*再現写真
冷蔵庫に乗ろう!
これが自宅の冷蔵庫
今からコレに乗る。まだ信じられないな……。
まだ自分の理性が「そこは乗る場所じゃないよ」と言っている。
でも乗る。乗ると決めたから……
乗る。
電子レンジを降ろして準備は整った。
兜を取った冷蔵庫は一回り小さくなっていて、祖父の背中を思い出した。
耐熱温度100℃
逆にそこまでは耐えられるんだ……。
ギィ……
よし!登るぞ……!いまの体温は36.2だから余裕だ。
「テレビ台に乗ってもいい」という前例ができたので躊躇なく足場にできます。
う~ん……
怖い
乗るために設計されてないから取っ掛かりがない……。このまま勢いに任せると冷蔵庫の角にぶつけて膝の皿を割ってしまいそう。
そうだ椅子に乗ろう。
もう家具に乗るという抵抗が無くなってきた。
あ!これならいけそう!
よっ……!
あっ、これ金玉やばいかも
あ……。
いたい。
いたい、いたい、いたい
金玉マジで潰れる。
体を浮かせて玉を角から避難させることで、金玉破裂の運命を逃れた。
でも、ここから動けないな。右足を無理に伸ばすとツリそうだ。
壁に貼ってある木を掴んで、体を持ち上げよう……。
冷蔵庫に登ることが、ここまで大変だとは思わなかったな……。何事も経験ですね。
そしてついに……
……。
冷蔵庫から眺めた景色。部屋を俯瞰して見ると、より一層汚く見えるな。
でも、いつもより高い目線で日常を眺めると不思議とテンションが上がる……。
冷蔵庫に乗った自分
まだ冷蔵庫に乗ってはいけないという気持ちが溢れていてソワソワする。
でも固定概念が崩される感じ気持ちがいい。
冷蔵庫のパーツが1つ取れた……。
ドアをつなげている部分が丸見えだ。冷蔵庫の秘密が少しわかった。
簡単に直せたので、みんなも冷蔵庫の上を剥がしてみよう!
冷蔵庫の上で何かをしよう
簡単に手が届く範囲に食べられるものがない。冷蔵庫のサイドには調味料を入れるという固定概念が仇となった。
上から冷蔵庫を眺めた様子
ずっと見てると不安になってくる。
ガーナミルクチョコレート
冷蔵庫を通して狩りの精神を学んだ。
クーポン……落としてしまった。
排水溝に小銭を落としたような絶望感に近い。
冷蔵庫への搭乗は新しいマインドフルネスかもしれない。謎の自己肯定がモリモリと湧いてくる……。冷蔵庫に乗るセミナーが流行るかも……?
冷蔵庫へ降りて……
こうして約20分の冷蔵庫騎乗が終わった。
長いような短いような不思議な時間だった……。
好奇心が刺激されて子供の頃に戻った感覚になった気がする。
固定概念を崩す。という経験は大人になってからでは出来ない。
冷蔵庫=イノベーション
ということですね……。
でも冷蔵庫に乗る行為は危ないので皆さんは真似しないでください!
その後……
野田せいぞの次回作にご期待ください。