とぐろを巻いたうんこ「巻きグソ」の絵を外国人に見せてそれが巻きグソか分かるか調べてきました
■はじめに
まきぐそ。
日本人の約9割がこれをうんこだと認識します。
実際わたくしも小学生の頃は毎日5つは描いていましたし、
現在も毎日8つは描きます(年とともに増えるのは非常にレア)。
で、そんなうんこなんですが、果たして世界でも通用しているのでしょうか?
日本人の12割がこう思っているはずです。しかし立ちはだかるは言葉の壁。
ということで全日本人の積年の疑問を晴らすべく、このわたくしが
「外国人にまきぐその概念があるのか」聞いてまわることにしました。
神風特攻隊のように、玉と砕けたいと思います。天皇陛下万歳!
質問の内容は下記。
*********
・(まきぐその絵を見せて)これは何?
・国籍
・年齢
・日本滞在期間
*********
「滞在期間に比例して認識率はあがるのか」というのも気になるところですね。
それでは準備は整いましたので、レポート系の特集ですっかり定番となったいつものやつやりましょう。
皆様お手を拝借。
ファイナル!フラッシュ!!
(両手を叩いたあと水平に開き、片膝をついて寄り目のまま5秒停止)
■アンケート場所1・新宿南口、サザンテラス
まずは日本人、外国人問わず、人間が砂糖に群がるアリのごとく集まる
新宿へやって参りました。上記のようにスケッチブックにうんこを描いて
その下には「What is this?」。バカ丸出し。めちゃくちゃ寒いし(気候が)。
そんな中早速赤いジャケットに身を包んだイケメン外国人があらわれました!
Case1・オーストラリア人男性(25)、滞在期間4週間(3度目)
わたくし「これ何だかわかるか」
イケメン「アイスクリームか?」
アイスクリーム出ました!この寒いのに!
でもまあ貴重な一発目としては申し分ない答えなんではないでしょうか。
ちなみに彼は友達に会いに日本まで来たそうですよ。どうでもいい情報ですね。
*****
Case2・アメリカ人男性(20)、滞在期間半年
わたくし「これ何ぞ」
イケメン「エー、ウンコ(低めの声で)」
えー!二人目にしてもう出たー!というのもこの二人はカップルでして、
彼女が日本人でした。となると日本の文化も彼女発信で入ってきやすいですね。
彼も滞在期間半年の割に日本語だったし(上記セリフも片言日本語なのでシュール)。
ちなみに彼女の方に「どうしてこういう事をしてるんですか?」と聞かれたのですが
オモコロの名刺を忘れて説明しづらいと思ったので(あと寒いし)「趣味です。」と
答えておきました。こういうオープンなスカトロ野郎さえ東京という街は
何も言わずに受け入れてくれます。いい街ですよほんとに。
*****
他に外国人はいないかと歩いていると、後方から英語で話し声が聞こえてきました。
振り返ってみると大変イケメンな4人の男性がチャラチャラと歩いています。
視線が合うと「コニチワー」と言ってくれたのでこれはチャンスと質問を持ちかけます。
Case3~6・オーストラリア人男性(20代)4名、滞在期間4週間(初来日)
わたくし「これなあに」
イケメン×4「アイスクリームだろ!」
出ましたフォーアイス!素晴らしい共通認識です。
正解として「これうんこなんだ」と説明すると上記写真左のイケメンが
「おいおいマジかよ!うんこなら茶色だろ!
白いからこれはアイスクリームだ!トリッククエスチョンだよ!」と
いちゃもんをつけてきました。まあ確かにそうだけど。
余計な情報を排除して、うんこと認識できるかが焦点だったので(何それ?)、
ここは涙を飲んで分かってもらいました。
全然関係ないんですけど、
なんでこいつこんな寒いなかTシャツ一枚なの!
わたくしを筆頭として周りの人の厚着を見れば分かると思いますが、
この日は氷河期の再来かと思うほどの気候でした。なのに何この潔さ。
母国オーストラリアの1月なら南半球だし暑いでしょうけど、ここは日本ですからね。
その辺りは触れないようにして(教えると急に寒さを知覚しだすかもしれないし)、
最終的に何故かハイタッチして別れました。
*****
現時点で圧倒的にアイスクリーム派が多いです。
ここでもうちょっと外国人が集まりそうな観光地に移動します。
というわけでやってまいりました。雷門前。
初詣、成人式近辺ということもあり、かなりの人でした。
ここも砂糖に群がるアリのごとく・・・っ(それしか例えの引き出し無し)。
というわけで早速その辺りをブラブラしている外国人に声をかけます。
わたくし「今時間ありますか?」
おじさま「人待ってるから ない」
断られました。人待ってる間に答えてくれよ・・・。せめて視線を合わせて欲しい。
他にもイギリス人ぽい兄ちゃんにも声かけてみたのですが、
時間がないと断られました。そいつの足取りをずっと見てたところ、
雷門前の立て札の解説書読んだりして時間つぶしてました。なら答えろや。
雷門は予想外に断られました。やはり観光地ということで
そちらに気を持っていかれるのかもしれません。
それでもめげずに一人で雷門から出て行くおじさんを発見。
Case7・オーストラリア人男性(52)、滞在期間1日目(初来日)
わたくし「これ何だ」
おじさま「メレンゲ?」
メレンゲとはまた珍しい!でも確かにホイップした感じがそれっぽいかも。
さきほどの断られた人とは違い、非常に好意的に答えてくれました。
でももし自分が初めて訪れた国の1日目にうんこの絵を見せられたら、
もうその国には二度と行かないと思います。
今回この方は仕事の関係で来たようなのですが、
またいつか遊びに来てねと願わずにはいられません。
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そしてまたおじさんがまんじゅうを食べながら歩いていったので尾行します。
食べてるときにうんこの絵を見せたら国際問題に発展しかねないので慎重に。
食後に見せても十分アレですけどね。
しかし追っていると何とも気さくに談笑するトルコ人3人が!
深追いはせずに、そちらに切り替えます。
Case8~10・トルコ人男性(30~40)、滞在期間10年、8年、2週間
わたくす「これ何かわかるトルコ?」
左おじさま「モチかな?」
中おじさま「モチか」
右おじさま「アイスクリームか(トルコ語だったので通訳してもらって)」
ここでモチ!と思ったら滞在期間10年と8年を誇る二人のおじさんから
モチと答えを導き出した驚愕の背景が語られました。
「本当はうんちかなと思ったけど、やっぱ汚いからさ、モチと言っておいたよ」
なんと良識のある方でしょうか。
確かにいい大人がうんこうんこ言ってる場合ではありません。
目の覚めるような現実をつきつけられました。
もしかしたら今まで答えた人の中にもそういう人がいるかもしれません。
しかしさっきのTシャツ1枚のちゃらんぽらんが気を利かせて
アイスクリームと答えたとは考えがたいです。
よってこの発言はレアケースとして後世に残しておこうと思います。
ちなみにそのちゃらんぽらん、少し日本語ができたので
わたくしが「日本語ウマイね」とほめたら人差し指と親指で“ちょっと”をあらわして
と ほざいてました。早く上着を買いなさい。
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まあそれはいいとして、そういえば女性に聞いていなかったので聞いてみます。
わたくし「これ何ンタインシュタイン?(ちゃんと聞いてます)」
ねえさま「アイスクリームシュタインかしら(シュタインは言ってません)」
こちらもまたアイスクリーム!アンケートという体で質問をしたので
レディーの前で答えを言わず、「正解!」と言ってしまいました。
引かれるのが怖いからです。でもまあ最初に見たときの印象と
話しかけたとき露骨に距離とられたのとは裏腹に、とても丁寧に答えてくれました。
ドイツから日本を経由して、シドニーに向かうようです。その間に観光をしてたご様子。
どうか楽しんで!
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さてデータもけっこう取れたしそろそろ撤収か・・・と思ったのですが、
雷門前でタイ人の集団5人(男4・女1)に話しかけられました。
なんでも「写真を撮って欲しい」とのこと。もちろんもちろん。
このまま写真撮った代わりにこちらも質問がしやすくなります。
と思ったらおもむろに集団の一人の男性がわたくしと同行していた
写真担当の友達(男)の間に割って入ってくるではないですか!
最初は理解できなかったのですが、どうやら「お前らと写真撮らせろ」とのこと。
一緒に撮ったって何の意味もないのに・・・!で、あれよあれよと言う間に
写真をパチリ。すると順番に次の男が入ってきます!一体これは・・・?
一通り写真を撮ったあと、最初に話しかけてきたずんぐりむっくりな男性が
「You're so cute(君たちカワイイねペロリ)」。
全てを理解しました。
タイは性転換が非常に盛んで、ニューハーフなどの社会的認知も進んでいます。
ならばそういう人が多いのは全く不思議ではありませんね。
幸いハッテン場に連れて行かれケツを掘られるということはなかったので
こちらからも質問させていただきました。
Case12~16・タイ人男女(20~30歳代)、滞在期間5日(初来日)
わたくし「これなあに」
全員「ウ ン チ」
今まで英語で話してたのに、ここだけ片言日本語で「ウンチ」きたー!
初来日なのに何で知ってるのか聞いてみると「日本の漫画で見たから」とのこと。
そもそもまきぐそは日本の漫画(アラレちゃんかな)が発端なので、
そこから知識を得たのも頷けます。外国から日本の文化を取り入れることによって
まきぐその概念を得ることは可能なようです。
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■おわりに
今回聞いた数は少ないとは言え、
・アイスクリームと回答する人が圧倒的に多い
・滞在期間に比例してまきぐそは認識することが出来る
・滞在期間が短くても、積極的に日本の文化を取り入れれば認識可能
ということがわかりました。
もう少しデータが欲しいので、いつか個人的に採集していきたいと思います。
いつかは国内ではなく、海外とかでも聞いてまわる旅に出たいですね。
世界各地でまきぐその絵を持った男の目撃情報が多発した場合、間違いなく
わたくしですので、静かにお手持ちのスナイパーライフルで頭を撃ち抜いてください
それではさようなら。
(まきの)