父
こうなったら家族全員に頼もうと、父にもお願いする事に。
父(50代後半)
朝4時に起きて豚バラエッグでご飯をドンブリで食べるという、部活高校生と老人がタッグを組んだような生活をしている。
人生ベスト漫画:バリバリ伝説
父の絵は人生で1度しか見たことがない。
それは、当時弟がハマっていた仮面ライダークウガのヒーローショーを家族全員で見に行く前日の夜だった…
いざ会場に行ってみると市販のきちんとしたお面を付けてる子が大勢いた。
私は子供ながらに「方眼紙で作った手作りお面は恥ずかしいな…」と思ったのだが、弟は父が作った顔の2倍ぐらいあるお面を嬉しそうに付けていたのだった。
それ以来父の描いた絵は1度も見ていない。(ネット記事の企画だが)再び父の絵が見れる日が来るなんて…
〜2週間後〜
妙にエッチな絵が送られてきた
生々しいボディーラインにいい感じの太もも…そしてなんだか時代を感じる絵。昔のスケベさを感じる。
しかし目がキリッとしていて、ポージングからも強い女性というのが伝わってくる。
よく見ると服の色も濃淡で影を作っていて芸が細かい…。妹から聞いたのだが父はこの記事の為に、女性やみつ編みの描き方の資料を入手して勉強をしたらしい。真面目過ぎる。
(さすがにリボン似の刀の資料は無かったようだ)
4人の絵を見て気付いた事がある。
1つ目は、設定全てを描くために自然と全身の絵をあげてくるという事。
2つ目は、胸の露出度が高いと伝えたのにも関わらず胸の露出が少ないor無いということだ。
この2つから私の家族は真面目でシャイだということが分かった。
画家の友人
折角なのでプロの方にもお願いしようと思い、画家の友人にも声をかけてみた。
普段はキャラクター物を描く仕事は受けていないと聞いていたので断られると思っていたが…
二つ返事でオッケーをもらった。鬼滅の刃はアニメの5話ぐらいまでしか見ていないそうなので、蜜璃ちゃんの事は何も知らないと言う。ギリギリセーフだ。
画家の友人(川口絵里衣さん)
小・中学校と同じクラスだった。小学生のとき私の自由帳におジャ魔女ドレミを描いてくれた。
人生ベスト漫画:ヒミズ
(美人画ボーダレス弐より)
友人は美人画の美術誌にも掲載されるような美人画のプロなので、依頼したその日からめちゃくちゃ楽しみでワクワクが止まらなかった。
〜2ヶ月後〜
えっ…?
凄っ…!!
見た瞬間、言葉を失い見入ってしまった。私なんかが絵に対してアレコレ言うのも恐れ多いので友人のコメントを掲載する。
友人からのコメント
背景には天真爛漫の花言葉のフリージアと、リボンのような刀を使うとの事なのでリボンを描きました。
セクシー可愛いイメージがあったけど、筋が一本まっすぐにあるんだろうと思い、強めの笑みを浮かべています。
なんとなく腕に包帯を巻いてるイメージが湧いたので巻いてみました。
気を抜いたらずっと見てしまうな…これがプロの作品………。まるで隙がない。
甘露寺蜜璃かと言われればかなりクールな雰囲気があるのだが、もはやそういう次元の話でもなく「素晴らしい絵をありがとう」という感謝の気持ちでいっぱいになった。
友人に「素人の人(うちの家族)は、注文を全部入れる為につい全身の絵を書いちゃうんだけど、やっぱりプロは必要なところを選んで描いててカッコいい仕上がりになるね」と言ったら、「ワイも一回全身の絵を描いてイメージを固めてから、本チャンのを書くよ」と言ってラフ画を送ってくれた。
ラフ画の時点で相当うまい…!!!!
よく見たらおっぱいもしっかり描かれており「やはりプロはおっぱいもきちんと描くんだな」と感心した。
ちなみに描いていただいた絵は後日額に入って我が家にやって来た。
まとめ
今回、鬼滅の刃を見たことない人達にキャラクターの絵を描いてもらって分かったことは…
という事だった。
教えていない部分に出るオリジナリティーにこだわりや人柄が出ているのを発見するのが楽しかった。キャラクターそのものの魅力というより、描き手の魅力が宿っていたのだ。
最後に鬼滅の漫画・アニメどちらも見た私が描いた甘露寺蜜璃でお別れしようと思う。
中途半端!!!!
おわり
記事に協力してくれた川口絵里衣さんですが、今日から展示会が行われているそうなので興味を持った方は是非!
✒️展示のお知らせ✒️
11/18(水)-23(月)
裏参道ガーデンにてNolさん @NoL0910 と2人展を開催します。
個展中配ってたチラシは会期が1日ズレておりました。失礼しました。初のワークショップもあります。今年はこれが最後のパワフル展示です。
楽しみ〜🌞東京都渋谷区神宮前4-15-2 2F pic.twitter.com/vAjPvKAPiq
— 川口 絵里衣 (@elly_kawaguchi) November 9, 2020