こんにちは、まきのです。
今回、オモコロ開設当初からひっそりと毎週4コマを描き続けているわたしにスポットが当てられ、うさねこ誕生のきっかけやネタに困らず作り続けるコツなどをお話させていただきました。2ページ目には自身がチョイスした傑作選もご用意しましたので、あわせてご覧くださいませ。
― うさねこって描き始めてもう何年目になるんでしょうか?
大学3年生…21歳の時から描いていたから、2015年で12年になりますね
― 12年!最初にうさねこを描いたきっかけは何だったんでしょうか?
大学生で授業中ヒマだったから、ルーズリーフに適当に落書きしてたのが最初ですね。それを当時運営していたの個人サイトにアップしたら意外と好評だったので、それからずっと描いてます。最初は絵を描くソフトも何も無かったから落書きをスキャンしてそのまま載せてました
<一番最初に公開したうさねこ ※クリックで拡大表示>
― 2006年と2009年に1冊ずつ本を出して、アプリも出して、オモコロでも開設当初からずっと描いてますが、ネタ出しに苦しむことはないんでしょうか?
もうここまで毎週描いてると、完全に日常生活の一部になってしまっているので特に困ったことはあんまり無いですね。ネタに困ったら「目玉」とか「風船」とか、単語を一つもらえればそこから描きます
― なるほど
あとこれは完全に調子にのってる奴みたいになるんですけど、1コマ目にただただ描きたい絵を描くことからスタートするときもあります。うさ男が一輪車に乗ってる絵を描いたら、後はキャラクターが勝手に動いて話を作ってくれる・・・みたいな。すいません
― 長く描き続けたことで、作者とキャラクターとの間の信頼関係ができてるのかもしれませんね。うさねこを描くのに飽きるってことはないんでしょうか?
飽きることは無い・・・と思ってるんですが、最近「もしかしたら数年前に既に飽きていて、現在は飽きとかそういう次元を超越している」という境地に達してるのでは・・・と思っています。そもそも自分の好きなものは皆が飽きてもずーーーっとやってたりするので
― やってますね。iPhoneアプリの「ブレイブフロンティア」とか、オモコロのメンバーはもうリリース当初に飽きてやめたけどまだやってますしね
連続ログイン日数が400日過ぎてます
― 「一つのことを続ける」っていうのも才能だから、その才能はありますね
ありがとうございます。「継続は力なり」という言葉は本当にそうだなと思いますね。うさねこも根気よく続けてたことで本やアプリにすることができたし、LINE@のうさねこも1000人以上の人がともだち追加してくれましたし
― LINE@、うさねこと会話できるんですよね
そうですね。長く続けることと、ちまちまとした作業をするのが好きなので、LINE@のうさねこアカウントを作って、会話は全てうさねこの画像でやりとりしています
<うさねこLINE@>
― めちゃくちゃマメですね
かつてオモコロ4コマに付けていたコメント欄ではボコボコに叩かれたり、ツイッターで告知してもあんまり反応が無かったりするんですが、LINE@だとクローズドな関係なので感想がダイレクトに返ってくるのが嬉しいです。こんなにファンいたのかよ・・・という気分になりますね
― これから続けていく中で、うさねこに新キャラが出たりはしないんでしょうか?一応おにぎりとか、いぬ男とか、ひつじ男とかもいますが
うーん、基本的にどんどん要素を削ぎ落として今のうさ男とねこ男だけになった感じなので、新キャラを出す必要性は感じてないですね…。でも最近描いた『ニセうさねこ』は妙に気に入ってしまって、たまに出してます
<ニセうさねこ>
― ブサイク!うさ男が変装してるとかじゃなくて、完全な別人なんですね
そうですね。完全な別人という設定なのに、うさねこと言い張ってます。初めてみた高齢者の人とかが騙されるといいなと思ってます
― 時々 残酷描写があったりするけど、ああいう血が出る表現は好きなんでしょうか?
めちゃ好きですね。ホラー映画・スプラッタ映画を見ながら、普通にご飯とか食べますし。「scary blog(グロ動画がモザイク無しで閲覧できるブログ、現在は閉鎖済)」の動画を片っ端から見たりしてました
― 心に闇でも抱えているのでしょうか。スプラッタ映画のオススメはありますか?
映画ならイタリアの「ネクロストーム」っていうレーベルの「アダム・チャップリン 最・強・復・讐・者」「テーターシティ 爆・殺・都・市」「ヒットマン ザ・バトルフィールド」の3つですかね。ストーリーは一切無くて退屈の極みなんですが、とにかく「何でここまでやんの?」っていうぐらいハチャメチャにグロテスクなので一度予告篇見てみてください
<スプラッター映画「アダム・チャップリン」予告>
― 見ましたが、無茶苦茶でした
スプラッタとかホラーって、逆に笑っちゃうんですよね。あと「屋敷女」っていうフランス映画があるんですが、それもグロさと精神的苦痛が良いです。出産を控えた妊婦さんの家に謎の女がたずねてきて、その女にどんどん追い詰められていくっていうストーリーで、国内盤は最後モザイク入っちゃうぐらい。ヨーロッパ映画ならではの陰惨さと、いや~な感じがあって最高ですよ
― グロいのが好きなんですね
でも、うさねこでそういう描写がある時は、たいてい私生活で嫌なことがあったときですね。心のムカムカをうさねこにぶつけて消化しているんです。前職(数年前)は仕事で煮え湯を飲まされたことがあったので、自然とグロ描写が増えてしまったかも
<嫌なことがあった日の4コマ>
― なるほど。うさねこがグロかった日は「あ、嫌なことあったな」って思えばいいですね
最近は割と安定してるんで、グロ描写は減っていますけどね。せいぜい、木の枝を突き刺すぐらいで
― うさねこの今後は?
変わらず、ですね。これからも細々と末永くやっていきたいと思います