぜだか分からないが、かまどさんは「カギを飲み込む人」のマネがうまい。
「カギを飲み込む人」とは、ナイフを舐める人同様、マンガやドラマでよく見かけるやつだ。
宝箱、手錠、牢屋だとか何かしら必要なカギを人の目の前で飲み込んでしまう人。絶望のひとコマでよく見かける。
でも、絶望と同時に誰もがうっすら心配してるだろう。
カギなんか飲んで胃腸は大丈夫なのかと。
じゃあ、いっそ飲み込めるカギなら安心安全じゃないか。
だから、本当に飲み込めるプリプリのカギを飲んでもらうことにした。
それでは、お願いします!
ゴクンッ
やったー! 飲み込んだ!
喉が上下に動いてカギが食道を移動していったのが見て分かった。それがすごくドキドキした。
絶望も心配もなく、むしろ興奮と感動に包まれた大迫力のカギ飲みだった。
ところで気になるのはカギの味だ。すぐにかまどさんに感想を聞いてみた。
「飲んじゃったからあんまり分かんなかったけど……ゴマの味?」
黒ゴマは抗酸化作用を持ち、ストレスや生活習慣などの要因によるいわゆる「体のさびつき」を防ぐ効果が期待されている。
健康を維持する為にも是非とも習慣的に食べたい食品である。
かまどさんにはいつまでも元気にカギ飲みしてほしい、黒ゴマパワーで健康を維持してもらえたら嬉しい、そんな想いを込めてカギを作った。
みなさんも体の健康を想いながら、安全にカギ飲みやナイフ舐めをしてみてはいかがだろうか。
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