東船橋1号広場

衝撃が走った。なんていうか花壇だ。この広場に足を踏み入れる猛者はどこにもいないだろう。
でも「東船橋1号広場」という柱が堂々とささっているので、間違いなく広場ではあるらしい。

いくつかの広場を巡って思ったのだが、「広場」の定義はかなり広い。うっかり「広場だけに」みたいになってしまったがダジャレではない。巨人の気づきである。

私は大人の巨人なので花壇みたいな広場に足を踏み入れて大暴れなどしない。そっと寄り添う広場、そういうのもある。
山手三丁目1号広場


へい! マイボ! マイボ!

マイボ……?
怖がらせてしまったのか小さき少年は固まったまま動かなかった。ただ巨人は小さき少年と遊びたかっただけなのだ。
そんな風に巨人は泣いたり笑ったりしながら、日が暮れるまで狭い広場を訪ね続けた。
北本町1号広場


前原西1号広場


飯山満町1号広場


前原西2号広場


中野木3号広場


飯山満町6号広場


中野木町1号広場


宮本1号広場


中野木4号広場
ついに日没の時間が近づいてきた。

最後はこちらの広場で締めたいと思う。

広場の立て看板に野球・サッカー・ゴルフ等の禁止と書いてあった。ここで満員電車みたいにギュウギュウなりながら野球を……? たしかに危険だ。

禁止されるとやりたくなるのが巨人の性である。小さき少年と野球をすることにした。小さき少年はボールを持っているが、私はボールを持ってないのでエアキャッチボールだ。(なのでルール違反ではない)

そーれ!

……………?

私は狭い広場から駆け足で出て、ふつう(サイズ)の人間に戻った。
狭い広場を巡ってすっかり巨人の気持ちになれた。あと度胸もついたと思う。心身ともに大きくなれた一日だった。
狭い広場とはなんだったのか
私に巨人の気持ちを堪能させてくれた各所の狭い広場。
それにしても、なぜ広場なのにあんなに狭くて、それが船橋市内にたくさん設置されているのか。
調べてみたところ、その疑問を解消する2つの理由にたどり着いた。

ひとつ目の理由は、船橋市が緑化推進のため宅地開発の際は空き地(一定の緑地)の設置を義務付けているということ。
確かに思い返してみると、どの広場も住宅地やマンションの傍らにあったし、必ず木や植え込みがあったように思う。

2つ目の理由は「広場」と名付ける定義にあった。
船橋市では「公園」=面積が90㎡以上であること等の要件があり、その要件を満たしていないものを「広場」と呼んでいるそうだ。だからこそ広場なのに狭かったのだ。(※スポーツを目的とした広い広場等もあります)
そうした2つの理由で、住宅地などに90㎡未満の狭い広場が点在しているというわけだ。
おまけ:例外の広場

狭い広場めぐりの終盤で偶然発見した中野木5号広場。
事前に作成していた広場のリストに入ってなかった。おそらく新しい広場で見逃していたのだろう。
もちろん中に入ってみた。

うそ、広場なのに広い?!

いや、違うか。広場だから広いのは当たり前か。
敷地面積が128.01㎡もあるらしい。一番狭い広場と比べて7倍も広い。どこに居てもスペースに余裕があってなんか落ち着かない。
本来なら面積が90㎡よりも大きくて遊具もあるので「公園」となるはずだが、ここは例外的に「広場」としているようだ。
それにしても緊張した。
どうやら私は広場が広いとそわそわする体になってしまったらしい。

かとみ











たかや

めいと
雨穴
オモコロ編集部






